======================================================<2006/4/26発信>   JLAメールマガジン 第301号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2006 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○教育基本法の改正案を閣議決定か  政府与党は教育基本法の改正案を4月13日にまとめたが、与党各党はそれぞ  れ25日までの会議で了承、28日には閣議決定をして同日にも国会提出すると  している。現行法は前文と11条からなるが、改正案は前文と18条からなり、  新たに「教育の目標」として「愛国心」が挙げられ、政府、地方公共団体は  教育振興基本計画を定めることなどが盛り込まれている。また生涯学習の条  項が新たに立てられ、社会教育の条項では「図書館、博物館、公民館等の施  設の設置」が「社会教育に関する施設の設置」となった。これは図書館法等  の個別法を置く根拠を無くすもの、社会教育法に一元化するもの、などの論  評もされている。図書館法は無料原則が明確に規定されているが、法の一元  化により、それが曖昧になりかねないことを懸念する意見も出されている。  参考サイト:  http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kyouikukihonnhou.htm#kaiseiann ○あさのあつこさんが記念講演 全国図書館大会岡山大会  10月に行われる全国図書館大会岡山大会で、作家のあさのあつこさん(浅野  敦子さん)が記念講演を行う。4月19日に行われた全国図書館大会実行委員  会で正式に決まった。あさのさんは岡山県出身、『バッテリー』で各種の賞  を受賞、現在岡山県立図書館協議会委員を務めている。  第92回全国図書館大会の第1回実行委員会は、4月19日に岡山県立図書館で行  われ、昨年1月以降の準備経過が報告された後、大会役員、大会の概要、予  算等を決めた。大会は10月26日、27日の2日間開催し、初日に全体会、2日目  は分科会が行われる。分科会は11、ほかにボランティアの集いを2日目の午  後、大会行事の一環として行う。 ○国立国会図書館、平成18年度研修計画一覧を掲載  国立国会図書館は、4月21日、平成18年度の図書館員を対象とした研修計画  一覧をホームページに掲載した。  http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_training2006.html 各研修の実施日程や科目の詳細・申込方法などについては、今後、決定次第、  ホームページ「図書館へのお知らせ」に掲載する。また、国立国会図書館発  行のメールマガジン『図書館協力ニュース』でも研修の案内を随時お知らせ  するとのことである。同館では未登録の図書館や関心を持つ図書館員の登録  を期待している。  図書館へのお知らせ:http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news.html  メールマガジン『図書館協力ニュース』の配信登録・変更・解除:  http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news_toroku.html  (研修、行事の情報以外に、図書館へのサービスに関する連絡・変更事項のご  案内等も掲載) ○全国公共図書館協議会、レファレンスサービスに関する報告書刊行  全国公共図書館協議会では、公立図書館のレファレンスサービスの実態とそ  の傾向を把握し、今後の課題と展望を考察することを目的に、2003年度から  「公立図書館におけるレファレンスサービス」について、調査・研究を行っ  ている。このたび研究3年目の成果として、「公立図書館におけるレファレ  ンスサービスに関する報告書」を刊行した。外部専門家による「レファレン  スサービスの改善に向けてのガイドライン(案)」の提示、「レファレンス  サービスに関する規程類について」のまとめ、ならびに全国公共図書館24館  の事例を収録した。その全文は以下のホームページに掲載されている。また、  2001年度〜2004年度の報告書の全文も掲載されている。  http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15800.html  なお、冊子体の報告書は全国の公立図書館(各自治体の中心館)に配布された。 ○LIPER報告書の公開  日本図書館情報学会では、同会サイト上に「情報専門職の養成に向けた図書  館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究(LIPER)」の最終報告書を  公開した。これは、図書館情報学教育の再構築に向けて2003年から同会が総  力をあげて取り組んできたものである。  図書館情報学教育・大学図書館・公共図書館・学校図書館の各グループによ  る調査研究の成果が報告され、改革案として図書館情報学教育改革案と(仮  称)「図書館情報学検定試験」の実施が提言されている。また、この間行わ  れた各種調査記録、研究発表文書、集会記録が付されている。  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/liper/report06/report.htm   ○文部科学省「これからの図書館像−実践事例集−」公表  4月21日文部科学省・図書館の振興サイトに「これからの図書館像−実践事  例集−」が掲載された。企画・編集は図書館未来構想研究会(代表:糸賀雅  児慶大教授)。先に公表された「これからの図書館像−地域を支える情報拠  点をめざして−」の構成に即して、図書館サービスと図書館経営の2部門に  合計21図書館の事例が紹介されると共に、最近の図書館の潮流として長野県  図書館協会とイギリスの公共図書館の事例が掲載されている。  http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/06040715.htm   ○活字文化議員連盟が総会  活字文化議員連盟(超党派の議員により構成。会長:中川自民党政調会長)は  4月13日総会を開き、新聞の「特殊指定」堅持を求める決議を行った。公正  取引委員会は現在、新聞「特殊指定」についての調査を行っている。「特殊  指定」とは、独占禁止法の規定にかかわらず、新聞を全国同一価格で販売す  ることなどを保障するもので出版物の再販制度とあいまって出版文化を守る  うえで重要な制度である。図書館サービスにとっても影響をもたらすもので  ある。公正取引委員会の資料:  http://www.jftc.go.jp/tokusyusitei/siryou060327.pdf  http://www.jftc.go.jp/tokusyusitei/qa.html ○市場化テスト法案衆議院通過  「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律案」いわゆる市場化テ  スト(官民競争入札)法は、4月20日衆議院において修正可決され参議院へ送  付された。この法律は、国及び地方自治体が行うすべての公共サービスにつ  いて、民間が行えることができるものは民間にという立場から、「官」と  「民」において競争入札を実施し、経費・質の両面で最も優れた者が、その  サービスの提供を担っていくこととする制度である。  地方自治体において官民競争入札の対象とする公共サービスは、首長により  選定され実施方針が作成されるものとされている。指定管理者制度と並び公  立図書館の運営に大きな影響を及ぼすものと危惧される。  市場化テストについて:http://www.kisei-kaikaku.go.jp/market/index.html ○公益法人制度改革法案が衆議院で可決  公益法人制度改革関連3法案が4月20日の衆議院本会議で可決し、参議院に送  付された。衆議院では、「市場化テスト法案」などとともに行革関連法案と  して位置づけ、審議に付された。現在の公益法人制度の仕組みを変えるもの  であるが、審議のなかでは、法人に対する補助金と政治献金との関連や「天  下り」の問題が指摘され、また法人への課税についての質疑も行われた。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○返却はどこでもOK 新・岩国市は8図書館 総蔵書数、65万冊超す(防長3/17) ○絵本で広げる活動 学生教育の場 地域への開放 子育て支援 奈[良]教  [育]大図書館(奈良4/3) ○月曜・夜間も開館/10冊まで貸し出しOK 札幌市の図書館 使いやすく変身   近郊施設意識しサービス改善 次の課題はネット予約(北海道4/4) ○[沖縄]県立図書館 ネットでサービス拡充 遠方へ貸し出し 貴重資料公開  へ 「[今後の県立図書館の]在り方」で最終報告(沖縄タイムス4/4) ○郷土作家コーナー充実 [福井]県立図書館 新たに常設展 直筆原稿や愛蔵  品紹介(福井4/5) ○[鹿児島]市立図書館 開館1時間延長好評 「もっと遅く」の要望も  (南日本4/5) ○新刊本買えません [栃木]県内公共図書館 進む「資料費」削減 厳しい財  政 4年で1割減 機能、サービス低下にも(下野4/6) ○高校や養護学校 蔵書配送します 岡山県立図書館が新サービス(山陽4/8) ○貸出冊数、18万冊突破 人口1万5000人未満16年度実績 前年度を7830冊上  回る 初の全国ベスト3にランク 口コミで利用者村外に広がる 旧川崎村  立図書館(岩手日日4/16) ○「子どもたちに読書を」 都立多摩図書館編集で都教委 手引書作成し配布  (毎日4/19) ○「図書整備費 なお増額を」 学校図書館協議会など要望書(読売4/20) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○第6期デジタル・ライブラリアン講習会<公共図書館コース>  主催:デジタル・ライブラリアン研究会  開講日:2006年5月15日,29日,6月12日,26日,7月10日,24日,8月7日   全7回,いずれも(月)13:30-17:20  会場:紀伊国屋書店本社7階セミナールーム  内容:Webによる情報発信,図書館におけるデータベースの活用,ほか  講師:糸賀雅児,大串夏身,山崎博樹,原田隆史,野末俊比古,ほか  申込締切:5月8日(月) 詳細・申込方法:http://www.dla.jp/18_pl.pdf  問合先:デジタル・ライブラリアン研究会事務局(TEL.03-5469-5988   FAX.03-5469-5951 E-mail:dla@dla.jp) ○国際セミナー TEI Day in Kyoto 2006  日時:5月17日(水)10:00-17:00  会場:京都大学百周年時計台記念館国際交流ホール  使用言語:日本語・英語 来聴無料  詳細HP:http://coe21.zinbun.kyoto-u.ac.jp/tei-day/tei-day2006.html  問合先:京都大学人文科学研究所(TEL.075-753-6997) ○平成18年度筑波大学公開講座  主催:筑波大学図書館情報メディア研究科  (1)子どもの読書と発達   期日:7月5日(水)〜6日(木) 会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区   定員:30名 参加費:6300円 申込締切:2006年6月7日(水)   内容:「子どもの読書興味と発達」鈴木佳苗氏「すべての子どもに言葉の    喜びを」渡辺順子氏「朝の読書のめざすもの」薬袋秀樹氏「わくわく!    子ども図書館」鏡文子氏,ほか  (2)電子図書館(資料の電子化)は終わり,電子図書館(本格的なサービス)が   始まる 期日:7月12日(水)〜13日(木)   会場:筑波大学東京キャンパス秋葉原地区秋葉原ダイビル   内容:「「電子図書館」の現状」宇陀則彦氏「最先端の図書館システムの    紹介」桑原健氏「図書館ホームページの運用」前田文也氏,ほか   定員:25名 参加費:6300円 申込締切:2006年6月14日(水)  <いずれも共通>  受講対象者:図書館・情報サービス関係者及び関心のある一般市民  詳細HP:http://www.tsukuba.ac.jp/kouken/koukai.html  申込先:筑波大学学務部学務課教育公開担当(〒305-8577 つくば市天王台   1-1-1 TEL.029-853-2216・2217 FAX.029-853-6303) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○東京大学附属図書館 非常勤職員:1名  応募締切:2006年4月28日(金)必着 ○(社)日本点字図書館 パートタイマー:1名  応募締切:2006年5月8日(月) ○追手門学院大学附属図書館 臨時職員(アルバイト):1名  応募締切:2006年5月15日(月)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm =====4月30日は図書館記念日 5月は図書館振興の月===========no.301 END=