======================================================<2008/9/24発信>   JLAメールマガジン 第422号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○全国図書館大会兵庫大会が開催される  平成20年度第94回全国図書館大会兵庫大会が9月18日、19日の両日、神戸市  で開催された。台風よる影響が懸念されたが、全国から公共、大学・短大・  高専、学校、専門図書館、図書館情報学研究者、図書館ボランティアなど、  およそ1,700名の参加があった。  1日目は、神戸ポートピアホールを会場に、大会会長である井戸敏三兵庫県  知事から「知の宝庫 活かして開く 未来へと 集いし仲間 兵庫感謝」と  の短歌を織り込んだ開会挨拶の後、日本図書館協会の塩見昇理事長から基調  報告があり、図書館について、この1年を振り返りながら当面する課題につ  いて提起した。  記念講演では池内紀(いけうちおさむ)氏が、「図書館の小宇宙」と題して、  図書館は小宇宙であり、文化のバロメーターとして、図書館にまつわる思い  出について語られた。  2日目は、会場を神戸学院大学ポートアイランドキャンパス及び兵庫医療大  学に移し、16の分科会を開催した。定員を上回る参加者の分科会もあり好評  であった。  また、兵庫県内及び関西の出版社に協力をいただいた書籍及び目録展示や国  立国会図書館、日本図書館協会、資料保存委員会、障害者サービス委員会に  よる展示も行われた。  ○文部科学省、学校図書館拡充についてのパンフレット作成  文部科学省の子どもの読書サポーターズ会議はパンフレット「学校図書館の  チカラを子どもたちのチカラに……ここに、未来への扉」を発行した。子ど  もの読書サポーターズ会議とは、作家、研究者、学校関係者、図書館関係の  団体関係者などにより構成し、読書活動を進めていくための方策、学校図書  館がより効果的に活用されるための検討を行い、提案、実践していく協議組  織である。座長は片山善博氏。  パンフレットでは、読書センター、学習情報センターとしての機能をもつ学  校図書館の整備状況や各地の実践の紹介などが掲載されている。とりわけ  「読書の魅力や本を使って調べ、学ぶことを教える大人の存在が必要」と述  べ、司書教諭、学校司書の配置について強調している。学校司書については、  図書の貸出返却、レファレンス、目録作成のほか、資料の選択収集、図書館  利用のガイダンスなどにおいて重要な役割を担っている、と積極的な説明を  している。  パンフレットの内容は: http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/meeting/houkoku/080613/002.pdf ○図書館問題研究会、「法務省資料利用禁止」について要請  図書館問題研究会は、9月16日「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関  係実務資料の利用禁止措置について」と題する要請を国立国会図書館に行っ  た。法務省の密約隠しともいうべき利用禁止要請は不合理かつ受け入れがた  い、それを受け入れたことは戦後の図書館の自由の歴史においても類例のな  い事態であると、国立国会図書館にその措置の見直しを要請している。  また、利用再開に対する様々な圧力に対して、私たち図書館関係者は「国民  的な支持を広げ、図書館界の総力をあげて国立国会図書館を支え、圧力とた  たかうことを明らかにする」と述べている。  なお、この問題に関連して、ある国会議員はブログで、「国立国会図書館よ  り法務省の内部資料の閲覧禁止措置について説明[を受けた]。極秘マーク付  きの行政文書を国会図書館で閲覧できるようにしたこと自体が問題」と述べ  ている。 ○「文部科学時報」が図書館法改正などを取上げる  「文部科学時報」2008年9月号は、「新しい時代の社会教育」を特集、この  たび改正された図書館法、社会教育法、博物館法に関連した記事が掲載され  ている。福岡県立図書館前館長の菊川律子さん(中教審委員)の論文、文部  科学省社会教育課による改正社会教育三法の解説、関係者による法改正の意  義と今後の課題をテーマとした座談会、および学校支援地域本部や図書館法  改正を踏まえた今後の課題と動向の解説記事などが掲載されている。  法の解説記事には、法施行通知にある留意事項のいくつかを再掲している。  また座談会では、「指定管理者制度の導入による弊害」というのは具体的に  何を指すのか議員に伺いたい、図書館サービスのどこに問題が起きて、どう  いう弊害が利用者に対して起きているのか、非正規雇用を大量に生み出し、  そういう人に閉塞感を生み出してたり、社会全体としての格差を生じている  という問題を言っているのか、見極めなくてはならない、との発言が紹介さ  れている。   ○第62回読書週間の開催要領  読書推進運動協議会が主催する読書週間は今年も10月27日から11月9日の2週  間行われる。今年の標語は「おもわぬ出会いがありました。」  http://www.dokusyo.or.jp/ ○『Lifelong Education and Libraries』No.8(2008.3 98p)差し上げます  第8号はドイツのP.ヴォドゼクの公共図書館史(ドイツ語)、および特集「図  書館法」(すべて中国語)。後者には、川崎良孝、塩見昇など、日中の14名  の研究者・図書館員の論文を含む。なおこの雑誌は日本語の論文を含んでい  ない。 送付をご希望の方は、80円切手5枚を同封して下記まで。  申込先:川崎良孝(〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院   教育学研究科 図書館情報学研究室) ○<訃報>安部とし巳氏(としは「ム」を三つに「二」)  2008年9月8日逝去、享年79歳。元聖徳大学教授。  日本図書館協会には1969年に入会、常務理事、短期大学図書館部会長を長年  にわたり務められた。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○行政サービスに値札 オペラ3万5千円、図書館利用1冊403円… [滋賀]県  が算出 107事業を表示 効率化狙う(朝日<滋賀>8/6) ○小諸駅舎建て替え 市が図書館併設で説明会(信濃毎日8/8) ○子ども読書活動推進計画 策定わずか9市町 [福島]県教委まとめ  (福島民報8/11) ○どうなる歴史的建物 村山市立図書館、2年後に移転 保存の動き、耐震性  問題(山形8/12) ○図書館もっと身近に 別府市 小中学校で整備着々 電算化や空調設備校舎  1階への移動も(大分合同8/16) ○常滑市 5施設でも指定管理者制導入へ(毎日<愛知>8/19) ○「推薦本リスト」掲載の現物 市町村へ一式貸し出し [島根]県立図書館   子どもの読書活動促進へ(山陰中央新報8/19) ○〔ニュースの追跡〕“米兵犯罪”の裁判権放棄資料 米国 機密解除 国会  図書館 閲覧禁止 ジャーナリストが提訴へ 法務省が圧力 三権分立どこ  へ 知る権利を侵害(東京8/22) ○昨年度 [島根]県立図書館 貸し出し 最多26万冊 市町村向け10年前の倍  (山陰中央新報8/22) ○[山口市]新小郡図書館 13万冊収容、授乳室も 関係者内覧会 10月に一般  見学会(山口8/22) ○図書館に指定管理者 高浜市、09年度に導入へ(中日<西三河>8/26) ○社会教育複合施設 開館は2010年3月に [下関]市教委 5カ月遅れの見通  し(山口8/30) ○小諸市の第2期整備事業 図書館計画の見直しを要望 4まちづくり推進協  (信濃毎日9/2) ○大活字本 日本に普及を 「助成制度をつくる会」発足 2012年の施行めざ  す(新文化9/4) ○「指定管理者」見直し 横浜市立図書館 来年の実施不可能に 市教委  (東京<神奈川>9/5) ○〔記写考論〕書庫満杯保管に苦心 県立山口図書館 増える蔵書 廃棄は難  航 窮余の策 閲覧席を削減(朝日9/7) ○指定管理者制度 公立図書館は今 千代田区 開館時間延長、レストラン案  内… 新規サービス相次ぐ ノウハウ・蔵書蓄積に課題 「なじまない」指  摘も [新潟]県内6市村で採用(新潟日報9/9) ○東京裁判 全記録明らかに 公文書館、整理を完了 閲覧・複写が可能  (日経9/10) ○作家・島尾氏居住の旧分館長住宅 「当面、現状のまま」 奄美市 取り壊  しから一転(毎日9/10) ○米兵犯罪資料 利用禁止見直しを 国会図書館に 図書館協会が要請  (しんぶん赤旗9/12) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○日本図書館研究会第256回研究例会  日時:2008年9月27日(土)14:30-17:00  会場:大谷学園帝塚山学舎  テーマ:石井桃子さん−作家、翻訳者、編集者、こども文庫の実践者、そして   100歳まで現役だった大先輩  発表者:三宅興子氏(梅花女子大学名誉教授)  参加:自由,無料,事前連絡不要  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/reikai/2008/256invit.html ○公開講演会「課題解決型図書館の潮流と国立国会図書館」  主催:国立国会図書館  期日:2008年10月16日(木)15:00〜17:00  会場:  <講演会場:東京会場(先着40名)>国立国会図書館東京本館新館3階大会議室  <TV中継会場:関西会場(先着40名)>国立国会図書館関西館1階第1研修室  講師:糸賀雅児氏(慶應義塾大学文学部教授)  対象:図書館に関心のある18歳以上の方 申込締切:10月9日(木)  申込方法・詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news.html  問合先:国立国会図書館東京本館 主題情報部参考企画課(担当:兼松   TEL.03-3581-2331(代表)) ○栃木県子ども読書活動推進フォーラム  主催:栃木県教育委員会  日時:2008年10月25日(土)13:00-16:00  会場:栃木県総合教育センター  定員:400名 参加費:無料 申込締切:10月17日(金)  内容:基調講演「ぼくは空想少年だった〜本の世界は子どもの心を拓く〜」森詠氏   実践発表(鹿沼市立図書館・宇都宮子どもの本連絡会)  詳細HP:http://www.pref.tochigi.lg.jp/education/shougai/gyouji/dokusyo-forum.html  問合先:栃木県教育委員会事務局生涯学習課ふれあい学習担当(〒320-8501   宇都宮市塙田1-1-20 TEL.028-623-3404 FAX.028-623-3406) ○『ぱっちわーく』講演会  日時:2008年11月1日(土)13:30-17:00  会場:日本図書館協会研修室  内容:講演「教育基本法『改正』と学校図書館」土屋基規氏(近畿大学教授)  参加費:300円 申込締切:10月27日(月)  申込方法:氏名,連絡先を明記のうえE-mail,FAX,郵送で下記まで  問合・申込先:『ぱっちわーく』事務局・梅本(〒741-0082 岩国市川西   2-3-20 TEL.0827-43-0830 FAX.0827-43-0831 patch2525★nifty.com) ○第15回医学図書館研究会・継続教育コース  主催:特定非営利活動法人日本医学図書館協会  期日:2008年11月5日(水)〜 7日(金)  会場:関西医科大学滝井キャンパス  テーマ:医歯薬系図書館が未来に志向するもの  内容:研究会(5〜6日)と継続教育コース(6〜7日)の二つを同時開催。研究会は   日頃の調査,研究成果の発表とディスカッション,継続教育コースは専門職として   必要な技術の習得を目的とする。 申込締切:10月10日(金)  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/event/res/15th/15res.html  申込・問合先:実行委員会事務局(関西医科大学附属図書館・高井,澤   TEL.06-6993-9450 FAX.06-6992-0609 E-mail:sawa★takii.kmu.ac.jp) ○第6回国際図書館学セミナー「全域サービス〜第一線の図書館サービスをめざして〜」  共催:日本図書館研究会,上海市図書館学会  日時:2008年11月10日(月)10:00〜11日(火)12:00  会場:大阪市立大学(梅田サテライトキャンパス)文化交流センターホール  参加費:会員2000円/非会員2500円/学生1000円 締切:10月末日  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/seminar/2008/kokusai-invit.html ○平成20年度障害者サービス担当職員向け講座  共催:国立国会図書館,日本図書館協会  企画:国立国会図書館関西館,日本図書館協会障害者サービス委員会関西小委員会  期日:2008年12月9日(火)〜11日(木)  会場:国立国会図書館関西館および各実習機関  内容:講義(9,11日)実習(10日)締切:10月24日(金)必着  詳細HP:http://www.jla.or.jp/lsh/index.html  (http://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-kouza.html)  申込・問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課障害者図書館協力係  (E-mail:syo-tky★ndl.go.jp FAX.0774-94-9117 TEL.0774-98-1458)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○独立行政法人国立女性教育会館 有期雇用職員(図書業務担当):1名  応募締切:2008年10月3日(金)消印有効 ○東京医科歯科大学附属図書館 臨時職員:1名  応募締切:2008年10月10日(金)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm    ============================================================no.422 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp