======================================================<2008/1/16発信>   JLAメールマガジン 第387号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2008 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』1月号のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○日本図書館協会、図書館法見直しについて再度意見を提出  日本図書館協会は1月10日の常務理事会で、図書館法の見直しに関して再度  意見を文部科学省に提出することを確認した。中教審生涯学習分科会の図書  館法の見直し検討については、昨年10月12日「意見」を提出した(「図書館  雑誌」2007年11月号掲載。http://www.jla.or.jp/kenkai/20071002.pdf)が、  これについて、その後文部科学省から見解が示され、質問も寄せられた。こ  れに答えるとともに、全国図書館大会などでの論議、中教審生涯学習分科会  での検討などを踏まえて再度意見を出すことにしたものである。  おもな内容は次のとおり。  ・法に、図書館の基本的原理としての知る自由、情報への自由なアクセスを  示す内容を加える。  ・図書館は生涯学習を進める上での中核的施設であることを表現する。  ・司書の必置、館長の司書資格要件の明確化。  ・大学の司書養成科目について省令化するとともに、講習の上位に位置づけ   る。  ・司書に対する研修実施の義務付けとともに、実施のための補助や図書館団   体等の研修事業支援など、実体化のための方策を提起する。  ・図書館サービスの自己点検、評価の努力義務規定については、その実効性   を保障するために、図書館団体等による指標や数値目標等の調査研究活動   を支援する。また私立図書館にも自己点検等を課すことについては、より   自主性と自由が尊重されるべき視点から好ましくない。  ・図書館奉仕に、情報通信技術の発展に対応したサービスを加える。  ・高等学校卒業程度認定試験合格者を司書補の資格要件とするとともに、大   学を卒業せず大学院を修了した者に司書資格取得も可能とする。  意見全文:http://www.jla.or.jp/kenkai/20080110.pdf ○生涯学習分科会答申案の内容等が明らかになる  生涯学習・社会教育関連法制のあり方を検討している中教審生涯学習分科会  は、11月30日の会議で答申の骨子案が協議され、12月26日の会議では「答申  に盛り込むべき事項・案」検討された。案は、生涯学習振興行政および社会  教育行政の現状、課題などに多くの紙幅を割き、生涯学習の理念、社会教育  との関連などが記述されている。  図書館についての具体的な方策としては、住民の身近にあって自主的な学習  を支援する役割のみならず、多様なニーズや社会の要請に応えていくことが  求められ、地域の「知の拠点」として質量両面の充実が図られるべきであり、  身近に図書館がない市町村には早急に充実が望まれる、としている。  また司書等の在り方についてはやや詳細に記述され、司書の役割、養成課程、  研修などこれまでの議論を踏まえた整理がされ、また社会教育主事や学芸員  など他の社会教育関係の資格者との共通性や汎用資格の提案もされている。  今後これが成案としてまとまれば、公表、意見募集がなされる予定である。  骨子案は  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/001/07120306/002.htm ○教育振興基本計画についてのヒアリング  中教審教育振興基本計画特別部会は、計画案の元となる「検討にあたっての  基本的な考え方・案」「重点的に取り組むべき事項について・案」に対する  公聴(ヒアリング)を行ったが、12月27日の会議でその概要が報告された。  地方公聴会は徳島県、千葉県の2箇所、関係団体からのヒアリング34団体、  意見募集には670件寄せられたとのことである。  公共図書館、学校図書館については、地方公聴会で「学校の図書館を含めた  ネットワークづくりを推進するとともに、図書館の整備・充実を後押しして  欲しい。」との発言があったこと、関係団体からのヒアリングでは12団体が  触れた。  各団体から寄せられた意見については、  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo7/shiryo/07120702.htm  団体ヒアリングの概要は  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo7/shiryo/08010401/003.pdf  ヒアリングの記録については、近く掲載される予定である。 ○文化審議会著作権分科会アーカイブワーキングチーム  文化審議会著作権分科会の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」  は、アーカイブの公開範囲の検討、電子出版等との関係の整理を課題とした  アーカイブワーキングチームを11月に設置、これに日本図書館協会代表も派  遣している。  12月26日に第1回会議が行われ、「図書館におけるアーカイブ事業」につい  て、チームが検討すべき範囲が協議された。図書館が所蔵している著作物の  デジタル化、デジタル化された著作物の収集・保存、その閲覧利用、公衆送  信、複製などを検討するとし、また実施にあたっては、関係者間によるルー  ル形成または制度的な対応を方策として考えるとしている。    --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○医療情報の格差解消を 串間市立図書館 書籍そろえネット検索も  (宮崎日日12/3) ○新システム本格運用 大学図書館などの蔵書一括検索 [福島県]  (福島民報12/4) ○[埼玉]県内わずか13自治体 小中学校の図書予算化 費用も全国下回る  (埼玉12/5) ○新型いずみ号 本満載し発進 徳島市移動図書館 蔵書3500冊 電動リフト  も完備(徳島12/6) ○〔どうする財政 釧路市〕「納入打ち切り 死活問題」 図書館指定管理者  候補に東京の業者 地元書店、怒りと不安(北海道〈釧路・根室〉12/5)  〔 同 〕「雇用継続されるのか」 市立図書館に指定管理者制 嘱託職員に  不安広がる(同12/7) ○PFI採用を断念 仙台・宮城野区文化センター 市が方針転換  (河北新報12/8) ○県民ニーズに広く応えます [福島]県立図書館 健康講座や起業支援… 年  度内に新プラン策定(福島民報12/8) ○[長野]県内の公共図書館 障害者サービス遅れ 県協会調査 専門職員の不  足も(信濃毎日12/8) ○好評です子育て支援コーナー 時系列で妊娠、出産、育児 [香川]県立図書  館、開設から半年 貸し出し1万2000冊突破(四国12/8) ○〔IT導入の現場〕プライバシー保護に一役 さいたま市立中央図書館の返却・  仕分け自動化(日経産業12/12) ○ESCO事業 [沖縄]県立図書館09年度開始 教育センターは見送り  (沖縄タイムス12/14) ○図書館でビジネス力 中国地方の公立館 セミナー開催や資料集め支援 活  字離れ・ネット人気に危機感(中国12/15) ○世界遺産の図書館 火災乗り越え再開 ドイツ、さらに修復必要(朝日12/15) ○公文書館は独法維持 消費者業務は統合協議へ(産経12/18) ○専任館長再配置へ 米子市立図書館(日本海12/19) ○〔ドキュメント 挑戦 現代を歴史に刻む アーカイブズ 新しい芽〕20  知識社会の構築 日本の未来は… 情報資源統合、各国動く(日経12/21) ○独自サービスで便利な図書館 空き店舗に分室オープン 東京・荒川区 館  内に「託児所」を設置 岐阜県 カード代わりに“静脈活用” 茨城・那珂  市 コンビニで貸出・返却OK 埼玉・所沢市 自宅や勤務先に有料宅配 千  葉市(公明12/25) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○連続学習会「拡がれ対面朗読 利用者、朗読者、職員の立場から」  主催:図書館問題研究会 図書館利用に障害のある人へのサービス委員会  日時(時間はいずれも19:00-20:45)・テーマ・講師:  <第1回>2008年2月1日(金)「対面朗読とは何か」   中山玲子(日野市立中央図書館),高橋久美子(都立図書館音訳者),他  <第2回>2008年2月15日(金)「対面朗読の現場から(サービスの事例について)」   小坂薫(練馬区立光が丘図書館),飯沼節子,高橋潤子(目黒区立図書館音訳者),他  <第3回>2008年2月22日(金)「対面朗読のこれからについて」   山内薫(墨田区立あずま図書館),篠原照江(練馬区立図書館音訳者),他  会場:東京都障害者福祉会館  学習会費:1回500円 ※3回参加の場合1000円  申込方法:当日会場へ。点字資料,テキストデータでの資料が必要な方,手話通訳,   磁気誘導ループが必要な方は用意の都合上各学習会の10日前までに下記に連絡。  詳細HP:http://www.jca.apc.org/tomonken/taimenroudoku.html  申込・問合先:椎原(shiihara_a★yahoo.co.jp)微笑(TEL.090-7235-4672)   図書館問題研究会事務所(FAX.03-3222-5034) ○シンポジウム「これからの社会教育はどう変わるか!   〜社会教育法、図書館法、博物館法の「改正」を考える〜」  主催:社会教育推進全国協議会,図書館問題研究会  日時:2008年2月10日(日)13:00-16:30  会場:明治大学アカデミーコモン11階311C教室  参加費:500円(資料代含)定員:100名  内容:(総論・問題提起)大串隆吉氏(シンポジスト)長澤成次氏,山本順一   氏,君塚仁彦氏  申込方法:2月3日までにE-mail,FAX,郵便で名前,住所,TELを下記に連絡。  詳細HP:http://www.jca.apc.org/tomonken/syakyouhoukaiseisynpo.html  申込・問合先:図書館問題研究会(〒101-0061 千代田区三崎町2-17-9-201   TEL.03-3222-5030 FAX.03-3222-5034 tomonken@jca.apc.org ※@は小文字) ○研修会「教育と学校図書館」  主催:日本図書館協会滋賀支部・研究グループ<公共図書館と学校図書館の連携>  日時:2008年2月11日(月)13:00-16:00  会場:滋賀県立図書館大会議室  内容:講演・塩見昇氏(日本図書館協会理事長)研究協議(学校図書館理念   と戦後の学校図書館づくり/授業と学校図書館,公共図書館−実践と課題)  問合先:高月町立図書館(明定,木田 TEL.0749-85-4600 FAX.0749-85-4959) ○公共図書館の児童サービスを考える2008−ワークショップ・児童書を紹介する−  日時:2008年2月18日(月)13:15-17:00  会場:神戸市立婦人会館4階つばき  主催:図書館問題研究会兵庫支部  内容:1.ミニ・ブックトークに挑戦(助言:脇谷邦子氏)2.手作りの時間   (ハサミ,カッターナイフ持参)3.絵本を紹介する(助言:明定義人氏)    4.紹介ポップを作る   ※1.3.は希望者3名(先着順)   ※材料準備のため,なるべく事前に参加申込をしてください。  申込・問合先:清水純子(兵庫県立図書館 TEL.078-918-3366 FAX.078-913-9229) ○第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラム 主催:国立国会図書館  日時:2008年2月22日(金)10:00-16:00  会場:国立国会図書館関西館 大会議室  対象:レファレンス協同データベース事業参加館職員  内容:基調講演「レファレンスサービスの評価と、レファレンス協同データ   ベースの役割」大串夏身氏(昭和女子大学教授),講演「レファレンス協同   データベースに期待すること」岡本真氏(「ACADEMIC RESOURCE GUIDE」編   集・発行者),実践報告,パネルディスカッション 詳細HP:http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_4.html  ※事業に未参加の図書館,また図書館情報学研究者等,当事業に関心のある方の   ご参加もお待ちしております。但し,定員に達した場合は参加館職員を優先   します。 ○JLA学校図書館部会【中国ブロック集会】  「公共図書館の学校支援を考える〜高校図書館へ資料搬送便が!〜」  日時:2008年3月8日(土)11:00-15:30  会場:岡山県立図書館多目的ホール  内容等:小林隆志氏(鳥取県立図書館)「学校図書館資料搬送事業の経緯・概   要」小林康広氏(岡山県立図書館)「岡山県立高校の現状・学校図書館資料   搬送事業を利用した実践報告」笠原和美氏(岡山県立岡山朝日高等学校)小   橋康智氏(岡山県立玉野高等学校)全体情報交換  定員:60名 資料代:500円(記録集送付代含)申込締切:2月29日(金)  申込方法:氏名,所属,職名,連絡先(記録集送付先)をFAXかE-mailで下記に連絡  申込先:岡山県立岡山一宮高等学校(坂野 FAX.086-284-2243   E-mail:akiko_banno★pref.okayama.jp) --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』1月号(72ページ・定価980円)のお知らせ ○平成19年度(第93回)全国図書館大会ハイライト ・全体会、第1〜第22分科会の様子と大会参加者の感想を掲載 ○その他 ・新春エッセー「カナダ・ホーンビー島の図書館」(森まゆみ)  ほか   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○(独)海洋研究開発機構 任期制職員:2名  応募締切:2008年1月31日(木) ○京都大学東南アジア研究所図書室 時間雇用(非常勤)職員  応募締切:2008年1月31日(木)必着 ○白梅学園高等学校図書館 特別職員:1名  応募締切:2008年1月31日(木) ○(独)国立女性教育会館 有期雇用職員(図書業務担当):1名  応募締切:2008年2月1日(金)消印有効 ○國學院大学法学部資料室 嘱託職員:1名  応募締切:2008年2月15日(金) ○国立大学法人旭川医科大学 図書館職員(係長職):1名  応募締切:2008年2月18日(月)必着 ○東京家政大学博物館 長期アルバイト:若干名  応募締切:2008年2月22日(金)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○来年度役員会、総会等の日程  理事会  5月28日(水)12時30分〜16時30分  評議員会 5月29日(木)12時30分〜16時30分  総会   5月30日(金)13時〜16時  部会総会 5月30日(金)10時〜12時  なお図書館学教育部会は4月26日(土)に行う予定。 ========================================================no.387 END= ■登録アドレスの変更・解除はメールでこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp