=======================================================<2006/6/14発信>   JLAメールマガジン 第307号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2006 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○静岡市図書館協議会が指定管理者制度について答申  市立図書館に指定管理者制度の試行導入の方針を示している問題で、静岡市  図書館協議会(平野雅彦会長)は13日午後、試行も含め時間をかけて検討す  る必要がある、とする答申を中央図書館長に提出した。  協議会は答申で、無料で提供する図書館の原則に、営利目的の指定管理者は  そぐわない、短い期間で契約更新される指定管理者では、図書館の専門性が  確保できない、導入ありきではなく、従来の直営の問題点を見直し、さらな  るサービスの充実と経費の削減を検討すべきものとし、十分な議論が不可欠  との考えを示した。  報道によれば、答申は14日に開かれる教育委員会定例会に報告される。  なお試行導入が予定されている図書館において、「西奈図書館友の会“けや  き”」(門馬道子代表)会員6人が5月30日から6月8日にかけて行った利用者  アンケートの結果によれば、利用者の半数以上が「市の直営がよい」と判断  している。  全5問の調査項目のうち「西奈図書館の民営化についてあなたの考えは」の  問いに対し、「市が責任を持ち直営で管理した方がよい」が全体の51.2%と  半数以上を占める一方、「民間事業者が管理した方がよい」は10.3%にとど  まっている。  調査内容は12日静岡市教育委員会に提出された。 ○衆議院事務局等の改革に関する中間まとめ  既報のとおり衆議院議院運営委員会におかれている「衆議院事務局等の改革  に関する小委員会」は5月31日中間取りまとめを行い、同委員会理事会に報告、  了承されたが、国立国会図書館、およびその機能に関連する事項については、  次のように記されている。  U 立法補佐機能の充実強化について  国会の立法機能及び行政監視機能を強化し、議員活動に対する支援の充実を  図るため、事務局等の立法・行政監視補佐機能については、行政府から一定  の独立性を確保しつつ専門性を高め、併せて関係機関相互の連携強化を推進  することにより、一層の充実強化を図ることとする。  1.立法・行政監視補佐機能を担う組織の人員確保   (4)国立国会図書館調査及び立法考査局の定員削減は行なわない。  4.調査局、法制局、国立国会図書館の連携   (1)調査局、法制局、国立国会図書館の人事交流を深める。   (2)調査局、法制局、国立国会図書館の電子的ネットワークの相互利用を促    進する。  (3)調査業務における関係機関の連携協力をさらに強化する。 ○文科省「社会教育施設等における他省庁等連携施策実施状況調査」  文部科学省生涯学習政策局社会教育課は、平成18年6月6日付で各都道府県教  育委員会生涯学習・社会教育担当課あてに「社会教育施設等における他省庁  等連携施策に係る教育・啓発活動に関する実施状況調査」依頼の文書を送付  した。これは、文部科学省として「国民や地域住民として必ず対処すること  が必要な課題についての学習の充実や課題解決活動の支援に関して、特に他  省庁等と連携するなどして、(中略)さまざまな学習活動の機会の充実のた  めの支援を行ってきた」4 施策(裁判員制度、防犯教育、防災教育、エネル  ギー教育)について、社会教育施設における取組状況等を把握するために実  施されるものである。  調査内容は、1.各省庁からの上記施策に関するパンフレット等の周知・配布  依頼状況、2.各施設における関連事業の実施状況(17年度実績及び18年度予  定)を問うものである。各市町村へは都道府県教育委員会から調査依頼が行  われ、都道府県教育委員会経由で回答の集約、報告が行われることとなる。  回答期限は6月30日となっている。  この調査は社会教育施設全般が対象となっており、図書館で行なわれている  行政部局等と連携・協力した住民の地域課題に関する理解を促進する機能や  課題解決を支援する機能について実証することができるものと思われる。 ○「NPO共同保存図書館・多摩」発足  5月17日、任意団体としての「NPO共同保存図書館・多摩」が発足した。  本会の発足は、2001年に起こった「都立図書館再編問題」に対して組織され  た「都立多摩図書館があぶない!住民と職員の集会実行委員会」から「多摩  地域の図書館をむすび育てる会(多摩むすび)」へと多摩地域の公共図書館の  資料の共同保管・共同利用のシステムの実現に向けて運動を継承発展させて  きた、多摩地域の図書館職員と住民たちによる活動が、さらに新しい段階へ  と歩みを進めたものである。理事長には元調布市立図書館長の座間直壮氏が  就任し、8名の理事には多摩地域の元図書館職員・図書館長らが名を連ねて  いる。会では、「公立図書館が処分する本の中から、多摩地域で1冊だけは  残して保存し、地域の図書館を通じて提供する仕組みづくりをすすめる」こ  とを目的とし、当面の活動内容を、1.共同保存図書館の仕組みの提案、2.共  同保存図書館の必要性の広報、3.資料保存に関する調査研究としている。昨  年よりNPO法人格の取得を目指して具体的な準備を重ねてきており、ほぼ実  現の見通しが立っているが、それに先立つ宣伝やロビー活動等を行うために  このたびの任意団体としての発足となった。  また、「多摩地域の図書館をむすび育てる会」では、5月27日に総会を開催し、  会として「NPO共同保存図書館・多摩」を全面的に支援・協力していくこと、  ゆるやかな交流の場として「多摩地域の図書館をむすび育てる会」の会は存  続させることを決定した。  なお、活動内容の詳細は『図書館雑誌』2006年6月号「多摩地域「共同利用図  書館」の設置に向けて:NPOによる共同出資事業化の提案」(中川恭一)参照。  「多摩むすび」HP  http://www.hinocatv.ne.jp/~je1hyg/kankeidantai/tamamusubi/tamamusubi.htm   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○図書館「みんなで活用」 阪神間7市1町"知恵結集" 住所地以外 登録10万  7400人 町外から6割 猪名川町→大型駐車場に児童書充実(朝日<阪神>5/9) ○国会図書館、古書を画像で 活字離れ、ネット使い反攻 蔵書のデジタル化  進む 地域分解の保存も 便利な一方 著作権問題も(日経産業5/12) ○本の内容を検索 5ページ"立ち読み" グーグルも年内に日本で 販売拡大  に一役(日経産業5/12) ○「ネット立ち読み」決定版!? 書籍全文検索サービス グーグル、日本でも  [図書館プロジェクトは日本では当面見送られる](産経5/12) ○ネットで手軽に 北大が論文公開 4200件余り、講義資料も(北海道5/14)  http://www.lib.hokudai.ac.jp/ ○指定管理者制導入に反対 葵区の[静岡市立]西奈図書館 利用者団体がチラ  シ(静岡5/15) ○教委必置規定 撤廃求める 規制改革推進会議(産経5/19) ○(編集委員いんたびゅー)「図書館の自由」は揺らいでいるか 兵庫県立図  書館長 松浦伸吾さん 活字文化拠点 行革の波 個人情報での過剰反応懸念  (神戸5/22) ○本の中身読める グーグル新検索 出版社、期待と警戒 光と陰"グーグル  論"新書2冊(読売5/23) ○市立図書館北小樽分館 10月以降 存続ピンチ ボランティア9月契約切れ   後任が決まらず(北海道<小樽・後志>5/23) ○図書館の指定管理者制導入 「[図書館協議会の]答申待ちたい」静岡市教育  委員長(静岡5/24) ○宮崎市立図書館NPO委託2年 ボランティアには生きがいでも― 求められる  連携、専門性 サービス向上課題 規則、体制見直し必要(宮崎日日5/25) ○(言いたい聞きたい)都道府県レベル初の「指定管理者」導入 [岩手]県立  図書館長 小原公平さん 不安解消 民間の柔軟さで(朝日<岩手>5/28) ○図書館の指定管理者制度 国に導入反対要望 静岡の団体など(静岡5/30) ○(記者の目)民営化が進む図書館 利用者軽視の公費削減 地域との議論尽  くせ(毎日6/7) ○図書館指定管理者制度 「導入なお検討必要」 静岡市[図書館]協議会が答  申(静岡6/13夕) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○第7回図書館利用教育実践セミナー  主催:日本図書館協会 企画担当:図書館利用教育委員会  日時:2006年6月23日(金)19:00-21:00 会場:日本図書館協会2階研修室  テーマ:図書館利用教育の自己点検・評価の方法   〜大学図書館の新入生オリエンテーションを事例に〜  講師:石川敬史(図書館利用教育委員会委員,工学院大学図書館)  締切:6月20日(火) 定員:120名(先着順)  参加(資料)費:会員500円,非会員1000円   詳細HP:http://www.jla.or.jp/cue/friday7.html  問合先:日本図書館協会事務局(E-mail:cue★jla.or.jp) ○日本図書館研究会整理技術研究グループ6月月例研究会  日時:2006年6月24日(土)14:30-17:00  会場:大阪ガーデンパレス4階403号  テーマ:和漢古典学のオントロジモデルの構築  発表者:相田満氏(国文学研究資料館)  詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/  連絡先:渡邊隆弘(帝塚山学院大学 watanabe★hcs.tezuka-gu.ac.jp) ○図問研大会1周年記念集会「図書館づくり、人づくり、そして世界へ」  日時:2006年6月25日(日)18:00-20:30  会場:群馬県立図書館3階ホール  語り手:根本彰氏(東京大学大学院教育学研究科)川越峰子氏(図問研委員   長) 石原照盛氏(図問研群馬支部)  問合先:石原(s-ishi★rock.sannet.ne.jp) ○平成18年度大阪公共図書館協会研修会(前期)  テーマ:図書館は危機だらけ  日時:2006年6月30日(金)、7月7日(金)14:00-16:30  会場:大阪府立中央図書館  内容:(第1回 6/30)「図書館危機いっぱい」小林昌樹氏(国立国会図書   館)(第2回 7/7)「高島屋の危機管理」菊澤豊氏、水本清知氏(高島屋)  問合先:堺市立中央図書館 輔信(すけのぶ)(TEL.072-244-3811) ○東京都図書館協会講演会  日時:2006年7月5日(水)15:00-16:30  会場:東京都立中央図書館4階多目的ホール  テーマ:機関リポジトリの取り組み−大学からの学術情報発信支援−  講師:尾城孝一氏(国立情報学研究所)  対象:東京都図書館協会会員(東京都内在住在勤のJLA個人会員,JLA東京地   区施設会員)東京都内公立図書館職員  定員:先着順70名(定員を超えた場合のみ連絡)  申込方法:東京都図書館協会会員(会員宛に郵送する所定葉書)東京都内公   立図書館職員(各館に配布の申込用紙)  問合先:東京都図書館協会事務局・松原(東京都立中央図書館 管理部企画   経営課内 TEL.03-3442-8451 FAX.03-3442-8919) ○情報科学技術協会セミナー「ホスピタリティ−おもてなしの心−」  日時:2006年7月5日(水)14:30-17:00 会場:化学会館6階大会議室  講師:立石貴子氏(ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル)  定員:60名(先着順)参加費:INFOSTA会員3150円 非会員4200円  詳細HP:http://www.infosta.or.jp/seminar/semi060705.html  問合先:情報科学技術協会(TEL.03-3813-3791 FAX.03-3813-3793) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○東京栄養食糧専門学校図書室 アルバイト:1名  応募締切:2006年6月16日(金) ○大阪教育大学附属図書館(本館) 非常勤職員:1名  応募締切:2006年6月20日(火)必着 ○笠間市立友部図書館 非常勤職員:1名  応募締切:平成18年6月22日(木) ○聖路加看護大学 専任職員・司書:1名  応募締切:2006年6月30日(金)必着 http://www.slcn.ac.jp ○(独)国立女性教育会館 アルバイト(女性アーカイブ担当):1名  応募締切:2006年6月30日(金) ○山脇学園中学校・高等学校図書館 アルバイト:1名  応募締切:2006年6月30日(金)  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm ===========================================================no.307 END= ■登録アドレスの変更・解除はこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp