====================================================<2009/11/18発信>   JLAメールマガジン 第479号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2009 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○図書館への指定管理者制度導入は6.5%−文部科学省「社会教育調査 平成 20年度」の概要が公表される  文部科学省は「社会教育調査 平成20年度」の概要を公表した。2008年10月  1日現在(サービス実績は2007年度)のデータで、公共図書館については館  数、職員数、利用者数、貸出冊数のいずれも前回調査(2005年)より増加し  ている。今回から公共図書館の調査対象には地方公共団体の設置する図書館  同種施設(図書館法第29条)も加えている。  公立図書館総数3,140館のうち指定管理者制度を導入している図書館は203  (6.5%)で前回調査の1.8%(管理委託も含む)から増加しているが、社会教  育施設のなかでは最も低い(社会教育施設全体では23.4%)。組織別の指定  管理者をみると、社会教育施設全体では民法法人が最も多いが、図書館につ  いては「会社」が107と最も多い。  図書館職員の総数は32,557人であるが、専任が14,259人、非常勤が16,129人  と非常勤が専任を初めて上回った。前回調査に比べて、専任1,023人の減、  非常勤2,602人の増である。司書・司書補は合わせて14,981人、司書率46.0%、  前回調査よりも1,758人上回ったが、専任職員についてみると294人の減とな  っており、非常勤の司書有資格者が増加していることが分かる。  2007年度の貸出実績は6億3,187万2,611冊で、前回調査より5千万冊増えてい  る。今回の調査について、「小学生が年36冊借りた 過去最高」との新聞報  道があったが、これは貸し出された児童書はすべて貸出登録した小学生が借  りたとの前提に立った評価である。前回は登録の有無に関わりなく全国の小  学生を母数にしていたことを今回変えたが、いずれにしても疑問が残る。  http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/kekka/k_detail/1286560.htm ○「事業仕分け」で子ども読書応援プロジェクト、子どもゆめ基金の廃止を提起   政府の行政刷新会議は来年度予算の概算要求についての「事業仕分け」を行  っているが、11月11日に行われた会議で、文部科学省の「子どもの読書活動  推進事業(子ども読書応援プロジェクト)」「子どもゆめ基金」について廃  止の評価結果が出された。  「子ども読書応援プロジェクト」は子どもの読書活動推進のために2007年度  から実施されており、来年度は指導者や保護者向けの啓発教材資料の作成・  配布、情報サイトの運営委託、活動の評価・分析、人材支援、子ども読書街  づくり、などの事業を実施するとして2億2千万円要求している(今年度予算  は1億5,500万円)。  「子どもゆめ基金」は1998年に創設され、子どもの体験活動や読書活動の振  興、インターネットで利用可能な教材開発・普及の事業を行っており、来年  度は21億4,400万円を要求している(今年度予算は21億4,300万円)。これま  で17,000件の民間団体支援を行っており、今年度は2,218件、読書活動には  464件支援したとしている。  これらについて、学校でやれば良いことで効果が明確ではないことに国費を  使う必要がない、などの評価コメントが出され、いずれも廃止、子どもゆめ  基金については国庫への返納が結論とされた。  「子どもの読書活動推進事業」評価者の評価結果:廃止7名、自治体・民間  への移管5名、予算3分の1程度縮減1名、その他1名。  「子どもゆめ基金」評価者の評価結果:廃止9名、自治体・民間への移管2名、  見直し3名。  評価結果は  http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html#1112  これに対する文部科学省の意見募集は  http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm ○著作権法改正に伴う政令改正案について意見募集  来年1月1日施行予定の改正著作権法の運用を定める政令案について、文化庁  は意見募集を12月13日まで行っている。  このたびの法改正は、図書館の障害者サービスを進める上で極めて重要な内  容をもつもので、その具体化を図る政令がすべての国民が等しく資料、情報  にアクセスできることを確実に実現させる内容にする必要がある。視覚障害  者等向けの録音図書の作成や聴覚障害者等向けの映画字幕の作成等を行うこ  とができる旨規定した法第37条第3項、第37条の2にある「障害者の福祉に  関する事業を行う者で政令で定める者」の範囲が重要な課題である。  これについて政令案は、各種障害者福祉施設のほか、公共図書館、学校・大  学・高等専門学校の図書館、国立国会図書館、障害者支援を行っている非営  利法人など幅広く捉えている。日本図書館協会がかねてから主張、要請して  きた内容に基本的に沿うものである。全国図書館大会の分科会では、学校図  書館は対象とならないのではないか、との懸念する発言もあったが、これに  ついては協会の主張どおり「学校図書館法第2条の学校図書館」と明記され  た。  また協会は、障害者用資料の製作の現状から、NPO法人やボランティアグルー  プの中で障害者のためにサービス、製作を行っている機関に対して配慮する  ことを求めているが、政令案では、非営利法人は対象としているが、その点  は明確ではない。  協会は関係委員会、会員の意見等を踏まえて、意見書を提出する予定である。  意見募集の内容は、  http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000442&OBJCD=&GROUP=  先に出した協会の要望は、  http://www.jla.or.jp/kenkai/20090724.html    --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○市の発展に役割大 文化交流センター 図書館にも市民ら列 図書館楽しみ!  六方や太鼓も祝福 [熊野市](吉野熊野10/4) ○国会図書館の構想 有料配信「利用したい」4割超(産経10/8) ○6図書館をネットワーク化 出雲市 来年3月13日運営開始予定 (島根日日10/8) ○触る絵本徐々に広がり 点字付き 絵の表面もざらざらに印刷 上田の図書 館 「見える子と一緒に楽しめる」(信濃毎日10/18) ○電車で図書館気分 伊賀鉄道 本棚設置の列車運行(中日10/18) ○子どもの言語力向上へ 学校図書館に新聞を 国民読書年計画案(読売10/20) ○「西部のシンボルに」 寺中で図書館が起工 [金沢市](北国10/21) ○76冊210万相当も被害 神大図書館 灘署 古書窃盗疑い男再逮捕 (神戸10/21) ○菊地寛賞に今井書店 米子の「本の学校」評価(中国10/21) ○地元岩手を本で学んで [岩手]県立大 図書コーナーを新設(岩手日報10/24) ○美波町地域交流センター 「絵本の部屋」あすオープン 居木さん1700冊寄  贈 小松島で私設図書館 2年前閉鎖(徳島10/24) ○指定管理者制 民間委託29% 総務省調査 [図書館など](北海道10/25) ○身近な図書館目指せ 宇[都宮]大「選書ツアー」 学生目線で蔵書購入   「読みたい本」自ら選択(下野10/25) ○1年で100冊 読書マラソン 広島市立図書館が参加呼び掛け 日本旅行イ  メージ 台紙も(中国10/25) ○〔リポート2009〕建設地 高まる関心 宮古島市中央図書館候補地 利用へ  意識向上も課題 財政事情で左右 低いカード登録(沖縄タイムス10/25) ○グーグル書籍データベース化 6割「評価せず」 本社調査(毎日10/26) ○開館10年幅広い人気 東京「国際子ども図書館」 国内外の児童書関連30万  点(南日本10/26) ○「本が好き」急増 第55回学校読書調査 中高生で7割超(毎日10/27) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○ヴォーリズと近江兄弟社図書館  主催:日本図書館協会滋賀支部研究グループ「近江兄弟社図書館資料保存委員会」  共催:近江八幡市立図書館  日時:2009年11月21日(土)14:00-15:30  会場:近江八幡市立図書館2階会議室  講師:檜山秋彦氏(近江兄弟社学園中学校非常勤講師・学園史編纂室事務局長)  定員:50名(先着順)申込締切:11月21日(金)  申込・問合先:近江八幡市立図書館(TEL.0748-32-4090 FAX.0748-32-4099) ○ぼくはもっと本が読みたい−LDなど読みに困難のある子どもたちへの   マルチメディアデイジー教科書の活用  共催:NPO法人奈良デイジーの会,大阪市立中央図書館,近畿視覚障害者   情報サービス研究協議会  日時:2009年12月6日(日)13:00-16:30  会場:大阪市立中央図書館5階大会議室  定員:150名(申込不要・当日先着順)参加費:無料  内容:講演(神山忠氏(岐阜県立関特別支援学校教諭)河村宏氏(デイジー   コンソーシアム会長))活用報告会 詳細HP:http://www.gsk.org/  問合先:NPO法人奈良DAISYデイジーの会(E-mail:naradaisy★gsk.org)   大阪市立中央図書館利用サービス担当(TEL.06-6539-3326 FAX.06-6539-3336) ○紙資料の保存・補修研修会  主催:日本図書館協会 企画:資料保存委員会  日時:2009年12月14日(月)9:30-16:30  会場:日本図書館協会2階研修室  テーマ:明日からできる「資料保存の基礎技術」PART7  内容:資料保存の基礎知識(スライド上映と解説),修理についての基本的知識  (解説)と基礎的な修理(実習),無線綴じ本の修理(実習),保存と修理についての   質疑応答と相談  講師:資料保存委員会委員 定員:20名(申込先着順)  持参用具:カッターナイフ,直定規(30cm以上),ハンドタオル,ハサミ  参加費:会員500円/非会員1000円 *施設会員は1名まで会員扱い  申込方法:氏名,住所,TEL,所属,会員非会員の区別を明記してE-mailかFAXで下記あて  申込・問合先:資料保存委員会・高橋(TEL.03-3523-0812 FAX.03-3523-0842   E-mail:takahashi★jla.or.jp) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○青山学院女子短期大学 一般教育科目専任教員(司書課程担当・教授):1名  応募締切:2009年11月27日(金)必着 ○奈良県立図書情報館 臨時職員:1名  応募期間:2009年11月18(水)〜12月4日(金)必着 ○東京大学経済学部図書館 臨時職員:1名  応募締切:2009年12月4日(金)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○協会主催セミナー参加者募集のお知らせ  ・<セミナー 児童図書館員養成を考える>   児童図書館員のキャリア形成が困難になっているなか、大学課程の児童図   書館員養成に焦点をあてて考える。   日時:11月30日(月)午後1時〜5時 会場:日本図書館協会2階研修室   詳細HP:http://www.jla.or.jp/jidou/index.html  ・<平成21年度図書館建築研修会>   来館を促す建築的魅力−非来館型利用が増える中で“場としての図書館”   を考える   日時:12月4日(金)10:30-16:45  会場:ルミエール府中   詳細HP:http://www.jla.or.jp/jlaevent.html#kenchiku  ・<法情報検索入門セミナー>   公共図書館におけるデータベース活用法の講演と1人1台PC用意しての実習   日時:12月11日(金)14時〜16時半 会場:TKP代々木ビジネスセンター1号館    詳細HP:http://www.jla.or.jp/db/index.html ○『図書館雑誌』11月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は  郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)  ☆☆<個人会員の皆さまへ>☆☆   今回は【日本図書館協会出版物の特別セール】のご案内が同封してありま   す。セール期間は12月14日迄。この期間はどなたでも(非会員でも個人で   あれば可)特別割引価格でセール対象の協会出版物をご購入いただけます   ので、お近くの方にもお声掛けいただき、多くの方にご利用いただきます   ようご協力お願い申し上げます。   詳細:http://www.jla.or.jp/bargain/index.html ○2009年度第8回施設会員配付資料(11月12日付発送)   (1)現代の図書館 vol.47 no.3  上記資料とともに『図書館雑誌』2009年11月号をお届けしております。  これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。ご参考ください。  http://www.jla.or.jp/nyukai/haihu.html  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ○日本図書館協会の理事会、評議員会の日程を内定  ・2009年度第2回理事会:3月5日(金)午後12時30分から  ・2009年度第2回評議員会:3月17日(水)午後12時30分から  <来年度の役員会>  ・理事会 5月26日(水)午後12時30分から   ・評議員会 5月27日(木)午後12時30分から  ・部会総会 5月28日(金)午前10時から   ・定期総会 5月28日(金)午後1時から   なお、図書館学教育部会総会は5月8日(土)、学校図書館部会総会は5月22   日(土)に行われます(いずれも時間未定、追ってお知らせします)。 ============================================================no.479 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp