日本図書館協会学校図書館部会　幹事会記録（第32期第4回）

日時：2009年11月22日（日）

出欠：高橋恵美子・中村崇・大口和枝・太田克子・笠川昭治・田沼澄子・長谷川優子・甫仮久美子・松本美智子

　　　（委任状による出席）梅本恵・木下通子・鈴木啓子・谷嶋正彦・永井悦重・山本惠美子

１．報告・連絡等

１）理事会・常務理事会等

(1)メーリングリストで提起された、著作権法の改正(37条２項)による、政令で指定される「障害者に対する複製物が作れる団体」の案には障害児学校を除く一般の学校図書館は含まれない可能性がある、ということへの対応について、部会としての意見表明を検討し、日程的に緊急の案件のため、部会長を中心に一部幹事・部会員の協力を得て、文案の作成、協会との折衝、協会著作権委員会への照会、提起された部会員の方との連絡などを同時並行で行った。

　結果として、協会事務局長から、要請は7月に協会として行っているので、この件については重複して行う形になるのは適切ではないのではないかとの懸念が示されたため、行わなかった。

　全国図書館大会の著作権に関する分科会でもこの件は議論となった。

　結果としては政令案に学校図書館も含める形で提示されている。現時パブリックコメント募集が行われている。

２）図書館雑誌編集委員会

(1)2010年3月号の学校図書館特集号（仮テーマとして「チーム学校図書館：学校図書館との協働へ」）の制作進行状況について報告があり、検討。

　3月号には、全国の各県立図書館の高等学校への支援状況の調査(2002年太田克子氏)を現時点で改めて調査して掲載の予定。「高校図書館を団体貸出としての対象としているか」「学校側からの資料・情報の提供を受けたか」など、この調査を通して県立に学校側が望む支援のあり方を発信するような設問を考える。

３）政策企画委員会

(1)全国図書館大会の非正規職員問題の分科会で元学校司書からも発表を行った。

４）他

(1)週刊東洋経済7/11号掲載の記事への対応

10月7日付で部会長名で意見書を送付した。

(2)朝日新聞11/3の社説が学校司書の重要性に言及した。

出版ニュース11月号に成田康子氏の「なぜ学校司書の制度化が必要か」が掲載されている。

文化の日とその後、その他各社社説、投稿欄にも図書館関係のものが散見された。

(3)九州地区ＪＬＡ協会員の集いの実行委員に部会員も加わっており、この集会を学図部会のブロック集会として位置づけることとする。

２．夏季研究集会関係

1) 会計について

・支出した経費については会計担当幹事に請求を。

2) 記録集作成について

・原稿の進行状況を確認

３．来年度夏季研について

（１）日程・会場

・日程：８／６（金）７（土）

・会場：東京・法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎（予定）

（２）テーマ・内容，講演・発表者

・これまでに出されたテーマ・内容の案をもとに検討。

（これまでに出されたテーマ）…前回から継続

　「学校図書館と読書」

　「読書教育の担い手としての学校図書館の役割」

　「学校図書館員の専門性を探るＰＡＲＴ３読書について」

　※ただし、読書教育一辺倒にならないように、学校図書館の機能・役割や学校図書館員の専門性や役割がテーマとなるよう注意して検討する。

・具体的な講師案や内容案を検討した。

４．部会報について

○33号　発行予定…年内

　　担当…編集は神奈川(笠川)／印刷発送は東京

　　内容…・ＪＬＡの政党に対する質問と回答及び付属資料

　　　　　・来年度夏季研の日程

　　　　　・総会の日程（午前については未定）

　　　　　・九州地区ＪＬＡ協会員の集い（学図部会地域ブロック集会）

　　　　　・東京都、大阪府教育委員会へのお願いの文書について

　　　　　・週刊東洋経済への対応の報告

　　　　　・職員制度についての意見交換を図る目的で、出版ニュース11月号に成田康子氏の

　　　　　　「なぜ学校司書の制度化が必要か」を転載する、または、転載不可能な場合、成田氏

　　　　　　に同趣旨の文章を書いていただき掲載する。

　　　　　・ただし、成田氏の主張は対立するいくつかの主張のなかの一つであり、司書教諭との

　　　　　　協働を訴えるともとれるこの文章を幹事会が取り上げて掲載することには異論もあっ

　　　　　　た。

　　　　　・掲載にあたっては、幹事会としてこの文章の内容が幹事会の意見ではないこと、専

　　　　　　任・専門・正規の学校司書配置が危機的な状況にあるなかで、学校図書館専門職員制

　　　　　　度について部会員の意見交換を図る必要性を考えての掲載であることを明確にする文

　　　　　　章を合わせて載せる（執筆担当：部会長）。次号に部会員からの意見を募る。

　　　　　・成田氏・出版ニュース社への転載許可の連絡は大口氏。

○34号　発行予定…2010年3月？

　　　　担当…未定

　　　　内容…

　　・総会のお知らせ

　　・33号を受けての投稿

　　など

５．高校の職員状況調査

・部会長から調査項目の案が示され、案の通りで適切と合意した。各地の部会員に協力を要請して実施する方向で取り組む。

６．次回以降検討

・「実践事例集」について

７．その他

(1)11/19衆議院議員会館での集会の報告

11/19に、衆議院第二議員会館内で、衆参両議院にも参加を呼びかけて「図書館の振興発展をめざす懇談会」が開催された。主催は図書館問題懇談会実行委員会（図書館友の会全国連絡会ほか）。国会議員５６人、市民９８人が参加で盛会だった。

壇上に上がった議員からは、図書館整備費が職員の人件費に使われていることを批判する意見、図書館のついて熱く語る方、企業のために民営化・市場化テストが導入されたことを批判する意見などあり。参加者からの意見もあり。

原稿は木下さんに打診（田沼）（木下さんが無理なら太田さんに）

８．今後の幹事会予定

○1/10　神戸

○3/21―20―22　東京

○総会・幹事会5/22（土）午後　日本図書館協会２階会議室（なお、午前にも学習会を検討中）