文部科学省委託事業「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」 障害者サービス初級講座「すべての図書館で行ってほしい障害者サービスの実際」のご案内 2020年9月23日 公益社団法人 日本図書館協会 理事長 小田光宏  公益社団法人日本図書館協会では、文部科学省の委託事業として、標記の研修を実施することとなりました。  講座は新型コロナウイルス感染症対策により、ウェブ方式と直接参加を併用して行います。ウェブ方式では職場や自宅での受講が可能です。さらに、ウェブ方式においてもグループワーク・事例発表・質疑なども取り入れ充実した内容になっています。また、全3日間の講座を2回行い、多くの方にご参加いただけるようにしています。 1 主催  文部科学省  (受託)公益社団法人日本図書館協会、(企画・運営)障害者サービス委員会 2 研修会名、テーマ   文部科学省委託事業「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」 障害者サービス初級講座「すべての図書館で行ってほしい障害者サービスの実際」 (障害者サービスの理念から、実際のサービス方法、障害者への配慮、機器の操作支 援まで、障害者サービスの初歩から学ぶ講座) 3 目的   いわゆる「読書バリアフリー法」でいう、視覚障害者等への情報提供を推進するためには、公立図書館や学校図書館の障害者サービスの充実が求められています。   しかし、全国的には障害者サービスの未実施館が多く、実施していたとしても満足 なサービスになっていない館も多くあります。また、これら実施の有無は地域差が大 きく、エリア全体の図書館の底上げが課題です。   障害者サービスの充実のためには図書館職員の資質向上がポイントであることはいうまでもなく、必要十分な研修が必須です。そして、その研修は都道府県単位で行うのが開催しやすく、また参加しやすいのではないでしょうか。   ところが、残念なことに障害者サービスがあまり行われていない地域の中には、都道         府県立図書館等の職員に障害者サービスの研修会を開催するノウハウが十分でないという声も聞かれます。   そこで、都道府県立図書館等の職員を対象に、地域の障害者サービスをゼロから進展させるための研修会を体験してもらい、そのノウハウを次年度以降の開催につなげてもらうことを目的に開催することといたしました。   さらに、ウェブ方式で参加しやすくなったことから、障害者サービスを進展させたい市区町村立図書館の皆さんにも、定員の範囲内で、ご参加いただければと思います。   なお、日本図書館協会障害者サービス委員会では、各地で開催する職員研修会への支援(内容の相談や講師の紹介・派遣等)に対応していますので、併せてご利用ください。 4 対象と定員  (1)対象 都道府県立図書館、政令指定都市立図書館の職員 市区町村立図書館の職員(定員を超えた場合は聴講のみまたはお断りする場合があります。)  (2)参加形態別定員   参加形態としてウェブ参加と直接参加があります。基本、全日程参加(各回3日間)ですが、ウェブ方式では部分参加(聴講)もできます。 @ウェブ全日程参加 第1回・第2回、それぞれ90人 A直接参加 各回20人(全日程参加のみ) Bウェブ部分参加(聴講) 300人 5 研修会の方式、場所   Zoomを用いたウェブ方式と直接参加を併用します。ただし、新型コロナウイルス感染症の感染状況によって直接参加が難しくなった場合は、ウェブ方式のみで開催します。(対象者にメールで連絡します)   ウェブ参加 職場・自宅などでインターネット環境のあるところ   直接参加  日本図書館協会2階研修室 *ウェブ参加申込者には、講座の前にZoomの体験会を行います。体験会にはできるだけご参加ください。 Zoomはパソコン・スマホ・タブレットなどでご参加いただけます。画面表示が大きい方が見やすいので、パソコンかタブレットでの参加をお勧めします。   部分参加(聴講)はウェブ方式のみです。日程内のどの講義も聴講することができます。(グループワークには参加できません) 6 参加費   無料 7 日時  (1)第1回 2020年11月17日(火)、18日(水)、19日(木)  9時〜17時  (2)第2回 2021年2月1日(月)、8日(月)、15日(月)  9時〜17時  *Zoom体験会の日程については、後日参加者にお知らせします。 8 内容、講師  (1)1日目(11月17日、2月1日) 開講式、ガイダンス(全体)、自己紹介(グループワーク) 「読書バリアフリー法に関する国の政策」(文部科学省)荒木正寛室長補佐 「障害者サービスの基本理念、対象となる利用者、関連する法規制度」 佐藤聖一 「図書館利用に障害のある人々の理解と配慮」 結城俊也 グループワーク「障害のある利用者について」 「事例報告 調布市立中央図書館の障害者サービス」 返田玲子 終了後、何でも質問と回答(参加自由)  (2)2日目(11月18日、2月8日) グループワーク「自館の障害者サービスの現状」 「障害者サービス用資料の特徴とその入手方法」 椎原綾子 「サピエ図書館・国立国会図書館サーチを活用した資料情報の入手、提供」  椎原綾子 「点字・録音資料の郵送貸出」 佐藤聖一 「障害者サービス用機器、デイジー再生機等の使い方、操作支援」 椎原綾子 各グループからの発表 今実施している障害者サービス 終了後、何でも質問と回答(参加自由)  (3)3日目(11月19日、2月15日) 「さまざまな障害者サービスの実施方法」 椎原綾子 パネルディスカッション「点字図書館・学校図書館等との連携」  野口武悟・川崎 弘・青木和子 「障害者サービス実施計画の作成」 佐藤聖一 「障害者サービスの始め方、PR」 返田玲子 「職員対象の障害者サービス研修会の企画」 佐藤聖一 「まとめ これからの障害者等への情報提供と図書館の役割」 全講師 閉講式 終了後、何でも質問と回答(参加自由) *講師 荒木正寛(文部科学省総合教育政策局地域学習推進課青少年教育室/図書館・学校図 書館振興室室長補佐) 結城俊也(専門理学療法士、介護支援専門員、都内障害者施設勤務) 川崎弘(視覚障害者総合支援センターちば) 青木和子(狛江市立狛江第三小学校学校司書) (以下、障害者サービス委員会委員) 佐藤聖一(埼玉県立久喜図書館) 椎原綾子(目黒区立八雲中央図書館) 返田玲子(調布市立中央図書館) 野口武悟(専修大学文学部) 9 申し込み方法  (1)HPの「読書バリアフリー研修申込書」(ワード)に必要事項を記入し、 下記申し込み先まで、メール添付で送ってください。 メールの件名は、「読書バリアフリー研修申し込み」としてください。 障害による配慮が必要な場合は、申込時にご相談ください。 ファイルの入手やメール送信が難しい方はご相談ください。     申込者には確認メールを返信します。 (2)申し込み締め切り 10月29日(木曜日) 先着順 第2回追加募集申込み締切り:2021年1月18日(月曜日) 先着順 10 申し込み・問い合わせ先    公益社団法人 日本図書館協会 総務部 読書バリアフリー研修担当(三浦、磯部) メール syousa@jla.or.jp 電話 03−3523−0811