====================================================<2011/5/25発信>   JLAメールマガジン 第554号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2011 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ ---------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○政府、図書館法改正案を提出  衆議院は4月5日政府提案の「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の  推進を図るための関係法律の整備に関する法律案」を受理した。「地域の自  主性及び自立性を高めるための改革を総合的に推進するため、都道府県の権  限の市町村への移譲を行うとともに、地方公共団体に対する義務付けを規定  している関係法律を改正する等の所要の措置を講ずる必要がある。」との理  由で出されたものである。  このなかには、図書館法の一部改正も含まれている。図書館協議会委員の構  成の規制を緩和するものである。先の地方分権改革推進委員会勧告により閣  議決定された「地域主権戦略」に基づくものである。社会教育法の公民館運  営審議会、博物館法の博物館協議会についても、同様に改正の提案がされて  いる。改正条文は次のとおり。現在のところ、国会審議にまだ入っていない。  第十八条 図書館法(昭和二十五年法律第百十八号)の一部を次のように改  正する。  第十五条中「学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動  を行う者並びに学識経験のある者の中から、」を「当該図書館を設置する地  方公共団体の」に改める。  第十六条中「定数、任期その他」を「任命の基準、定数及び任期その他図書  館協議会に関し」に改め、同条に後段として次のように加える。  この場合において、委員の任命の基準については、文部科学省令で定める基  準を参酌するものとする。   ○「Help-Toshokan」第3回被災地図書館支援隊支援活動終了  5月19日から5月22日まで行われた第3回図書館支援隊は、無事任務を果たし  終了した。メンバーは西野一夫、矢崎省三、喜多由美子、宮秋智子、樫木佳  代、衛藤廣隆、玉目哲康、藤木まゆみ、大鹿やよい、依田和子の10名。19日  から21日まで、塩見みず枝文部科学省社会教育課長、平川康弘同社会教育課  長補佐のお二人が、同道された。  前2回の活動と同じく気仙沼市立図書館の調整に従い、小学校2校、避難所2  カ所を訪問し、図書の贈呈、お話会を行った。(↓第3回被災地訪問ボラン  ティアレポート参照) ○「電子書籍を活用した東日本大震災復興支援サイト」開設  日本ユニシス株式会社と日本図書館協会の協働で検討中であった標記サイト  が5月23日に開設された。東日本大震災で被災した図書館の復旧、復興に必  要と思われる資料や災害時マニュアル作成の際の参考になると思われる資料  の掲載をした。掲載した資料は、『図書館の1.17』(兵庫県図書館協会編・  発行)、『新潟県中越大地震 図書館の被災記録』(新潟県図書館協会編・  発行)、『特集阪神・淡路大震災と図書館 図書観年鑑1966抜刷』、『こん  なときどうするの? 図書館での危機安全管理マニュアル作成の手引き』な  ど。上記の資料はID/パスワードなしで読むことができる  URL:https://www.libeaid.jp/jla ○JLAサイト英語版で東日本大震災の状況を発信、  日本図書館協会はホームページ英語版に、東日本大震災被災図書館の状況  「Situation Report on the Great East Japan Earthquake and Tsunami」  (JLA国際交流委員会翻訳)を掲載した。  http://www.jla.or.jp/earthquake-e/situationreport.html ○ALAで日本支援のウェブページ作成、募金呼びかけ  アメリカ図書館協会(ALA)では、震災に見舞われた日本を支援すウェブペ  ージ「JAPAN LIBRARY RELIEF」設け、募金を呼び掛けている。ALAは これ  までもハイチやチリなど災害を受けた国への支援を行っており、東日本震災  により被災した日本に対しても同様に支援するという申し出がJLAに寄せら  れた。ALAを通じた募金はJLAの災図書館支援に役立られる予定である。  http://www.ala.org/ala/aboutala/offices/iro/iroactivities/japanrelieffund.cfm ○司書教諭講習実施要項告示  平成23年度学校図書館司書教諭講習実施要項が5月24日付「官報」で告示さ  れた(号外第105号)。http://kanpou.npb.go.jp/  平成23年度司書及び司書補の講習実施大学一覧については下記参照。  http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/1260111.htm ○図書館情報学研究室公開  東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コースでは、図書館情報学、  社会教育学・生涯学習論の最先端の研究に興味をもつ大学生,社会人を対象  に研究室公開(オープンラボ)を行う。当コースで学びたい方の個別相談に  も応じる。事前申し込み不要、入退場自由、参加費無料。  日時:2011年6月1日(水)15:30〜17:30 6月3日(金) 15:00〜19:00  場所:東京大学本郷キャンパス教育学部1階158教室     キャンパス案内図 http://www.p.u-tokyo.ac.jp/cg  内容:パネルディスカッション『かかわる と つなぐ のあいだ』(6月3日   のみ)長野県飯田市ライブハウスCANVASオーナー 桑原利彦氏、日本母乳   育児支援ネットワーク 多田香苗氏、小平市企画政策部参事(市史編纂)   前小平市中央図書館館長 蛭田廣一氏    教員によるコース紹介、OB・OGによる研究室紹介、進学相談   詳しくは,http://llls.p.u-tokyo.ac.jp/openlab2011.htmlを参照のこと。 ○高校図書館を対象に「極地研ライブラリー」寄贈  国立極地研究所は叢書「極地研ライブラリー」の刊行を開始、今回発行した  2冊を希望する高校図書館へ無償配布する。  詳細は下記参照  http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20110415library.html <第3回被災地訪問ボランティアレポート>---------------------衛藤廣隆- 5月19日(木曜日) 10時40分、日本図書館協会を出発。21時には全員が宿泊予定の民宿に揃った。 震災地図書館への支援状況、翌日の行動予定が説明された。その後、お話会担 当者7名は具体的な打ち合わせと練習を行った。 5月20日(金曜日) 9時10分鹿折小学校到着。学校側より被災状況の説明。学習室に担当教員、5・ 6年生、支援隊が参集し、児童向け科学書の贈呈式。終了後、同じ部屋で1、3、 2年生の順にお話会。生徒たちは笑顔が多かった。 午後より松岩小学校を訪問。1階の一部が避難所になっている。被害状況の説 明を受けた後、児童向け科学書を贈呈。1年生3クラス、2年生2クラスの各教室 に分かれお話会。担任が一緒に参加される教室も多く、笑い声が上がっていた。 その後、気仙沼市教育委員会を訪問、文部科学省塩見課長および平川課長補佐 とともに白幡教育長と社会教育関係の復興支援について意見交換。教育長より 図書館復興への理解ある発言を頂き、意を強くした。その後、気仙沼市立図書 館訪問。自動車文庫を中心に協議後、被災状況を見学。増築との接続部分に破 損が多い感じがした。 5月21日(土曜日) 9時気仙沼市総合体育館到着。同体育館は大規模な避難所で、多くの被災者が体 育館アリーナで生活。ダンボール等で仕切りされていたが想像以上の密集であ った。医療施設が機能しており、炊き出しやボランティアによる演奏等もあっ た。一室を提供頂き、10時より30分間、コーナー別に、風車作り、お手玉、じ ゃんけんさいころ作り、大型本による読み聞かせなどを行った。盛況。特にお 手玉の人気が高齢者児童ともに高く、用意したすべてを提供した。お手玉入れ の巾着袋や自分が写った写真が欲しいとの要望に対応予定。L字型書架設置、 図書30冊寄贈後、鹿折小学校へ移動。4年生に図書を贈呈した。 午後より、松岩公民館避難所を訪問。総合体育館避難所より密集度が高く、2 卓のテーブルで風車作りとエプロンシアターを行った。楽しそうに風車を作る 女児、孫の為に作り方を習いたいという被災者等がおられた。それなりの成果 はあったが、お話会は避難所の情況に左右されることを理解した。この後、文 部科学省2名は帰京された。活動の大半に参加、随所で社会教育復興への施策 なども説明いただきありがたかった。 その後、南三陸町へ。図書館は跡形もなく、地盤沈下の為海になっていた。瓦 礫の中に鉄製書架の棚板などを発見。近くのガソリンスタンド(ドラム缶から 手動で給油)の方が図書館の再建について利用者として関心をもたれていた。 5月22日(日曜日) 雨の気仙沼市を出発し、仙台市泉図書館を訪問。被害状況の説明を受けた。利 用者が館内に立ち入りができないために固定した自動車文庫を利用。設営され たテントを使って利用者対応。その後、高速道路を南下し、昼食を挟んで蓮田 SAで解散した。   ---------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○[千曲市]更埴西図書館が開館 9日 更埴西中の敷地内に設置(長野市民4/2) ○〔下諏訪〕不登校中学生受け入れ 町立図書館に中間教室(長野日報4/2) ○レファレンス対応でデータベースを充実 市立長野図書館 国会図書館から  礼状も(長野市民4/5) ○市立因島図書館 初の10万人突破 10年度(中国4/5) ○読み聞かせ 絵本で潤い 図書館職員、慰問 仙台・岡田小(河北新報4/9夕) ○本散乱 壁にひび 図書館も被災 [千葉]県立中央 空調など1750万円被害   浦安中央 書棚から8万冊落下(読売4/22) ○全小中学校に草津市が司書 来月から(朝日〈滋賀〉4/25) ○27ジャンル2万2000冊 「橋本五郎文庫」オープン 三種町の鯉川地区交流  センター(秋田魁新報5/2) ○観光情報を交換発信 笠間図書館 群馬・草津図書館 交流促進へ相互協力  (茨城5/2) ○[岐阜]県図書館活用を 利用法無限、情報の宝庫 子ども用検索端末 調べ  物コーナー(岐阜5/2) ○障害者向けに宅配 今月中に高齢者向けも [大分]県立図書館(大分合同  5/3夕) ○乳幼児の絵本ガイド 鈴鹿市立図書館が発行(伊勢5/4) ○子どもの読書推進 酒田市教委計画策定 「スタート事業」を導入(山形5/7) ○10年度[岡山]県立図書館 入館者初の100万人割れ システム更新 休館響き  3.4%減(山陽5/7) ○名取市図書館 10日再開 北海道・石狩の職員 復旧に尽力(河北新報5/7夕) ○被災地の暮らし 図書館が支えに 本読み聞かせ・災害記録収集… 司書ら  有志を派遣 「協力体制が課題」(日経5/9夕)   ---------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○国立情報学研究所オープンハウス2011(研究成果発表・一般公開)  期日:2011年6月2日(木)〜3日(金)  会場:学術総合センター  詳細HP:http://www.nii.ac.jp/openhouse/  問合先:国立情報学研究所(E-mail:openhouse2011★nii.ac.jp TEL.03-4212-2131   FAX.03-4212-2150) ○第33回文化財の虫菌害・保存対策研修会  主催:(公財)文化財虫害研究所  期日:2011年6月16日(木)〜17日(金)  会場:国立オリンピック記念青少年総合センター  対象:博物館,美術館,資料館,図書館等の職員,その他  受講料:当研究所維持会員25000円/非会員28000円 申込締切:6月13日(月)  詳細HP:http://www.bunchuken.or.jp/  問合先:文化財虫害研究所研修会申込受付係(TEL.03-3355-8355) ○図書館問題研究会 第58回全国大会  主催:図書館問題研究会  期日:2011年7月10日(日)13:00〜12日(火)12:00  会場:神戸市立国民宿舎須磨荘・シーパル須磨  内容:実践報告,全体会,分科会等  参加費:4000円 締切:6月20日(月)  詳細HP:http://www.jca.apc.org/tomonken/ ○学校図書館問題研究会2011 第27回全国大会(兵庫大会)  期日:2011年8月1日(月)〜3日(水)  会場:都ホテルニューアルカイック,尼崎市中小企業センター  テーマ:「読む」から広がる子どもたちの未来〜学校・地域・市民とともに〜  内容:パネルディスカッション,ナイター,実践報告,分科会,全体会等  申込締切:6月30日(木)必着  参加費:【全日程】会員5000円,非会員5500円/【1日のみ参加】3000円  詳細HP:http://www.geocities.co.jp/gakuto_hyogo/ ○TP&Dフォーラム2011(第21回整理技術・情報管理等研究集会)  主催:TP&Dフォーラム2011実行委員会  期日:2011年8月19日(金)午後〜20日(土)午前  会場:金城館  発表者:和中幹雄氏(大阪学院大学)大柴忠彦氏(国立国会図書館)清田陽司氏  ((株)ネクスト/東京大学)参加費:20000円 定員:35名  詳細:http://tpd.eplang.jp/ 申込締切:7月10日(日)  申込・問合先:TP&Dフォーラム2011実行委員会(E-mail:tpdforum★gmail.com) ○親子読書地域文庫全国連絡会40周年記念 第18回全国交流集会  主催:親子読書地域文庫全国連絡会  期日:2011年9月24日(土)14:00〜25日(日)16:00  会場:国立オリンピック記念青少年総合センター  参加費:両日4000円/1日2000円  内容:講演,全体交流会,分科会,講演・実践  詳細HP:http://www.h7.dion.ne.jp/~oyatiren/index.htm ○東京大学史料編纂所「社会連携研究部門」公開シンポジュウム  『図書館所蔵史料のデジタル化公開方式について』  日時:2011年10月14日(金)13:30-17:40  会場:東京大学本郷キャンパス山上会館  詳細HP:http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html   ---------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○平成23年度新潟県職員採用試験(大学卒業程度)司書:2名程度  第1次試験日:2011年6月26日(日)  受付期間:2011年5月20日(金)〜6月9日(木)消印有効  詳細HP:http://www.pref.niigata.lg.jp/jinjii/saiyou2.html ○平成23年度富山市職員採用試験 司書:1名程度  第1次試験:2011年6月26日(日)  受付期間:2011年5月23日(月)〜6月2日(木)消印有効  詳細HP:http://www.city.toyama.toyama.jp/ ○東京歯科大学市川総合病院図書室 臨事職員:1名  応募締切:2011年5月31日(火) ○東京女子体育大学附属図書館 臨時職員:1名  応募締切:2011年5月31日(火)必着 ○早稲田大学図書館 常勤嘱託職員(紹介予定派遣):1名  応募締切:2011年6月1日(水)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm ---------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○『図書館雑誌』5月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は  郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ○2010年度第15回施設会員配付資料(5月17日付発送)   (1)日本の参考図書 四季版 No.178 (2)ネットワーク資料保存 第97号  上記資料とともに『図書館雑誌』2011年5月号をお届けしております。  これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。  http://www.jla.or.jp/nyukai/haihu.html  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)   ============================================================no.554END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp