======================================================<2007/5/30発信>   JLAメールマガジン 第356号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2007 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○日本図書館協会総会を開催  日本図書館協会は2007年度の総会を5月25日(金)午後開催し、2006年度事業  報告、決算報告等、および第31期役員を承認した。  それに先立って5月23、24日に行われた理事懇談会、評議員会では、総会に  提案する議案を協議、いずれも承認した。採決の結果は、評議員会では反対、  保留なく確認、総会では決算報告が保留1名であった。  役員選出では、理事長に塩見昇氏、合わせて16名の常務理事会が承認された。  また長尾真会長の退任の申し出について承認し、協会顧問をお願いすること  を決めた。  このほか、協会会員のあり方についての議論経過と到達点、および全国図書  館大会東京大会についてそれぞれ報告があり、討議した。  常務理事会の構成(16名):理事長・塩見昇、個人会員代表・鬼頭宗範、小池  信彦、千代正明、西野一夫、西村彩枝子、三村敦美、明定義人、部会長・志  保田務(図書館学教育)、松田二郎(公共図書館)、野々山隆幸(大学図書館)、  毛利和弘(短期大学図書館)、高橋恵美子(学校図書館)、名越正信(専門図書  館)、戸澤幾子(国立国会図書館)、事務局長・松岡要 ○加害少年の推知報道記事の提供  5月25日行った協会総会の会勢報告のなかで、標記の件について触れ「少年  法第61条の解釈に限っていえば、図書館がその提供を拒む理由はない、と明  らかにした」と報告した。図書館の自由委員会は昨年秋、「図書館は一般に  資料・情報を提供することで図書館が処罰されたり損害賠償を命じられる場  合以外は提供する。加害少年の推知報道については提供することを原則とす  る。」旨の検討素案を提起し、また「図書館雑誌」2006年12月号での議論の  呼びかけを行ってきた。  昨年秋の全国図書館大会でマスコミがこのことを報道し、それ以降も熱心に  取材を継続していた。総会終了後の夕刻複数の取材があり、事務局で対応、  会勢報告の該当部分を示し、説明した。経過報告的な内容であり、検討素案  についての可否を問うものではないが、異論は出ず検討素案は肯定的に受け  止められた、と述べた。  このことに関して朝日新聞(5月26日)、共同通信配信による新聞報道、NHKニ  ュース(5月28日)による放送があった。  日図協HP 図書館の自由委員会「加害少年推知記事の扱い(提供)について」  http://www.jla.or.jp/jiyu/syonenhou.html ○総務省調査で「図書館の図書貸出オンライン予約」の高利用率が明らかに  総務省は5月23日、オンライン手続と自治体ホームページに関する住民の利  用状況、利用満足度、ニーズなどに関する住民アンケート調査、及びオンラ  イン手続の利用促進とホームページの改善を図る上で参考となる事項につい  て、先進自治体や関係機関などへのヒアリング調査の結果を、今後の改善に  向けたポイントとともに公表した。  その結果によると、行政関係のオンライン手続きの利用経験者は住民の約14  %で、昨年より約3%増加した。手続別のオンライン利用では「図書館の図  書貸出予約」(57.4%)の利用率が最も高く、次いで「粗大ごみ収集の申込」  (27.1%)、「文化・スポーツ施設等の利用予約」(25.6%)の順となって  いる。また、窓口などを含めて「図書館の図書貸出予約」をしたことがある  人のうち、オンラインの経験者は13.1%で、これも第1位であった。  さらに、オンライン手続利用の満足度、不満点・改善ニーズについて「図書  館の図書貸出予約」に関しては、「満足」「どちらかと言えば満足」と回答  した人は91.3%で、同じく第1位であった。今後の利用意向についても、「図  書館の図書貸出予約」は相対的に非常に高い利用希望者率となっている。一  方不満な点としては、「図書館に取りに行く必要がある」「新刊の申込がで  きない」「図書の内容確認ができない」といった点が挙げられている。  このほか、オンライン手続きの利用促進と自治体ホームページの改善につい  て、参考情報、留意事項、事例等が紹介されている。  図書館にとってはこの結果と各館の状況を踏まえ、オンライン手続で予約し  た資料受取方法の工夫や、レファレンスや行事申込みなど予約以外への申込  みの拡大、図書の内容に関するコンテンツの拡充や検索方法の改善など、更  なる利用者満足度向上に向けた対応が求められることになろう。  総務省HP「電子自治体推進のための住民アンケートと改善のポイント」  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070523_2.html   ○『国立国会図書館月報』読者アンケート  国立国会図書館では、広報誌『国立国会図書館月報』の内容充実に向けて読  者アンケートを実施している。質問事項には、内容の評価のほか、デザイン  ・構成に関する項目も含まれる。アンケート用紙は国立国会図書館ホームペ  ージに掲載されており、7月31日(火)までにファクス、メールまたは郵送で  回答するようになっている。  URL:http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html    なお、同誌印刷版の販売元が2007年4月号から日本図書館協会に変更になっ  た。バックナンバーは過去3年分を取り扱っている。問合せは、日本図書館  協会出版販売係03-3523-0812、またはhanbai★jla.or.jpへ。 ○静岡市の図書館をよくする会「市民の図書館政策」発表  静岡市の図書館をよくする会は、2007年2月に開催された「第11回静岡県図  書館づくり交流会」で「私の図書館政策」を公募した。このたび、それに寄  せられた原稿、当日のワークショップで出された意見をまとめた冊子「市民  の図書館政策」(A5版、16ページ)が発行された。  構成は、前文「わたしたちの図書館が、まちを変える」4項目、Part1「私た  ちが図書館に望むこと〜楽しさ・安らぎ・未来がある〜」7項目、Part2「私  たちが図書館にできること〜市民と図書館は共に成長する〜」4項目から成  っている。市民から発信した図書館政策として、図書館づくりに携わる多く  の市民の活動や図書館運営の向上に参考となる内容である。  静岡市の図書館をよくする会HP  http://www.geocities.jp/yokusurukais/ ○「週刊ダイヤモンド」に図書館とまちづくりに関する記事が掲載される  ダイヤモンド社発行の「週刊ダイヤモンド」2007年6月2日号(5月28日発売)  では、「特別レポート/知恵と熱意で地方が取り組む図書館を核としたまち  づくり」という記事が4ページにわたり掲載された。  記事では、"熱意と誠意そして善意でできた手づくり図書館"として福島県矢  祭町の矢祭もったいない図書館、"地域の拠点となった駅舎兼図書館"として  富山県の舟橋村立図書館、"人づくりを支えるのが本来のあるべき図書館"と  して島根県の斐川町立図書館、"全国の手本となる滋賀県方式"として東近江  市立図書館が紹介されている。また、「日本の図書館2005年度版」のデータ  に基づき、町村及び小規模な市のうち貸出冊数・蔵書冊数の多い自治体を一  覧にしている。 ○「現代日本語書き言葉均衡コーパス」試験公開開始  独立行政法人国立国語研究所は、現在構築中の「現代日本語書き言葉均衡コ  ーパス」のデータの一部、約1000万語分のインターネット上での試験公開を  開始した。  国立国語研究所は、明治から現代にいたる日本語の電子化資料をコンピュー  タ上で公開しようとする KOTONOHA 計画を基幹的なプロジェクトとして推進  している。「現代日本語書き言葉均衡コーパス」はその一環として2006年度  から構築を開始したものであり、2011年の完成時には1億語を超える量の現  代日本語の書き言葉データとして公開する予定としている。その中には、図  書館(流通実態)サブコーパスとして、東京都内の13自治体以上の公立図書  館に所蔵されている書籍のうち1986年から2005年に発行されたものを対象に  3000万語を抽出することなどが含まれている。  独立行政法人国立国語研究所HP 大規模書き言葉コーパスのオンライン  試験公開〜KOTONOHA「現代日本語書き言葉均衡コーパス」〜  http://www.kokken.go.jp/syokai/press/07_01/ --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○〔写録2007〕 2万冊超す未返却本 きょうも督促あて名書き 岡山[市内]  の5図書館(山陽4/19) ○06年度岡山県立図書館 入館者100万9337人 貸出冊数も全国トップ級  (山陽4/21) ○仲間など描いた56冊の本を紹介 新1年生に冊子 東京都教委(日本教育4/23)  [都立多摩図書館のホームページから入手可能] ○昨年度の札幌市内 図書貸し出し大幅増 前年比158万冊増 破損は後絶たず  (北海道4/24) ○「大活字」貸し出し 静岡、焼津のビデオ店 弱視者用、試験的に(静岡4/24) ○図書館利用者アンケート 小説など拡充望む 宇都宮市(下野4/26) ○[大分]県立図書館 児童向け推薦図書リスト HPでも閲覧OK(大分合同5/2夕) ○多賀図書館 学習専用室を新設 日立市が今秋改修 子ども図書室も拡充  (茨城5/3) ○沖縄[県]の学校図書充実 小学校は全国3位 文部科学省調べ 自治体間で  格差(沖縄タイムス5/4)   ○子どもたちに読書の楽しみ 佐倉市立図書館が文科大臣表彰受賞 地域と連  携 積極的にイベント(千葉日報5/5) ○図書が足りない [岩手]県内公立小中学校 標準到達29パーセントだけ 購  入費も最低の水準(岩手日日5/6) ○〔団塊はいま〕図書館活用あの手この手 セカンドライフ図書充実/情報発  信講座… 利用者急増で対策本腰 特設コーナーも 館内「一等地」に 業  界誌でも特集(朝日5/12) ○[高知]県立図書館 就農支援へ 企画展 31日まで 関連資料や蔵書一堂に  (高知5/16) ○国会図書館 蔵書検索、一時ダウン システム障害 先月下旬から3回  (日経5/16夕) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○日本図書館研究会整理技術研究グループ6月月例研究会  日時:2007年6月16日(土)14:30-17:00  会場:大阪市立弁天町市民学習センター第3研修室  テーマ:オープンソース図書館システムの実現を目指して  発表者:原田隆史氏(慶應義塾大学)  詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/  連絡先:渡邊隆弘(帝塚山学院大学 watanabe★hcs.tezuka-gu.ac.jp) ○図書館スタッフのための図書館の仕事のツボ  (非常勤・委託スタッフのための図書館連続講座)  主催:図書館問題研究会東京支部,図書館スタッフ交流会  日時,会場:  (第1回)2007年6月18日(月)14:00-16:00,文京区民センター会議室3D   内容:「小さな図書館でできるレファレンス」山重壮一氏(目黒区立図書館)  (第2回)2007年7月2日(月)14:00-16:00,文京区民センター会議室3C   内容:「子どものための図書館の仕事」鵜飼利江氏(新宿区立図書館)  対象:都内の公立図書館で働く非正規職員,委託スタッフの方  参加費:500円(会員は無料)事前申込不要  問合先:小形亮(練馬区立光が丘図書館 TEL.03-5383-6501) ○第10回「図書館利用教育実践セミナー」  主催:日本図書館協会 企画:図書館利用教育委員会  日時:2007年7月13日(金)19:00-21:00  会場:日本図書館協会2階研修室  テーマ:情報を批判的に読み解くには−司書に求められる情報評価能力を考える−  講師:有吉未充氏(図書館利用教育委員会委員,京都学園大学)  参加(資料)費:会員500円/非会員1000円 申込締切:7月6日(金)  詳細HP:http://www.jla.or.jp/cue/friday10.html  申込先:JLA事務局(cue★jla.or.jp) ○平成19年度図書館員のための利用ガイダンス  主催:国立国会図書館  日時:平成19年7月18日(水)9:30-17:00  会場:国立国会図書館東京本館 大会議室  対象:国内の公共・大学・専門の各図書館職員で,新たに当館の図書館間貸出し   サービス,複写サービス,レファレンス・サービスを利用する図書館の協力   担当者,または図書館協力業務経験3年未満の協力担当者のいずれかに該当する方。   定員40名。1機関1名。応募多数の場合は調整。  内容:NDL-OPACの利用方法,貸出し・複写サービスの利用方法,レファレンス・   サービスの利用方法、館内見学。  申込締切:2007年6月21日(木)必着  詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news.html#070511-01  問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課研修交流係(TEL.0774-98-1446) ○第5回資料保存委員会セミナー  「デジタル時代のマイクロフィルムのポジショニング」  主催:日本図書館協会 企画:資料保存委員会  日時:2007年7月20日(金)18:30-20:30  会場:日本図書館協会2階研修室  内容:デジタル保存に関わる課題,展望,世界の動向とデジタルからアナログ   への変換技術例などを紹介  講師:楢林幸一氏(コダック株式会社)  申込:不要  詳細HP:http://www.jla.or.jp/hozon/hozonkanri/hozonkanri.html  問合先:資料保存委員会事務局・高橋(TEL.03-3523-0812) ○第5回学校図書館ジャムセッション  教師と学校図書館担当者による実践知共有ラボ「授業を変え、学校を変える協働」  テーマ:「学びを動機づけるもの,学びを促すもの」  日時:2007年8月18日(土)〜19日(日)  会場:カリタス女子中学高等学校  定員:50名 参加費:3000円 締切:7月31日(火)  内容:講演,報告,パネルディスカッション  詳細HP:http://www.kh.rim.or.jp/~masa-sem/jam/jam5.html  申込先:同志社大学社会学部教育文化学科・中村百合子(TEL&FAX.075-251-4894   E-mail:ynakamur★mail.doshisha.ac.jp) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○習志野市立図書館 臨時職員:1名  応募締切:2007年6月8日(金)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm =========================================================no.356 END= ■登録アドレスの変更・解除はメールでこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp