日本図書館協会学校図書館部会 幹事会議事録(第31期第9回)
日時:2008年 7日13日(日)12:00〜17:00
会場:法政大学
出席幹事:高橋恵美子・中村崇・梅本恵・大口和枝・・長谷川優子・甫仮久美子・堀岡秀清・松本美智子
(委任状による出席)笠川昭治・木下通子・鈴木啓子・谷嶋正彦・田沼澄子・永井悦重
出席監事・中村登世子
文中の幹事名は敬称略
1.報告・連絡
(1)理事会・常務理事会等
1)社会教育法・図書館法・博物館法が「改正」され、施行規則が公布された。
2)今年度の文科省施策として、「学校支援地域本部」事業に50億円が付いている。
学校図書館も「支援本部」の活動の対象に例示されており、国会審議などをみると、「司書教諭+ボランティア」での運営となりかねない危険性がある。
3)来年度の図書館大会は東京開催の可能性が高い。
(2)図書館雑誌編集委員会
2.夏季研究集会(8/8〜8/9)関係
1)東京都教育委員会・千代田区教育委員会の後援が正式に決定した
2)「部会報告」の内容
・総会での国の政策動向の報告に、図書館法改正、学校支援地域本部の問題などを加えたものでよいのではないか
・担当は中村(崇)
・後日メーリングリストで原案を配信し、意見を求める
3)講師との連絡状況,講座の内容の確認その他(担当:高橋)
・坂本旬氏………パソコン使用予定。使用機材と配付資料の確認
・中村伸子氏……パワーポイント使用予定。講座内容と配付資料の最終確認等
学校図書館支援センターや調べる学習賞コンクールに重点を置くのではなく、学校図書館員の専門性を考える中でセンターのあり方も考えるような内容にしてほしい。質問の中にはセンターのことなども出るだろうし、情報交換することは構わないが、司会は、学校図書館員の専門性に引きつけての討議になるよう心がける。
・松田ユリ子氏…パワーポイント使用予定。配付資料の確認
4)当日配布資料
・当日配布資料は、事前に送って頂き、ひとまとめの冊子にして用意する。冊子の印刷製本と持ち込みの担当は埼玉(田沼?)
・判型はA4で作成する
・送り先、締切はメーリングリストで連絡する。各講師担当がそれぞれ講師に連絡する。
・表紙と簡単な日程などの原稿は中村(崇)が担当
・参加者名簿を付ける。県名・所属・氏名のみ。担当は松本
・協会の入会案内も配布したい(協会事務局が了解すれば)。協会との連絡担当は中村
・資料集+その他配布物を封筒にいれて受付で渡す。封筒の用意担当は中村
※当日参加申し込みなども受けるので、少し多めに用意する
5)参加者へのアンケート(担当:高橋)
・実施する
・内容の検討・印刷持ち込みは担当者が行う
6)講師の参加費等(連絡担当:各講師担当)
・講師の参加費は不要とする
・交流会に参加する場合は一般の参加者同様会費を頂く
7)参加申し込み状況等
・7/12現在で93名(一日参加等含む)、プラス、報告集のみの方13名。
・交流会参加申し込みは30名
・参加者は100名以上、交流会も40〜50の見込み
8)交流会関係(担当:大口・中村(登)・甫仮)
・ケータリング会社と連絡を取り、見積りを検討する
・赤字が出ないよう計画する。基本的に、夏季研の会計とは別会計とする
・万一赤字が出た場合は、あらためて検討する
・交流会の内容は担当で検討する
9)遅れての参加申込・当日参加申込(担当:松本)
・受け付ける
・ホームページ・メーリングリストで周知する(この連絡は中村(崇)→笠川へ)
10)資料販売(担当:中村(崇))
・資料販売コーナーを設ける
・ホームページ・メーリングリストで周知する
・販売に関わる一切は、販売者自身で行う。部会は場所を用意するのみ
・図書館や教育・文化関連の資料を中心に許可する
・JLA資料販売は中村がJLAと連絡をとる
11)資料配布(部会以外からの)(担当:中村(崇))
・資料配布コーナーを設置する
・ホームページ・メーリングリストで周知する
・資料配布に関わる一切は、配布者自身で行う。部会は場所を用意するのみ
・無人でも可
・図書館や教育・文化関連の資料は配布を許可する。それ以外は担当と部会長で判断する
12) 図書館雑誌報告記事(担当:高橋・長谷川)
・11月号(9月末締切)に2ページ分、概要と参加者感想を掲載予定。増ページも可能
・内容・構成等は高橋と長谷川で検討
・報告執筆は高橋、参加者への感想執筆依頼は長谷川が担当
13)部会報への報告記事
・特に掲載しない(図書館雑誌に載るので)。
・記録集の販売PR記事は載せる→担当:中村(崇)
14)当日の進行予定と役割分担→別紙
3.図書館雑誌「学校図書館特集号」について
○2009年2月号→原稿締切=12月中旬
○2月号企画案は9月上旬の編集会議に提案、10月編集会議で最終案としたい
○主な対象読者は、公共図書館など、学校図書館以外の分野の人
公共の人などを念頭に、学校図書館と教育基本法改定後の学校図書館状況を考える内容
○特集の概要(全体の構成)
(幹事会で出た意見)
・公共と学校図書館の連携+・学校図書館とは何か、といった学校図書館論
・学校図書館と教育基本法改定
……学校にとって良い例もそうでない例もある。教育基本法が改定され、「学校−地域−家庭」の一体化が強調される中で、学校図書館はいかにあるべきか。 など
人・機能・その他の面から考える。
・文科省の政策動向の流れ……答申などに、最終的は「司書」の文言がない
・市民運動の現況
・情報リテラシー教育や読書教育(義務制+高校)
・「学校図書館はつながる」という特集テーマで、公共・大学・市民運動などと関係する記事
プラス、10月号(テーマは「読書」)に載せきれなかったもの
※なお、支援センターについては、この号の後に連載を検討している
○今後の予定
・メーリングリストでさらに意見を募る
・本日の議論やメーリングリストの意見をもとに長谷川が原案をまとめ、夏季研初日(8/8)午前に協議する。
4.長野の状況について
(幹事会での協議内容)
○今回の長野の件(学校司書の民間委託)については、取り組めることがあるか、状況を見守りつつなお検討する。具体的な取り組みの案がまとまれば積極的に取り組む。
○今後他の地域で問題が生じた際も、同様に積極的に取り組む方向で検討する。
5.「上級司書」の名称について
(結論)
○学図部会として、「上級司書」の名称を使わないよう(別の名称に変えるよう)要望する(例えば「認定司書(公共図書館)」「専門司書(公共図書館)」など)。
○理由は以下の通り
・民間委託化や非正規雇用化が蔓延しつつある現在、例えば、「正規職員は専門性の高い『上級司書』をごく少数雇用し基幹的職務を担当させ、一般の司書は『上級司書』の指示を受ける非正規雇用にする」「(上級司書の対象外である)学校図書館職員は非正規雇用にする」などの、本来の趣旨を曲げた使われ方が現実に想定される。
・「上級司書」の資格付与は公共図書館の職員のみが対象であり、学校図書館など他の館種の職員は対象になっていない。もちろん協会に他館種の司書を差別する意図はなく、当面需要があり事業として成立する公共図書館を対象にしたということである。しかし、実際の行政の現場では、ただでさえ「公共図書館の仕事は高度で、学校図書館の仕事は簡易」と見なされがちである(県立図書館の職員は上級職(大卒相当)で、学校図書館は中級職(短大卒相当)で採用する、あるいは非正規雇用にする等)。首長部局や教育委員会事務局などの一般行政の人間に、協会の意図をはなれて、学校図書館等他の館種が「上級でない」という認識を根付かせてしまう一因になる恐れが大である。
○また、幹事会で概ね一致した以下の意見を伝える
・図書館を含めて教育の現場では、ベテランも若手も対等な立場でそれぞれが考え議論し、課題の解決にあたるのが適切であり、協会にその意図はないとしても、「上」「下」の関係を連想させる名称は適当でないこと。
・協会の「上級司書」はあくまで専門職としての能力を認定し図書館専門職の社会的地位の向上を意図するもので、職場に上下の身分を導入しようとするものではないとのことであるが、しかし、実際の一般行政の現場では「上下」の関係が基本であり、一般行政の職場ではこれを当然と考える職員が大半である。首長部局や教育委員会事務局などの一般行政の人間に深刻な誤解を生じる可能性があること。
・研修や大学院などの経験や論文の執筆などの実績が、必ずしも現場において優れた司書であることを保障するものではないのではないかという疑問があること。
○常務理事会で、部会幹事会での協議の報告として伝える。
6.図書館大会兵庫大会学校図書館分科会について
○兵庫県立図書館の大会事務局学校図書館分科会担当者から、部会長あいさつ(5分)を頂きたいとの要請があった。
→・部会長が出席し、挨拶を述べる。
・現地との連絡担当:長谷川
7.調べる学習賞コンクールへの部会としての関与(審査員推薦)について
○今年度は部会として関与はしない。今後についてはなお意見交換を行い議論を深める。
8.次回幹事会/その他
(1)幹事会の開催予定
2008年 9月20日(土)13:00〜17:00/会場:大阪市立北区民センター 会議室
住所:大阪市北区扇町2-1-27 電話:06-6315-1500
地下鉄堺筋線「扇町」駅 2号-B出口北へ3分
JR環状線「天満」駅 西へ3分 北区役所隣
http://www.osakacommunity.jp/kita/index2.html
(2)部会長印の所在
・高橋から前部会長に問い合わせる
(3)入会勧誘のチラシまたはリーフレットなどについて
協会と学図部会への入会を勧める簡単なチラシまたはリーフレットのようなものが必要であるという認識で一致した。
今後の幹事会で検討する。
(4)次回検討の課題
1)総会で意見のあった「地域ブロック集会」へ支出についての検討
2)学校図書館専門職員制度についての検討の方法
3)部会報について
○30号 …編集担当,発行予定
(記事内容)・32期役員公募の公示(※公示案→次回幹事会)
・会員の活動紹介?
○31号…変種担当・発行予定・内容
※JLA事務局(総務部・細川氏)への封筒・宛名ラベルの請求…2週間以上前に!→担当:
4)来年度夏季研について
5)幹事のみのメーリングリストをつくることについて