====================================================<2010/4/28発信>   JLAメールマガジン 第501号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2010 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○4月30日は図書館記念日です。  図書館法施行の日(1950年4月30日)にちなんでいます。  制定の趣旨、ポスターなど:http://www.jla.or.jp/kinenbi.html ○地域主権改革一括法案審議で図書館を取り上げ  参議院は4月27日、地域主権改革の推進を図るための関係法律の整備に関す  る法律案などを賛成多数で可決、衆議院へ送付された。  同法案は、国の法令で定められている義務付け・枠付けを見直し、行政基準  を変えることを目的とし、合わせて41の法律を一括して改正するものである。  地域主権を理由に国庫補助負担金を一括交付金化する方向も示されている。  4月16日行われた参議院総務委員会では、法案審査の参考人として招かれた  片山善博慶応義塾大学教授(前鳥取県知事)は、図書館を例に挙げて意見を  述べた。  ・山下芳生君(日本共産党)法案の内容を見ると、ナショナルミニマムをな   くすことが地域主権なのだという流れになっている。その辺りいかがか。  ・片山善博・参考人:両者は対立するものとか分離されたものではなくて、   バランスだろうと思う。どちらにより比重が掛かるかとか、どの場面では   どちらがより強調されるべきかという問題だと思う。(略)   地方分権とか地域主権の文脈の中で、財源の一般財源化とか、基準の緩和   が行われているが、実は財源の一般財源化はどういう意味を指すかという   と、削る自由を与えるのだ。何に使ってもいいということで、現場では削   る理由が備わる。自治体が本当に住民の意思をバランスよく反映させた質   の高い状態であれば、私はそれでいいと思う、その見識を十分政策に反映   すればいい。   ところが失礼ながら、実際にやっている運営の状況を見ると、例えば声の   小さい人とか弱い立場の人に対しては非常に冷たい面があり、声の大きい   人のところには手厚いという面がある。そういうときにすべからく一般財   源化をすることは、実は、すべてを削る自由を与える、結果としては声の   小さい存在、それから発言力の少ない、そういう存在の領域を削ることに   なる。例えば図書館もその代表例であり、今、全国の公立図書館がどんど   んどんどん非正規化している。地域で知を担うその拠点であるべき図書館   のスタッフ、司書の皆さんたちが一年単位の細切れの職に今どんどん転換   しつつある。こんなことで本当に知的立国を目指す日本がいいだろうかと   私は憂慮している。学校図書館の図書購入費、従来は補助金で、ひも付き   であった。図書館の蔵書にしか使えない。数年前、これを一般財源化し、   途端に決算は五割程度になった、従来の。   私は、一般論としてはひも付きをなくす、一般財源化するというのは大賛   成だが、しかし今の自治体の現状を見る限りはやはりよくあんばいをしな   きゃいけない。   削る自由を与えるということを念頭に置くと、声の大きい人たちの領域は   一般財源化したらいい。しかし、声の小さい分野はよくよく考えて、必ず   しも一般財源化に今はなじまないという面がある。その辺をよく考えてい   ただければと思う。  http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0102/main.html ○大活字文化普及協会がNPO法人認証  大活字文化普及協会は4月19日、東京都知事から特定非営利活動法人(NPO法  人)の認証書が交付された。同協会は「弱視者(低視力者・高齢者)に対し  て、暮らしやすい社会を創ることに関する事業を行い、弱視者(低視力者・  高齢者)のための大活字文化の発展と普及」を目的とし、大活字文化普及の  ための啓発のほか、弱視者(低視力者・高齢者)に対する図書の普及促進、  就労支援、情報認識支援装置のリサイクル及び用具の貸出、読書推進、調査  研究などの事業を行うものである。日本図書館協会も支援協力をしている。  理事長は大橋信夫氏(日本書店商業組合理事長)、理事に阿刀田高(日本ペ  ンクラブ会長)、相賀昌宏(小学館社長)、市橋正光(大活字社長)、菊池  明郎(筑摩書房社長)、清田嘉昭(出版ニュース社社長)、柴田信(信山社  社長)、肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)などのほか、日本図  書館協会から松岡事務局長、障害者サービス委員会の佐藤委員長が就いてい  る。 ○大活字本、白黒反転本の普及について  大活字本は、その読みやすさから弱視の人だけでなく高齢者の利用へと広が  っている。また白黒反転本については読みやすいとの声が急速に広がり、認  知度も高まりつつあるが、まだ出版点数も少なく、図書館で所蔵していると  ころも少ない。流通に乗りにくいこれらの出版物がオンデマンドで製作され、  図書館に置かれることは利用者のいっそうの広がりとなりサービス向上とな  る。また今後の出版形態の多様化を促すことに資するものとなる。日本図書  館協会はこの事業を支持し協力を表明した。  この事業は、NPO法人大活字文化普及協会に入会し、直接注文することによ  り1冊1,890円で提供されるものであるが、日図協の施設会員も直接注文する  ことができる。同協会からは日図協施設会員等に案内が届けられる予定であ  るが、下記の大活字文化普及協会URLでもその詳細が分かり、また申込書が  ダウンロードできる。  http://www.daikatsujibon.jp/toshokan.html --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○お宝雑誌2300冊後世に 仙台の出版史研究家 東京の[都立多摩]図書館に寄  贈 収集40年 創刊号中心に 時代映す貴重な資産。娘を嫁に出すようで…  (河北新報3/18) ○"お気に入り絵本"教えて おすすめリスト作成 [佐賀]県立図書館 世代別  に発表、購入(佐賀3/22)   ○点訳絵本を町へ寄贈 壬生高生 図書館で近く閲覧可能に(下野3/23) ○蔵書持ち去り横行 [富山]県内図書館 穴開け・書き込みも 対応苦慮 被  害届出さず(北日本3/23) ○名大拠点に韓国学んで 出版協会317冊寄贈(中日3/24) ○交流センター来月開館 [山口市]秋穂 併設の図書館は8月(中国3/24) ○蔵書貸し出し 相互の窓口で可に 香大と[香川]県立図書館協定 来月から  送料負担なし(朝日〈香川〉3/24) ○日本独自のデジタル流通を模索 総務・文科・産経 3省合同デジタル懇談  会 2WT設け検討へ 「技術」と「利活用」 6月にも取りまとめ 解説   3省合同「デジタル懇」発足の背景 ナショナリズムの機運高揚 成立する  か?"日本モデル"(新文化3/25) ○理系の本身近に [高知]県立図書館と工科大 図書貸借で協定(高知3/25) ○旧街道の道順、とちおとめ日本一の経過、黄ぶなのいわれ お気軽にお尋ね  ください [栃木]県立図書館 相談を充実 市民の課題解決を支援(下野3/26) ○〔スポット〕肥前の政治動向 新史実を加える 「戦国の九州と武雄」 武  雄市図書館・歴史資料館 特別企画展 図録を販売(佐賀3/27) ○電書協、正式にスタート 電子書籍市場 健全発展に向けて 三つの理念柱  に、4委設置へ(文化通信3/29) ○視覚障害者 蔵書検索便利に 全盲の司書 杉田正幸さん HP製作で府職  員表彰(毎日3/29) ○〔文化〕使い捨て・非公開ではもったいない TV脚本を「文化財」に 国と  業界団体 収蔵へ研究会 デジタル利用研究も進む 後進育成の資源 解釈  の課程示す 映画界にも変化 戯曲や劇の台本・CMでも(日経4/3) ○国会図書館満杯寸前 新刊ハイペース 本の大型化進む(朝日4/8夕) ○盲ろう者「世界広がった」 東大阪の[大阪]府立中央図書館 パソコン支援  サービス10年目(産経4/9) ○[岐阜]県図書館に財政難の波 地球儀回らず・名作上映会休止… 他県との  本の融通に活路(朝日<岐阜>4/14)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○中部図書館情報学会講演会  日時:2010年5月15日(土)14:30-16:00  会場:名古屋市熱田図書館集会室  講師:森下芳則氏(前・田原市図書館長)  内容:「図書館の可能性−図書館づくりはまちづくり−」  参加費:無料(申込不要)  詳細HP:https://sites.google.com/site/chuubutoshokanjouhougakkai/  問合先:事務局・星野(TEL.080-6903-4167 chubulib★civil.nagoya-u.ac.jp) ○図書館スタッフのための図書館の仕事のツボ(非常勤・委託スタッフのための図書館   連続講座)2010年度第1回  主催:図書館問題研究会東京支部,図書館スタッフ交流会  日時:2010年5月31日(月)13:30-17:00  会場:文京区民センター会議室3C  内容:「街の記憶装置としての地域資料サービス」松島茂氏(墨田区立図書館職員)  対象:都内近県の公立図書館で働く非正規職員,委託スタッフの方  参加費:500円(会員は無料)事前申込不要  問合先:小形亮(TEL.080-5445-6497) ○平成22年度国立情報学研究所オープンハウス(研究所一般公開)  「情報学−Next 10 Years→」【創立10周年記念式典併催】  期日:2010年6月3日(木)〜4日(金)  会場:学術総合センター一橋記念講堂ほか  内容:【3日】10周年記念式典・開会式,基調講演,市民講座  【4日】基調講演,CSI講演,次世代学術コンテンツ基盤ワークショップ  参加費:無料 詳細HP:http://www.nii.ac.jp  問合先:国立情報学研究所オープンハウス事務局(E-mail:openhouse2010★nii.ac.jp   TEL.03-4212-2131 FAX.03-4212-2150) ○TP&Dフォーラム2010(第20回整理技術・情報管理等研究集会)  主催:TP&Dフォーラム2010実行委員会  期日:2010年8月20日(金)午後〜21日(土)午前(一泊二日の宿泊形式を基本)  会場:からすま京都ホテル  発表者:崔錫斗氏(韓国・漢城大学)橋詰秋子氏(国立国会図書館)上田洋氏  (ATR-Promotions)ほか  参加費:20000円 定員:35名 申込締切:7月10日  詳細HP:http://tpd.eplang.jp/  申込・問合先:実行委員会事務局(tpdforum★gmail.com)松井純子(大阪芸術大学   TEL.0721-93-3781(代))渡邊隆弘(帝塚山学院大学 TEL.072-296-1331)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○理事、評議員の皆様へ  2010年度第1回理事会は5月26日(水)、評議員会は翌27日(木)に開催され  ます。議案書、および開催案内は5月初旬にお送りする予定です。  よろしくお願いします。 ○転居や勤務先変更により『図書館雑誌』の送付先が変更になる場合は、月末  までにご連絡いただけると、翌月より新住所へお届けいたします。FAX、メ  ール、異動届用紙等でお知らせください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ============================================================no.501 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp