======================================================<2008/2/27発信>   JLAメールマガジン 第393号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○予算公聴会で図書館の重要性を公述  衆議院予算委員会は2月22日中央公聴会を開催、公述人として意見を述べた  慶應義塾大学大学院教授の片山善博氏(前鳥取県知事)は、資源の乏しい日  本においては知的立国を目指すことが求められており、そのためには人材養  成が重要な課題であり、図書館の振興をすべきであると次のように述べた。  知的立国には、科学技術の力、文化芸術の振興、清潔で透明度の高い行政運  営が必要である。国として重要な課題は道路ではなく、子どもたちの読解力  の低下をどうするかが重要である。図書館の整備が立ち遅れていることは明  らかになっているが、これへの対応は冷遇されている。韓国では国家政策と  して図書館振興が取り組まれている。フィンランドでは図書館が子どもたち  の読解力を高めるための重要な役割を果たしている。  私は、学校図書館は非常に重要なことと考え、自治体の首長として歯をくい  しばって、高等学校に司書配置を措置し、また市町村の小中学校に司書を置  くことをお願いしてきた結果、学校図書館の職員配置は、首都圏の3都県を  上回っているところまできた。市町村の責任者に聴くと、文部科学省には配  置の基準がない、また財源がない、という。道路特定財源は巨額であり、そ  の一部を回すだけで十分図書館が振興できる。  いまや道路の税金はすべての国民が関係する財源であり、これをそれぞれの  自治体の実状に即した事業や行政サービスが展開できるよう一般財源化すべ  きである。  http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm (平成20年2月22日 会議名:  予算公聴会→発言者一覧:片山善博(公述人 慶応義塾大学大学院教授) ○中教審答申が決定  中央教育審議会は2月19日総会を開き、生涯学習分科会で審議されてきた答  申案を了承決定した。これは2005年6月文部科学大臣から諮問のあった「新  しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について」に対する答申である。  生涯学習分科会の答申素案と比べてみると、字句の整理が施されたことが中  心で大きな変更はないが、地域における企業の役割(p.13)、公民館の活用  (p.26)、国公立の青少年教育施設の活用(p.43)、公民館職員の資質向上(p.  45)、社会教育専門的職員(p.47)、などの項の記述が増え、あるいは新たに  起こされている。  図書館では学校図書館支援についての記述が、図書館のあり方の項から図書  館の活用の項に移された程度である。  日本図書館協会は、答申についての内容を正確に読み解くとともに、答申素  案に対する意見の具体化を図る取組みが今後必要である。  答申本文:  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/080219-01.pdf ○子どもの読書活動推進基本計画案に対する意見募集  文部科学省は「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画 第二次案」  に関する意見募集を行っている。締切りは2月28日。  http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000300  2002年8月に策定された基本計画の計画期間5年が過ぎたので改定されるもの  である。案では最初に、第一次計画期間の取組み、成果、とりわけ教育基本  法改定などの情勢の変化を述べ、家庭、地域、学校を通じた社会全体で取組  むなどの基本方針を明らかにし、家庭、図書館を含む地域、学校、民間活動  支援など個別の推進方策を提起している。  また計画策定に向けた検討に入っていない市町村が3割となっている状況を  受け、これを5割以上にする目標や、公立図書館のボランティアを10万人に  する目標なども挙げられている。  日本図書館協会は2006年にヒアリングに応じて、環境の整備を求める意見を  出しているが(『図書館年鑑 2007』p.341)、これも踏まえ意見を出す予定  である。   ○筑波大学大学院図書館情報メディア研究科・図書館経営管理コースの  オープン・コースウェア(OCW)  平成18年度から筑波大学の図書館情報メディア研究科で展開されている図書  館経営管理コースのオープン・コースウェア(授業の内容を外部にも公開し  たもの)が本年1月末から下記URLでみられる。  http://capricorn.slis.tsukuba.ac.jp/~ocw/moodle/  このコースは、新しい公共経営を理解し,高い経営管理能力を持った図書館  経営管理担当者の養成のために、図書館流通センター図書館経営寄附講座に  よって招聘されている専門家2名(公共サービス論および公共経営論)と当該  研究科の教員とが連携して平成18年度に開設されたもので、当初は、平成20  年度までの3年間開講の設定だったが、引き続き平成26年度まで継続される  予定ということである。  図書館界をはじめ広く社会に提供されるこのOCWは、一連の講義(要旨)を図書  館情報学教育の一つの共有財産とする試みであり、今後の進展が期待される。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○新図書館開館は2010年度 萩市 建て替え基本計画策定(山口1/12) ○山陽小野田市立中央図書館 館長を民間公募 経験豊富、団塊に期待  (山口1/16) ○4月開館中島[村]の文化複合施設 図書寄贈呼び掛け “矢祭手法”で経費  削減(福島民報1/17) ○図書はネット予約で 高松市図書館 来月から24時間対応 31日まで休館  (四国1/18) ○モーニングピアノ人気 [阿南市]那賀川図書館 地元中学生が生演奏 クラ  シック・演歌・ポップス 毎週土曜 開館から15分間(徳島1/22) ○24万冊「選ぶのも大変」 ルポ 新設の[長崎市]市立図書館 書庫から図書  自動運搬 スタッフも親切対応 (長崎1/23) ○留萌 起業「人間関係が大切」 市立図書館が初の支援講座 6人が実体験  語る(北海道<留萌・宗谷>1/28) ○障害者に本届けます [高知]県立図書館「重度」対象に 無料で4月から  バス車体広告で経費捻出 企業申し込み今月末までに(高知2/5) ○無料図書1万6000冊に市民殺到 [大分]県立図書館が一時大混乱(西日本2/6) ○国による検閲のつめ跡 旧内務省の委託本 千代田区立[千代田]図書館が公  開(毎日2/7) ○早稲田大読書室 新宿区民に開放 4月から(日経2/7) ○〔be report〕脱「貸本屋」めざす図書館 ビジネス・健康・電子など個性化  外部化で変わる公立 「安易な手法」批判も 多様化する図書館(朝日2/9) ○ただいま進化中 大学図書館 携帯もOKアート空間 文献探しの手助け人気  ネット活用蔵書を公開 「満足度重視」 10年で役割が変化(朝日2/11) ○多摩地区7市 図書館、相互利用可能に(日経2/15) ○著作物のコピー ICタグで管理 ゼンリンなど実験(朝日2/16) ○中学校の図書館 放課後も開放 足立区08年度から(日経2/22)   --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○JUNKU大阪トークセッション「日本の出版流通を考える−デジタル化とネット   ワーク化の情報社会の中で−」  日時:2008年2月27日(水)18:30-  会場:ジュンク堂書店大阪本店3階喫茶  講師:湯浅俊彦氏(夙川学院短期大学)  内容:出版業界内部の対立構造,出版流通における書誌情報・物流情報のデジ   タル化の歴史的展開を語り、アマゾンやグーグルの動向などを含めたこれ   からの出版コンテンツの流通問題を討論する。  定員:40名  ジュンク堂HP:http://www.junkudo.co.jp/shop2.html(各店の催し)  申込先:ジュンク堂書店大阪本店(TEL.06-4799-1090)  図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/calendar.html  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○大妻中学高等学校図書室 事務補助:1名  応募締切:2008年3月5日(水)必着 ○二松學舍大学附属図書館(九段校舎)(柏校舎)補助職員:若干名  応募締切:2008年3月7日(金) ○東京造形大学図書館 臨時職員:1名  応募締切日:2008年3月7日(金) ○フェリス女学院大学附属図書館 専門嘱託職員:1名/臨時職員:2名  応募締切:2008年3月7日(金) ○大宮法科大学院大学 図書館職員(正規職員):1名  応募締切:2008年3月8日(土)必着 ○大妻女子大学図書館 長期パートタイマー:2名  応募締切:2008年3月10日(月)必着 ○滝川第二中・高等学校図書館 嘱託司書:1名  応募締切:2008年3月10日(月) ○名古屋市立大学図書館 パートタイム職員:1名  応募締切:2008年3月12日(水) ○葛飾区立図書館 非常勤図書館員:若干名  応募締切:2008年3月14日(金)17:00必着 ○女子美術大学短期大学部図書館 アルバイト:2名  応募締切:2008年3月15日(土)必着 ○東京大学情報基盤センター図書館電子化部門 非常勤職員:1名  応募締切:2008年3月31日(月)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   ---------------------------------------------------------------------  ◆JLAからのお知らせ ○評議員の皆さまへ  第2回評議員会開催の案内を評議員の皆さんにお送りしましたが、その出欠  についてご連絡いただくFAX用紙に間違いがありました。開催日を「3月6日」  とありますが、正しくは「3月18日」です。ご迷惑をおかけしたことをお詫  びし、訂正させていただきます。        (事務局長 松岡要) ○転居や勤務先変更により『図書館雑誌』の送付先が変更になる場合は、月末  までにご連絡いただけると、翌月より新住所へお届けいたします。FAX、メ  ール、異動届はがき等でお知らせください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)  ○「基本件名標目表(BSH)キーワード検索」Web版トライアルのご案内  申込方法:http://www.jp-bsh.net/moushikomi/ にアクセスいただき申込   フォーマットを入力し送信。申込者に直接IDとパスワードを返送します。  利用方法:http://www.jp-bsh.net/ 上記IDとパスワードを入力。トップ   ページに詳細な利用方法があります。  問合先:日本図書館協会 bsh★jla.or.jp 株式会社リッテル help★jp-bsh.net ============================================================no.393 END= ■登録アドレスの変更・解除はメールでこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp