====================================================<2011/2/9発信>   JLAメールマガジン 第540号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2011 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』2月号のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○地方財政計画に「住民生活に光をそそぐ交付金」を反映  政府は1月28日、平成23年度地方財政計画を決定したが、「地域活性化・雇  用等対策費」には新たに、今年度補正予算措置がされた「住民生活に光をそ  そぐ交付金」に対応した計上がなされている。この「光をそそぐ交付金」の  趣旨を踏まえた事業が継続的に展開できるよう正規職員の配置を念頭に措置  されたものである。  300億円程度(道府県50億円、市町村250億円)が地方交付税の算定基礎に盛  込まれる。 ○地方交付税法改正法案に「図書館施策の充実」を盛込む  地方交付税法の改正法案が今国会に上程されているが、その改正の目的には  「図書館施策の充実」に要する経費の財源を措置することが挙げられている。  法律案要綱の「基準財政需要額の算定方法の改正」の項には、「特別支援教  育の充実、図書館施策の充実、教育情報化対策、私学助成の充実等教育施策  に要する経費、地方公共団体における情報化施策の推進に要する経費の財源  を措置すること。」と記されている。  日本図書館協会はかねてから、図書館についての地方交付税単位費用積算基  礎の問題点を指摘し、その改善を要望してきたが(2006年「豊かな文字・活  字文化の享受と環境整備」、2010年「政党に対する図書館政策についての質  問と回答」など)、その実現が期待される。  現行地方交付税単位費用積算基礎の図書館費は、次の内容となっている。  ・道府県(標準規模人口170万人):館長・職員27名の給与費、図書館協議   会委員9名の報酬、需用費等  ・市(標準規模人口10万人):職員7名の給与費、需用費等  需用費等については、2002年度までは図書購入費、視聴覚資料購入費の額も  明らかにしていたが、「地方に対する規制になる」との理由で以後内訳は公表  されていない。  問題点は、県立図書館には積算されている館長の給与費、図書館協議会委員  の報酬が市立図書館にはないこと、のほか、図書館費に占める額の多いコン  ピュータシステム関連の経費、ますます増えている資料の相互貸借の経費、  障害者サービス実施のための経費、データベースの購入経費など、現在図書  館サービスを実施するうえで欠かせない経費が積算されていないことである。  また小中学校図書館に措置されている図書整備費は高等学校図書館は対象と  されていない。  地方交付税はナショナルミニマムの行政サービスを保障する制度という側面  もあり、これら「図書館施策の充実」につながる経費として積算されること  が求められる。 ○国立国会図書館「視覚障害者等へのサービスに関する基本的考え方について」  に対して意見を提出  国立国会図書館は昨年夏「視覚障害者等へのサービスに関する基本的考え方  について」まとめ、公表した。図書館における障害者サービスの拡充を可能  とする著作権法が改正され、同館の資料の大規模デジタル化が進められてい  ることを背景に、同館の障害者サービス拡充を目的としたものである。  日本図書館協会障害者サービス委員会はこれについて検討を重ねてきたが、  その結果を意見として提出した。充実した障害者サービスの実施を図る目的  で立案されていることに敬意を表しつつ、より広い視野に立った指針が必要  があるとして、障害者の権利に関する条約を基軸に置くこと、「学術文献録  音図書サービス」の枠にとらわれない広い範囲の検討が必要であること、デ  ジタル資料は障害者が利用できるようテキストデータで作成すること、など  を指摘し、さらに対面朗読サービスの実施を求めている。 ○全国図書館大会について部会長委員長会議を開催  日本図書館協会は2月2日午後、部会長委員長会議を開催、この秋に開催する  全国図書館大会多摩大会の準備、企画について協議した。6部会20委員会が  出席した。常務理事会および多摩地域の実行委員会での検討を踏まえた企画  案が報告された後、各部会、委員会からそれぞれ意見が出された。電子書籍、  資料のデジタル化をめぐる課題について採り上げることなどが出された。  今後運営委員会、事務局等の体制を整え、本格的に開催準備に移ることにな  る。大会は10月13〜14日、調布市を中心に開催される。 ○評議員選挙が終了  日本図書館協会第33期評議員選挙がこのほど終了した。現在各県からの報告  を求めているところである。引続き理事、監事の選挙が評議員によって行わ  れる。施設会員代表の評議員、理事については部会ごとに選出が進められて  いる。開票の結果等詳細は追って報告する。 ○レファレンス研修の講師派遣先を募集  国立国会図書館では、各図書館でレファレンス業務に関する研修を実施する  際に、国立国会図書館の職員を講師として派遣しており、現在、派遣の対象  となる研修(派遣先)を募集している。  派遣の対象となる研修:国内の公共・大学・専門の各図書館または関連する   協議会などが主催する研修  申込締切:平成23年3月4日(金)17:00  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1190834_1485.html  申込・問合先:国立国会図書館 主題情報部 参考企画課 レファレンス係   (派遣研修担当) E-mail:haken-kenshu★ndl.go.jp   ----------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○〔高校生記者のコーナー with you 友 monthly〕自ら学び考える 松本  深志高の図書館ゼミ 講師招き 年に10回程度開催 テーマは「面白いと  思ったこと」(信濃毎日1/7) ○歴史資料HPで公開 [新潟]県立図書館 謙信の書簡など2000点(読売1/8) ○購入減歯止めへ民間の力 雑誌スポンサー導入 費用負担で広告 栗東の図  書館(京都<滋賀県>1/17) ○財政難 進まぬ図書購入 [秋田]県内小中学校 低い本県の予算化率 交付  税回らず 蔵書も不十分 市町村間に意識差も(秋田魁新報1/19) ○雑誌カバーに企業広告 [さいたま市立]中央図書館 購入費28万円節約 浦  和区(埼玉1/19) ○[栃木]県立足利図書館 入館者800万人に(下野1/20) ○〔峡北・甲斐〕園児に絵本"出前" 甲斐 貸し出し、読み聞かせも 地域の  図書館 読書推進にひと役 節分祭りで利用PR むかわ 29日、豆まき企画  (山梨日日1/21) ○本の受け取り 返却 スーパーが窓口 来月から 岩見沢市立図書館  (北海道1/22) ○貸し出し「市内限定」へ 長生郡住民から反発も 茂原市立図書館  (千葉日報1/22) ○中央図書館設置を提言 従来施設は分館化 阿賀 検討委答申(新潟日報1/22) ○〔ぐんない〕街の駅に「出張図書館」 富士吉田 閲覧再開、600冊並ぶ  (山梨日日1/22) ○市立図書館で雑誌の切り取り 「悪質」該当誌貸し出し禁止 上田  (信濃毎日1/22) ○神奈川芸術劇場にミニ図書室オープン 学術書や漫画 演劇関係800冊  (朝日<第2神奈川>1/25) ○移動図書館車 「さくら」出発 2台態勢で60ヵ所巡回 南九州(南日本1/27) ○憩い・交流の拠点に 村上・生涯学習センター 市教委 建設計画案まとめ  る(新潟日報<下越>12/29) ○横断検索 来月1日から [鹿児島]県立図書館、市町や大学と連携 700万  冊網羅(南日本1/30)   ----------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○高知県立図書館・高知市民図書館本館新図書館フォーラム  −新しい図書館のあり方を考える−  主催:高知県教育委員会,高知市教育委員会  日時・会場(定員):  (1)2011年2月11日(金)13:30-16:30 四万十市立中央公民館1階大会議室(80名)  (2)2月12日(土)13:30-16:30 高知城ホール4階多目的ホール(200名)  (3)2月13日(日)13:30-16:30 安芸市総合社会福祉センター3階大会議室(200名)  申込不要 入場無料(先着順)  詳細HP:http://www.pref.kochi.lg.jp:80/soshiki/310401/sintosyokanforamu.html   http://www.library.city.kochi.kochi.jp/kcclib_doc/seibi.html#s_forum01  問合先:高知県教育委員会事務局生涯学習課(TEL.088-821-4931 FAX.088-821-4505)   高知市民図書館管理係(TEL.088-823-9451 FAX.088-823-9352) ○読書サポート入門講座  −障害のある人の読書を支える技術やリソース(情報資源)を知ろう!−  主催:特定非営利活動法人バリアフリー資料リソースセンター(BRC)  開催地・日時・会場(定員)  【鳥取】2011年2月12日(土)13:00-17:00 鳥取県立図書館大研修室(40名)  【神奈川】2011年2月27日(日)13:00-17:00 神奈川近代文学館中会議室(40名)  【岡山】2011年3月13日(日)13:00-17:00 岡山県立図書館2階多目的ホール(100名)  参加費:無料 詳細HP:http://www.dokusho.org/ ○講演会「図書館情報学生と専門職による電子ポートフォリオの発展的利用」   "The developmental use of ePortfolios by LIS students and new professionals"  主催:情報専門職における学位・資格の国際的な同等性と互換性に関する研究  (GlobaLIS)プロジェクト  日時:2011年2月25日(金)15:30-17:30  会場:同志社大学寒梅館7階会議室  講師:Dr. Gillian Hallam(Associate Professor, Queensland University of   Technology)  申込・問合先:同志社大学・中村百合子(E-mail:ynakamur★mail.doshisha.ac.jp   TEL&FAX.075-251-4894) ○主題文献精読会2011年2月例会  日時:2011年2月26日(土)14:00-18:00  会場:東京理科大学森戸記念館3階第4会議室  テーマ:Vanda Broughton著「Essential thesaurus construction」の輪読  発表者:萬谷衣加氏(独協大学),小林康隆氏(聖徳大学)  問合先:光富健一(東京理科大学野田図書館 TEL.04-7122-9157   E-mail:mitutomi★admin.tus.ac.jp)鈴木学(日本女子大学西生田図書館   TEL.044-952-6937 E-mail:suzukima★atlas.jwu.ac.jp) ○シンポジウム「出版が変わる 学びが変わる  −大学教育改革と電子出版のクロスロードに立つ図書館−」  主催:千葉大学,大日本印刷株式会社  日時:2011年2月28日(月)13:00-17:00  会場:大日本印刷(DNP)五反田ビル1階セミナーホール  詳細HP:http://www.ll.chiba-u.ac.jp/event/cudnp/ 参加費:無料 締切:2/21(月)  問合先:千葉大学情報部(附属図書館)学術情報課学術情報グループ  (TEL.043-290-2251 FAX.043-290-2255 E-mail:fae2248★office.chiba-u.jp) ○SISTセミナー「効率的な情報流通のための学術雑誌・論文の作成」  主催:科学技術振興機構  開催地・日時・会場  【京都会場】2011年3月11日(金)13:30-16:40 メルパルク京都第5研修室  【東京会場】2011年3月14日(月)13:30-16:40 自動車会館大会議室  参加費:無料 詳細HP:http://sist-jst.jp/seminar201103/index.html  問合先:科学技術振興機構知識基盤情報部調査普及担当・阿部  (E-mail:sist★jst.go.jp TEL.03-5214-8406) ○資料保存特別研修  「図書館・文書館におけるマイクロフィルム・写真の取扱いと保存」  主催:国立国会図書館  日時:2011年3月18日(金)14:00-16:00  会場:国立国会図書館東京本館新館3階大会議室  内容:報告「マイクロ資料保存に係る国立国会図書館の取組」村本聡子氏(国立国会   図書館)講演「マイクロフィルム・写真の取扱いと保存について」(仮題)   黒木信宏氏((株)日本画像情報マネジメント協会),質疑応答,意見交換  対象:図書館・文書館等のマイクロフィルム・写真保存・管理の実務者 定員:50名  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preserve26.html 締切:3/11(金)  申込・問合先:国立国会図書館収集書誌部資料保存課保存企画係  (E-mail:film2011★ndl.go.jp FAX.03-3581-3291 TEL.03-3506-5219(直通))  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html   ----------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』2月号(60ページ・定価980円)のお知らせ ○特集「トピックスで追う図書館とその周辺」  ・矯正と図書館サービス連絡会の発足について−矯正施設と図書館との連携   充実・読書環境整備を目指して(日置将之)  ・公共図書館と電子書籍−どう対応すべきか(湯浅俊彦)  ・公文書管理法の概要と図書館(石原一則)  ・カーリル:個人で作る図書館システムの時代を拓く(洛西一周)  ・L-1グランプリ(岡本真・佐藤達生)  ・全国の学校図書館に人を! の夢と運動をつなぐ−情報交流紙『ぱっちわーく』   創刊200号を迎えて(梅本恵)  ・電子ジャーナル・コンソーシアムの連携強化に向けた国公私立大学図書館   協力委員会と国立情報学研究所の協定締結について(関秀行)    ----------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○公立大学法人首都大学東京(日野キャンパス)非常勤契約職員:1名  応募締切:2011年2月10日(木) ○梅花女子大学図書館 2011年度臨時雇用者:2名  応募締切:2011年2月14日(月)必着 ○公立大学法人首都大学東京(南大沢キャンパス)非常勤契約職員:1名  応募締切:2011年2月14日(月) ○東京大学附属図書館 短時間勤務有期雇用職員(事務補佐員):1名  応募締切:2011年2月14日(月) ○長崎外国語大学 2011年度図書館業務専門職員:1名  応募締切:2011年2月15日(火) ○公益財団法人東京都歴史文化財団 短時間契約職員(図書館司書):1名  応募締切:2011年2月16日(水)必着 ○東京大学駒場図書館 短時間勤務有期雇用職員:1名  応募締切:2011年2月18日(金) ○中央大学図書館 嘱託職員:1名  応募締切:2011年2月19日(土)必着 ○湘南工科大学附属図書館 契約職員:1名  応募締切:2011年2月21日(月)必着 ○名古屋女子大学図書館 司書(契約職員):2名  応募締切:2011年2月21日(月)消印有効 ○小郡市立図書館 図書館司書(常勤嘱託職員):2名  応募締切:2011年2月24日(木) ○(静岡県)吉田町立図書館 臨時職員:1〜2名  応募締切:2011年3月3日(木)  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm    ============================================================no.540END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp