分類委員会記録第30期18回(2006年9月19日)



出席者:金中、黒田、坂本、嶋田、平野、光島

資料
・8月委員会記録
・NDC8版イスラム建築関係部分
・NDC9版における歴史部門「西南アジア・中東」の分類改訂 三沢伸生 『オリエント』45-1(2002)
*会議資料の複写には応じられません。

報告・協議
1.NDC新訂9版作業用データの取り込みについて
 システム作成を担当する新委員を打診中。
 システム開発をするにあたり、科研費を申請するか等、  具体的な方法を模索している段階。

2.担当類
 0類及び5類は平野委員が担当し、「007 情報科学」と「548 情報工学」の統合を10版改訂の要とする。

3.書誌調整連絡会議
 本年11月下旬開催の上記会議には、金中委員長が出席予定。

4.個々の分類確認事項
・補助区分「-028 多数人の伝記」は、「-02 歴史的・地域的論述」よりも優先されることを確認。
なお、10版の補助表で「-028」「-029」に、「特定地域に限定されるものは、主題の下で地理区分する」旨の注記を入れるかは保留。
検討時に自然科学分野等、必ずしも地理区分は重視されない類があることも考慮する。
・外部指摘を受け、8版の相関索引「イスラム建築 522.8」は「522.6」の誤植であることを確認。

5.2類検討
・210.17/.19 災異史・対外交渉史・戦争史
注記は加えない。
「歴史には一般史のほか,一般政治史,一般社会史,戦争史,交渉史等を収め,特定主題の歴史(特殊史)は,その主題の下に収める。おおむね近代以降の戦争史,交渉史は各主題に収める。」
という内容を2類解説へ記述する。

・続縄文時代はどこに入るか
本州の弥生・古墳時代に北海道にみられる文化だが、観点によるので、注記、索引ともなし。
遺跡の調査であれば、211へ。縄文文化の文脈で書かれていれば210.27へ。

・日本の超古代史は,先史時代
注記等では対応せず

・高松塚古墳 210.34 210.32?
世界大百科事典と大辞林と広辞苑で時代定義が違う。
実績を調査。置き場所を決定し、相関索引に加える。

・幕政末期を含む明治維新史
幕末と明治維新のどちらかに主題の重点がある場合は、重点のある時代の方に分類する。
同じ扱いならば、2時代にわたるものは前の時代へという原則に従う。
注記等はなし。

・旧地名 東京市 江戸
東京市 213.61 索引追加
江戸 213.61 索引追加

・東海道
*15と索引にある。
東海道には五畿七道の一つ(15カ国)と五街道の一つという2つの意味あるので注記はせず。

・沖縄戦
観点による。太平洋戦争の文脈なら210.75。沖縄の地方史なら219.9

・222.1/.9朝鮮各地
カタカナ表記の並列を検討するため、読みを調査する。

・中国史学 中国文化史
新設のため、実績、定義などを再調査

・中国災異史 中国交渉史
実績も少なく、新設せず

・内蒙古 外蒙古
外蒙古の表現が妥当か調査。注記の内容は9版のままとする。

次回委員会予定 10月10日(火曜日)15時〜