分類委員会第31期第11回(2008年2月12日)



出席者:金中、大曲、黒田、坂本、嶋田、平野、藤倉、光島

資料
・図書館・情報サービスにおける分類的思考の意義 山崎久道 情報の科学と技術 58(2) 2008.2
・「分類」と「進化」 福嶋聡 情報の科学と技術 58(2) 2008.2
・図書の分類に関する調査 大学および公共図書館(案)
・NDC10版にむけての検討課題 (平野委員)

報告・協議
1. 分類に関する調査(付帯調査)
 最終案について審議し、印刷。調査事業委員会を通じて全国の調査当該図書館に送付する。

2. NDC10版にむけての検討課題
 2004年に委員会としてのNDC10版の刊行に向けてタイムスケジュールを公表しているが、
今年は、当初予定の刊行の年に当たるが、現時点で検討した類は半分にとどまっている。
 今後のこともあり、日程管理をしっかりと行い、目標を持ち、改訂のペースを上げる努力をする、
必要がある。審議・検討の方法もあるが、3月の委員会で、各々の目標を示せるようにしたい。

3. 7類検討
・音楽産業
 音楽産業の置き場を明示するにあたり、
 「760.9 レコード音楽.オーディオ機器」の項目を音楽産業に変更する案、
 「760.69 音楽堂.音楽会.音楽興行」の項目を音楽産業に変更、
または音楽産業は760.69に収める注記を付する案が挙げられた。
 5類の固有補助表では「.09」が経済的・経営的観点であり、
 「770 演劇」では、.9の下に興行、また映画産業は778.09であることから、
体系を統一するために760.9を音楽産業とするか、あるいは760.9にレコード目録の実績が
相当数あることから、9版との継続性を重視し、760.69に音楽産業を収めるか引き続き検討する。

・763.9*
 「763.9 電子音楽.電子楽器」「763.99 機械音楽.電気楽器」
 上記の項目を見直すにあたり、
 エレキギター等、弦などの振動を電気的に増幅するものは、
 763.9*ではなく個々の楽器に収める場合の具体案も、次回の検討材料とする。

・763.72の項目名を以下のように変更する
 763.72 フルート.ピッコロ.リコーダー

・764.6の項目名を変更、および注記を追加する
 764.6 吹奏楽
     *ブラスバンドは,ここに収める

・以下の項目を新設する
 764.78 ジャズ 
     *ジャズボーカルも,ここに収める

・相関索引
 「民俗音楽学 761.15」追加
 「オカリナ 763.72」追加
 「吹奏楽団 764.6」追加
 「ゴスペルソング 765.6」追加

4. 次回委員会予定 3月11日(火)