====================================================<2011/1/5発信>   JLAメールマガジン 第535号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2011 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○総務省が指定管理者制度について発出  総務省は12月28日、自治体に対して自治行政局長名で「指定管理者制度の運  用について」の助言を発出した。「指定管理者制度は、……民間事業者等が  有するノウハウを活用することにより、住民サービスの質の向上を図ってい  くことで、施設の設置の目的を効果的に達成するため」設けられたが、  「留意すべき点も明らかになってきたことから、改めて制度の適切な運用に  努められるよう」通知を発出したものである。  指摘事項は8点で、「指定管理者制度は、公共サービスの水準を確保という  要請を果たす最も適切なサービス提供者を、議会の議決を経て指定するもの  であり、単なる価格競争による入札とは異なるものであること。」「指定管  理者との協定等には、施設の種別に応じた必要な体制に関する事項、リスク  分担に関する事項、……等具体的事項をあらかじめ盛り込むことが望ましい  こと。」「指定管理者が労働法令を遵守することは当然であり、……雇用・  労働条件への適切な配慮がなされるよう、留意すること。」「個人情報が適  切に保護されるよう配慮すること。」など述べている。  総務省は既に2008年に「指定管理者制度の運用上の留意事項」を示し、また  09年調査では2,100件の指定取消し等がなされていることを明らかにしてい  るが、さらに通知したこととなる。指定管理者が業務を非正規雇用職員に任  せたり、直営時に比べて賃金を低下させることなどが問題視されている事態  を受けて、労働条件への適切な配慮に留意するものとなっている。  通知の全文は、http://www.soumu.go.jp/main_content/000096783.pdf ○「電子図書館」に関して、東京都書店商業組合と懇談  日本図書館協会は12月14日、東京都書店商業組合青年部と懇談した。同団体  は「電子図書館の構築支援サービスについての危惧表明と書店組合での対策  のお願い」を10月27日付けで同組合の大橋理事長宛に提出したが、このこと  に関連して、協会の考えを聞きたいと申入れがあり行ったものである。  CHIグループの例を挙げ「図書館での蔵書が難しい書籍を中心に」電子書籍  を貸出すことは、そのシステムを利用して「蔵書が難しくない書籍をなしく  ずし的に貸し出しを始め」いつでも、どこでも全国の図書館ネットワークに  より無料で即座に閲覧可能となり、「書店は勿論のこと、出版業界全体に壊  滅的な不利益を蒙る」ので、早急に対策を講じることを要請するとしている。  この要請は書店組合執行部に宛てたものであり、協会として見解を述べるべ  きことではないが、図書館の現状について理解を求めたいと意見を述べた。  図書館サービスがあたかも書店の売上げを妨げているかのような議論がある  が、それは間違いであること、図書館は特別区には多いと思われているが国  際的にみれば標準的であること、未だ図書館のない市町村が3割近くあるこ  と、資料費の激減は「電子書籍」の受入れを具体化する状況にはないこと、  などを説明した。  図書館の役割から電子書籍の受入れ、整備は必要である、それには著作権の  権利者の理解が必要であり、また出版、書店の支持も欠かせない、などを述  べた。また出版文化のためには自治体の図書館と地元書店との共存が必要で  あり、共栄する方向で相互に協力すべきことが多くあると述べた。  今後とも引続き懇談の機会をもつことを確認した。  危惧表明は、http://www.tokyo-shoten.or.jp/dnp_chi_kenen.doc ○図書館計画施設研究所から資料の寄贈  図書館計画施設研究所(所長・菅原峻氏)からこのたび、30年余にわたって  収集されてきた資料が協会資料室に寄贈された。各地の図書館運動団体の会  報や記録は「としょかん文庫」として既に寄贈されていたが、それに加えて、  各地の図書館計画、施設建設の資料、要覧、案内など貴重な資料が寄贈され  たものである。利用に供するための整備は今後行うことになる。 ○昨年の日本図書館協会選定図書の集計  2010年は、2712〜54回の選定委員会を持ち、43回の『選定図書速報』を発行  した。見本点数は44,407点で昨年より1万点弱減少している。これは選定見  本として「文庫本」の受け入れを中止したためで、選定図書は10,084点を選  び、平均価格は2,233円であった。各類ごとの冊数は以下の通り。  0類:222冊、1類:516冊、2類:1,024冊、3類:1,456冊、4類:694冊、  5類:1,295冊、6類:510冊、7類:1,125冊、8類:110冊、9類:2,154冊、  児童:632冊、絵本:346冊で、合計:10,084冊、価格合計は22,520,707円  (税抜き)。平均価格:約2,233円。   ----------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○昭和初年 津島未来図 議員の政権公約? 商工業者の提言? 動物園は一  時実現 市立図書館公開を計画(朝日11/4) ○通信シートで書籍管理 図書館向けシステム 帝人ファイバーが性能実証   閲覧データも取得可能(日刊工業11/19) ○〔ひと・つなぐ ちば沿線版〕市川発 市川図書館友の会 「純粋な気持ち  で」応援 イベント共催、対等な関係で 消しゴムかけ テープで補修  (朝日11/27) ○図書館カードが来月から共通に 津市内の全館(中日11/27) ○指定管理候補に書店代表事業体 [宇都宮]市「第3図書館」(下野12/1) ○信大図書館に米関連書籍(信濃毎日12/1) ○図書館の定休廃止 福山市 4月から6館(中国12/1) ○点字図書館拡充を 高知市で検討委会合 書庫、専門職など課題(高知12/1) ○村立泉崎図書館が開館 資料館内 テープカットで祝う(福島民報12/2) ○好みの1冊どれかな 指宿・今和泉小で全校選書会 全児童116人に贈る  (南日本12/2) ○図書館を自動化へ 武蔵野市 来年1月 新システム導入(朝日12/3) ○新市立図書館に指定管理者制度 韮崎市が議会に提案(朝日12/3) ○こども図書館 各地ですくすく 育児支援の場 保育士も参加 大学と連携  /施設「再利用型」 低い本棚、広い通路 ここ10年間で急増  (毎日<大阪>12/3) ○「新刊本主体に」 新図書館で要望 糸島市に市民団体(西日本12/3) ○電子書籍活用 図書館手探り 本格導入まだわずか 出版界は警戒 使用料  を検討(朝日12/7) ○3図書館「海援隊」入り [佐賀]県立・鹿島市民・鳥栖市立 労働・生活ト  ラブルなど 問題解決情報を提供(佐賀12/10) ○大学図書館様変わり 学生主体に居心地よく 情報発信「知の拠点」へ ブ  ログ開設 業績展企画… [鹿児島]県立短大 鹿児島国際大 志学館大 鹿  児島大(南日本12/11) ○[佐賀]県立図書館 増える蔵書 書庫、数年で満杯に 長期的視点での対応  を(佐賀12/12)   ----------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○資料保存セミナー 英国公的機関のアーカイブコンサベーション部門が果たす   教育的役割−ノーフォーク公文書館の例−  主催:日本図書館協会 企画:資料保存委員会  日時:2011年1月21日(金)18:30-20:30  会場:日本図書館協会2階研修室  報告者:内田夕貴氏(NROペーパーコンサバター)申込:不要(参加自由)  問合先:村上(E-mail:2009.i.008★gmail.com) ○神奈川県学校図書館大交流会  主催:神奈川県学校図書館大交流会実行委員会  日時:2011年1月22日(土)13:30-16:30  会場:座間市立図書館2階講座室  問合先:村島(TEL.045-303-5096) ○第4回日本図書館協会九州地区図書館の集い『元気な図書館大研究』  −これからの図書館像 混沌の時代から放たれる未来への光を求めて3−  主管:日本図書館協会九州地区図書館の集い実行委員会  日時:2011年1月23日(日)10:00-16:45  会場:長崎市立図書館多目的ホール  内容:基調講演「これからの図書館像」常世田良氏(日本図書館協会事務局次長),   パネルディスカッション『元気な図書館大研究』参加費(資料代):1000円  詳細HP:http://210.137.222.247/libhp/20110123.htm  申込・問合先:「九州地区図書館の集い 実行委員会」事務局・相良裕  (諫早市立たらみ図書館 TEL.0957-43-4611 FAX.0957-43-4623   E-mail:nagasakitudoi★yahoo.co.jp) ○平成22年度アジア情報研修特別講演会  主催:国立国会図書館  日時:2011年1月26日(水)14:00-16:00  会場:国立国会図書館関西館第1研修室,国立国会図書館東京本館新館3階   大会議室(TV中継)  内容:講演「北朝鮮情勢へのアプローチ−調査に必要な資料・情報とその入手  ・分析方法―」(仮題)平岩俊司氏(関西学院大学国際学部教授)  対象:大学図書館,専門図書館,公共図書館または研究機関の職員等。  定員60名。応募多数の場合調整。申込締切:1月19日(水)  申込・詳細HP:http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/asia-workshop22-lec.php  問合先:国立国会図書館関西館アジア情報課(TEL.0774-98-1371) ○第18回総合目録ネットワーク参加館フォーラム  主催:国立国会図書館  日時:2011年2月10日(木)13:00-17:00  会場:国立国会図書館東京本館及び関西館(TV中継)  対象:総合目録ネットワーク事業の参加館の職員だけでなく,参加を検討している   図書館の職員や,他の図書館関係者,研究者など当事業に関心のある方(定員に   達した場合は参加館職員が優先)  内容:講演「ゆにかねっとから移行する情報探索サービスの活用法」(仮題)   原田隆史氏(慶応義塾大学准教授)申込締切:1月27日(木)  申込・詳細HP:http://somoku.ndl.go.jp/forum.html#forum  問合先:国立国会図書館関西館 図書館協力課協力ネットワーク係  (E-mail:somoku1★ndl.go.jp TEL.0774-98-1455) ○公共図書館の児童サービスを考える2011「へぇ〜 こんなことしてるんだ!!」  主催:図書館問題研究会兵庫支部こども委員会 共催:図書館問題研究会大阪支部  日時:2011年2月14日(月)13:30-17:00  会場:神戸市立婦人会館4階つばき  内容:韓国の絵本,ぬいぐるみのおとまり会,ほか 参加費:100円(図書館問題   研究会会員無料)持ち物:はさみ,カッターナイフ,木工用ボンド  申込先:島崎晶子(西宮市立鳴尾図書館 E-mail:a2.mly★nishi.or.jp) ○英国図書館の資料保存に関する講演会  日時:「英国図書館の資料保存対策:オリジナルからデジタルまで(仮題)」   2011年2月15日(火)14:00-16:00   「英国図書館の書庫管理と保存環境(仮題)」2011年2月17日(木)14:00-16:00  会場:国立国会図書館東京本館新館大会議室及び関西館第一研修室(TV中継)  講師:デボラ・ノボトニー氏(英国図書館資料保存部門長)  定員:東京本館,関西館とも各回50名(先着順)申込締切:2月4日(金)  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preservation.html  申込・問合先:国立国会図書館収集書誌部資料保存課保存企画係  (E-mail:hozonka★ndl.go.jp FAX.03-3581-3291 TEL.03-3506-5219) ○第7回レファレンス協同データベース事業フォーラム「レファ協のある日常へ」  主催:国立国会図書館  日時:2011年2月25日(金)10:00-16:00  会場:国立国会図書館関西館大会議室  対象:当事業参加館,および当事業に関心のある方 申込締切:2月10日(木)  詳細HP:http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html ○日本図書館協会図書館学教育部会50周年記念研究集会  日時:2011年3月13日(日)9:50-12:30(研究集会)13:00-16:00(懇親交流会)  会場:大阪ガーデンパレス  会費:8000円(懇親会不参加の場合3000円)  詳細HP:http://www.jla.or.jp/jlaevent.html#kyoiku  ポスターセッション申込締切:1月31日(土)申込締切:3月5日(土)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  <図書館関係団体、図書館関係者の皆さまへ情報提供のお願い>  「図書館イベントカレンダー2011」に掲載する年次大会、研究集会等の情報  をお寄せください。詳細未定で開催予定だけでもお知らせすることも可能で  す。ご協力よろしくお願いいたします。  宛先:mailmaga★jla.or.jp ----------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○同志社大学 長期アルバイト職員(図書館関連業務):1名  応募締切:2011年1月14日(金)必着 ○町田市立図書館 平成23年度図書館嘱託職員:10名(予定)  応募締切:2011年1月20日(木) ○筑後市教育委員会 非常勤・臨時職員:若干名  応募締切:2011年1月21日(金)必着 ○公立大学法人島根県立大学 任期付職員:2名  応募締切:2011年1月25日(火)消印有効 ○茨城県立医療大学附属図書館 臨時職員:1名  応募締切:2011年2月25日(金)必着 ○堺市立図書館 短期臨時職員:若干名  応募締切:2011年2月27日(月)  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm ============================================================no.535END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp