=====================================================<2009/2/25発信>   JLAメールマガジン 第443号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2009 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○「大学における図書館に関する科目」についての協力者会議報告出される  文部科学省令として公布される予定の「大学における図書館に関する科目」  について検討してきた「これからの図書館の在り方検討協力者会議」は2月  18日、報告書を公表した。報告案に対するパブリックコメントを受けた最終  報告書である。今後これをもとにした図書館法施行規則(省令)の案が公表  される予定である。  報告書は、「科目」は司書として「図書館サービス等を行うための基礎的な  知識・技術を修得するもの」との基本的な考え方を示し、13科目24単位の内  容を明らかにしている。その実施には3年程度の経過措置を採ること、司書  講習は新科目・単位数に改めることのほか、図書館を専門領域とする専任教  員の確保、養成水準の維持のための基準の検討などの課題を挙げている。  日本図書館協会は報告案に対するパブリックコメント募集の応え14項目の意  見を出したが、何点かは反映されているようであるが、専任教員の「複数」  配置については、「十分に確保することが重要である」との表現に止まって  いる。  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/019/gaiyou/1243330.htm ○過疎債を図書館事業も対象とすることの取組み  日本図書館協会は過疎地域に図書館設置を進めるための取組みを行っている  (本メールマガジン441号、2月10日配信)。この間11人の国会議員を訪ね、  また総務省、全国過疎地域自立促進連盟とも相談をしている。要請内容は、  来年期限切れとなる過疎地域自立促進特別措置法に替わる新たな法の制定、  およびその法に基づく過疎対策事業債(過疎債)の対象事業に図書館の整備  を明記することである。  図書館設置率は合併により72%となったが、過疎の市町村では45%と大きな  開きがある、こういった地域にこそ良質な資料と情報を提供する仕組みが必  要であると訴えている。説明に対して理解を示し、その実現について協力す  る意向を示していただいている。  また「ハコもの」建設の政策として誤解されないよう、図書館の機能と意義、  その広がりなどを説明する必要性の教示もいただいた。地域に密着して行わ  れている図書館活動を紹介すると、図書館サービスの内容の豊かさを改めて  驚きをもって聞いていただくこともあった。  地方財政が困難になっており、過疎指定そのものの可否についても見直しす  る動きがあるなか、実現までにはまだ多くの課題があると思われる。  これまでに面会した国会議員は、伊達恵一、小平忠正、小川勝也(以上北海  道)、加藤紘一、遠藤武彦(山形県)、若林正俊、吉田博美、羽田雄一郎  (長野県)、川内博史、安次富修、加治屋義人(鹿児島県)の各氏。いずれ  も過疎地域をかかえた選挙区の議員である。今後、図書議員連盟、活字文化  議員連盟などの関係者も含め訪問する予定である。 ○横浜市議会委員会が図書館の指定管理者制度導入の条例改正案を可決  2月20日開催された横浜市会(市議会)の常任委員会である市民活力推進・  教育委員会は、山内図書館(青葉区)に2010年度から指定管理者制度を導入す  ること等を内容とする横浜市立図書館条例の一部改正案について、「附帯意  見」を付して賛成多数で可決した(自民党、民主党、公明党、民主党ヨコハ  マ会が賛成、共産党、無所属クラブが反対)。「附帯意見」は、「指定管理  者制度の導入に当っては、……サービス水準の維持向上と……市民の信頼に  こたえるよう十分に配慮することが肝要である」「指定管理者制度導入の成  果の検証に当っては、客観的、実証的な評価ができるよう、適切な指標や基  準を十分に検討し設定すること」など5項目にわたっている。  市民団体の「横浜の図書館の発展を願う会」は同日、「山内図書館に指定管  理者制度を導入する条例改正案が可決したことに対するコメント」を発表し  た。「公立図書館に指定管理者制度はなじまないものであるにもかかわらず、  導入が決まったことは誠に遺憾」と述べ、図書館の目的、目指すべき姿を明  確にしないまま議論された、市教育委員会は十分な説明責任を果たしていな  い、など6点の指摘をし、また参考として指定管理者制度の弊害について例示  している。  本会議は2月25日に予定されている。   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○文化の拠点"80歳"に [青森]県立図書館 17日から「あゆみ」展 地域への  情報提供にも力 近代文学館を併設 「重要性再認識して」(東奥日報1/13) ○宇都宮市の第2次推進計画素案 中高生の読書増に力点 数値設定、市民の  意見募る(下野1/13) ○民間委託 評価まずまず [大分]県立図書館の満足度調査 カウンター業務  「愛想よくなった」(大分合同1/16夕) ○県内の公共図書館 臨時職員増える 今年度 専任職員は減少 開館延長で  雇用多様化[福島県](福島民報1/17) ○除籍本4000冊を1冊100円で販売 29日に[群馬]県立図書館(上毛1/17) ○高齢者活字に親しんで [金沢市立]玉川図書館 シニアコーナー新設 高砂  語り部の会が朗読会(北国1/19) ○上山市と図書館HP 有料利用増へ 広告1ヵ月分無料に(山形1/21) ○[奈良県立]図書情報館に医療コーナー 済生会奈良病院と連携 受診、検診  の下調べに(奈良1/21) ○〔県政とくらし 09知事選〕3 正午すぎ 読書子どもに不可欠 図書購入  費 減少傾向、充実へ配慮期待 [山形県](山形1/22) ○習慣付けへ14目標 [大分]県子ども読書活動推進計画 来月13日まで意見募  集(大分合同1/23) ○矢祭もったいない図書館 東舘小児童に開放 放課後の居場所づくり  (福島民報1/24) ○資料"救出"手際よく 黒部市立図書館 文化財の防火訓練(北日本1/24) ○金沢文芸館本の貸し出し 著作権知らず 観覧料徴収が法抵触 好評も4月  以降一部中止へ 無料なら問題なし 民間には貸与権(北国1/24) ○学校図書館支援センター推進事業 津市教委が成果報告(伊勢1/24) ○〔記者リポート 今何が〕市立図書館5年後以降"白紙" 小浜 つばき回廊  売却余波 在り方議論不可欠 市内に類似施設、"不要論"も 遠い代替駐車  場 すみ分けなく 根強い期待(福井1/25) ○図書コーナー開設 岡山河田病院 医療や小説300冊超(山陽1/25) ○中央図書館が就職支援 山陽小野田市コーナー開設 求人情報や資格本ずら  り(山口1/28) ○調べ物相談サービス 「知らない」半数超す PR効果いまひとつ [甲府]市  立図書館(山梨日日1/29) ○関市図書館の指定管理者協定 市、岐阜済美学院と調印(岐阜1/29) ○図書室改装 サケに感謝 宮古の津軽石小 絵本コーナーを新設 地元の養  殖組合 豊漁で多額寄付(岩手日報1/31) ○図書館も「合併完了」 旧自治体システム統合へ 自宅で検索、予約可能も  [石川県](朝日<石川>2/1) ○デジタル古文書 手軽にアクセス 身延町立図書館 歴史資料散逸も防ぐ  (朝日<山梨>2/1)http://www3.town.minobu.lg.jp/lib/shiryou/index.html ○検事、模擬裁判でアドバイス [山口]県立図書館で裁判員制度講座(山口2/1) ○業務「すみ分け」意思決定に参加できず 図書館指定管理先行地の現状は?   四国中央 制度導入に向けシンポ(愛媛2/1) ○新図書館にニックネームを 西条市が募集(愛媛2/1) ○図書館利用右肩上がり 家計節約「子どもに絵本を」/就業支援の端末人気  広島市立 前年度比11%増加(中国2/2) ○3月いっぱい休館します 五所川原市立図書館(東奥日報2/4) ○かながわ女性センター 図書館存続を 署名など提出 市民団体  (神奈川2/4) ○学校図書館 地域に開放 子ども読書活動推進計画で 中学校区1館めざす  愛知・瀬戸市(公明2/4) ○[山梨]県立、甲府市立 2図書館が同時休館 受験生「困った」 点検とシ  ステム更新重なる(山梨日日2/5) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○A-LIEP 2009  2009年アジア太平洋図書館・情報教育国際会議(Asia-Pacific Conference on  LIBRARY & INFORMATION EDUCATION AND PRACTICE)  期日:2009年3月6日(金)〜8日(日)  会場:筑波大学  詳細HP:http://a-liep.kc.tsukuba.ac.jp  日本語案内HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/events/a-liep2009_4.html  *3月8日の基調講演・シンポジウムは日本語同時通訳付、下記の日本語のワー   クショップを開催。3月8日のみの参加も可 ・ワークショップ「図書館情報学教育の国内カリキュラムの標準化に向けて:  日本における図書館情報学検定試験について」  日時:2009年3月8日(日)14:40-16:40  会場:筑波大学春日キャンパス  内容:「図書館情報学検定試験とその意義」(仮題)根本彰氏(LIPER2研究代表者)   参加者による問題解答,問題の解説,討議,まとめ  申込HP:http://a-liep.kc.tsukuba.ac.jp/registration_japanese.html ○講演と事例から学ぶ図書館司書のための研修会「大学図書館司書の視点と役割」  主催:愛知県立大学,愛知県立芸術大学,愛知淑徳大学,名古屋外国語大学,名 古屋学芸大学,愛知県図書館,長久手町  日時:2009年3月6日(金)13:00-16:30  会場:愛知県立大学文化交流室A  内容:講演「大学図書館員の専門性を支えるために」伊藤真理氏(愛知淑徳 大学)事例発表「図書館活用法の課題について(仮題)」大野友和氏(明治   大学)「情報探索講座から見る司書の専門性と図書館改革」高橋克明氏,   田中千尋氏(横浜市立大学学術情報センター)   参加費:無料 ※申込時は研修会名を明記  問合先:愛知県立大学学術情報センター大学連携チーム(TEL.0561-64-1111   内線5750・6101 dairen★lib.aichi-pu.ac.jp) ○講演と報告会「多文化社会を生きる子どもと読書〜違いをゆたかさにしよう!〜」  主催:横浜市立図書館における児童生徒に対する多文化・多言語サービス推進  事業実行委員会  日時:2009年3月7日(土)14:00-16:00  会場:横浜市中央図書館地下1階ホール  講師:村山隆雄氏(国立国会図書館)  対象:子どもの本と図書館の多文化・多言語サービスに関心のある方  詳細HP:http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/bunka/cyuou_bun090307.html  問合先:横浜市中央図書館企画運営課(TEL.045-262-7334 FAX.045-262-0052) ○平成20年度第2回学校図書館司書研修会  主催:鳥取県立図書館  日時:2009年3月13日(金)10:30-15:30  会場:鳥取県教育センターパソコン研修室3  内容:「図書館員のためのプレゼン実習−情報専門職の提案力・指導力を磨く−」   仁上幸治氏(早稲田大学図書館)  詳細HP:http://www.library.pref.tottori.jp/event/librarian.html  問合先:鳥取県立図書館・田賀(TEL.0857-26-8155 FAX.0857-22-2996   E-mail:tagaf★pref.tottori.jp) ○国際図書館連盟(IFLA)多文化社会図書館サービス分科会冬季常任委員会【歓迎会】  日時:2009年3月14日(土)18:00-20:00  会場:国際交流基金関西国際センター  会費:4000円  *2009年秋開催のUNESCO第35回総会の議題として提出される予定の「IFLA多文化   図書館宣言」について常任委員よりスピーチをいただく予定。  関連HP:http://www.musubime.net/  問合先:平田泰子(歓迎会実行委員会委員長 yhirata★m2.pbc.ne.jp)   浜口美由紀(歓迎会実行委員会事務局長 Miyuki_Hamaguchi★jpf.go.jp) ○三田図書館・情報学会第139回月例会  日時:2009年3月28日(土)14:00-16:00  会場:慶應義塾大学(三田)第一校舎102教室  演題:LibQUAL+(R)による図書館サービス品質評価:慶應義塾大学における実施と結果  発表者:酒井由紀子氏,上岡真紀子氏(慶應義塾大学メディアセンター)  参加費:三田図書館・情報学会会員無料/非会員200円 事前申込不要  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/mslis/monthly.html  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○国立歴史民俗博物館図書室 契約職員・パートタイム職:各1名  応募締切:2009年3月4日(水)必着 ○一橋大学附属図書館 非常勤職員:5名  応募締切:2009年3月5日(木)必着 ○学習院女子大学図書館 アルバイト:1名  応募締切:2009年3月6日(金)必着 ○小郡市立図書館 図書館司書(常勤嘱託職員):若干名  応募締切:2009年3月6日(金)必着 ○横浜国立大学図書館・情報部図書館情報課 事務補佐員:2名  応募締切:2009年3月6日(金)必着 ○大阪府立大学図書館 パートタイム契約職員・フルタイム契約職員:各若干名  応募締切:2009年3月6日(金)必着 ○青山学院中等部図書室 パートタイム職員:1名  応募締切:2009年3月16日(月)必着 ○順天堂大学図書館 パート職員:若干名  応募締切:2009年3月20日(金)  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm    ============================================================no.443 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp