第18回図書館利用教育実践セミナー in 京都のご報告

情報リテラシー教育に関する基調講演,事例報告等を開催
~パネルディスカッションで参加者と活発な質疑応答が行われる~

春田和男 :東京家政大学人文学部

日本図書館協会(担当:図書館利用教育委員会)は,2013年3月17日, キャンパスプラザ京都にて,「生涯にわたって学び,考え,集える図書 館をめざして~館種の壁を越えた情報リテラシー教育の展開~」と題し, 第18回図書館利用教育実践セミナーを開催した。今回は,野末俊比古委 員長(青山学院大学)の開会挨拶ののち,基調講演,事例報告,パネル ディスカッションが行われた。

基調講演では,吉田右子氏(筑波大学大学院図書館情報メディア研究 科教授)が「北欧の公共図書館と生涯学習―図書館はわたしたちの学校 です―」と題し,デンマーク,スウェーデン,ノルウェーの公共図書館 の最前線について,写真で交えて紹介した。

事例報告では次の2件の発表が行われた。
1)家城清美氏(同志社大 学・同志社女子大学・大谷大学嘱託講師,元同志社女子中学高等学校司 書教諭)「情報から意味を読み取る情報リテラシーの育成―育成の必要 条件―」
2)和田佳代子委員(昭和大学歯学部歯科医学教育学教室) 「アクティブラーニングを主体とした双方向性の利用(者)教育」の2 件である。

パネルディスカッションでは,事例報告の発表者に,青木玲子委員 (国立女性教育会館)が加わり,事例報告の補足説明や質疑応答が行わ れた。今回のセミナーには,各館種の図書館職員,図書館学教員,関係 業者など92名が参加した。

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