======================================================<2001/9/12発信>   JLAメールマガジン 第71号 ===================================================================== ■JLAメールマガジンの登録・解除・アドレス変更はこちらまで。  mailmaga★jla.or.jp ■JLAメールマガジンのバックナンバーはこちらにあります。   http://www.jla.or.jp/archives/ --------------------------------------------------------------------  編集発行:社団法人 日本図書館協会  Copyright,2001 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます   JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/                http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○日本図書館協会、日本ペンクラブに面談  日本図書館協会は9月6日、日本ペンクラブの「著作者の権利への理解を求め る声明」に関して、同クラブ言論表現委員会と面談した。6月15日に出され た同声明には、図書館の「同一本の大量購入」は、「利用者のニーズを理由 としているが、実際には貸し出し回数をふやして成績を上げようとしている にすぎ」ず、「出版活動や著作権に対する不見識を指摘せざるを得ない」と 非難している(JLAメールマガジン第60号参照)。協会は直ちに、その根拠 について説明を求めたいと申し入れたが、やっと実現したものである。  同委員会からは、猪瀬直樹委員長、篠田博之副委員長のほか、権田萬治、田 島泰彦、秦恒平、三田誠広、五十嵐二葉(弁護士)、清原康正(理事・広報 委員長)の各委員が応対した。日本の図書館の遅れた実状については理解を 示し、協会の取組みについては支持する表明があったが、図書館には著作者 の権利思想がないと難詰があった。その根拠や声明の裏付けとなる事実を問 うたが、具体的な説明はなかった。  約1時間にわたって双方が説明、質問を繰り返し、最後に猪瀬委員長からは、 両者の対話が欠けていると思うので、相互理解を深める取組みをしたいと述 べた。協会としても賛意を明らかにした。 ○英国の「市民ネットワーク」―注目される公共図書館政策の展開 このところ、情報化社会の進展に対応する英国公共図書館界の動向から目が 離せない。図書館情報委員会は、すべての市民が情報通信技術(ICT)を利 用した学習機会の恩恵にあずかれるようにするためには、公共図書館こそが 「市民のネットワーク」として機能する必要があるとして、そのビジョンを 『新しい図書館―市民のネットワーク』として発表した。 (http://www.peoplesnetwork.gov.uk/ 報告書の翻訳は2001年7月にJLAより 出版された。『新しい図書館:市民のネットワーク 』英国図書館情報委員会 情報技術ワーキング・グループ著 永田治樹、小林真理、佐藤義則、増田元 訳 131p A4判 \2000(本体) ISBN4-8204-0113-0)。 さらに1年後その実現に向けた詳細計画(『新しい図書館の構築』)が策定さ れ、政府等の支援のもと、この2年間で全英の公共図書館に30,000台以上の 端末と必要なハードウェアを配備し、2002年末までにすべての公共図書館を インターネットに接続する計画や、新たな図書館で必要となるICTスキル習 得のため、図書館員27,000人の再研修計画が展開されている。 一方、ネットワークの構築に呼応し、今後文化的・教育的資源(コンテンツ) をすべての市民に開かれたものとして、容易にアクセスできるようにするた めには、多様で豊かな資源を持つ博物館、文書館、図書館が連携・協力し合 う共通の枠組みが必要だとして、従来の「博物館・美術館委員会」と「図書 館情報委員会」とを、2000年4月に「リソース:博物館、文書館、図書館委員 会」に組織統合し、図書館等の政策がより広い視野で策定されることとなっ た。数年後英国の公共図書館がどのように機能し、市民のネットワークがど のような成果をもたらしているか大変楽しみである。   ○全国図書館大会(岐阜大会)で「ボランティアの集い・岐阜」開催 全国図書館大会2日目の10月25日(木)、分科会終了後の17時30分〜20時、 JR岐阜アクティブGを会場に、今年も大会の開催にあわせ、ボランティア  活動に対する認識を高め、ボランティアの皆さんのネットワークを広げるた  め、「ボランティアの集い・岐阜」が行われることとなった。岐阜のボラン  ティア活動が紹介される。参加費は無料。申込先:岐阜県図書館内 「ボラ  ンティアの集い・岐阜」実行委員会 TEL:058-275-5111 なお、大会参加申し込みについては、現在も追加受付を行っているので奮っ て参加をご検討ください。 詳しくは『図書館雑誌』6月号綴込(大会内容は9月号「全国図書館大会への 招待」) または、岐阜県図書館HPをご覧ください。  http://www.smile.pref.gifu.jp/library/taikai/sanka.htm ※メールマガジン70号の訂正とお詫び  <図書館界ニュース>「IFLAボストン大会」の記事中の竹田美智子氏は、武田 美智代氏(国立国会図書館)の誤りでした。お詫びして訂正いたします。 ---------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○学校図書館シンポ in 岡山 専任司書 重要性浮き彫り 先進地岡山の事例  通し議論(山陽7/16)   ○図書館は“避暑地” 今日も37度超え 目的外?ホームレスも(中日8/4夕)   ○新[奈良]県立図書館 自習・児童室設置なし 基本方針に不満の声 住民  の意見 県教委に343通(朝日<奈良>8/9)   ○子どもと読書活動グループ紹介 [山口市立]児童図書館が冊子作成 ネッ  トワーク「ぶどうの木」設立へ(山口日日8/17)   ○10月開館の[岡山県]哲西町立図書館 町内外から寄贈相次ぐ 蔵書3.8万冊  県内町村の上位に(山陽8/19)   ○目に余る図書館マナー 夏休み終盤 公共心も大きな宿題 後を断たぬ落書  き 携帯メールに熱中 場所取り後プール[福岡県](西日本8/19)   ○ブックスタート 運営母体NPOに 発起人総会 理事長は松居氏(新文化8/23)   ○図書館ネット検索OK 情報システム開始 あすから 鹿児島市(南日本8/23)  http://www2.city.kagoshima.kagoshima.jp/   ○「図書館の対応薄情」 大声を制して殴られた男性 日立市、口頭で謝罪   (朝日<茨城>8/25)   ○本を泣かせるマナー破り 落書き、切り取り、表紙だけ… 悲惨な現状を展  示 横浜市中央図書館(神奈川8/25)   ○乳幼児の読書も重視 松任市中央図書館 26項目の[資料収集]方針案示す  開館は来年10月10日(北陸中日8/25)   ○利用しにくいヨ 公共図書館 子どもの視点で[熊本]県内アンケート 貸  し出し冊数を制限 大人より期間短縮も 情報提供も不十分(熊本日日8/25)   ○〔視標〕[北海]道の移動図書館車にスポット 役割明文化 事業に弾み   市町村と連携 本身近に(北海道8/26)   ○大学生「答え載ってる本探して」 図書館に課題丸投げ 試験前や夏休み集  中 [福岡市](西日本8/30夕)   ○安全な場所に図書館建設を [宮崎県]門川[町]の反対住民 安全祈願祭  に抗議 「交通量多く危険」 町「町民の意見十分反映」(朝日<宮崎>8/30)   ○鳥[取]大と鳥取環境大 図書館を相互利用 申し合わせ書に調印(日本海  9/3)   ○米の中高生の71%『宿題はネット頼り』 “伝統派”図書館の3倍も(東京  9/3夕)   ---------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○立川とラオスを絵本で結ぼう  主催:立川とラオスを絵本で結ぶ会  日時:9月24日(月)13:00-16:00  会場:立川市女性総合センター・アイム5階  問合先:立川とラオスを絵本で結ぶ会事務局(嶋田方 TEL.042-531-3348)   ○トーハン総研カルチャーフォーラム  テーマ:「永井伸和との熱き2時間」−読書推進から出版文化創造まで  主催:(株)トーハン総研  日時:10月4日(木)14:00-16:00  会場:かんぽヘルスプラザ東京 4階はくちょうの間  講師:永井伸和(今井書店グループ社長)  申込締切:9月20日(木)  問合先:(株)トーハン総研セミナー事務局(TEL.03-3268-0731)   ○連続学習会「障害について考える−国際障害分類(改訂版)を手がかりに−」  主催:図書館問題研究会・図書館利用に障害のある人へのサービス委員会  日時:11月3日,10日,17日(土)の18:30-20:30  会場:東京都障害者福祉会館(JR田町駅徒歩5分)  問合先:中山 more★mvj.biglobe.ne.jp   ○国立国会図書館主催・第2回書誌調整連絡会議「書誌コントロールの課題」  日時:11月21日(水)13:00-17:00  会場:国立国会図書館新館3階研修室  対象:図書館等の関連諸機関または研究者  内容:国立国会図書館の書誌コントロールの取り組み(報告)「全国書誌作 成機関に求められる書誌コントロールの課題」(根本彰)「NII−NDL間に おける書誌コントロールの課題(仮題)」(宮澤彰) 申込締切:10月26日(金)必着 原則として1機関1名  問合先:国立国会図書館図書部書誌課(担当:原井,本橋) syosika★ndl.go.jp   <開催日・申込締切迫る!> ○第10回全国ボランティアフェスティバルシンポジウム「『図書館とNPO』−  みんなで考える市民図書館とのイイ関係」  日時:9月23日(日)10:00-15:00  問合先:同実行委員会(かながわ県民センター内 TEL.045-312-1121)   ※上記の集会について、詳しくは日図協ホームページでご覧ください。 http://www.jla.or.jp/jlaevent.htm  http://www.jla.or.jp/libevent.htm --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○安田生命保険相互会社資料調査室(図書室)長期派遣職員:1名  応募締切:2001年9月21日(金) ○横浜赤十字病院非常勤職員(図書係):1名  応募締切:2001年10月5日(金)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm  http://www.jla.or.jp/job.htm   ==========================================================no.71 END==