======================================================<2005/12/7発信>   JLAメールマガジン 第282号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2005 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■『図書館雑誌』12月号のお知らせ  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○船橋市西図書館蔵書廃棄事件差戻判決  11月24日東京高裁は、船橋市西図書館の蔵書廃棄事件についての差戻裁判で、  控訴人に対して賠償金3000円を支払う旨の判決があった。判決では先の最高  裁判決の内容を引用し、「人格的利益が侵害されたことにより閲覧に供され  た図書の著作者が受けた無形の損害に対する金銭賠償としては、一人当たり  3000円をもって相当とする」との判断を示した。 ○韓国図書館協会代表が協会と懇談  12月1日図書館総合展で来日した韓国図書館協会代表が協会を表敬訪問した。  同協会副会長でありIFLA大会組織委員長のキム・テスン氏のほか3名が来訪  した。日本図書館協会からは事務局長や国際交流事業委員会の宮部委員長、  金委員などが対応した。  IFLA大会のための日本側の取組みについて説明したほか、韓国側からIFLA大  会成功のための相互交流について考えを示した。 ○IFLA、視覚障害者等に対する著作権法上の解決を図るためのキャンペーン  IFLA(国際図書館連盟)の著作権・法的問題委員会委員長と盲人図書館部会  部会長は連名で各国図書館協会に対して、視覚障害者等に対する著作権法上  の問題の解決を図るために、世界各国で著作権法改正のキャンペーンを張る  よう訴えを出し、このほど日本図書館協会にも寄せられた。  訴えではまず、盲人、弱視者、およびそれらに類する印刷物を読めない人々  の便宜を考慮し、共同で世界的レベルのキャンペーンを行うと述べ、公平な  アクセスを保障するためには、著作権法に例外規定を設けるべきと考えてい  る、とその趣旨を明らかにしている。  続けて、WIPO(世界知的所有権機関)は現在、図書館に関する特別条項に基づ  いて視覚障害者向けに輸出した資料については、これを提供する権利がある  点を、国内法に盛り込むよう各国に勧告しており、WBU(世界盲人連合)と共  同で、改革のキャンペーンを行うことにする。媒体変換と輸入権を結合した  問題に焦点を当て、IFLA加盟の各国全協会がWBUのローカルメンバーと協力し、  健常者と同様のアクセスを楽しめるよう政府の担当者や出版社との会合に代  表を送り、各種文書に連名で署名し、この問題についてのニュースを配布し、  その他の共同支援活動を行うよう、強く希望する、と訴えている。  日本図書館協会は関係委員会と協議して、訴えの趣旨に応えることを確認し  た。 ○2005年度第2回理事会、評議員会の日程を内定  日本図書館協会は12月6日に行った常務理事会で、第2回理事会、評議員会の  日程を次のように内定した。理事会3月3日(金)、評議員会3月16日(木)。  2006年度事業計画と予算を主な議題とするものである。   --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○もっと気軽に利用を [岩国市立]中央図書館 第2木曜は「乳幼児の日」  (防長10/14) ○全国初のPFI方式 桑名市立中央図書館が好調 開館1年 入場69万9千人、  旧館の2.9倍(中日10/18) ○県民ニーズに対応を [山口]県立図書館あり方検討委 サービス提供の強  化へ(防長11/10) ○図書館大会佐久で開催 県内団体など参加(信濃毎日11/13) ○「知」の新拠点、順調 [奈良]県立図書情報館 1日平均3600人が利用  最先端機能PR課題(奈良11/13) ○木材圧縮、金型みがきロボ… 「鳥取の技術」をパネル展示 産技センター  と[鳥取]県立図書館連携 高校生に好評(日本海11/13) ○作成資料の送信可能 無線LANコーナー設置 きょうから[神奈川]県立図書  館(神奈川11/15 ○(論説) 図書館と指定管理者 県はきちんと説明せよ サービス向上に不  安 官民の分担は不透明(岩手日報11/16) ○(人生流儀 〜ひとにドラマと歴史あり) 出演は才津原哲弘さん 「図書  館立県」の滋賀 能登川町立図書館長 いのち育てる場に 情熱報われた  「町の誇り」(毎日<大阪>11/16) ○たつの・太子公立図書館 高額書籍170冊盗難 辞典等388万円分 同一犯、  転売目的?(神戸11/16) ○県立図書館内で強盗未遂 女性襲った無職男逮捕(岩手日報11/17) ○本を有料で宅配 来月から佐倉市立図書館 HPで予約、5冊まで390円  (千葉日報11/19) ○[佐賀]県教委 「読書宣言」しませんか 学校や家庭 参加者を募集  (佐賀11/20) ○「著書に会っておわびしたい」 船橋市立西図書館蔵書廃棄判決で市  (毎日<千葉>11/25) ○船橋市に賠償命令 図書廃棄差し戻し審で東京高裁 著作者の人格的利益  侵害(千葉日報11/25) ○船橋市に命令 「賠償額は妥当か?」「焚書」訴訟 教育長が反省の弁  (産経<千葉>11/25) ○全市立小に図書事務職員 児童集まり貸し出し増 船橋 本の分類、交換  −環境整え成功 「図書室楽しい」の声(読売11/26)   --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』12月号(88ページ・特別定価1300円)のお知らせ ○「2005・トピックスを追う」  ・国立国会図書館における「活動評価」制度の導入(遊佐啓之)  ・「文字・活字文化振興法」成立(梅本 恵)  ・船橋市西図書館蔵書廃棄事件の最高裁判決−知る自由を保証する「公的な   場」逸脱への批判と期待(山家篤夫)  ・ISBN(国際標準図書番号)初の規格改定−新コード体系は13桁(関口巖夫)  ・「図書館九条の会」の一年の活動から(赤尾幸子)  ・図書館における医療情報サービスの展開(石井保志) ○小特集「IFLAオスロ大会レポート」   (宮部頼子/前園主計/村山隆雄/田村俊作/長塚隆/菊池佑/    原田智子/依田和子/古賀崇)                          --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○来年度(2006年度)の会費額は今年度と同じです! (年額)個人会員=9,000円、施設会員A=50,000円、施設会員B=37,000円、  施設会員C=23,000円です。  施設会員様は来年度も予算計上をよろしくお願い申し上げます。  問合先:会員係(TEL03-3523-0811 FAX03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ==========================================================no.282 END= JLAメールマガジンの登録・解除・アドレス変更はmailmaga★jla.or.jpまで。