======================================================<2008/5/21発信>   JLAメールマガジン 第404号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○図書館法の改定法案の審議が始まる  図書館法の改定を含む社会教育法等の一部を改正する法律案が、5月16日の  衆議院文部科学委員会で審議が行われた。最初に渡海文部科学大臣から提案  理由の説明があり、与党議員の阿部俊子(自民)、富田茂之(公明)の両議  員が質疑を行った。両議員とも「学校支援地域本部事業」や家庭教育など社  会教育法改定案の内容にふれた意見、質問を行った。図書館については、阿  部議員が教育予算の確保の一環として、図書館費についての国際比較を行い、  日本は少ないと述べた。大臣は、地方交付税で措置をしている、それをどの  ように活用するかは自治体の判断、国としてはガイドラインの策定や先進的  な事例の紹介を積極的に行っていく、との答弁に止まった。  日本図書館協会からは合わせて9名が熱心に傍聴した。  今後の審議の日程は、21日に野党による質疑が行われ、23日には参考人招致  がなされ、委員会での採決という段取りで進められるとのことである。参考  人招致については、協会が行った国会議員要請の中で、日本の図書館の実情  を知っていただくために必要と主張、それが受け入れられたものである。合  わせて3名が予定されている。  5月20日現在、16日の議事録は公開されていないが、審議の模様は映像で見  ることができる。  http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm  また委員会ニュースは  http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_rchome.htm ○大阪府立児童文学館の存続の運動が広がる  大阪府の財政再建計画の一環として、大阪府立児童文学館の廃止、府立中央  図書館への統合化が問題となっており、協会は橋下府知事に再検討を求める  要望書を出した(本メールマガジン第401号)が、その後様々な取組みがな  されている。5月10日は日本児童文学会・関西の主催により「大阪府立児童  文学館の役割再評価」のシンポジウムが開催された。  梅花女子大学の畠山兆子教授の司会により、文学館の向川幹雄館長、府立中  央図書館の元職員・脇谷邦子さん、大阪教育大学の松山雅子教授、評論家の  鶴見俊輔氏がこもごも発言した。  児童資料を特化して収集整理保存し、研究の用に供する文学館と一般住民の  資料要求に応える図書館とは違う、府立中央図書館に文学館の所蔵資料を収  蔵するスペースはない、大阪府の構想はその文学館、図書館の両方の機能を  減じさせる構想だなどの意見が出された。鶴見氏は子どもの心の成長にとっ  て本の大切さ、文学館の重要性を述べた。  また「子どもと教育・文化を守る大阪府民会議」が16日に開いたシンポジウ  ムでは、所蔵資料を寄贈し同文学館の基礎をつくった鳥越信氏が講演。当初  の約束をないがしろにするものと批判した。 ○国会図書館、書誌データの作成・提供方針を公表  国立国会図書館は、5月16日、「国立国会図書館の書誌データの作成・提供  の方針(2008)」をホームページ上に掲載した。著しく変化する情報環境に  対応するため、今後の5年を対象期間とする同館の書誌データに関する業務  およびサービスの方向性を定めたもの。素案作成後、館内外の意見を聴取し、  2008年3月に決定された。  http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/housin2008.pdf ○図書館に関連する「日」、制定続く  <納本制度の日>5月25日  納本制度60周年を迎え、国立国会図書館が納本制度の周知を普及を目的とし  て制定。1948年5月25日に納本の受付を開始した。詳細は『図書館雑誌』5月  号または http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit.html  <国際アーカイブズの日>6月9日  ICA(国際文書館評議会)が、今年60周年を迎えることから、同会が発足し  た6月9日を国際アーカイブズの日に制定。全世界で記念行事を行うよう呼  びかけている。    <学校図書館の日>6月11日  全国学校図書館協議会が、「学校図書館法の一部を改正する法律」が平成9  年6月11日に公布・施行されたことを記念し、「学校図書館の日」と制定。  http://www.j-sla.or.jp/ ○アニメ「図書館戦争」サイトで「自由宣言」  現在放送中のフジテレビ「図書館戦争」の公式サイトで「図書館の自由に関  する宣言」が大きく扱われ、日本図書館協会や自由宣言のページへのリンク  付けもされている。  http://www.toshokan-sensou.com/ --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○人気沸騰 体育施設、図書館で保育サービス 定員の2、3倍応募 受け皿  不足が浮き彫りに 預けて→リラックス [新潟市](新潟日報4/12) ○〔ながの サンデー 経済〕図書館ビジネス支援 セミナー開催 書籍を充  実… 「気軽に」「役立つ」アピール 利用増へ役割拡大 企業支援へ連携  図る 金融機関・経済団体 講師の派遣や助言 [長野県](信濃毎日4/13) ○開館時間を延長 休館日減 経費削減 徳島市立図書館便利に 1日から指  定管理者導入 利用者、民間委託を歓迎(徳島4/13) ○〔リポート 2008〕鉾田市立図書館がリニューアル 新システムを導入 貸  し出し数も1.6倍増加 5万冊にICタグ 携帯から検索可能 6割が自動貸  し出し(茨城4/15) ○移動図書館うれしいな 青森 「はまなす号」35カ所巡回開始  (東奥日報4/17) ○図書館を民間委託 三沢市 開館日増え利便性向上(東奥日報4/17) ○[福島]県立図書館の来館目的は? 「調べもの」最多29.9%(福島民報4/19) ○本の素晴らしさ伝えたい 日光 読み聞かせ団体連携 21日に「連絡会」を  設立 講習会、発表会、人手融通も(下野4/19) ○白樺文学館 我孫子市に寄贈へ 志賀直哉の原稿など収蔵 館長が申し出  (東京4/19) ○[新潟]市立図書館「ほんぽーと」開館半年 貸し出し好調1日3800冊 ビジ  ネス支援相談は低調(新潟日報4/19) ○学校図書館は楽しい! 司書配置が効果 貸出冊数、大幅に増加 読み聞か  せなど活動充実 訪れやすい場所に 別府市内(大分合同4/19) ○常澄図書館が開館 郷土史や農業関連充実 水戸(茨城4/21) ○図書カード一新 観光客に町をPR 寄居、利用条件を撤廃(朝日<埼玉>4/22) ○貸し出し配送 全高校に無料 きょうから 岡山県立図書館 遠隔地の利用  図る(中国4/22) ○広がる図書室の開放 仙台の小学校 好評受け23校に(朝日<宮城>4/23) ○指定管理の是非も検討 加賀市図書館友の会発足(朝日<石川>4/23) ○〔中部プラザ〕問題解決の知恵も貸す 今どきの公立図書館 岐阜市立 ア  パレル向け講座 三重県立 起業支援で交流会 愛知県 国連資料の活用法  (日経4/23) ○郷土文学の魅力発信 [県立]山口図書館、ギャラリー開設(山口4/23) ○ネットに学術論文公開 静岡大、浜松医大 独自性、ブランド向上へ “知  的財産”社会に還元(静岡4/24) ○より多くの人に見てもらいたい 「桑原武夫記念室」移設へ 市国際交流会  館から[京都市]右京中央図書館へ(朝日<京都>4/24) ○書物閲覧など友好協定締結 龍大と米大図書館(京都4/24) ○高校生に読書指南 都立多摩図書館が冊子(読売5/25)  http://www.library.metro.tokyo.jp/j/index.html   ○米軍基地拡張を地元住民阻止 「砂川闘争」に新資料 立川の[立川市中央]  図書館 全体像知る手がかりに(朝日4/25) ○光母子殺害死刑判決記事 閲覧用新聞にいたずら 横浜市中央図書館  (神奈川4/25) ○[学校図書館の]図書購入費22%目的外に 県内29市町村で 三浦市は79%  (読売<横浜>4/25) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○第5回子どもの読書を考える会  「おはなし会のための声づくり〜発声の基礎を学ぼう〜」  日時:2008年6月2日(月)14:00-16:00  会場:大阪市立総合生涯学習センター第4会議室  内容:おはなし会に使える発声のコツを学ぶ  問合先:安達明子(E-mail:kodomonodokusyo★mail.goo.ne.jp)清水純子  (兵庫県立図書館 TEL.078-918-3366) ○アート・ドキュメンテーション学会2008年度年次大会  シンポジウム「物語るアート・ドキュメンテーション」  主催:アート・ドキュメンテーション学会  期日:2008年6月7日(土)〜8日(日)  会場:京都国際マンガミュージアム多目的映像ホール  内容:(1日目)シンポジウム(2日目)公募研究発表会,総会,施設見学会  参加費:会員1000円/一般2000円/京都精華大学生500円  詳細HP:http://www.jads.org/news/2008/0607.html ○学校図書館問題研究会・埼玉支部総会記念講演会  「情報の難民にならないために 学校図書館に望むこと−女性を支援する立場から」  日時:2008年6月29日(日)14:00-15:30 ※終了後施見学あり  講師:青木玲子氏(埼玉県男女共同参画推進センター)  会場:With You さいたまセミナー室2(4F)  定員:45名 参加費:無料 申込締切:6月15日(日)  申込方法:名前,所属,連絡先(TELかE-mail)を電話かE-mailで下記に連絡。  申込・問合先:木下通子(埼玉県立春日部東高校図書館 TEL.048-761-0011   E-mail:michineko225★yahoo.co.jp) ○平成20年度筑波大学公開講座「『これからの図書館像』を実現するには PART2」  主催:筑波大学図書館情報メディア研究科  日時:2008年7月5日(土)9:30-17:15  会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区  内容:「図書館を巡る環境と『これからの図書館像』」濱田幸夫氏「『これからの   図書館像』実現のための取組方法」薬袋秀樹氏「図書館改革の取組」仲田義明氏,   浅井修三氏,栗原要子氏  定員:20名 参加費:6300円 申込締切:6月10日(火)  申込・詳細HP:http://www.tsukuba.ac.jp/community/extension/index.html  申込先:筑波大学学務部学務課公開講座担当(〒305-8577 つくば市天王台1-1-1   TEL.029-853-2216・2217) ○第25回医学情報サービス研究大会(つくば大会)  共催:筑波大学図書館情報メディア研究科  期日:2008年7月12日(土)〜13日(日)  会場:筑波大学春日キャンパス  参加費:3000円(6月13日以降の申込3500円)/学生1000円 申込締切:6月30日(木)  詳細HP:http://mis.umin.jp/25/  問合先:大会事務局(E-mail:mis-25★slis.tsukuba.ac.jp) ○第12回「図書館利用教育実践セミナー」  主催:日本図書館協会 企画:図書館利用教育委員会  日時:2008年7月18日(金)19:00-21:00  会場:日本図書館協会2階研修室  テーマ:市民のための情報リテラシー講座の運営〜健康・医療情報の提供を   事例として  講師:青木玲子(埼玉県男女共同参画推進センター)和田佳代子(昭和大学)  参加(資料)費:会員1000円/非会員1500円 申込締切:7月4日(金)  詳細HP:http://www.jla.or.jp/cue/friday12.html  申込先:JLA事務局(cue★jla.or.jp) ○平成20年度公開講演会  共催:図書館情報学橘会,(社)日本図書館協会  日時:2008年7月19日(土)15:00-16:00  会場:茗渓会館2階会議室  内容:「コンテンツの時代」長尾真氏(国立国会図書館長)  参加費:無料 定員:200名(定員になり次第締切)  申込方法:件名を「公開講演会参加希望」として,氏名,住所(都道府県市区町村   までで可)をE-mailで下記に連絡。  詳細HP:http://www.tachibana-kai.com/  申込先:図書館情報学橘会(E-mail:info★tachibana-kai.com)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○評議員会、総会の出欠通知をお願いします。  5月29日に評議員会、30日に総会を行います。経過報告、決算報告のほか、  図書館法改定を受けての取組み、大学における司書課程、公益社団法人化な  どの報告、提案も行う予定です。  評議員の皆さまは遅くとも23日までに出席の有無、委任状をお送りください。   ============================================================no.404 END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp