日本図書館協会学校図書館部会 幹事会記録(第32期第5回)

日時:2010110日(日) 午後1時~5

出席役員:高橋恵美子・中村崇・梅本恵・太田克子・笠川昭治・鈴木啓子・谷嶋正彦・田沼澄子・

     長谷川優子・甫仮久美子・松井正英・松本美智子・山本惠美子

    (委任状による出席)大口和枝・木下通子・永井悦重・堀岡秀清

出席部会員:3名

 

1.報告・連絡等

1)理事会・常務理事会等(高橋)

(1)常務理事会で「『たくさんの不思議20102月号』の不当性について」という文書が配布された。文書の内容は、『たくさんの不思議20102月号』のたばこ・喫煙に関する扱いが問題であると指摘するもの。協会は図書館の自由に関する宣言を基本に対応した旨、情報として報告された。

(2)協会に提出する今年度事業報告および来年度事業計画の案文について。1/20が事務局への提出締切である。メーリングリストで検討して部会長から提出する。

 

2)図書館雑誌編集委員会(長谷川)

3月号(学校図書館特集号)の製作進行状況および4月号以後の企画・製作の状況が報告された。

 

3)他

(1)大阪府教育委員会宛に「お願い」の文書を送付した(1/10付)

 

2.今年度夏季研究集会関係

 報告集について。報告集は編集が完了している。これから印刷の予定。その前にホームページにダウンロードできるようにするので、各担当はダウンロードアドレスからダウンロードして(ダウンロードアドレスをクリックするとダウンロードの画面になり、PDFファイルがダウンロードできるようにしておく)、内容を確認する。23日までに、訂正があれば編集担当(笠川)連絡する(訂正がない人は連絡不要)。

 奥付にテープ起こし協力者の氏名を掲載したいので、編集担当(笠川)にフルネームを連絡する。

 印刷部数は300部とする。

 

3.来年度夏季研について

1)日程・会場…8/6(金)7(土)・東京・法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎(予定)

2)テーマ・内容,講演・発表者

(1)全体テーマ

 「学校図書館と読書」/「読書教育の担い手としての学校図書館の役割」/「学校図書館員の専門性を探るPART3読書について」 など。

 全体テーマについては継続して検討する。

(2)内容・形式

・「読書教育」一辺倒にならないように、学校図書館の機能・役割や学校図書館員の専門性や役割がテーマとなるよう注意して検討する。

・近年「子どもの読書活動推進」や「国民読書年」などが話題に上るなかで、今までの日本に、本当の意味での「読書教育」があったのかという問いも含めて、「読書教育」とはどのようなものが良いのか一から考えるような企画になるよう検討する。

 

・「読書教育」よりむしろ「読書」を意識して企画する。学校図書館としてまず資料提供だが、その次の段階(例えば「つながる」など)も考えられるよう検討する。

・小グループに分かれて議論をするか、全体で議論をするかについて検討した結果、研究討議は全体で行うこととする。

3)要項作成担当者

・各企画の原稿=各企画の担当者(今後決定)

・各企画担当から提出された原稿のとりまとめ・要項作成=中村

※発送は部会報(6月頃?)に同封を予定。印刷担当は今後検討。

 

4.部会報について

34号 発行予定…20103月末or4月初め頃

    担当…埼玉

    内容…・総会のお知らせ

       ・33号(職員問題)を受けての投稿

       ・夏季研概要の予告案内

 

35号 発行予定…20106月頃

    担当…大阪・兵庫

    内容…・総会報告:

       ・夏季研要項&申込書を同封

    

36号 発行予定…未定(2010年秋~冬頃?)

    担当…未定

    内容…・次期役員選出についてのお知らせ  他

 

 

5.継続の課題

(1) 「実践事例集」について

 継続協議とする。

 

(2) 職員状況の調査について

 書式を検討した。また、実施の方法を協議した。

 

(3)職員問題への取り組みについて

・部会長から、職員問題についての成田氏の文章を部会報33号に掲載した経緯が報告された。また、学校図書館問題研究会から、職員問題についての研究会を2/6に行うので、学図部会からも誰か参加してJLAとしてはどう考えているかを発言してほしい旨の要望があった。

JLAとしては、1999年のプロジェクトチーム報告のとおりである。いまのところ議論に進展はない。(確認)

 

(意見交換で出された意見の概要)※要旨のみ。また、重複するものはまとめてある。

・前回幹事会の記録と部会長の文章と若干ニュアンスに違いがあるのでは。

・「司書と司書教諭との協働」については批判もあったこと、教育職であること、これは高校のこれまでの運動の経過によるものだが、「とりあえず正規職員化」が切実な課題である小中からはどう見えるかという問題もある。

 学校司書の制度化を考えなければ、ということが話題になっているときに、その制度の中身まで考えると、かつての対立状況が再現されるおそれがあり、そこには触れたくないと考える。

 1969年前後に学校司書が正規化されて採用され始め、1967年に高校の定数標準法が改正され、事務職員定数が1名増えて図書館に専念できるようになった。

 このとき教育職でと要求したのにこうなってしまったことを考えると、制度の中身は議論せずに国に任せてしまえばよいのではないのか。

・幹事会記録では「職員制度についての意見交換を図る」とあったので、がんばって良い実践をしている司書教諭のことなども議論しつつ、もう少し議論を整理してから掲載と思っていた。

・司書教諭は今のままでよい。学校司書の制度化をどうするかということのみに絞ってはどうか。

・皆多忙である。正規も減少している。市民の運動も疲弊している。実態調査に絞ってはどうか。

・島根は昨年新採が3名入り、今年も入る。市町村には県の補助が出るが、非正規や有償ボランティアも含む。

4者合意の破綻をどう分析するか。

・教育職にこだわらなければ可能性はあった。教育職にこだわらない運動を考えている。

・学校図書館を主として担当する職にしたいなら教育職にこだわらざるを得ない。

・どの分野でも、市民が議員や当局に要望するときには、普通は、この点が問題だからこう変えてほしい、こういう制度を作ってほしいと提案するものではないのか。中身はよろしく、で説得力があるのか疑問。

 

 

6.総会当日午前中の企画について

(案として)

・利用教育委員会のワーキンググループが作った本についての紹介・解説

・『Know It All』字幕版が3本完成している(3巻理科、5巻バイクトレイル、12巻コラボレーティブティーチング)のでそれを見る

・職員問題

など。

 次回決定する。

 

7.今後の幹事会予定

3/21(日)13:0017:00 法政大学

○総会・幹事会5/22(土)午後 日本図書館協会2階会議室