広い地域に大きな被害をもたらした台風19号による図書館の被害について、いくつかの県立図書館で県内図書館の臨時休館・被害状況をとりまとめて情報発信している。本メールマガジン先週号(第966号)でお知らせした県立長野図書館、栃木県立図書館のほかに、福島県立図書館、千葉県立図書館でも一覧を掲載した。
福島県立図書館では、「福島県内図書館関係施設の状況」を掲載している。
http://www.library.fks.ed.jp/pdf/20191017typhoon19th.pdf
本宮市中央公民館図書室と移動図書館の図書の浸水被害について具体的に報告されている。他のいくつかの図書館で雨漏り、断水等の被害があった。また、福島県立図書館では、県内被災図書館・公民館図書室・学校図書館への支援についても発信している。
http://www.library.fks.ed.jp/pdf/shien.pdf
第15号に続き第19号の被害に見舞われた千葉県の状況について、千葉県立図書館は、「台風19号による市町村立図書館等の被災状況について(お知らせ)」を掲載している。雨漏り、建物の損壊、電源設備の破損、ガラスの破損、屋根損壊、インターネット接続障害等がいくつかの図書館から報告されている。
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/information/central/19.html
なお、文部科学省がとりまとめた台風19号被害情報によれば、人的被害の予防のために台風が通過した10月12日を臨時休館とした図書館は東日本だけでなく、三重県、大阪府などにも及んでいる。
また、福島県、埼玉県、千葉県では、10月11日・12日・13日の間に避難先となった図書館・図書室もあった。
(2019年10月18日更新 2019/10/16発信JLAメールマガジン第966号より)
令和元年台風第19号により被害に遭われた方々、被災された図書館にお見舞い申し上げます。
甚大な被害をもたらした台風19号については、予め交通機関の計画運休や流通などの営業停止が実施されたが、図書館においても台風が通過した10月12日(土)、13日(日)を臨時休館としたり、開館時間を調整するなどの対応が多くの館で行われていた。
記録的な大雨により各地の河川が氾濫したため、冠水浸水の被害に見舞われた図書館も多い。
県立長野図書館では、台風19号による長野県内図書館の被害等状況を報告するとともに各種情報をとりまとめて掲載している。千曲市立更埴図書館の被害状況について県立図書館職員が訪問した際の写真も掲載されている。
http://www.library.pref.nagano.jp/osirase_191013-2
栃木県立図書館では、台風19号接近による栃木県内図書館休館情報を掲載している。栃木県立図書館の視聴覚室に浸水被害があった模様だが、現在は通常開館しているとのこと。鹿沼市立図書館粟野館が浸水のため休館している。
http://www.lib.pref.tochigi.lg.jp/?page_id=359
国立国会図書館の「カレントアウェアネス・ポータル」では、令和元年台風第19号による図書館への影響を掲載している。公立図書館のほか、東京都市大学図書館など深刻な被害を受けた大学図書館の情報が掲載されている。
https://current.ndl.go.jp/node/39264
なお、日本図書館協会では今後各都道府県立図書館を通じて被害状況を調査する予定です。図書館と災害に関する情報を下記アドレスまでお寄せください。
図書館災害対策委員会:
saigai@jla.or.jp
<図書館資料の水損について>
水損した視聴覚資料のクリーニング作業は次の団体がボランティア活動として無償で行っているとのことです。
株式会社 東京光音(映像・音声資料)
http://www.koon.co.jp/info/1.html#d20191015
NPO法人映画保存協会(動的映像資料(映画フィルム/ビデオテープ))
http://filmpres.org/project/sos/
*日本図書館協会からブックレット
「水濡れから図書館資料を救おう!」が刊行されました。厄介なダメージへの対応について、これまでの経験をもとに,今までにない方法が提示されています。
令和元年台風17号について
(更新日2020年4月24日)
○台風で屋根めくれたYCAM災害復旧、改良に5240万円 山口市が補正予算案提出へ[図書館など](山口11/27)
○強風で屋根ふき材破損 台風17号 YCAM、応急処置し開館[山口市立中央図書館など](宇部日報9/24)
令和元年房総半島台風(台風15号)について
(更新日2019年9月27日)
2019年9月7日(土)から8日(日)にかけ台風15号が関東地方に上陸し、特に千葉県では猛烈な風が吹き、猛烈な雨が降って、多くの方が被災しました。被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。
この台風では停電により休館した図書館が多くあり、その一方で携帯電話の充電対応を行う多くの図書館がありました。再開館に向けて市の図書館では、9月26日の館山市、9月22日の山武市などが開館し、ほぼすべての図書館が開館しています。
(2019/9/18発信JLAメールマガジン第962号より)
○千葉県立図書館、台風15号による市町村図書館の被災状況を掲載
千葉県立図書館は、台風15号の影響が長引き、災害復旧に困難をきたしている県内市町村立図書館・読書施設等の被災状況について取りまとめ(9月13日現在)、サイトに掲載した。
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/information/central/15.html
*
日本図書館協会の図書館災害対策委員会と資料保存委員会では、図書館が被災したときの対応、また被災資料救済・資料防災情報源をそれぞれ掲載しています。ご活用ください。被災図書館の方へ(図書館災害対策委員会)
http://www.jla.or.jp/committees//tabid/749/Default.aspx
被災資料救済・資料防災情報源(資料保存委員会)
http://www.jla.or.jp/committees/hozon/tabid/597/Default.aspx
(2019/9/11発信JLAメールマガジン第961号より)
○台風15号による被害、千葉県内の図書館に大きな影響
9月9日に発生した台風15号の影響で、千葉県では東日本大震災以来で最大規模となる停電、断水、通信回線の不通、鉄道の運行見合わせ等の被害に見舞われている。
千葉県内の公共図書館でもその影響は大きく、9月9日、10日は停電のため休館となった図書館が多かった。11日現在もいくつかの図書館は臨時休館している。停電の中、開館して業務を行った図書館もあったという。千葉県立東部図書館では、5時まで開館したが、図書の貸出・返却は、手作業によりできる範囲で行い、インターネット、館内の照明、冷房、トイレは利用できなかった。住民の熱中症に対応するため、図書館の施設を一部開放したり、充電に対応している図書館もある。
※2019/2/27発信JLAメールマガジン第935号で同一の情報を発信。