第14回図書館利用教育実践セミナー「図書館利用教育の新潮流」報告

「問題発見・解決型のPBLチュートリアル教育とその支援」というテーマで9月25日(金)午後6時30分から 9時までJLA2階の研修室においてJLA図書館利用教育委員会主催のセミナーが開催された。
参加者は59名で、事後に行ったアンケート結果では満足度の平均が約85%と大変よい評価であり、 満足度100%と回答した人も平均25%に及んだ。

なお参加者の内訳は大学図書館員が約70%、学校図書館員が25%、その他教員などである。

初めに長澤多代氏(三重大学高等教育創造開発センター)が「課題探求型学習における情報利用教育」と題して PBLチュートリアル教育の概念と目的、また図書館の役割や教員との連携の必要性などを中心に話をされた。
アンケート結果でも、この教育との連携を提唱された部分が大変に好評であった。

次に佐藤淑子氏(東京女子医科大学図書館)は「チュートリアル教育の学習環境」と題して、 19年間の図書館としてのチュートリアル教育への参加とサポート体制について実例を中心に話をされた。
受講者の感想にも館員の利用者へのサポートを見直す良い機会を与えられた、 また長年の蓄積に基づいた実践の話が聞けて良かった、大学全体の教育方針と図書館がリンクしていると感じた などの評価が寄せられた。

出典:和田佳代子「第14回図書館利用教育実践セミナー「図書館利用教育の新潮流」開催」
『図書館雑誌』Vol.103,No.11,2009.11,p.737-738.