====================================================<2009/12/9発信>   JLAメールマガジン 第482号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2009 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』12月号のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○公立図書館の資料費が200億円台に減額  「日本の図書館」2009年調査がまとまりつつあるが、中間集計では公立図書  館の今年度の資料費総額は293億9,575万円と300億円台を切り、1991年度の  水準まで後退していることが明らかになった。1館当たりでは936万円と1千  万円を切り、最高額であった1996年度から680万円の減。図書館数は3,139館  (昨年度から20館増)。正規職員12,624人(412人減)、非常勤・臨時職員  15,228人(898人増)、派遣職員5,836人(605人増)。貸出点数は6億8,784  万点(3,140万点増)。  大学・短大・高等専門学校の図書館については次のとおり。  図書館数1,675館(昨年度から15館増)、専従職員5,738人(143人減)、非常勤  ・臨時職員4,712人(69人増)、資料費(2008年度決算額)745億8,931万円  (20億1,547万円増)。 ○記念講演は亀山郁夫氏に依頼を内定 ―全国図書館大会奈良大会準備委員会を開催  来年度の全国図書館大会は9月16、17日の両日、遷都1300年を迎える奈良で  開催されるが、12月8日に行われた準備委員会で記念講演をロシア文学者の  亀山郁夫氏にお願いすることを内定した。  亀山氏は2006年にドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の新訳を出版、  これが最近の古典文学新訳化ブームのきっかけとなった。氏は1978年から87  年にかけて奈良県にある天理大学で教育・研究に携わるなど奈良には縁の深  い方である。東京外国語大学附属図書館長にも就かれ、現在は同大学の学長  として活躍されている。  大会準備委員会は、この間の準備状況と各分科会のテーマ、内容、および企  画・準備を進める委員を確認するとともに、先に行われた東京大会について  報告があった。 ○奈良市の「事業仕分け」で図書館運営事業について「市実施」を確認  奈良市は60に渡る事業について「事業仕分け」を行っており、市立図書館に  ついてもその対象とされていた。11月23日に行われた「仕分け」会議では通  常30分で結論が出されているなか、1時間に及ぶ質疑討論が行われた結果、  仕分けチームの5名からは「市実施・要改善」3人、「市実施・民間活用拡大、  市民等と協働化」2人、との評決がなされ、「不要」もしくは「民間実施」  などの結論は否定された。傍聴していた市民からは「ほっと一息、傍聴規則  の拍手禁止を忘れそうになった」と感想を述べている。  重ねて市民からは「使えば使うほど改善点も感じたりする図書館サービスで  すが、図書館の担当職員の方が、現在の業務のよい点、改善しなければなら  ない点についてきちんと把握し、様々な質問に実務者の自信と熱意に感じら  れる応答をされたことは、市民として信頼感を強くした」と感想を述べてい  る。仕分けチームメンバーからも「指定管理者制度については、あちこちで  様々な問題を聞いており、あえてそれを選ばないということであれば、それ  はひとつの見識」「資料費は少ないなか、それでよくやっているなと思う」  など、実際に利用している声も聞かれた(「なこれんつうしん」2009年12月  号(奈良子どもの本連絡会)より)。  事業仕分けの資料は  http://www.city.nara.nara.jp/www/contents/1258359211984/files/2-23.pdf ○実践女子大学図書館、「日本語学術雑誌情報源ナビ」を公開  雑誌がどの記事索引・抄録データベースに収録されているか、あるいは無料  電子ジャーナルが存在するかが調べられる「日本語学術雑誌情報源ナビ」  (JJRNavi)が実践女子大学図書館のサイト内で公開された。約1万2千件の  日本語無料電子ジャーナル、雑誌の目次掲載ページ、主要2次文献情報デー  タベースに収録の雑誌の索引化・抄録化情報を提供するもので、2008年7月  に公開されたDirectory of Open Access Journals in Japan (DOAJJ)の後継  となる。雑誌検索だけでなく、2次文献情報データベースの文献検索から、  当該電子ジャーナルへと繋ぐリンクリゾルバの機能も提供される。  日本語学術雑誌情報源ナビ 目次・索引・抄録・全文情報データベース  http://jcross.jissen.ac.jp/atoz/index.html?b_type=AtoZ ○第95回全国図書館大会の映像と写真をホームページに掲載しました  去る10月30日、第95回全国図書館大会を開催いたしました。ご協力いただい  た皆様のおかげをもちまして、無事終了できましたこと、誠にありがとうご  ざいました。  大会記録として、記念講演をYouTubeに、当日の写真をFlickrにアップしま  した。YouTubeでは本の街・神保町を元気にする会の事務局長である、柴田  信氏の講演を見ることができます。「大会の記録映像(YouTube)」から動画  サイトYouTubeへ、「大会の記録写真(Flickr)」から写真共有サイトFlickr  へリンクしています。参加できなかった方も、参加された方もぜひご覧くだ  さい。 大会ホームページ  http://www.jla.or.jp/taikai2009/ <大会のご意見、ご感想をお寄せください!>  大会事務局では、今大会の感想を受け付けております。全体会について、分  科会について、大会についてのご意見、ご感想をお聞かせください。今後の  大会の参考とさせていただきます。また、感想のいくつかを大会記録等へ載  せさせていただくこともありますので、ご了承ください。  12月中にご意見、ご感想をお寄せいただい方の中から抽選で10名様に、大会  事務局から記念品を差し上げます。ご意見、ご感想は下記大会事務局へ。   〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14 日本図書館協会内   第95回全国図書館大会実行委員会事務局  担当:稲場   TEL.03-3523-0814 FAX.03-3523-0844 E-mail:taikai★jla.or.jp   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○貸し出し11年連続「日本一」 富士見町図書館 絵本や児童書充実  (読売9/29) ○貸出冊数が増加 [塩尻]市図書館上半期 一般書の充実が効果  (市民タイムス10/9) ○本探しの道しるべに [塩尻]市図書館 「パスファインダー」作製  (市民タイムス10/15) ○[安曇野市]中央図書館の利用好調 開館2カ月 自動貸し出しサービスも  (市民タイムス11/11) ○新型インフル関連書も豊富 [青森]県立図書館に健康コーナー  (東奥日報11/4) ○不況が影響? 図書館の利用者増 [石川]県立は過去最高水準(北国11/17) ○〔ネット時代の図書館 わくわくする場に〕1 小布施町の「まちとしょテ  ラソ」 交流楽しむ文化拠点へ 〔同〕2 塩尻市立図書館 移転控え実用  書増 「課題解決」へ資料集積 〔同〕3 飯綱町 中学の敷地内に新施設   生徒と住民交流も期待 〔同〕4 富士見町図書館 貸し出し数日本一 母  と子どもの利用に力 〔同〕5 上田情報ライブラリー 駅前の立地生かし  利用者をNPOが支援(信濃毎日11/17-21) ○米子市立図書館充実を 市議会議長に要望書提出 友の会(日本海11/17) ○「図書館システム」構築 市町村と連携 ネットで蔵書検索 [徳島県]  (徳島11/17夕) ○空き教室で読書を [静岡市]葵区・宝台院 旧幼稚園が図書室に 絵本や図  鑑 1000冊ずらり(静岡11/18) ○貸本も電脳も ライブラリー・オブ・ザ・イヤー [大阪]市立中央図書館が  大賞 商用DB開放に評価(朝日<大阪>11/18) ○月曜休館日を廃止 広島市立中区図書館 市民要望受け試行(中国11/18) ○「前畑ガンバレ」実況 東条英機の演説… SP音源デジタル化 国会図書館  5万点 11年度公開(読売11/18夕) ○「カフェ図書」一新 桑折 あす移転後、本格オープン(福島民報11/20)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ  ○講演会「アメリカ公立図書館:研究史と現在の課題」  主催:日本図書館研究会筑波研究例会,筑波大学大学院図書館情報メディア研究科  日時:2009年12月14日(月)15:30-17:00  会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区情報メディアユニオン3階共同研究会議室1  講演者:川崎良孝氏(京都大学大学院教育学研究科)  申込方法:できるだけ事前に下記まで申込(氏名,所属,E-mailを明記)  申込先:呑海沙織(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科   E-mail:donkai★slis.tsukuba.ac.jp) ○日本図書館協会図書館学教育部会 第2回研究集会  日時:2009年12月19日(土)13:30-17:00  会場:龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール  テーマ:「図書館に関する科目」の今後の展開  内容(予定):「「大学において履修すべき図書館に関する科目」制定とこれから」  「個々の科目内容のあり方(教育内容のあるべき姿)について:児童サービス論   から見えるもの,図書館サービス概論(関連科目)から見えるもの」,討議  参加費:部会員500円/JLA会員・非部会員1000円/非会員1500円  申込方法:12月14日(月)までに氏名,所属,部会員/JLA会員(非会員)/非会員   の別,連絡先を明記して申込。  申込・問合先:部会幹事・柳勝文(龍谷大学文学部 E-mail:anb18968★nifty.com   FAX.075-241-4668) ○2009年度「子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを−第10回学校図書館・   公共図書館の充実を求めるつどい in 京都」  主催:「子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを 学校図書館・公共図書館の充実   を求めるつどい」実行委員会  日時:2010年1月11日(月・祝)10:30-16:30  会場:京都テルサ  内容:講演「子どもと本を結ぶ−学校図書館・公共図書館の役割と未来」脇谷邦子氏  (同志社大学),報告,分科会  参加費:500円  問合先:実行委員会(TEL.03-5211-0123) ○第3回日本図書館協会九州地区図書館の集い「子どもでつながる、未来とつながる  〜学校図書館、公共図書館、大学図書館の連携とその可能性〜」  主催:日本図書館協会 主管:日本図書館協会九州地区図書館の集い実行委員会  日時:2010年1月31日(日)10:00-16:00  会場:福岡県立図書館レクチャールーム  内容:基調講演「子どもの生きる力と図書館」塩見昇氏(日本図書館協会理事長),   報告「福岡県の学校図書館の現状」有川公一氏(福岡県学校図書館協議会会長),   パネルディスカッション「子どもでつながる図書館とその活動」  資料費:500円(実費)  詳細HP:http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/works/2009/tosyokannotudoi.pdf  申込先:福岡県立図書館企画協力課企画係(FAX.092-641-1192) ○平成21年度レファレンス研修  主催:国立国会図書館  日時:2010年2月25日(木)〜26日(金)【2日間】  会場:国立国会図書館東京本館3階研修室  内容:レファレンス・プロセスの理論と適用,人文科学・経済社会分野の   レファレンス・ツールの評価と活用,ワークショップ  講師:齋藤泰則氏(明治大学),国立国会図書館主題情報部職員  定員:20名 申込締切:1月6日(水)必着  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#091105-01  問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課研修交流係・日置(TEL.0774-98-1445)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』12月号(84ページ・特別定価1300円)のお知らせ ○特集「2009・トピックスを追う」             ・公共サービス基本法と公立図書館(山本順一)   ・著作権法の改正と図書館サービスの展開(森一郎)    ・Googleブック検索プロジェクト−〈デジタル維新〉にどう立ち向かうか    (植村八潮)    ・国立国会図書館の資料大規模デジタル化(岡本常将)  ・創立100年を迎えた山口県図書館協会(藤村聡)  ・島根県における「子ども読書活動推進事業」の展開(堀川照代)  ・いまこそ生かそう「私たちの図書館宣言」を−「無料原則」の在り方を    示す公立図書館(佐々木順二)  ○小特集「IFLAミラノ大会レポート」  (三浦太郎・宍道勉・須永和之・古賀崇・依田和子・長澤多代)      --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○福岡市総合図書館 読書相談員(非常勤職員):若干名  受付期間:2009年12月15日(火)〜25日(金)必着 ○八王子高等学校 司書教諭(非常勤講師):1名  応募締切:2009年12月16日(水) ○埼玉大学図書館 非常勤職員:1名  応募締切:2009年12月16日(水)必着 ○栃木県立足利図書館 非常勤嘱託員:1名  応募締切:2009年12月20日(日)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○JLA出版物の特別セールは12月14日(月)迄です!  セールは間もなく終了します。郵送、メール、ファックスで受け付けますの  で、この機会をぜひご利用ください。どなたでも(個人に限る)JLAの書籍  が5割引〜2割引でご購入いただけます。  詳細:http://www.jla.or.jp/bargain/index.html ○JLA新刊  来館を促す建築的魅力 非来館型利用が増える中で“場としての図書館”を  考える 第31回図書館建築研修会 日本図書館協会編刊 2009.12 59p  A4判 定価2100円 ISBN978-4-8204-0916-8 ○音訳資料作成の一括許諾システムの第64回名簿について  12月2日に許諾著作者名簿(3086件)について電子メール等でご連絡しました。  下記ホームページからダウンロードして使用ください。  http://www.jla.or.jp/onyaku/index.html  (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp) ============================================================no.482 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp