=====================================================<2008/12/10発信>   JLAメールマガジン 第433号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』12月号のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○政府関係者等の名簿の利用規制について  元厚生事務次官等の殺傷事件に関連して、図書館が所蔵する政府関係者等の  名簿について、その利用を規制する動きがある。一部マスコミの過熱した取  材や報道、政府等の要請などにより、図書館現場での十分な検討を経ないま  ま、利用を規制する状況もみられる。  この問題についての日本図書館協会の考えを改めて整理し、協会ホームペー  ジに掲載した。http://www.jla.or.jp/kenkai/200812b.pdf  この考えに基づきマスコミ等に対処し、また関係機関に理解を求めている。  なお政府の副大臣会議は12月4日、「政府関係者等への攻撃等に対する危機  管理体制について」7項目の申し合わせをした。図書館についても1項目触れ  ており、一部マスコミにも報道された。利用規制の対象についてはかなり限  定的に捉え、図書館に期待を述べる内容である。同会議は政府の相互連絡調  整に資するために開催されるもの(閣議申し合わせ)で、実施の機能、権限  は有していない。  ------  政府関係者等への攻撃等に対する危機管理体制について(申し合わせ)  7 国立国会図書館における職員録の利用の当面の停止措置等   国立国会図書館においては、その所蔵する政府職員録について、今回の事  件の捜査の進展等にかんがみ、緊急避難的な措置として、原則としてその利  用を当面、停止することとされた。  同措置は、政府関係者の生命・身体に対する侵害が現に発生しており、同種  事件の発生の危機があると考えられることから、また、政府関係者の安全対  策を強化している政府の取組にかんがみて、政府関係者の生命・身体保護の  ために、とるものとされた。  副大臣会議としては、本措置を高く評価するものであり、その実効を確保す  るため、他の図書館等にも府省関係者の住所等(住所、電話番号等が特定さ  れることにより、政府関係者等への攻撃等に利用される恐れがある情報)が  記載されている職員録等について、同様の配慮を期待するものである。  -------  なお別項に「職員の個人情報の漏出防止の徹底」があり、「職員録等、府省  関係者の氏名、住所等が記載されている資料の取扱いに留意する」ことや、  取組みの参考事例として「省内図書館において、職員の住所等が掲載されて  いる資料の閲覧制限を実施」が挙げられている。 ○国立国会図書館、利用停止の対象資料について記者発表  国立国会図書館は12月9日「元厚生事務次官等連続殺傷事件に伴い利用停止  の対象とする政府職員録の範囲の変更について」記者発表をした。その内容  は以下のとおり。  国立国会図書館が所蔵する政府職員録については、このたび連続して起きた  元厚生事務次官等連続殺傷事件の捜査の進展等にかんがみ、緊急避難的な措  置として、平成20年11月29日から、原則として利用を当面、停止することと  しました。  その後の捜査の進展及び政府関係者等への攻撃等に対する政府の危機管理体  制にかんがみ、下記のとおり、住所、電話番号等の記載がある職員録に限り、  利用停止の対象とすることにいたします。利用停止対象の変更は、本日9日  から順次行います。  1 職員(元職員を含む。)の自宅の住所及び自宅の電話番号等の連絡先が   記載されている「名簿」、「職員録」、「名鑑」の類(例:大蔵省印刷局   発行『職員録』平成7年版まで)  利用を停止する。  2 上記1以外の名簿等  利用に供する。 ○図書館の指定管理者制度問題について  日本図書館協会は、図書館の指定管理者制度をめぐる最近の状況を踏まえた  まとめをし、協会ホームページに掲載をした。国会審議、附帯決議、総務省  文書、および各地での取り組みを踏まえて整理したものである。  これはこの間、求めに応じてお送りしてきたが、広く活用していただきたい。  http://www.jla.or.jp/kenkai/200812.pdf ○専門職員認定制度の予備審査を開始  日本図書館協会は、専門職員認定制度の制度設計の検証及び実行可能性の判  定に向けて、予備審査を12月1日から開始した。  公立図書館に働く実務経験通算10年以上の司書有資格者の専門性を評価し、  認定するものであり、図書館員としての経歴とさまざまな研修等の受講履歴  をあわせて審査するものである。この予備審査の実施状況を踏まえて、最終  的に制度を発足させるかどうかの判断を行うことになる。  高度な専門性を認定することで、司書の専門性の認知度を高めることもねら  いとしており、現時点で図書館通算勤務歴10年程度の図書館員(正規・非正  規を問わない)が主な対象となる。  詳しくは、次を参照されたい。  http://www.jla.or.jp/nintei/index.html ○大阪府立図書館業務を市場化テストの対象に  大阪府市場化テスト監理委員会は12月2日、市場化テスト対象業務の検討を  行い、「府立図書館管理運営業務」をその対象とすることを決めた。今後監  理委員会の提言として出され、年明けから年度末にかけて、具体的にどの業  務が市場化に馴染むのかの協議が行われる予定。  公表された「検討シート」によれば、「総合案内の設置や開館時間・開館日  数の増加など、民間の持つ創意工夫により、カウンター業務、レファレンス  業務、資料収集業務等の図書館業務を包括的に実施することにより、サービ  ス向上、コスト削減を目指す」とし、担当部局は「高度なレファレンス、相  談業務、本の選定、政策的な意志決定業務、他の図書館や本庁との調整業務  等は外部化が困難な司書の基幹的業務である」、「基幹的業務は司書が長期  間従事することにより得られた経験がサービス提供上重要」、「効率化の観  点から部分的に非常勤職員の活用や外部委託を実施している」と考え方を示  している。論点として、司書の基幹的業務の精査、民間の司書有資格者活用  の可能性を挙げている。さらに課題・問題点として、司書の処遇、指定管理  者制度導入の観点から都道府県立図書館と市町村立図書館との業務の違いの  確認を挙げている。  http://www.pref.osaka.jp/kikaku/sijohka/jisshi.html   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○〔子どもの本の今 大阪・国際児童文学館問題から考える '08読書週間〕  1−9 (高知11/1−11) ○蔵書研究に役立てて 東北大図書館 「金谷文庫」5200冊で開設  (河北新報11/2) ○移動図書館車 2000冊積み出発 松江 旧町村部 小学校や公民館巡回  (山陰中央新報11/2) ○[愛媛]県内図書館広がる"進化" 公開講座開き地域の拠点に 支援員の学校  派遣も(愛媛11/4) ○〔発信 2008 図書館の宝 函館のデジタル資料館〕上 保存と公開 両立  ネットで果たす(北海道11/5) 〔同〕中 知の還元 精密画像 大学が支  援(同11/6) 〔同〕下 低コスト 市民協力 委託の1割(同11/7) ○小坂町で図書館東北サミット 学校司書の重要性議論 事務職と兼務、臨時  職員の増加… 「正職員として採用を」(秋田魁新報11/5) ○宇都宮大学図書館 デジタル化 古文書などウェブ公開 利便性向上、保護  に有効(下野11/5) ○川口の歴史をたどる 厚川家の記録写真集 戸塚図書館が郷土資料で刊行  (埼玉11/5) ○男性同性愛扱ったBL小説本 書庫のはずが開架図書 堺市立の4図書館 戻  して18歳未満貸し出し禁止 市民「特定の図書排除許されない」  (毎日<大阪>11/5) ○〔子どもたちと読書〕上 島根の高校・高専生お薦めの本 上位に映像化の  人気作 高校司書 ラ[イト]ノベ[ル]「意外に少ない」(山陰中央新報11/6)  〔同〕中 小中4校に司書配置 東出雲町 生きた図書館授業に活用(同11  /13) 〔同〕下 インタビュー 学校司書県が配置支援へ 溝口善兵衛   島根県知事 「読みたい」応える環境を 柴田久美子さん 学校図書館を育  てる会しまね代表(同11/20) ○処方します「医療情報」 岩手医大付属図書館 閲覧コーナーが充実 専門  家が選択アドバイス 「市民に正しい知識提供」(岩手日報11/6夕) ○学校図書館情報を電算化 小山市 モデル2校で運用開始(下野11/7) ○改装にボランティア奮闘 牧之原市立相良図書館 女性10人が蔵書データ化  作業 来月2日開館目指す(静岡11/7) ○移動図書館車「ひまわり号」 排ガス規制 市内走れず廃車× 対象外の大  島へ 日野の女性ら寄贈へ準備 今月12日引き渡し(毎日11/8) ○金沢に初の子供図書館 玉川で開館、蔵書は6万冊(北国11/8夕) ○〔インサイドりぽーと〕全面委託へ課題山積 四国中央市 図書館指定管理  者 NPO法人に ボランティアに設立呼び掛け 運営や人材確保懸念  (愛媛11/11) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○第4回鶴川地域自治研究会  日時:2008年12月20日(土)13:30-16:30  会場:ぱいでいあ  内容:「鶴川駅前図書館建設調整経過と課題」守谷信二氏(町田市立図書館)  「新・鶴川図書館への期待」水越規容子氏(町田市図書館協議会),他  会費:500円  問合先:柏木(TEL.042-734-8831)古川(mugi-1966★jcom.home.ne.jp) ○2009年大学図書館問題研究会関東5支部新春合同例会  日時:2009年1月24日(土)15:00-17:00  会場:日本図書館協会2階研修室  内容:「アウトソーシングの法律問題−大学の動向に即して」今給黎泰弘氏(弁護士)  参加費:会員無料/非会員500円  詳細HP:http://www.daitoken.com/  問合先:若杉隆志(法政大学大原社会問題研究所   E-mail:takashi.wakasugi.35★adm.hosei.ac.jp) ○平成20年度レファレンス研修  主催:国立国会図書館  日時:2009年3月5日(木)〜6日(金)(2日間)  会場:国立国会図書館関西館第1研修室  内容:レファレンス・プロセスの理論と適用,人文科学・経済社会分野のレファ   レンス・ツールの評価と活用,ワークショップ  講師:齋藤泰則氏(明治大学),国立国会図書館主題情報部職員  定員:20名 申込締切:2009年1月7日(水)必着  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#0801114-01  問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課研修交流係・菊池・向井  (TEL.0774-98-1445)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』12月号(104ページ・特別定価1300円)のお知らせ ○平成20年度(第94回)全国図書館大会ハイライト  ・全体会、第1〜第16分科会等の様子と大会参加者の感想を掲載 ○小特集「IFLAケベック大会レポート」 ○その他  ・専門職員認定の予備審査に応募を(JLA専門職員認定制度特別検討チー   ム(第四次)) ・日本十進分類法第10版試案の概要−その2「歴史・伝記・地理」の部  (JLA分類委員会)    --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○一橋大学附属図書館 非常勤職員:1名  応募締切:2008年12月16日(火)必着 ○国文学研究資料館 パートタイム職員:1名  応募締切:2008年12月19日(金)必着 ○荒川区立図書館 平成21年度図書館事務嘱託員:若干名  応募締切:(持参)2008年12月23日(火・祝)/(郵送)20日(土)必着 ○私立自由の森学園図書館 臨時職員:1名  応募締切:20091年1月31日(土)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○2009年度総会等の日程を内定  第1回理事会  5月27日(水)12時30分から16時30分まで  第1回評議員会 5月28日(木)12時30分から16時30分まで  総会    5月29日(金)13時から16時まで 同日午前は部会総会を予定  なお2008年度の理事会、評議員会は次のとおり。  理事会 3月5日(木)   評議員会 3月17日(火)  いずれも12時30分から16時30分まで ============================================================no.433 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp