====================================================<2011/3/9発信>   JLAメールマガジン 第544号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2011 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ ---------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○愛知県書店商業組合が再販制度、入札制度について   知事、市長選挙立候補者に質問  愛知県書店商業組合は1月25日、愛知県知事選挙、名古屋市長選挙の立候補  者に対して「再販売価格維持制度と入札について」の「お尋ね」を出した。  同組合は昨年10月県内の市町村に対して、書店の激減状況、官公庁の図書購  入の入札について、その改善を求める要請をしていたが、両選挙の候補者に  も、このことについての考えを示すよう求めたものである。入札の問題につ  いては、そもそも図書購入にはそぐわないこと、継続的安定的な仕事の質が  切り捨てられること、学校図書館での装備経費も負担していることなどの問  題点と実状について述べている。  この問題については、このたびの政府補正予算で措置された「住民生活に光  をそそぐ交付金」の執行をめぐって、各地で新たな問題として浮上している。  年度末の補正であること、入札が慣例化していること、図書仕入れの資金繰  りが困難であること、などにより、地元書店からの購入、調達がなされてい  ないところが少なくない。結果として資本力のある大手書店からの納入が多  くなっている。  この交付金は地域活性化交付金の名称のとおり、地域の商業振興、雇用拡大  に資する一環であるにも関わらず、結果として地元の活性化には貢献してい  ないのではないか、と思わざるを得ない。こういった点も踏まえての予算執  行を求める必要がある。  なお愛知県書店商業組合の候補者への質問には、公立図書館の図書の貸出  サービスや書店の万引きの問題についても指摘している。 ○笹木文部科学副大臣のお茶の水図書館の視察  既報(542号 2月23日配信)のように、2月18日午後、笹木竜三文部科学副  大臣、山野智寛文部科学省政策課長は石川文化事業財団お茶の水図書館を視  察したが、その模様について、2月23日の記者会見で笹木文部科学副大臣は、  次のように発言された。  (略)三つ目は、博物館と図書館、先週、一つずつ見学をしてきました。こ  れは年末の税調の議論の中でもお話しをしましたが、無形文化財である能楽  堂については公益法人になってなくても税の優遇が受けれるというふうに、  これはかなり主張して実現を、政府案としては実現をしたわけですが、博物  館、図書館等は、昨年末は実現をしなかった。実際に幾つか現場を見て、い  ろんな声も聞きたいと思って、その一環で最初に見てきたわけです。一つは、  日本カメラ博物館、もう一つはお茶の水図書館ということで行ったんですが、  結局二つとも都内の一等地なんですよね、場所は。固定資産税が非常にたく  さん掛かる、高く掛かると。  お茶の水図書館の場合には、女性誌、女性雑誌専門の図書館53,000冊ですよ  ね。それとは別に古文書もありましたが。こちらにしても非常に建物が古く  て建て替えると、そうすると、その後減価償却費が非常に高くつくと。こう  いう中で非常に経営的に厳しくなると。率直な感想ですが、税の優遇が受け  れなくなると、ここら辺は非常に経営的にも厳しくなる。事業出資比率が50  パーセントと、この一律の線引きがやっぱり問題かなと、そんな印象を持  ちました。  http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1302572.htm ○宮城県図書館の資料移管について請願、陳情が出される  宮城県図書館所蔵の古典籍や街頭紙芝居57,000枚、県政ニュースフィルム  210本などを含む図書と地図11万点が東北歴史博物館に移管されることになっ  た。これに対して、その再考を求める請願(宮城県議会議長宛)、陳情(知  事、教育委員会委員長宛)が、宮城県図書館の元職員や仙台郷土研究会の会  員などによって2月28日出された。  請願の内容は、(1)宮城県図書館の根幹に関わる図書館所蔵資料11万点の東  北歴史博物館への移管の即時停止を求める、(2)移管を決定するに至った手  続きを公開するとともに、県民の意見を聞く機会を設けるよう再考を求める、  の2点。その理由には、図書館協議会の意見を聞くことなく決定したことを  指摘し、図書館と博物館の相違を明らかにしている。  これには「住民生活に光をそそぐ交付金」が使われているとのことであり、  既に移管の作業は始まっている。  http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110225t11010.htm  http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110225t15017.htm  http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110301t15021.htm ○理事会終了  日本図書館協会は2010年度の第3回理事会を3月4日午後開催し、来年度の事  業計画案、予算案、公益認定法人の定款案等を評議員会に諮ることを承認し  た。公益認定法人移行に関わる議案は、移行のスケジュールのほか、定款案、  会員の種類と会費の規程案、代議員選挙規程案、理事・監事の選出規程案、  理事長等の選定規程案などで、細部にわたって熱心な議論が行われた。  新しい法人移行のスケジュールについては、定款、諸規程について会員の合  意を得るための期間の確保と、新たな会計基準移行適用の準備等から、内閣  府への申請を1年先の2012年度にする、というものである。  定款および諸規程の案は、昨年の総会等の議論を踏まえて、移行準備委員会  と常務理事会で検討を重ねてきたものであるが、理事会で出された意見等を  反映した案を評議員会に提案する予定である。  なお映像事業についての経過と今後の方針についても提起し、了承を得た。  評議員会は3月18日午後行われる。   ---------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○新図書館フォーラム最終日 安芸市 「合築効果で司書養成を」「追手前小  は狭すぎる」 懸念、要望相次ぐ 反対派シンポに100人 高知市 「頭ご  なし」「資料分散を」(高知2/14) ○読書離れ歯止めかからず [福島]県内 高校生「1カ月間に1冊も読まない」   男女とも半数越す [県高校]司書研修会22年度調査 「部活疲れ」「受験で  精いっぱい」 国民読書年効果薄く 小中は広く本に親しむ取り組み  (福島民報2/15) ○〔見る 聞く 知る〕心に栄養を 読み聞かせ 7割の小学校で活動 授業  前に保護者ら教室へ 「胸の奥で温めて」 [大分]県立図書館が支援  (大分合同2/15夕) ○ビデオテープ消える? 道立図書館 劣化進み廃棄も/DVD化に二の足  (北海道2/17夕) ○廃校図書室憩いの場 精華大教員ら仕掛け 南山城村・旧高尾小生かし   「過疎化地域再生を」(京都2/17夕) ○ブックスタートに推奨 赤ちゃんのブックリスト100ジャスト!決定 [徳島]  県教委 リーフレット来月配布へ(徳島2/18) ○県立足利図書館 移管協議は難航(下野2/18) ○〔NEWS EYE ニュースアイ〕生きる基盤授業で育てる 読解力向上[新潟]県  内の取り組み 国際的な順位低下で危機感 各校独自の指導展開 読書習慣  自治体が推進計画 新潟市 ゲーム形式を採用 どう伝える本の楽しみ 高  校生は習慣減少(新潟日報2/18) ○議員依頼の資料を報告 外務省職員 国会図書館出向時に 外交文書公開  (読売〈大阪〉2/19) ○駅前図書館を開設へ 越谷市 一般会計8.2%増(埼玉2/19) ○図書館蔵書の検索拡張 上天草市教委 今秋めどにシステム構築  (熊本日日2/19) ○〔GENERAL NEWS 社会部発〕学校図書館 広がる格差 人員や購入費…自治  体で違い 鹿県内小中学 司書配置基準なし 非常勤多数、兼務も 中学予  算6倍差も(南日本2/24) ○都立高図書館に「民間」司書 教師との連携などに不安 "民営化"自治体で  温度差 長野 民間委託は見送りに 三重 10年度から採用復活(東京2/24) ○新刊「貸し出し猶予を」[小説家樋口毅宏さん新刊巻末に公立図書館の貸し  出し半年猶予を求める一文掲載](読売2/26) ○子ども図書館開設へ [鹿児島]県内公立初 幼児が対象 さつま[町] 支所  空き部分活用 子育て世代交流も(南日本2/26)   ---------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○緊急セミナー「デジタル時代の図書館のあり方」  主催:(社)日本書籍出版協会デジタル化対応特別委員会  日時:2011年3月17日(木)15:00-16:00  会場:日本書籍出版協会4階大会議室  講師:根本彰氏(東京大学大学院,日本図書館情報学会会長)阿刀田高氏(作家,   日本ペンクラブ会長)  定員:先着150名(無料)申込締切:3月16日(水)  申込方法:名前,所属,連絡先(E-mail,FAX,TEL)をFAXで下記あてに連絡。  申込・問合先:日本書籍出版協会・調査部(TEL.03-3268-1303 FAX.03-3268-1196) ○講座「紹介と解説 2010年に出版された子どもの本」  主催:大阪府立中央図書館国際児童文学館 共催:(財)大阪国際児童文学館  日時:2011年4月22日(金)23日(土)24日(日)10:00-16:30 ※3日とも内容は同じ  会場:大阪府立中央図書館大会議室  参加費:無料 定員:各日80名(先着順 定員に達し次第受付終了)  詳細HP:http://www.library.pref.osaka.jp/central/jibunkan/newbook.html  問合先:大阪府立中央図書館読書支援課国際児童文学館(TEL.06-6745-0170(代表))  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html   ---------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○半田市立図書館 臨時職員:1〜2名  応募締切:2011年3月10日(木) ○大阪体育大学附属中学・浪商高校図書館 司書教諭:1名  応募締切:2011年3月11日(金)必着 ○お茶の水女子大学附属図書館 事務補佐員:1名  応募締切:2011年3月14日(月)必着 ○名古屋女子大学図書館 司書(契約職員):2名  応募締切:2011年3月14日(月)消印有効 ○学習院大学図書館 アルバイト職員:若干名  応募締切:2011年3月16日(水)必着 ○東京弁護士会・第二東京弁護士会合同図書館 パートタイム:1名  応募締切:2011年3月18日(金)17:00必着 ○明海大学歯学部メディアセンター 事務職員(パート):2名  応募締切:2011年3月18日(金) ○大阪教育大学附属図書館(本館) 非常勤職員:2名  応募締切:2011年3月22日(火)必着 ○平成23年度国立国会図書館職員採用試験 【一種・二種試験】受付期間:2011年4月4日(月)〜21日(木)消印有効 【三種試験】受付期間:2011年8月22日(月)〜9月2日(金)消印有効  http://www.ndl.go.jp/jp/employ/index.html  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm   ---------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○JLA新刊  日本の図書館 2010 統計と名簿 日本図書館協会図書館調査事業委員会編  2011.2 519p B5判 定価14700円 ISBN978-4-8204-1015-7  (JLA施設A,B会員配布資料)  http://www.jla.or.jp/publish/bindex.html ○2010年度第12回施設会員配付資料(3月3日付発送)   (1)日本の図書館 統計と名簿 2010  これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。  http://www.jla.or.jp/nyukai/haihu.html  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ============================================================no.544END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp