「2021年度障害者サービス担当職員養成講座(中級)」のご案内

読書のバリアフリーを進めるためには、障害者サービスのより一層の充実が求められているところです。ところが、「現状のサービスでいいの?」「もっとサービスを充実させたい」と感じることはありませんか。
本講座では、障害者サービスを実施している図書館の職員を対象に、読書バリアフリー法、各図書館(公立、点字、学校図書館等)の取組み、アクセシブルな電子書籍の現状などについて学びます。
さらに、小グループに分かれた演習を行い、実際に障害者サービス実施計画(サービスプログラム)を作成したり、「読みやすい利用案内」や「録音資料」の製作方法について、グループで検討、成果物の発表等を行います。
障害者サービスのより一層の充実に向けて、皆様で考えてみましょう。受講をお待ちしています。

1 講座の概要
 (1)開催日:2022年1月19日(水曜日)、21日(金曜日)、28日(金曜日) 
 (2)講座の形式 オンライン(Zoomでライブ配信、後日の動画配信はありません)
 (3)対象:公共図書館職員・類縁機関職員で以下の条件のいずれかを満たしている者
   ①障害者サービスの実務経験がおおむね3年以上ある。
   ②日本図書館協会が実施している障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)「障害者サービス担当職員向け講座」、またはそれと同等の講座を受講し、かつ1年以上の実務経験がある。
   ③勤務する図書館が充実した障害者サービスを実施しており、その担当として基本的なスキルを有している。
*ご不明な方はお問い合わせください。
 (4)定員:20名(全日程参加) 、その他50名(部分聴講)
 (5)申込方法 メール、ファックス
 (6)申込締切り:2022年1月12日(水曜日)必着(先着順、定員になり次第締切り)
 (7)参加費:全日程参加10,000円、部分聴講:8,000円
 (8)事前課題 以下の二つの事前課題がある
   ①作文課題(全日程参加者のみ)
  申込受付後、作文「自館の障害者サービスの現状と今後の課題」(1200字程度)を1月16日(日曜日)までに提出。
   ②2020年度文科省委託事業、日本図書館協会「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」動画から以下のものを視聴 (全参加者)
   研修動画は、都道府県立と政令指定都市立図書館に配布したDVD、または、今回の中級講座で使用するレジュメ等を掲載するウエブサイトからも見ることができる。(後日アドレスを通知)未受講のもののみ視聴する。
<文科省委託事業「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」動画・DVDから>
 ・「障害者サービスの基本理念、対象となる利用者、関連する法規制度」100分
 ・「図書館利用に障害のある人々の理解と配慮」90分
 ・「事例報告 調布市立中央図書館の障害者サービス」18分
 ・「障害者サービス用資料の特徴とその入手方法」39分
 ・「サピエ図書館・国立国会図書館サーチを活用した資料情報の入手、提供」34分
 ・「点字・録音資料の郵送貸出」29分
 ・「障害者サービスの始め方、PR」11分
 (9)事前の作文課題を提出し、全日程(全体の6分の5以上)参加した者に修了証を授与する。
 (10)全日程参加と部分聴講
 ・全日程参加者は、申し込み者本人のみが受講可能。複数の受講や交代しての受講はできない。
 ・部分聴講は演習のグループワーク部分を除き、どれを受講してもよい。申込者一人に対して一つの端末を使用して受講するが、一度に複数人の視聴や交代での視聴も認める。
 (11)演習について
 ・演習は演習Aと演習Bの二つがあり、全日程受講者のみ参加できる。
 ・受講生は、演習Aから一つ、演習Bから一つに参加する。ただし、初日の演習合同講義には部分聴講生も参加できる。
 ・演習Aは、都道府県立図書館のグループと市町村立図書館のグループに分かれる。ただし、参加者の状況により変更することがある。どちらのグループに入るかは事務局で決める。
 ・演習Bは、「読みやすい利用案内作成グループ」と、「質の高い録音資料製作のためのマニュアル作成グループ」の二つに分かれる。申込時に希望する方を選ぶ。

2 内容、講師、タイムスケジュール(予定)
 (1)1日目:2022年1月19日(水曜日)9時30分~16時30分 
9時15分 Zoom開始
9時30分~9時40分 開講式・オリエンテーション
9時40分~10時10分「障害者サービスの理念、読書バリアフリー法と障害者サービス」 講師:佐藤聖一/埼玉県立久喜図書館
10時10分~10時40分「自己紹介(自館の障害者サービスの現状と課題)」
10時40分~10時50分 休憩 
10時50分~12時 演習A合同講義「(館種別)自館の障害者サービス実施計画を作成しよう」 講師:佐藤聖一/埼玉県立久喜図書館
12時~13時 昼休み
13時~14時30分 演習B合同講義 「障害者サービス用資料の製作 音訳者の養成から製作手順まで」 講師:佐藤聖一/埼玉県立久喜図書館
14時30分~14時40分 休憩
14時40分~16時10分 演習B合同講義「読みやすい利用案内などの作成方法」 講師:藤澤和子/新潟リハビリテーション大学
16時10分~16時30分 研修2日目に向けての案内・全体を通しての質疑 

 (2)2日目:2022年1月21日(金曜日)9時30分~16時30分 
9時15分 Zoom開始
9時30分~10時30分「資料検索実習 利用者からのさまざまな依頼にどう答えるか」(事前課題あり) 講師:椎原綾子/目黒区立八雲中央図書館、太田 千亜生/墨田区立ひきふね図書館 
10時30分~10時40分 休憩
10時40分~11時40分 「利用者の登録 著作権法第37条第3項とそのガイドライン解説」講師:椎原綾子/目黒区立八雲中央図書館
11時40分~12時40分 昼休み 
12時40分~13時40分 演習A(グループワーク)第2回 「(館種別グループ)自館の障害者サービス実施計画を作成しよう」 助言者:障害者サービス委員会委員
13時40分~14時40分 「マルチメディアデイジー・アクセシブルな電子書籍による情報入手の現状」 講師:松井 進/千葉県立西部図書館
14時40分~15時 休憩
15時~16時20分 演習B(グループワーク)第2回 
   ①「質の高い録音資料を製作するためのマニュアル作成」 
   ②「読みやすい利用案内の作成」   
16時20分~16時30分 なんでも質問コーナー

 (3)3日目:2022年1月28日(金曜日)9時30分~16時40分 
9時15分 Zoom開始
9時30分~10時10分 演習A(グループワーク)第3回 
「(館種別グループ)自館の障害者サービス実施計画を作成しよう」 
グループ内の発表と発表者を決める 
10時10分~11時 「点字図書館のサービスと資料製作」講師:石出 恵/日本点字図書館
11時~11時10分 休憩
11時10分~12時 「高齢者・障害のある子ども・知的障害者へのアウトリーチサービス」講師:太田千亜生/墨田区立ひきふね図書館 
12時~13時 昼休み
13時~13時50分 「特別支援学校、学校図書館のサービス」講師:野口武悟/専修大学
13時50分~14時 休憩
14時~14時40分 演習B(グループワーク) 第3回
  ①「質の高い録音資料を製作するためのマニュアル作成」
  ②「読みやすい利用案内の作成」
  グループ内の発表と、発表者を決める 
14時50分~16時30分 各演習グループの代表発表、質疑、まとめ
演習Aから①「都道府県立図書館グループ」②「市町村立図書館グループ」
演習Bから①「質の高い録音資料を製作するためのマニュアル作成グループ」②「読みやすい利用案内作成グループ」
16時30分~16時40分 「閉講式」

3 申込方法
別紙申込用紙を用いて、メール、ファックスで事務局あてに申し込む。
申込締切:2022年1月12日(水曜日) *定員になり次第締切りとさせていただきます。
締切り間際の駆込みですと、定員に達している場合があります。お早めに。受講申込みされた方には折返しご連絡差し上げます(申込み後1週間たっても返信がこない場合はお手数ですがお問合わせください)。

 (1) E-mailの場合
次の項目について、日本図書館協会 障害者サービス委員会syousa@jla.or.jpに送信してください。(スパム防止のため@を全角にしてあります。)
(メールの件名は「障害者サービス養成講座(中級)」としてください。) 
  ・氏名、ふりがな 
  ・所属先の名称と所在地、電話番号、ファックス番号、メールアドレス
  ・担当部署 
  ・障害者サービス経験の年数 
  ・日本図書館協会主催・共催「障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)」、
  またはそれと同等の障害者サービス研修会の受講歴
  ・希望する講座(全日程参加・部分聴講)
  ・演習Bの希望(①~③いずれかを選択)
     ①「質の高い録音資料を製作するためのマニュアル作成」
     ②「読みやすい利用案内の作成」
     ③どちらでもよい
  ・点字資料、手話通訳等の配慮が必要な場合はその内容 

  (2)ファックスの場合
「2021年度障害者サービス担当職員養成講座(中級)申込書」をプリントアウトしてご記入のうえ、FAX:03-3523-0841にお送りください。

4 参加費
全日程 :10,000円(申込み者のみ参加可。一人の申し込みで複数人が受講したり、順番に複数の人が受講することはできない。)
部分聴講:8,000円(聴講生は講義の聴講と質疑のみ可。演習のグループワークへの参加はできない。1申込みにつき、接続は1アカウントとする。1アカウントで複数の接続は不可)

5 その他
  ・点字資料、手話通訳等の必要な方は、必ず申込み時にお知らせください。
  ・参考資料として以下の資料をご案内します。なるべく目を通してからご参加ください。
『1からわかる図書館の障害者サービス 誰もが使える図書館を目指して』 佐藤聖一 学文社 2015年3月
『図書館利用に障害のある人々へのサービス補訂版 上巻・下巻』日本図書館協会障害者サービス委員会編 日本図書館協会 2021年11月
(補訂版が入手できない場合は初版をご利用ください。)

6 お問合せ先
日本図書館協会 障害者サービス委員会事務局(担当:三浦)
電話:03-3523-0811 FAX:03-3523-0841
 E-mail:syousa@jla.or.jp(スパム防止のため@を全角にしてあります。)


2021年度障害者サービス担当職員養成講座(中級)申込書
記入日   年  月  日

ふりがな
お名前
所属先名称
部署
担当
所在地 (都道府県から)〒
電話番号
ファックス番号
メールアドレス(参加者への連絡用)


障害者サービスの経験年数   年
障害者サービス講座受講歴
(講座名、受講年)
例:日本図書館協会主催「障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)」2018年

希望する講座
*参加を希望される講座の 【 】に〇を付けてください
【  】 全日程参加
【  】 部分聴講

演習Bの希望
*参加を希望される講座の【 】に〇を付けてください
【  】 ①「質の高い録音資料を製作するためのマニュアル作成」
【  】 ②「読みやすい利用案内の作成」
【  】 ③どちらでもよい

その他質問や意見等




事務局使用欄


 申込締切りは、1月12日(水曜日)必着。先着順で受付いたします。受講申込みされた方には折返し、参加費の振込みなどについてご連絡差し上げます(申込み後1週間たっても返信がこない場合はお手数ですがお問合わせください)。