第19回図書館利用教育実践セミナーの開催報告

情報リテラシー教育と評価に関するセミナー:2名の大学教員による講義・ワークショップを実施

春田和男(東京家政大学)

当委員会では,2014年3月2日,キャンパスプラザ京都にて,第19回図書館 利用教育実践セミナーを開催した。今回のテーマは「情報リテラシー教育 と評価」で,有吉末充氏(京都学園大学)と上岡真紀子氏(帝京大学)に よる講義・ワークショップが行われた。

有吉氏は「主体的評価の可能性:情報の評価について考える」と題し,1) 情報の評価と批判的思考,2)西欧との比較で日本社会において情報を評価 することが難しい理由,3)司書養成教育等で主体性の確立や批判的思考の 尊重を取り入れた,情報評価の教育の必要性について講義を行った。

上岡氏は「利用教育の成果をどう評価するか:インストラクショナルデザ インの視点から」と題し,利用教育の評価の現状を確認・共有し,改善す るための方法として,インストラクショナルデザインの手法を紹介したの ち,ワークショップを行った。

今回のセミナーには,各館種の図書館職員,図書館学教員,関係業者など 63名が参加した。質疑応答が活発に行われたほか,ワークショップにも熱 心に取り組んでいた