====================================================<2009/5/13発信>   JLAメールマガジン 第453号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2009 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』5月号のお知らせ  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○著作権法改正法案が衆議院文部科学委員会で可決  著作権法改正法案が5月8日衆議院文部科学委員会で審査され、可決した。今  後本会議に諮られ、参議院に送付される。  日本図書館協会はこの法案は、障害者サービスを進めるうえで極めて重要な  法改正と捉え、文部科学省に改正法案第37条第3項、および第37条の2関係  を中心に次の点を主張した。  ・視覚障害者の範囲:「視覚障害者その他視覚による表現の認識に障害のあ  る者」には、知的障害者、精神障害者、学習障害者などのほか、肢体障害者、  寝たきりの人、入院患者なども含むこと。さらに、外国人などで日本語の文  字が読めない人も含むこと。  ・対象の施設:「視覚障害者その他視覚による表現の認識に障害のある者の  福祉に関する事業を行う者で政令で定めるもの」には、国立国会図書館、公  立図書館、学校図書館、大学図書館のほか、公共的な図書館サービスを実施  している私立図書館、図書館類縁機関を含めること(一般的に障害者が利用  する施設)。さらに、障害者用資料の製作の現状から、NPO法人やボランテ  ィアグループの中で障害者を特定してサービス(製作)を行っているところ  についても含めること。  ・資料の変換方法:「視覚著作物に係る文字を音声にすることその他当該視  覚障害者等が利用するために必要な方式」には、音声化のほか、文字の拡大、  テキストデータ、リライト、絵図などの立体化、布の絵本化、映像に音声解  説を付けるなど、視覚障害者等が使えるあらゆる方法を含むこと。  「聴覚によりその表現が認識される方式(聴覚及び他の知覚により認識され  る方式を含む。)により公衆に提供され、又は提示されているもの」には、  映像、放送、演劇、講演など、耳で聞くことで情報を伝えようとするものす  べてを含むこと。  そのほか、著作権者の許諾を得て変換、出版された資料がある場合の問題点  や補償金支払いが要件となっているかのような字幕ビデオなどの製作、貸出  しの問題点を指摘し、実質的に障害者がアクセスする権利を保障する運用を  求めた。  これらについて文部科学省は理解を示しながらも、政令等でどのように表現  するか検討課題であることを明らかにした。  今後政令等の整備、パブリックコメントを経て、来年1月の施行を予定して  いる。  法案はhttp://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_gian.htm ○図書館についての不適切な表現に対して、出版社が謝罪  相場英雄著『奥会津三泣き 因習の殺意』(小学館文庫 2009年3月)に、  司書が新聞記者に閲覧者を検索し、氏名等を伝える記述があることに対して、  同社は謝罪、重版時に訂正することを約した。  小説のなかでは会津若松市立図書館を舞台にしており、同市は出版社に説明  を求めるとともに、同館からは日本図書館協会に相談があった。協会は図書  館の自由委員会が対応、著者および出版社に事情説明を求める文書を送付す  ることにした。  その後市に対して出版社から謝罪と訂正の連絡があった。委員会としては、  問題は解決したと考え、文書の送付を見合わせることにした。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○[愛媛]県立図書館きょうリニューアルオープン 愛媛文化史一堂に 専門閲  覧室を設置 俳句資料など2万9000点(愛媛4/1) ○栃木市図書館サービス向上 お年寄り宅本配送 開館30分延長 地元NPO・  企業と共同運営で取り組み(朝日<栃木>4/2) ○自治体職員非正規3割 保育所・図書館などは5割超 自治労調査  (赤旗4/3) ○図書館に「4つの場」を 学び 子育て 交流 情報発信 小布施[町] 町  民組織の活動大詰め(信濃毎日4/3) ○厳しい労働環境支援 [川崎市立]麻生図書館が特設コーナー 求職、経営資  料幅広く(神奈川4/4) ○[新潟]県立図書館に子ども図書室 常設で4300冊(朝日<新潟>4/5) ○〔宮城文化〕子供図書室に衣替え 仙台・泉図書館の児童書コーナー 子育  て支援の設備も(朝日<宮城>4/8) ○推薦図書100冊 中高生にぜひ [大分]県立図書館がリスト(朝日<大分>4/8) ○論文・資料 ネット上で無料閲覧 [福井県地域共同]リポジトリ公開  (朝日<福井>4/9)http://crf.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/ ○図書館バスの広告決定 高知県立図書館(日経<高知>4/9) ○[鹿児島市立図書館の]移動図書館車 新「わかくさ号」デビュー 本棚やド  ア 利便性向上 (南日本4/9) ○生涯学習支える拠点 角田[市図書館内に] 放送大学視聴室を設置  (河北新報4/10) ○利用者減少で31年の歴史に幕 ヨーカドー豊橋店の子ども図書館(中日4/10) ○楽しんで 本も音楽も CD貸し出し 22年ぶり再開 来月 松山市立中央図  書館(愛媛4/11) ○福島・双葉町図書館 新館雑誌無償で提供して 財政難 オーナー制度導入  (河北新報4/12) ○「神埼市図書館」が"開館" 公民館など3図書館 小中とネットワーク化   児童、10万5000冊利用可能に(佐賀4/12) ○[徳島]県立図書館 先細る書籍購入費 09年度3230万円 徳島市立と逆転   今後の展望開けず(徳島4/14) ○わからないこと本で探して 秋に調べ学習コンクール 浜松市中央図書館   3−6年生対象(静岡<西部>4/14) ○オープンから8年 入館1000万人突破 [千葉]市中央図書館・生涯学習セン  ター(千葉日報4/15) ○〔公と民のはざまで 指定管理者制度はいま〕15 向き不向き 導入進まぬ  図書館(神奈川4/15) ○市立・県立・新大図書館が連携 相互配送を本格導入 本の取り寄せが容易  に [新潟県](新潟日報4/15) ○起業のノウハウ 「先輩」講師が伝授 [熊本]県立図書館でセミナー 今月  から月1回(熊本日日4/15) ○図書館の利用好調 遠軽町 国道沿いへの移転奏功(北海道<北見・オホー  ツク>4/16) ○〔東京見聞録〕日野図書館の障害者サービス 1対1でパソコン指導 社会  に出るきっかけに メモ 音訳技術者育成が課題(毎日4/16) ○葵区美和に生涯学習・図書館施設 9月開設へ愛称を 来月29日まで受け付  け [静岡市](静岡4/16) ○[浜松市立]城北図書館の創業支援 通年開催でスタート 中区  (静岡<西部>4/16) ○〔news1番〕闘病記1000冊 「心の薬局」 [大阪]府大・羽曳野キャンパス   地域住民にも開放(産経<大阪>4/16) ○本のネット予約好調 [札幌]市立図書館 貸出冊数急増 眠っていた蔵書も  (北海道4/17) ○[埼玉]県立図書館 社会生活支援型に 市町村立と役割分担  (読売<埼玉>4/17) ○[熊本]県立図書館→県内公立図書館 蔵書の配本半減 08年度 届け方変更  影響か 周知不足…利用呼び掛け(熊本日日4/17) ○〔子ども図書館再生 新たな1ページ〕上 継承 本来の機能生き残る   中 応援団 存続へ母親たち団結 下 メッセージ 司書たちの願い浸透  [イトーヨーカドーは全国14店の子ども図書館のうち6館を閉館したが、行政  が運営を引き継ぐのは秋田が初めて](秋田魁新報4/18〜20) ○〔甲府〕司書雇用 公費負担に 小中学校図書館 読書環境充実図る  (山梨日日4/18) ○鹿県立図書館奄美分館 閉館記念誌を発行 島尾初代分館長、郷土資料の収  集… 50年の歩みつぶさに 開館までの歴史 群島の"拠点"(南日本4/18) ○休館日の様子 パネルで紹介 旭川市中央図書館(北海道<旭川・上川>4/19) ○〔自治体力比べ〕図書館 開館日増や宅配 貸し出しアップへ工夫 1人当  たり2.6〜0.1冊 07年度 利便性向上へシステム導入(読売<秋田>4/19) ○私立図書館奮闘中 昭和初期の美術書所蔵 富山の「眉丈文庫」 全国で20  館 蔵書6万冊(朝日4/19) ○利用拡大へHP音声案内 [京都]府立図書館 障害者や高齢者に配慮  (京都4/19) ○〔教育〕鳥取市立中央図書館 本好き学生に応えます! 市内2大学に移動  図書館車 実用書や小説が好評(日本海4/19) ○[都城市]高城図書館オープン 来月1日 児童生徒向け充実(宮崎日日4/19) ○[宮崎市立]佐土原図書館 利用者伸びる 昨年度は過去最多36万冊 自働貸  出機が活躍 探しやすい独自分類も(宮崎日日4/19) ○図書館は宝の山 ビジネス支援花盛り 資料集め・起業準備手助け ネット  にない精度 無料相談会 司書の能力高める(日刊工業4/20) ○図書館で起業支援 政府公庫 24日から共同企画 仙台(河北新報4/20) ○図書施設の本バスで返却 当別町地域協議会 来月にも代行サービス  (北海道4/21) ○熱海市立図書館 移転後利用率大幅アップ "集客"イベントを充実 貸出人  数6割、冊数5割増(静岡<東部>4/21) ○〔宮城文化〕親子読書マラソン定着 東松島市図書館 750組がゴール  (朝日<宮城>4/22) ○本の相互貸し出し本格化 福大と県立図書館 利用協力の協定締結 配送者  行き来 職員研修も [福島県](朝日<福島>4/22) ○[広島市立]中央図書館「鍵返して」 開かずのロッカー半数 来館者用 悪  質な持ち出しか(中国4/22) ○世界の書籍・図版 ネットで無料閲覧 ユネスコが「デジタル図書館」  (日経4/22夕)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩 2009年度総会・記念講演会  日時:2009年5月31日(日)14:00-16:30  会場:国分寺労政会館第1会議室  記念講演会内容:「図書館の役割と資料保存」梅澤幸平氏(前滋賀県立図書館長)  参加費:無料 詳細HP:http://www.tamadepo.org/  問合先:共同保存図書館・多摩(TEL&FAX.042-484-3945) ○子どもの読書を考える会(第9回)  主催:子どもの読書を考える会  日時:2009年6月1日(月)14:00-16:00  会場:神戸市勤労会館701会議室  内容:「図書館でもワークシートを使ってみよう」  参加費:会場費・資料費など(参加者の人数割)  問合・申込先:前川智美(三田市立図書館 FAX.079-562-7301) ○ライブラリーマネジメント・ゼミナール/2009  第2回中間管理職のためのライブラリーマネージメント〜動きを作る〜  主催:人と情報を結ぶWEプロデュース  日時:2009年6月14日,7月5日,26日(すべて日曜)全3回,13:30-17:00  会場:とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ  内容:6/14「利用を創出するコレクションマネジメント」尼川洋子氏,7/5「プロ   ジェクトを動かす仕事術」水谷綾氏,7/26「図書館を演出する〜惹きつけるしかけ   とは?」尼川ゆら氏  定員:25名(先着順)参加費:全3回参加10000円/各回参加3500円  詳細HP:http://wepro3.hp.infoseek.co.jp/index.html  申込先:同プロデュース(FAX.078-805-5221 E-mail:infowe3★gmail.com) ○第31回文化財の虫菌害・保存対策研修会  主催:(財)文化財虫害研究所  期日/会場:  【東京会場】2009年6月18日(木)〜19日(金)/(財)自治労会館第1会館6階  【神戸会場】2009年6月25日(木)〜26日(金)/神戸市立博物館  対象:官公庁,博物館,美術館,図書館,民俗資料館等の関係職員,その他  受講料:28000円/非会員33000円 申込締切:6月5日(金)  詳細HP:http://www.bunchuken.or.jp/index.html  問合先:(財)文化財虫害研究所(TEL.03-3355-8355) ○仙台にもっと図書館をつくる会・講演会  日時:2009年6月27日(土)15:00-17:00  会場:仙台市市民活動サポートセンター6Fセミナーホール  内容:「図書館を遊ぶ−図書館はあなたの希望をかなえます−」渡部幹雄氏  (滋賀県愛荘町教育長)  参加費:500円 定員:50名(申込順)  申込・問合先:仙台にもっと図書館をつくる会・川端(TEL&FAX.022-221-4667   E-mail:hideko.k★wood.dti2.ne.jp)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   ---------------------------------------------------------------------  ◆『図書館雑誌』5月号(92ページ・特別定価1300円)のお知らせ ○特集「今、図書館ができること−地域の課題と向き合う」    ・限りあるいのちに向きあう図書館を−「自殺したくなったら、図書館へ   行こう」をめぐって(才津原哲弘)  ・地域活性化と図書館−高知県立図書館の場合(山重壮一)  ・ヤングアダルトハローワーク−中・高校生が進路を考えるきっかけ作り   (正井さゆり)  ・館種を越えた連携で生きる力を支える(谷口いづみ)  ・地場産業と地域の図書館(日下部光代・山本香菜子)  ・夕張図書コーナーボランティアの現状−満2歳を迎えた「ひなたBOOK★」   (本田敬子)※★=お天気マーク  ・山陽小野田市立図書館における「子育て支援」への取り組み(津田惠子)  ・県民総力戦による新しい県づくりを支える−宮崎県における人を紡ぎ   地域を紡ぐ知のネットワーク(川添和良)   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○2009年度役員会、総会の日程は下記のとおりです。  5月27日(水):理事(懇談)会  5月28日(木):評議員会  5月29日(金)午前:部会総会 午後:定期総会  *会場はすべて日本図書館協会会館/学校図書館部会の部会総会は23日(土)  *理事懇談会、評議員会の議案は、本日13日の常務理事会の確認を得て明日   5月14日に発送する予定でおります。 ○障害者サービス担当職員養成講座について  障害者サービス担当職員養成講座は受講希望者が定数に達しましたので、募集  は締め切りました。ご協力ありがとうございました。 ○音訳資料作成の一括許諾システムの第57回名簿について  5月8日に許諾著作者名簿(2985件)について電子メール等でご連絡しました。  下記ホームページからダウンロードして使用ください。  http://www.jla.or.jp/onyaku/index.html  (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp) ============================================================no.453 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp