====================================================<2009/10/7発信>   JLAメールマガジン 第473号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2009 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』10月号のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○野田市議会が全国初の公契約条例を採択  千葉県野田市議会は9月29日、市長提案の公契約条例を全会一致採択した。  市が業務を民間企業などに委託発注する際、そこで働く人たちの賃金水準を  確保することを目的としたもので、全国で初めての条例化である。市長は  「低入札価格の結果、業務に従事する労働者や下請業者にしわ寄せがいき、  賃金低下を招く。提供されるサービスなどの品質の確保も問題となる。」と  提案理由を述べた。今後市長の定める1千万円以上の業務委託契約、予定価  格1億円以上の公共工事については、この条例の対象となる。  公契約法、公契約条例はILO条約が求めているもので、日本政府が批准しな  いなか、派遣労働者の労働条件確保、官製ワーキングプアの発生や公共サー  ビスの低下を防ぐために全国的に取組まれている。21県議会、631市区町村  議会が国に対して意見書を採択、14市区議会は条例の検討を求める決議をし  ている。  野田市の場合、施設設備や機器保守等の業務委託を対象とし、図書館業務は  適用されないようである。日本図書館協会は、官製ワーキングプアの例とし  て図書館で働く派遣労働者が挙げられている現状から、その専門性の向上と  安定雇用の観点から、今年度の事業計画に公契約条例、公共サービス基本法  などについて検討の課題として挙げている。 ○指定管理者制公募に雇用への配慮を明記―東京都文京区  東京都文京区は図書館の指定管理者公募に際しての「要求水準書」に、経験  者の雇用などを条件とすることを明らかにした。  同区は来年度から中央館を除く全館に指定管理者制度を導入する行財政改革  推進計画を進めているが、図書館で働く非常勤職員の労働組合は職を失うと  危惧、雇用継続、期限の定めのない雇用を要求。また図書館サービス維持・  向上のために半数以上の常勤職員、労働法規の遵守を求め取組んでいる。こ  れに対して区当局は「業務要求水準書」に「現在区立図書館で働いている非  常勤職員等については、経験者雇用の面から人材の活用に配慮すること」  「従事者が継続して業務に従事できるよう給与、福利厚生等、区における水  準を維持するべく良好な待遇の確保に努めること」を明記した。  指定管理者制度の要求水準書には、雇用について触れている例が少ないなか、  注目される。 ○図書館のPFI手法を導入しない―豊橋市  9月24日開かれた豊橋市議会決算委員会で、図書館のPFI導入の可能性調査結  果を報告、図書館へのPFI導入しないことを表明した。  調査結果について、PFI導入のVFM(Value For Money 一定の支払額に対し  て、どの程度の価値あるサービスが提供できるか)は新館のみの場合、従来  方式で17億1,800万円、PFIでは18億6,300万円で、PFIの方が1億4,500万円  多くの費用を要する、全3館まとめた場合は従来方式の61億6,600万円、PFI  では61億100万円で、従来方式の方が6,500万円多くの費用を要すると報告さ  れた。この調査結果を受けて、市財政部長は、今回の結果は単独、もしくは  3館まとめた場合、いずれもPFI手法による整備運営について優位性がない  という判断をした、と答弁し、図書館へのPFI導入はされないこととなった。  また指定管理者制度についても経費削減効果は少ないとの結果となった、と  の表明があった。図書館長は、指定管理者制度は低廉で良質なサービスの提  供を目的としていることから、単にコストの削減という定量的な効果だけで  なく、図書館サービスの維持・管理・向上といった定性的な面も加味して、  多角的に調査を行った、行政と民間との業務の仕分けを行うなかで、図書館  運営上の機関的業務等については市が直接行うこととし、さらに人材の確保  や育成、こういった図書館運営上のノウハウの蓄積、こういったことも加味  して、多角的に検討を行った、その結果本市の図書館がすでに司書資格を有  する人材を嘱託化しており、効率化が図られていることから、指定管理者に  おける経費削減効果は少ないとの結果となった、と説明、答弁した。  http://toyohashi-noriko-net.seesaa.net/article/128960209.html ---------------------------------------- ○全国図書館大会の参加募集は10月9日(金)までです!  締切まであと3日です。お申し込みがまだお済みでない方はお急ぎください。  第2分科会(職員問題)、第4分科会(著作権と障害者サービス)、第5分科会  (図書館のIT)、第8分科会(図書館評価)、第9分科会(分類)は定員に達  しましたのでお申し込みいただけません。あらかじめご了解ください。  <今からでも間に合う分科会>  ■第1分科会「インターネット時代のデジタルアーカイブを考える」  今年、出版界で話題沸騰している「Google Book Search」の米国における最  新の動きや、Google日本支社自身が語る図書館戦略、日本におけるデジタル  アーカイブのあり方など、聞きところが満載。  ■第3分科会「国民読書年を考える」  2010年「国民読書年」をリードする肥田美代子氏の基調報告のあと、肥田さ  んを交えて長田弘(詩人)、塚田和敏(福音館書店代表取締)堀渡(国分寺  市立本多図書館長)の気鋭の三氏が加わり、国民の目線で培う真の読書年元  年について語り合います。  ■第10分科会「躍進する韓国の図書館に学ぶ」  いまや、アジアの図書館の推進力となった韓国図書館界の最新情報から、日  本の図書館の明日を描くヒントが隠されいる。韓国図書館界の若きリーダー  尹熙潤(ユン・ヒユン)氏の報告は、聞き逃せない。    第95回大会は、前日も当日夜も、翌日も魅力的なイベントがいっぱい  詳しくは、大会専用HPをご参照ください。http://www.jla.or.jp/taikai2009/   (1)10月29日(木)午後、夕方  ■「本の街・神保町を聞く、見る、歩く」定員20名、無料  ■ 新たな(仮称)「望ましい基準」作成に向け 午後4時〜5:30 三省堂ホール  (2)10月30日(金)夕方  ■ 「千代田図書館イブニングツアーとお食事会」定員20名 4000円  (3)10月31日(土)午後   ■阿刀田高講演会「本の街・神保町で本の匠が語る」定員80名 無料  「大活字本シンポジウム」 無料  問合せ先:全国図書館大会事務局 担当:稲場、西野  TEL:03-3523-0814 fax:03-3523-0844 e-mail:taikai★jla.or.jp --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○[尾道市]向島子ども図書館好調 開館4カ月で2万人突破 読み聞かせ人気  (中国9/7) ○休止の土浦駅北再開発 新図書館単独整備へ 市民意向受け市長が方針  (茨城9/8) ○「子ども図書館」残して 利用者が応援団結成 さいたま[イトーヨーカドー  大宮店] 23日閉館 市長への手紙、アンケート(埼玉9/8) ○国東市旧4町 カード1枚でOKに 11月から 図書館管理を一元化  (大分合同9/8) ○「矢祭」モデル 書籍寄贈を 柴田町初の図書館 来年度郷土館内にオープ  ン 3年間で2万冊目標(河北新報9/9) ○来春開館の新・村山市立図書館 移転準備が本格化 自動貸出機対応へ本整  理(山形9/9) ○[岡山]県立図書館など7施設で募集 指定管理者(山陽9/9) ○[福島]県立博物館・図書館・美術館 3施設の機能充実へ 県教委 改修や  書籍、作品を購入(福島民報9/10) ○〔峡北・甲斐〕8図書館の統廃合検討 北杜市が委員会設置へ 運営効率化  めざす(山梨日日9/11) ○図書"出張"返却ポスト 東西線市役所前駅 京北合同庁舎 京都市教委が設  置 利便性向上図る(京都9/11) ○大阪市「やっぱりうちの土地」 中之島図書館 1892年の契約書  (朝日<大阪>9/11) ○〔教育ルネサンス〕司書派遣図書室に活気 来やすい雰囲気に 学力向上も  期待 県推進「子ども読書夢プラン」 全国トップの「読書好き」 環境整  備なお課題(読売9/12) ○[神奈川]県立[川崎]図書館 安全考え外壁全体固定 4月下旬一部崩落 来  月上旬に完成予定(神奈川9/12) ○みんなの「点字図書館」 西区 新ライトハウス 老眼も対象  (朝日<大阪>9/12) ○ワクワク届ける移動図書館車 新庄市 今月末に導入 冊数大幅にアップ  (山形9/12夕) ○利用ぐんぐん 入館者20万人 大船渡の[市民文化会館・図書館]リアスホー  ル 開館から10カ月(岩手日報9/13) ○イトーヨーカドー郡山店 子ども図書館 本の楽しさ伝え 20年の歴史に幕   23日惜しまれ閉館 「市内に残して…」 応援団結成 全国の8館閉館   感謝込めおはなし会 19日から(福島民報9/13) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○第6回情報プロフェッショナルシンポジウム(INFOPRO2009)  期日:2009年10月14日(水)13:00〜15日(木)17:05  会場:日本科学未来館  参加費:シンポジウム参加費(予稿集代)一般6300円/学生2100円  内容:一般発表,特別講演「イノベーションにおける情報専門家の役割」   吉川弘之氏(産業技術総合研究所最高顧問)トーク&トーク等  詳細HP:http://johokanri.jp/infopro.html  問合先:INFOPRO受付担当(TEL.03-5391-2174 FAX.03-5391-2232) ○日本図書館研究会情報組織化研究グループ2009年10月月例研究会  日時:2009年10月17日(土)14:30-17:00  会場:大阪市立浪速人権文化センター5階集会室2  テーマ:EAD,EAC,EAG,そしてDACS:アーカイブズ情報の共有・交換は実現するか  発表者:五島敏芳氏(京都大学総合博物館)坂口貴弘氏(国文学研究資料館)  詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/ ○日本図書館研究会図書館情報学基礎理論・教育実践資料研究グループ・   図書館サービス研究グループ合同研究例会  日時:2009年10月25日(日)13:30-16:30  会場:堺市立東図書館会議室  テーマ:指定管理者制度の現況と展望:経験をもとに  発表者:高田尚文氏(元堺市立中央図書館長)  問合先:日本図書館研究会図書館サービス研究グループ・中村惠信(大阪府立   大学羽曳野図書センター TEL.090-4270-9361) ○学校図書館問題研究会東日本ブロック集会  期日:2009年10月31日(土)14:00〜11月1日(日)12:00  会場:国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟309号室,403号室  内容:【10/31】本の「作り手」と「手渡す側」との情報交換【11/1】魅力ある  「棚づくり」の秘訣  参加費:会員無料/非会員500円  詳細HP:http://tokyo-shibu.seesaa.net/  問合先:東京学芸大学附属世田谷中学校・村上恭子(TEL.03-5706-3301   FAX.03-5706-3340 E-mail:lib-km★u-gakugei.ac.jp) ○第57回日本図書館情報学会研究大会公開シンポジウム  日時:2009年11月1日(日)14:10-16:50  会場:明治大学リバティタワー1Fリバティホール  テーマ:情報検索サービスの将来像−情報提供機関のこれからの役割と課題−  パネリスト:大山敬三氏(国立情報学研究所)松林麻実子氏(筑波大学)   長谷川豊祐氏(鶴見大学図書館)コーディネータ:小山憲司氏(三重大学)  参加費:無料(事前登録不要)  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/events/fall_2009_2.pdf  問合先:第57回日本図書館情報学会研究大会事務局  (E-mail:jslis09★kisc.meiji.ac.jp FAX.03-3296-2094) ○図書館問題研究会愛知支部第4回ミニ研究集会  主催:図書館問題研究会愛知支部  日時:2009年11月9日(月)13:00-17:00  会場:蒲郡情報ネットワークセンター  参加費:200円(会員無料)事前申込不要  内容:講演「利用しやすい図書館のつくり方〜いつでも どこでも だれでも   なんでも〜」森下芳則氏(田原市中央図書館)報告・発表等  問合先:木村晋治(ICC55052★nifty.com) ○2009年度日本図書館研究会図書館学セミナー  日時:2009年11月29日(日)10:00-16:30  会場:大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)特別会議室  テーマ:「読むこと」に困難がある人へのサービスを考える  発表者:河村宏氏(DAISYコンソーシアム)前田章夫氏(大阪府立中央図書館)   藤澤和子氏(京都府立聾学校)山中香奈氏(兵庫県LD親の会「たつの子」)  参加費:日図研会員2000円/非会員3000円/学生1000円 申込締切:11月16日(月)  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/seminar/2009/invit.html ○セミナー「児童図書館員養成を考える−さまざまな立場から〜利用者,公共図書館,   大学,海外〜」  主催:(社)日本図書館協会 企画・担当:児童青少年委員会  日時:2009年11月30日(月)13:00-17:00  会場:日本図書館協会2階研修室  参加費・資料代:1000円(当日) 定員:80名(申込先着順)  申込方法:「セミナー児童図書館員養成を考える 申込」と記載の上,氏名,所属,   連絡先TELを記入しFAXかE-mailで申込  申込・問合先:日本図書館協会児童青少年委員会事務局(TEL.03-3523-0811   FAX.03-3523-0841 E-mail:jidou★jla.or.jp) ○専門図書館協議会 平成21年度秋季セミナー  期日:2009年12月7日(月)〜8日(火)  会場:日本図書館協会会館2階研修室  テーマ:「調べる力」を鍛え直そう!  参加費:会員15000円/非会員18000円  詳細HP:http://www.jsla.or.jp/1/13/13-3.html  問合先:専門図書館協議会(autumn★jsla.or.jp TEL.03-3537-8335   FAX.03-3537-8336) ○東京都図書館協会平成21年度見学会  日時:2009年12月9日(水)14:15-16:30  会場:葛飾区立中央図書館  内容:図書館概要説明と施設見学  対象:(1)東京在住の日本図書館協会会員あるいはTLA個人会員(2)東京に   住所がある日本図書館協会加盟施設(TLA施設会員)に勤務している方  参加費:無料 定員:40名(申込多数の場合抽選) 申込締切:10月9日(金)  詳細HP:http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15930.html  申込・問合先:東京都図書館協会事務局(東京都立中央図書館管理部企画経営課内   TEL.03-3442-8451内線2225 FAX.03-3442-8919) ○平成21年度全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)   同時開催 関東地区公共図書館協議会運営研究会  期日:2010年1月14日(木)〜15日(金)  会場:新潟市民プラザ大ホール  研究主題:出版文化の危機と新しい図書館像  内容:基調講演「出版コンテンツのデジタル化と図書館の新たな挑戦」湯浅俊彦氏  (夙川学院短期大学)「『出版文化の危機』をどう見るか」沢辺均氏(ポット出版)   事例発表,情勢報告,全体会(パネルディスカッション)  参加費:3000円(資料代)申込締切:11月30日(月)必着  詳細HP:http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/  問合先:新潟県図書館協会事務局(新潟県立図書館企画協力課内   TEL.025-284-6178 FAX.025-284-6832)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html     --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』10月号(60ページ・定価980円)のお知らせ ○特集「都道府県立図書館のこれから」  ・都道府県立図書館がなすべきこと−『望ましい基準』『任務と目標』等に    示された図書館像(前田章夫)   ・県立図書館だからできること−危機意識を超えて(丸地真人)  ・図書館力を高める試み−図書館の評価指標を考える(金子眞徳)  ・新たな情報発信拠点を目指して−奈良県立図書情報館の試み(乾聰一郎)  ・使おうビッグライブラリー 県は一つの大きな図書館−「図書館先進県づ    くり」を目指して 佐賀県立図書館の取り組み(熊本久人)  ・沖縄県立図書館における郷土資料の収集(宮城涼子)     --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○名古屋大学附属図書館 パートタイム勤務職員募集(調査業務):1名  応募締切:2009年10月20日(火)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○音訳資料作成の一括許諾システムの第62回名簿について  10月6日に許諾著作者名簿(3077件)について電子メール等でご連絡しました。  下記ホームページからダウンロードして使用ください。  http://www.jla.or.jp/onyaku/index.html  (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp) ★先週お知らせしたJLA新刊「近代日本公共図書館年表」のISBNに誤りがありま  した。お詫びして訂正いたします。  ISBN978-4-8204-0910-6→ISBN978-4-8204-0913-7 ============================================================no.473 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp