====================================================<2010/6/16発信>   JLAメールマガジン 第507号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2010 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○図書館でのマニフェスト閲覧を要望  日本図書館協会は6月14日「政党のマニフェストを公立図書館で閲覧できる  こと」について、衆参総務委員会委員、および各政党に要請した。「国政に  関する重要政策及びこれを実現するための基本的な方策等を記載したもの」  (公職選挙法第142条の2)をマニフェストと言われているが、これの頒布に  ついては選挙事務所、演説会場、街頭演説の場所と限定され、公立図書館で  は閲覧できない。総務省は図書館での閲覧は、不特定多数への回覧であり公  職選挙法に触れるとの見解を持っている。  マニフェストに有権者があまねく接することは、公職選挙法第1条「選挙が  選挙人の自由に表明せる意思によつて公明且つ適正に行われることを確保し、  もつて民主政治の健全な発達を期することを目的とする。」、および教育基  本法第14条「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなけ  ればならない。」(政治教育)との趣旨を達成することにつながる。また図  書館法は「時事に関する情報及び参考資料を紹介し、及び提供すること。」  (第3条第7号)を図書館に課している。  昨年の総選挙の際協会はこの問題を各政党に投げかけたところ、回答を寄せ  た政党からはいずれも賛同が寄せられた。そこでその後政党にその具体化を  図るための相談をしてきたが、法律改正には至っていない。現在国会に上程  されている公職選挙法一部改正法案は、もっぱら「インターネット等を利用  する方法による文書図画の頒布の解禁」などを内容とするものとなっている。  このような「解禁」を認めておりながら、冊子のマニフェストの図書館での  閲覧を「不特定多数への回覧」として制限することは矛盾する。  すべての政党のマニフェストが図書館において一覧できることを保障するこ  とは、合理的であり、より確かな政党選択につながる。法改正とともに、各  党間の申合せによる運用も求めて、要請する予定である。  要請文:http://www.jla.or.jp/kenkai/20100614.html ○「白黒反転版拡大教科書」の制度化を要請  日本図書館協会も参加しているNPO法人大活字文化普及協会(理事長・大橋  信夫)は、民主党高井衆議院議員(文部科学大臣政務官)の仲介により、6  月10日文部科学省教科書課を訪ね、「バリアフリー教科書の製作に関する要  望」を行った。要望の内容は、バリアフリー教科書の標準規格に「白黒反転  版拡大教科書」、および「デジタル教科書」を加えることである。  2008年施行された教科書バリアフリー法は、教科書出版会社に弱視の児童生  徒に拡大教科書の発行を努力義務とした。これにもとづく標準規格が定めら  れたが、それはフルカラーの拡大教科書のみが規定化され、「白黒反転版拡  大教科書」、「デジタル教科書」は対象外とされている。  「白黒反転版拡大教科書」については、普及協会等の調査によれば、「フル  カラー」のまぶしさなどから「白黒反転」を求める子どもたちはかなりおり、  法の趣旨からこれを標準規格から排除する理由はない。今年度は例外として  3科目14点29冊についてボランティアにより製作することを認めたが、来年  度以降の保障はない。  「デジタル教科書」については、視覚障害、知的障害、学習障害の子どもた  ちにとって極めて有効なものとなっており、300名以上(障害者の1割)が利  用している。しかしこれらの教科書は教科書出版会社からは供給されず、全  国のボランティアの努力によってかろうじてつくられている。  文部科学省は「8割以上の需要がないと標準規格化は難しい」と消極的な回  答に終始した。  また宮本岳志衆議院議員(日本共産党)は6月14日「白黒反転版拡大教科書  に関する質問主意書」を政府に提出した。質問内容は、標準規格に拡大教科  書の白黒反転化について記載のない理由、「白黒反転」を求める声をどう受  け止めているか、「白黒反転」の継続、拡充の措置を考えるか、というもの  である。  この間、各党国会議員に説明、支援の要請を繰返し、その際「白黒反転」の  有効性を訴えきた。それを見た議員、政党関係者から「見やすい」と、民主  党、自由民主党、公明党など各政党はホームページに「白黒反転版」マニフ  ェストも合わせて掲載している。 ○国立国会図書館、OCLCにJAPAN/MARC提供  国立国会図書館とOCLC(Online Computer Library Center)は、WorldCatを  通じて、JAPAN/MARC約500万件を国際的に提供することに合意した。  これにより、OCLCに登録している世界中の図書館は、JAPAN/MARCのデータを  自由にダウンロードして日本語資料の書誌データ作成に使えるようになる。  OCLCに登録していなくても、世界中の誰もがインターネット上のWorldCatで  JAPAN/MARCのデータを無償で検索できる。  WorldCatに国立国会図書館のデータが表示されるようになるのは、本年夏ご  ろの予定。  http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/oclc_agreement.html --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○〔本を読もう 2010国民読書年〕学校図書館に本貸し出し [福島]県、拠点  7か所介して 114のテーマ別、セットで(読売<福島>4/26) ○複合施設オープン 久留米 きょう 図書館やジムなど備える(毎日4/27) ○大木町に図書・情報センター きょうオープン、子ども向けの図書多数  (朝日<福岡・筑後>5/5) ○四万十市庁舎が完成 業務開始 7月に図書館も(朝日<高知>5/7) ○計画再考へ予算凍結 福津市 庁舎・図書館等統合改修(日刊建設工業5/10) ○3図書館を新設へ 渋谷区 今年度、10館体制に(日経<東京>5/12) ○移動図書館笑顔が糧 高梁市、2代目新車が快走中 年間利用3千人 継続  決断(朝日<岡山>5/12) ○CCCが熟年向け店舗 雑誌の図書館を併設 東京・代官山 来春に開設  (日経流通5/14) ○複合施設化 住民に好評 尾道 「市民センターむかいしま」開館1周年   図書館や公民館利用増(中国5/20) ○iPad元年生き残り模索 出版界 主導権確保狙う 書店 衰退に危機感   「作家一本釣り」警戒(朝日5/21) ○小学校の図書館利用へ 市民サポーターを委託 都城市教委(朝日<宮崎>5/26) ○電子書籍配信へ新会社 ソニー 凸版印刷 KDDI 朝日新聞社 ソニー端末、  年内投入(朝日5/28) ○児童向け読書の日制定 横浜市が11月第1金曜日(読売<横浜>5/28) ○上越市 10月開設の施設名称変更 「直江津学びの交流館」へ(新潟日報5/28) ○会議録を完全電子化 国会図書館 来月中旬 120年分 検索可能に  (西日本5/30) ○念願の中央図書館など整備へ 八千代・新川周辺都市再生計画 国の交付金  を活用(千葉日報5/30) ○手作り図書館オープン 柴田町初、町民協力し実現 既存の施設活用 蔵書  寄贈含む1万1000冊(河北新報5/31) ○エムテック・雲井JVに決定 茨城・東海村 図書館増改築  (日刊建設工業5/31) ○[静岡]県立図書館に鉄舟の書簡寄贈 東京の寺院「全生庵」 初代県知事   関口隆吉と親交記す(静岡6/1) ○IDEC、図書館向け 入退館管理 在室人数を瞬時に把握(日経産業6/3) ○新図書館設計はプロポ 飯能市 総合保育施設設計 指名競争で  (日刊建設工業6/3) ○図書館に雑誌スポンサー 自治体予算削減で苦肉の策 表紙に企業名 購入  費肩代わり(日経6/4) ○〔きょういく特報部 2010〕拡大教科書コストの壁 弱視生徒向け 増えな  い一般高校用 小中は普及進むが… 1冊10万円以上にも(朝日6/6) ○電子書籍も国会図書館へ ケータイ小説など 納本を義務化(朝日6/8) ○〔マリオン情報 お出かけ〕図書館を遊ぼう ようこそ学生、サラリーマン   冨澤さん「自分の過ごし方見つけて」 裏側満載の見学ツアー ぶらりプラ  ネタリウムも 国民読書年にちなんで(朝日6/8夕) ○〔文化〕電子書籍市場に変化 紙に代わる価値生むか 作家は 端末は着々  出版社は(朝日6/10)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○全国患者図書サービス連絡会 第17回総会・講演会  主催:全国患者図書サービス連絡会  日時:2010年6月26日(土)総会13:00- 講演会14:15-17:00  会場:伊藤忠記念財団東京小中学生センター  講演会講師:柴田俊明氏((財)伊藤忠記念財団助成事業部長)石井保志氏(健康   情報棚プロジェクト代表)寺澤京子氏,堀内由香氏(K&Yクールズ)  詳細HP:http://kanjatosho.jp/soukai.html ○講演「電子書籍&電子出版からMLA連携へ 今一番ホットな話!」  主催:図書館問題研究会神奈川支部  日時:2010年6月30日(水)18:00-20:00  会場:鎌倉市中央図書館3階多目的室  講師:常世田良氏(日本図書館協会)  問合先:図書館問題研究会神奈川支部事務局(pralines-manon★u01.gat01.com)   中野(youko2★kmail.plala.or.jp)阿曾(FAX.0467-45-5731) ○2010年度実践女子大学図書館学課程特別講演会  「子どもの本から世界を見る(ラテンアメリカ編)」  日時:2010年7月2日(金)10:45-12:15  会場:実践女子大学本館432号教室  講師:宇野和美氏(児童文学翻訳家)伊香祝子氏(慶応義塾大学非常勤講師)  対象:学生,図書館員,子ども文庫・読書団体関係者,一般市民(特別講演会として   学生向けの授業を一般に公開するもの)参加費:無料(事前申込不要)  問合先:実践女子大学図書館学課程研究室・小林卓(E-mail:kyoto★jissen.ac.jp   FAX.042-585-8928) ○「図書館の歩む道 ランガナタン博士の五法則に学ぶ」読書会  主催:ランガナタン博士の五法則に学ぶ会(ランガナタン読書会)  協力:日本図書館協会  日時:2010年7月26日,8月23日,9月27日,10月25日,11月15日,2011年1月24日   いずれも(月)14:00-16:00【全6回】同書の著者竹内さとる氏が参加予定  会場:日本図書館協会5階会議室  参加費(通信費等):1000円(6回分)  定員:15名(先着順)別途講演会開催を検討中  参加条件:(1)各回の章を事前に読み感想や意見を用意して出席(2)当日の   終わりにA5用紙1枚に疑問,意見,感想等をまとめて提出(次回討議材料:み   んなの考えの鳥瞰図を作成)(3)原則全6回に参加  申込方法:氏名,所属,連絡先をentry052-r★yahoo.co.jpあてに連絡  問合先:ランガナタン読書会・大石(千葉県立中央図書館 TEL.043-224-0300) ○第48回日本親子読書センター夏のつどい  期日:2010年7月31日(土)13:00〜8月1日(日)16:30  会場:国立女性教育会館ヌエック  内容:【31日】講演会・渡辺順子氏(すずらん文庫主宰)【1日】講演と実演・   藤田浩子氏(民話わらべうた研究家)  申込締切:7月10日(土)厳守  参加費:一般2日間6500円/1日4000円 会員2日間4500円/1日3000円  問合先:日本親子読書センター事務局・関谷(TEL&FAX.042-661-2891)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○大阪キリスト教短期大学図書館 臨時職員:1名  応募締切:2010年6月17日(木)必着 ○神戸市外国語大学 職員採用(司書(ロシア語)):1名  応募締切:2010年6月23日(水)17時必着 ○大阪大学附属図書館生命科学図書館 非常勤職員:1名  応募締切:2010年6月28日(月)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○JLA新刊  インターネットで文献探索 2010年版 (JLA図書館実践シリーズ 7)  伊藤民雄著 2010.6 196p B6判 1890円 ISBN978-4-8204-1004-1  http://www.jla.or.jp/publish/bindex.html ・委託販売  外国の立法 立法情報・翻訳・解説 第244号 国立国会図書館調査及び立  法考査局編集・発行 日本図書館協会発売 2010.6 156p A4判   定価1890円 ISBN978-4-87582-699-6 ○2010年度会費のご入金はお済みでしょうか?  会員の皆様には4月にご請求を差し上げておりますが、まだ手続きのお済み  でない方は、お手数ですがお手続きをお願いいたします。コンビニエンスス  トアからもご送金いただくことができますが、振り込める期間が限られてお  り、4月にお送りした用紙では6月30日となりますので、ご注意ください。  7月以降は郵便局をご利用ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ============================================================no.507 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp