第17回図書館利用教育実践セミナー in 京都のご報告

館種を超えた図書利用教育のスタンダードをめざして
  

春田和男(東京家政大学)

日本図書館協会(担当:図書館利用教育委員会)は,3月10日,キャンパスプラザ京都にて,「館種を超えた図書館利用教育のスタンダードをめざして」と題し,第17回図書館利用教育実践セミナーを開催した。京都での開催は7回目である。今回は,野末俊比古委員長(青山学院大学)の開会挨拶,赤瀬美穂委員(甲南大学)による京都でのセミナー開催の趣旨とこれまでの歩みの説明ののち,次の6件の発表が行われた。

  1. 石川敬史委員(工学院大学総合企画室兼図書館)「図書館利用教育ガイドラインの可能性:未来へ「つなぐ」ために」
  2. 宍道勉氏(鳥取短期大学)「司書教諭課程における「利用教育」に関する指導の事例」
  3. 福田博同委員(跡見学園女子大学)「アクセシビリティを考えた図書館利用教育:司書課程における授業例」
  4. 髙田淳子氏(神奈川県立図書館)「公共図書館と情報リテラシー教育~実践のヒントを考える~」
  5. 青木玲子委員(独立行政法人国立女性教育会館)「多様な利用者への情報サービス支援~専門図書館・男女共同参画センターの視点~」
  6. 古賀崇氏(京都大学附属図書館研究開発室)「「利用教育」の射程を考える:京都大学での実践をもとに」
の6件である。その後,有吉末充委員(京都学園大学)の司会進行で,6件の発表に関する質疑応答が活発に行われた。
今回のセミナーには,各館種の図書館職員など96名が参加した。