JLAメルマガ500号に当たって
2000年4月に始まったJLAメールマガジンが、本号で500号を迎えました。
情報メディアが多様化するこの時代に、良質の情報を、迅速に共有できる
環境を整えることで、運動の力にしようという試みが、会員(読者)の共
感を呼び、全国各地から多くの情報が寄せられたことが、この蓄積を支え
たと思います。図書館をめぐる社会の動きはますます流動化し、困難な状
況が続きますが、引き続き皆さんのお力添えにより、このメルマガを育て
ていっていただけるようお願いします。
日本図書館協会理事長 塩見 昇
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====================================================<2010/4/21発信>
JLAメールマガジン 第500号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2010 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○過疎債の活用について近く通知
政府は新過疎法による過疎債の活用について、今月中に地方公共団体の担当
課長を招集し行政説明する予定とのことである。新法に基づく政令、省令も
施行され、また告示も出された。総額2700億円予定され、そのうち660億円
は新たに措置されたソフト事業に充てられる。
このたびの法改正により過疎債の対象に図書館建設が加わった。図書館建設
に充てられる数少ない特別財源であり、積極的な活用が望まれる。また新法
は6年という短い時限立法であるため、図書館建設計画を早急に立案し、そ
の財源として措置することを要求することが必要である。
また建設計画だけでなく、図書館サービスを進めるソフト面の計画を立案、
要求することも重要である。自動車図書館の整備、ICTを活用した事業のほ
か、それぞれの地域の実状に即した創意ある計画策定が期待される。過疎地
域の活性化につながるアイデアを競うことともなる。
日本図書館協会は近く、これらの事情を説明し過疎地域の図書館建設と図書
館事業を進めるソフト面にわたる事業計画立案の促進、支援を呼びかけた文
書を各都道府県立図書館長・都道府県図書館協会長宛てに出し、協力を求め
る予定である。
なお協会は4月20日過疎地域自立促進連盟を訪問、この間の協力、支援に感
謝を伝え、懇談し情報交換をした。過疎法の期限が切れる6年後以降につい
てどうなるか、との質問に対して、連盟からは国会附帯決議では3年後の見
直しが求められていること、離島振興なども含めた地域振興に関わる新た
な法律制定、施策の実施も考えられる、との解説があった。
○デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会
の設置
文部科学省、総務省、経済産業省は、デジタル・ネットワーク社会における
出版物の利活用の推進に向けた検討を行うため、標記懇談会を設置した。
「豊かな出版文化を次代へ着実に継承するとともに、デジタル・ネットワー
ク社会に対応して広く国民が出版物にアクセスできる環境を整備することは、
国民の知る権利の保障をより確かなものとし、ひいては、知の拡大再生産に
つながる」「そのため、関係者が広く集まり、デジタル・ネットワーク社会
における出版物の利活用の推進に向けた検討を行う」ことを目的としたもの
である。
その検討内容は、デジタル・ネットワーク社会における出版物の収集・保存
の在り方、デジタル・ネットワーク社会における出版物の円滑な利活用の在
り方、国民の誰もが出版物にアクセスできる環境の整備、などとしている。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu02_000026.html
○文部科学省、「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」募集
文部科学省は「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」における実
証的共同研究実施委託要綱を発表、受託者を募っている。
この事業の趣旨として「都市化、核家族化、少子化による地域の教育力の低
下など、地域社会の抱える課題や、地球温暖化など国を挙げて緊急に取り組
むべき課題に対し」図書館等の「社会教育施設が解決に向けて積極的に関わ
ることが求められている」とし、「地域課題の解決に際し、効果的連携によ
る相乗効果や、新たな実施手法の開発が期待されるテーマ、取組手法等を具
体的に提示した国と地域による実証的共同研究を行い、取組後、様々な地域
で活用され、地域の教育力の向上に資する取組モデルを構築する。」と述べ
ている。
委託先として、社団法人、財団法人、NPO法人等民間団体のほか、教育委員
会、地方公共団体を母体とする協議会等を予定している。委託内容としては、
社会教育による地域課題の解決に際し、効果的連携による相乗効果や新たな
実施手法の開発が期待される、環境教育、人権教育、高齢者支援、効果的
ネットワーク化の推進、地域支援人材の養成、などの課題解決に役立つ仕組
みづくりのための実証的共同研究を行うものとしている。
応募締切は5月19日。詳細は
http://www-gpo3.mext.go.jp/MextKoboHP/list/kpdispDT.asp?id=KK0001643
○筑波大学大学院図書館情報メディア研究科で大学院説明会を実施
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科では、筑波キャンパス春日エリア
および東京キャンパス(神保町地区)において昼夜開講の博士前期課程(修
士課程)、博士後期課程を開設しており、一般学生と図書館現職者等の社会
人学生が学んでいる。また、図書館情報学キャリアアッププログラムを2011
年度に開設を予定している。なお、高い管理能力をもつ図書館員の養成を目
的とした図書館経営管理コース(7科目で構成)を併せて開設している。2011
年度入学者のための同研究科大学院説明会(研究科概要、入試、カリキュラ
ムなど)が下記の通り開催される。
説明会日時・場所:
5月28日(金)18:20〜19:40 筑波大学筑波キャンパス(春日エリア7A205講義室)
5月29日(土)14:30〜16:00 筑波大学東京キャンパス(神田神保町地区322講義室)
*現在、東京キャンパスは大塚地区の校舎改築のため、千代田区神田神保町
の仮校舎にて開講。(東京キャンパス住所:千代田区神田神保町3-25 住友
神保町ビル)
*説明会の事前申込みは不要。問い合わせ先:筑波大学図書館情報等支援室
大学院学務係(029-859-1120)
詳細は、http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/admission/open_campus10-1.pdf
を参照。研究科HP: http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/
○ホーナー日本交流基金(米国アリゾナ図書館協会・日本図書館協会)
司書の海外研修 参加者募集
募集条件:(1)日本図書館協会の会員であること。(2)現在、3年間以上、
日本の図書館で勤務するか、もしくは図書館情報学研究に従事しているこ
と。(3)日常生活に支障のない程度に英語のコミュニケーション能力を
有すること。(4)帰国後、報告書を提出し、日本図書館協会の会員と経
験を共有すること。(5)ホーナー交流基金による海外研修生の受け入れ
などに積極的に協力し、国際交流事業委員会の活動を支援すること
派遣期間・人数:2010年(3週間程度):1名 *アリゾナ州図書館協会では、
アリゾナ州の図書館大会の期間(11月15日〜17日)を含むことを奨励。
提出書類:(1)履歴書(写真付)(2)所属機関(部署)の長の推薦状
(3)志望理由、研修希望内容・時期などをA4用紙2枚以内(3000字程度)
派遣者の決定:日図協国際交流事業委員会において書類選考を行い、決定。
費用・滞在費:4000ドル(US$)がアリゾナ図書館協会ホーナー日本交流基
金から交付される。必要であれば事前の国内語学研修 費用として2000ド
ル(US$)が別途支給される。
研修内容:研修者本人の希望をアリゾナ図書館協会に伝え、両協会が協議の
うえ決定する。
報告:研修終了後、3か月以内に所定の報告書を提出する。
応募締切:2010年6月11日(金)(消印有効)(選考と決定は6月中に行う)
応募書類提出先および問い合わせ先:日本図書館協会事務局 国際交流事業
委員会担当 〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14 電話03-3523-0812
FAX.03-3523-0842 E-mail: yoshikiyo★jla.or.jp
なお募集要項は『図書館雑誌』4月号に掲載している。
○奈良県立図書情報館が『読み歩き奈良の本』を発行
奈良県立図書情報館は奈良県立図書館創立100周年を記念し『読み歩き奈良
の本』を発行した。「文学」、「映画」をキーワードにして奈良を再発見す
るという趣旨で編集されたもので、随所に奈良を取り上げた文学作品や映像
作品が登場し、その作品を作品たらしめている場所を作者や監督の気持ちに
なって訪ね歩く、という内容である。冒頭千田稔館長が「進化する図書館、
を目指すということ」で図書館のあり方を述べている。
定価880円で全国の書店で販売、アマゾン等、ネットからも入手可能。
詳細は、http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-382.html
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◆新聞記事より(地域版含む)
○[島根]県内の情報一元化 子どもの読書推進へ 県教委がHP作成
(山陰中央新報3/7)
○延岡市立図書館 北浦分館新設を検討 蔵書倍増 12年度から利用予定
(宮崎日日3/9)
○絵本、本の推奨コーナー あわせて200冊「利用を」 [金沢市立]玉川こども
図書館に新設(北国3/11)
○2000公的機関のネット情報収集 国会図書館関西館 更新データを保存、公
開へ(京都3/13)
○働く気持ち応援 鳥取県立図書館 「コーナー」開設(日本海3/13)
○来月開館の[三好市]池田図書館 雑誌スポンサーを募集(徳島3/13)
○ネットで本紙紙面検索 きょうから[高知]県立図書館(高知3/13)
○〔なるほど! 瓦版〕本を地域で役立てたい 収益寄付、もちより図書館
茅ヶ崎のNPO法人 次なる目標は古書店開業(神奈川3/14)
○赤ちゃんと絵本 「2冊目」も応援 [金沢市立]玉川こども、泉野が「図書館
の日」 お勧めまとめた冊子作成 新年度、市の事業と連動 読み聞かせや
わらべ歌紹介(北国3/14)
○拡大写本の存在知って 焼津・静岡福祉大図書館 県内初の長期展示 児童
に安全、布の本も 視覚障害や高齢支援の書籍(静岡3/14)
○開館日数を拡大 土浦市立図書館(茨城3/17)
○〔峡北・甲斐〕新図書館に指定管理者 韮崎市方針 「実績ある事業者に」
(山梨日日3/17)
○旧二丈、旧志摩町に図書館 糸島市長表明 暫定的に設置へ(西日本3/17)
○読書の楽しさ伝える人に 「子ども司書」養成へ 5月から小山市 セミナー
開催 受講者に認定証(下野3/18)
○北陸3県図書館と貸借協定を締結へ [岐阜]県図書館(岐阜3/18)
○全国の図書館 蔵書の検索「楽々」 中津川と米のIT企業 ネットシステム
開発 4300館対応 6日間で65万アクセス(岐阜3/18)
○[岡山]県立図書館にあずまや2棟 きょうから読書、飲食用に(山陽3/19)
○子育て支援、人権、環境、食育 「現代的課題」8割で事業 本年度 市町
村教委や公民館、図書館 今後の改善点 「ニーズ反映」51%(上毛3/22)
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◆集会等のお知らせ
○主題文献精読会2010年4月例会
日時:2010年4月24日(土)14:00-18:00
会場:東京理科大学森戸記念館第2会議室
テーマ:Vanda Broughton著「Essential thesaurus construction」の輪読
発表者:鈴木学氏(日本女子大学西生田図書館)光富健一氏(東京理科大学図書館)
問合先:光富健一(東京理科大学野田図書館 TEL.04-7122-9157
mitutomi★admin.tus.ac.jp)鈴木学(日本女子大学西生田図書館
TEL.044-952-6937 suzukima★atlas.jwu.ac.jp)
○学習会「「これからの図書館」を展望する」
主催:図書館友の会全国連絡会
日時:2010年5月17日(月)15:00-16:00
会場:江東区総合区民センターレクホール
講師:長尾真氏(国立国会図書館館長)
内容:電子書籍,Japan-MARC,MLA連携等,図書館をめぐる最新情報を学び講師と共に
これからの図書館を展望する
参加費:無料(申込不要)
問合先:図書館友の会全国連絡会事務局・阿曾(FAX.0467-45−5731
E-mail:ran74635★mte.biglobe.ne.jp)
○学校図書館を考える全国連絡会第14回集会「ひらこう!学校図書館」
主催:学校図書館を考える全国連絡会
日時:2010年6月5日(土)10:30-16:30
会場:日本図書館協会2F研修室
参加費:500円 定員:先着100名
内容:記念講演「地方分権と図書館−問われる自治体の力量」片山善博氏(慶応義塾
大学法学部教授・前鳥取県知事),実践報告,意見交流,情報交換
申込方法:4/25〜5/30に申込書かE-mail(件名「ひらこう学校図書館申込」)で申込
申込先:篠沢(TEL&FAX.03-3816-5271)E-mail:gongon3254★gmail.com
問合先:鈴木(TEL.042-389-6809)
○第29回国立教育政策研究所教育研究公開シンポジウム
「生涯にわたる読書−家庭、学校、地域で育む生きる力−」
日時:2010年8月3日(火)13:00-17:00
会場:文部科学省中央合同庁舎7号館東館3階講堂
定員:先着600名 入場無料 事前申込要
内容:基調講演「学校図書館が動き出すと子どもが変わる、教育が変わる〜本を読む
子は必ず伸びる〜」五十嵐絹子氏(学校図書館アドバイザー),研究報告,パネル
ディスカッション
申込先:国立教育政策研究所生涯学習政策研究部(〒100-8951 東京都千代田区
霞が関3-2-2 E-mail:shogai★nier.go.jp)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar.html
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
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◆求人情報
○(学)ルーテル学院 図書館司書(特別契約職員):若干名
応募締切:2010年4月22日(木)必着
○平成22年度杉並区立学校 学校司書:11名
応募締切:2010年5月14日(金)必着
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/job.htm
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
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◆JLAからのお知らせ
○JLA新刊
・図書館情報学検定試験問題集 根本彰、上田修一、小田光宏、永田治樹共著
2010.4 163p A5判 定価1260円 ISBN978-4-8204-1003-4
http://www.jla.or.jp/publish/bindex.html
委託販売(直販)
・あなたは、読んでいますか? ―Do You Read?― 竹内さとる著・発行
2010.4 41p A5判 頒価500円
○2010年度中堅職員ステップアップ(2)研修申込受付中!!締切は4月23日(金)
12:00必着です。詳細は『図書館雑誌』3月号および当協会HPをご覧ください。
http://www.jla.or.jp/kenshu/stepup2010-2.html
問合先:研修担当(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 kenshu★jla.or.jp)
○児童図書館員養成専門講座受講者募集 締切延長しました。
期日:6月28日(月)〜7月3日(土)9月27日(月)〜10月6日(水)
募集人員:20名程度 参加費:日図協会員40000円/会員外55000円
応募締切:4月27日(火)必着
詳細:http://www.jla.or.jp/jlaevent.html#jido
申込・問合先:日本図書館協会児童図書館員養成専門講座係(TEL.03-3523-0811
E-mail:shiryoshitsu★jla.or.jp)
○障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)
期日:6月2日(水)〜4日(金)
定員:20名 参加費:10000円(資料代含)申込締切:5月21日(金)※先着順
詳細HP:http://www.jla.or.jp/lsh/2010kiso.html
申込先:日本図書館協会企画調査部「障害者サービス担当職員養成講座係」
(TEL.03-3523-0815 FAX.03-3523-0841 E-mail:kikaku★jla.or.jp)
○『図書館雑誌』4月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
○2009年度第13回施設会員配付資料(3月30日付発送)
(1)全国図書館大会東京大会記録
(2)資料保存のための代替 (3)カレントアウェアネス No.303
○2009年度第14回施設会員配付資料(4月13日付発送)
(1)日本の参考図書 四季版 No.174 (2)ネットワーク資料保存 第94号
○2010年度第1回施設会員配付資料(4月13日付発送)
(1)PREMIS保存メタデータのためのデータ辞書 第2.0版
上記資料とともに『図書館雑誌』2010年4月号をお届けしております。
これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。
http://www.jla.or.jp/nyukai/haihu.html
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
============================================================no.500 END=
■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp