======================================================<2008/6/18発信>   JLAメールマガジン 第408号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○文科省、改正図書館法の施行にあたって通知  既報のとおり政府は改正図書館法を6月11日公布、施行した。同時に施行規  則(省令)、告示、および施行にあたっての通知が出された。  施行規則は司書講習の受講資格に必要な実務経験に関する改正、および司書  補の学歴要件の改正に伴うもの、告示は司書補と同等以上の職の指定に関す  るものである。また「望ましい基準」の根拠条文の変更(図書館法第18条か  ら第7条の2)に伴う改正をされた。  施行にあたっての通知は、改正の趣旨、内容、および留意点を記したもので  ある。留意点には、協会が指摘したこと、および国会審議のなかで取り上げ  られたことなどについて述べている。  「学習の成果を活用して行う教育活動の機会の提供」(図書館法第3条第8号)  については、学校支援地域本部事業として行われる活動、図書館の読み聞か  せ活動などが挙げられるとし、「このような活動の機会の提供に関する地域  住民等の要望について」「これを受け入れるか否かを適切に判断すること」  を図書館や教育委員会に求めている。  図書館の運営状況についての評価(図書館法第7条の3)については、地域住  民等の意向が適切に反映され、透明性・客観性が確保されるよう図書館協議  会を活用することを望ましいとしている。  図書館協議会委員に追加された「家庭教育の向上に資する活動を行う者」  (図書館法第15条)については、子育てについての相談や情報提供に携わっ  ている者が想定されるとしている。  図書館資料として明示された「電磁的記録」(図書館法第3条第1号)は、CD  やDVD等の媒体で記録した資料であり、今後こうした資料の重要性が増すと  述べ、またこのことは図書館法第17条の規定(無料原則)の従前の取扱を変  更するものではない、としている。現実の図書館サービス、図書館資料が広  がっているなか、「電磁的記録」の範囲の捉え方によっては、今後の議論を  呼ぶものと思われる。  *通知を含む図書館法改正関係資料をとりまとめ、下記URLに掲載した。  http://www.jla.or.jp/tosyokanhou2008/ ○図書館の岩手・宮城内陸地震の被害状況  6月14日午前発生した岩手・宮城内陸地震は大きな被害を及ぼしたが、図書館  の状況について、県立図書館や関係者に問合せをした。  ・奥州市立江刺図書館:照明が落下。  ・同 前沢図書館:安全確認のため、14日は午後から開館。  ・同 胆沢図書館:書架が倒れ、本が散乱。壁・天井に亀裂。14日は休館。  ・同 衣川公民館図書室:本が散乱。照明が落下。軒が落下、壁に亀裂。建     物の立入が禁止されているので休館。  ・北上市立図書館:設備の一部破損。14日は休館。  ・一関市立図書館:本が書架から落下。  ・岩手県平泉町立図書館:本が散乱。壁に亀裂。14日当日は休館。  ・岩手県金ヶ崎町立図書館:本が散乱。開館時間を遅らせる。  ・栗原市立図書館:停電により、手作業による貸出し。  ・登米市立迫図書館:停電により一時返却のみ受付け。  ・塩竃市民図書館:安全確認のため14日は午後から開館。  ・名取市図書館:安全確認のため14日は開館を遅らせた。  ・大崎市図書館:書架が倒れる。14日は休館。  このほか、資料等が書架から落下したところは多くある。 ○専門職員認定制度のアンケート調査を実施  日本図書館協会では、専門職員認定制度の検討を行っているが、その実施の  内容、時期を判断できるよう司書のみなさんの希望などを聴き、今後の検討  の参考とするためアンケート調査を行うこととした。県立図書館等に協力の  依頼をしたほか、中堅職員ステップアップ研修の修了者・受講者などや、こ  のことに関心をお持ちの会員の皆様にアンケートのご協力をお願いする予定  である。  専門職員認定制度の詳細はhttp://www.jla.or.jp/keiei/index.html  担当:専門職員認定制度特別検討チーム(第四次) ○文科省、子ども読書活動推進計画の策定状況の調査結果を発表  調査対象は、都道府県教育委員会(47都道府県及び特別区含む1,812市町村)  で、調査時点は平成20年3月31日現在で実施。  市町村の策定状況は、平成19年度末現在、策定済みが567市町村(31.3%)、  策定作業中が239市町村(13.2%)、検討中が598市町村(33.0%)、検討に  入っていないが408市町村(22.5%)。  すべての都道府県においては計画が策定されており、5道県はが計画を改定し  新たな計画を策定いる。  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/06/08061215.htm ○NDLSH2007年度版を公開  国立国会図書館は、2008年6月13日に「国立国会図書館件名標目表(NDLSH)  2007年度版」をホームページに公開した。NDLSHは、国立国会図書館が主題  アクセスの手段として維持している統制語彙集で、国立国会図書館蔵書検索・  申込システム「NDL-OPAC」等で利用されている。  今回公開の「NDLSH2007年度版」では、昨年度の2006年度版の公開から2008  年3月末日までに、新設・標目訂正・削除された件名標目及び参照形の追加  等が反映されている。  また、2006年9月より実験的に提供しているNDLSHテキストデータについても、  内容が2007年度版に更新された。既に2006年度版以前のテキストデータを利  用中の方も、更新版のデータの利用を希望する場合は、あらためて申請が必  要となる。詳細は下記のページでご確認いただきたい。  http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/ndl_ndlsh.html   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○本返却 地元で楽々 [山口]県立図書館の利用増 制度好評  (朝日<山口>5/6) ○本選び、金曜夜は8時まで 室蘭図書館 16日から、祝日も一部開館(北海  道<室蘭・胆振>5/8) ○[横浜]市立図書館に運営効率化策 条例提案へ 指定管理者や窓口民間委託  (読売<横浜>5/8) ○図書費活用43%どまり 道内市町村 昨年度国配分 9自治体は1割未満   青森に次ぐ低さ(北海道5/9) ○足りぬ蔵書に苦悩 上川管内の公立小中学校図書室 “基準達成率”全国下  回る 財政難で購入費しわ寄せ [北海道](北海道<旭川・上川>5/9) ○〔クローズアップ〕利用者多いのになぜ? 都立中央図書館 雑誌3分の2削  減 7千種を多摩図書館に移送 サービス縮小 機能崩壊する 都内の図書  館関係者の声(赤旗5/9) ○国が交付の小中学校 図書購入費 満額以上充当、鹿児島だけ 熊本は7割  止まり 九州7県(西日本5/11) ○図書館利用しやすく 全小学校に司書・司書補 先行実施校で好評 東北町  (東奥日報5/12) ○高まる読書意欲 牛久学校図書館ネット 文科大臣表彰 年間配送1万冊超  (茨城5/14) ○モラル欠如 年200万円被害 本の無断持ち出しダメ! 防犯ゲート設置へ   鳥栖市立図書館 システム導入(佐賀5/14) ○点字本喜び重ね3万冊 [名古屋市]鶴舞中央図書館 点訳奉仕 現在110人  (朝日<名古屋>5/14) ○条例提案見送り 横浜市立図書館 指定管理者導入で(神奈川5/16) ○[佐賀]県立図書館 4項目で「満足」8割 サービス調査 ネット予約 周  知課題(佐賀5/16) ○[島根]県立図書館 「民間運営なじまぬ」 指定管理導入論議 協議会が意  見書(山陰中央新報5/16) ○士別図書館 07年度貸出冊数 過去最高11万4千冊 移動図書館車の利用増  (北海道<旭川・上川>5/17) ○301冊盗難などで不明 [福島]県立図書館 昨年度 同窓会名簿、郷土資料  も(福島民報5/17) ○〔きょういく 埼玉で学ぶ〕図書費 45市町が別用途に 公立小中校 校舎  耐震化など優先 背景に厳しい財政 [埼玉県](朝日<埼玉>5/17) ○〔liveとうほく〕学校図書館の選書 児童主導広がる 良書と触れ合う 読  書欲が高まる 利用率もアップ 学校側手応え実感 [仙台市]  (河北新報5/20) ○図書館支援で市民組織 留萌 購入費削減 人手も不足 資料収集など協力  (北海道<留萌・宗谷>5/21) ○ご近所の力 図書館救う 熱海市 ボランティア、受け付けも 貸し出し人  数、4割増(朝日<静岡>5/22) ○市立図書館の指定管理者制度 反対署名1万8912件 横浜市教委に提出  (神奈川5/23) ○本の楽しさ届けたい 2図書館に文科相表彰 不用品を再利用 寄居町立   学校に貸し出し 川口市立中央(朝日<埼玉>5/24) ○図書室の本足りない 基準達成 公立小42% 中学校は36% 昨年3月末、  文科省調査 交付税で購入費配分 財政難で他事業に(日経5/25) ○平塚市中央図書館 開館時間来月から 午後7時まで延長(東京<横浜>5/25) ○図書購入費2割「流用」 [石川]県内自治体で4000万円 07年度、公立小中  学校 文科省調査 厳しい財政事情が影響(朝日<石川>5/26) ○小山市中央図書館と小中校、公民館 ネットで結び図書活用 学校の枠超え  本貸し出し(下野5/27) ○児童文学館廃止決定 橋下知事 体育会館は存続(朝日<大阪本社>5/31)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○日本体育図書館協議会 2008年度(第27回)総会・記念講演会  日時:2008年6月27日(金)12:00-16:30  会場:大阪体育大学図書館  内容:総会,記念講演「スポーツ情報学と図書館」(仮題)稲垣正浩氏  (ISC・21:21世紀スポーツ文化研究所)  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jlape/  問合先:日本体育大学図書館・谷口(TEL.03-5706-0907 taniguchi★nittai.ac.jp) ○国際子ども図書館展示会「チェコへの扉−子どもの本の世界」関連講演会  日時:2008年7月12日(土)14:00-16:30(予定)  会場:国際子ども図書館3階ホール  内容:「チェコの児童書の歩みと研究の今」Martin Reissner博士(チェコ共和国   マサリク大学,チェコ児童文学研究者)  対象:中学生以上 定員:100名(先着順)  詳細HP:http://www.kodomo.go.jp/  問合先:国立国会図書館国際子ども図書館企画協力課(TEL.03-3827-2053(代表)) ○図書館問題研究会 第55回全国大会  主催:図書館問題研究会 共催:神奈川の図書館を考えるつどい  期日:2008年7月13日(日)13:00〜15日(火)12:30  会場:箱根湯本温泉ホテルおかだ  内容:シンポジウム「指定管理者制度を問う」,全体会,分科会等  参加費:会員5000円/非会員6000円/シンポジウムのみ1000円 締切:6月20日(金)  大会詳細HP:http://www.jca.apc.org/tomonken/taikai2008.html  申込HP:http://www.hakonetours.com/125_647_2540.html(はこねツアーズ)  問合先:中野陽子(youko2@kmail.plala.or.jp)伊沢(FAX.045-832-4191) ○日本図書館研究会第255回研究例会  日時:2008年7月17日(木)19:00-21:00  会場:大阪市立難波市民学習センター第1研修室  テーマ:2008年図書館法の改正とこれからの課題  発表者:塩見昇氏(日本図書館協会理事長)  詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/reikai/2008/255invit.html ○第9回資料保存委員会セミナー「調査から計画へ(6)マイクロフィルムの保存   対策−まずはサンプル調査から−」  主催:日本図書館協会 企画:資料保存委員会  日時:2008年8月1日(金)18:30-20:30  会場:日本図書館協会2階研修室  講師:田崎淳子氏(東京大学東洋文化研究所図書室)申込:不要  問合先:資料保存委員会事務局・高橋(TEL.03-3523-0812)  詳細HP:http://www.jla.or.jp/hozon/hozonkanri/hozonkanri.html  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○平成21年度岡山県教育委員会職員(司書)採用候補者選考試験:若干名  受付期間:2008年6月9日(月)〜20日(金)消印有効 ○同志社大学 長期アルバイト職員(図書館関連業務):1名  応募締切:2008年6月20日(金)必着 ○東京大学情報基盤センター図書館電子化部門 非常勤職員:1名  応募締切:2008年7月22日(火)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm    ---------------------------------------------------------------------   ◆JLAからのお知らせ  ○JLA新刊  計量書誌学辞典 ヴァージル・ディオダート著  芳鐘冬樹、岸田和明、  小野寺夏生訳 2008.6 211p A判 定価2625円 ISBN978-4-8204-08082-4  (施設A会員配布資料)  http://www.jla.or.jp/publish/bindex.html ○2008年度会費のご送金はお済みでしょうか?  会員の皆様には4月にご請求を差し上げておりますが、まだ手続きのお済み  でない方は、お手数ですがお手続きをお願いいたします。今年度からコンビ  ニエンスストアからもご送金いただくことができるようになりました。ただ  し、コンビニエンスストアでは振り込める期間が限られており、4月にお送り  した用紙では6月30日となりますので、ご注意ください。7月以降は郵便局を  ご利用ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ○『図書館雑誌』6月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は  郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ○転居や勤務先変更により『図書館雑誌』の送付先が変更になる場合は、月末  までにご連絡いただけると、翌月より新住所へお届けいたします。FAX、メ  ール、異動届はがき等でお知らせください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ============================================================no.408 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp