======================================================<2005/7/20発信>   JLAメールマガジン 第263号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2005 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○船橋市西図書館の蔵書廃棄事件に最高裁判決  最高裁判所は7月14日、公立図書館は著作者にとって、その思想、意見等を  公衆に伝達する公的な場である、不公正な取扱いによって蔵書を廃棄するこ  とは著作者の利益を不当に損なうものである、との判決を出した。  最高裁判決:http://www.courts.go.jp/indexs.htm  2001年8月に船橋市西図書館は「新しい歴史教科書をつくる会」の会員らの  著書を集中的に除籍・廃棄し、これを不当とする損害賠償請求の裁判が続い  ていた。地裁、高裁では廃棄に携わった司書および船橋市教育委員会の行為  について論難しつつも、資料の取扱いは図書館の自由裁量に基づいて行うも  のとして、原告が主張する「閲覧に供せられる利益を奪われない権利」はな  いとの判決が出されていた。これを破棄した判決である。  判決では、図書館法および公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準を挙  げ、公立図書館は思想、意見等その他の情報を含む図書館資料を提供し住民  の教養を高めること等を目的とする公的な場であると論述し、さらに図書館  職員は公正に資料を取扱うべき職務上の義務を負うと述べている。  日本図書館協会は事件が起きた際、現地に赴き関係者から聴取などを行い、  事実の解明に努めた。その結果にもとづき2002年6月、「自由の宣言の思想  に反し、これを踏みにじるものと言わざるを得ない」との声明を出した。最  高裁判決が出されたことを踏まえて、改めて声明を出す準備を始めている。 ○第3期中教審の生涯学習分科会の審議始まる  7月15日、中教審生涯学習分科会(第34回)の会合が行われ、6月13日付の文科  大臣諮問を受けた、第3期中教審の生涯学習分科会(委員:赤田英博日本PTA  全国協議会会長他9名、臨時委員:糸賀雅児慶大教授他12名)の審議が開始  された。(文科大臣の諮問内容については本メールマガジン第259号参照) ○国立国会図書館『カレントアウェアネス』のウェブページをリニューアル  国立国会図書館(NDL)は、図書館界・図書館情報学に関する最新情報や調査・  研究成果を発信する「図書館に関する調査・研究」のページをリニューアル  し、5月10日から公開している。  本ページでは、従来に引き続きNDLが刊行する『カレントアウェアネス-E』  『カレントアウェアネス』『図書館調査研究リポート』の全文を紹介するほ  か、新たに各刊行物の最新号などの更新情報、『カレントアウェアネス-E』  『カレントアウェアネス』記事のテーマ別索引、本ウェブページ内に限定し  たフリーワード検索といったコンテンツ・機能も提供を開始した。  また、7月8日からは、『カレントアウェアネス』第118号〜第196号(1989年  6月〜1995年12月発行分)の記事全文を公開した(一部の記事を除く)。  「図書館に関する調査・研究」ウェブページ:   http://www.ndl.go.jp/jp/library/lib_research.html ○レファレンス協同データベース事業 参加館の追加募集  国立国会図書館のレファレンス協同データベース事業は、全国の図書館等と  協力し、レファレンス事例等の情報をデータベース化し、レファレンス・  サービスの向上を目指す協同事業である。平成17年6月末現在、283館機関が  参加し、15000件を超えるデータが蓄積されている。参加館は、これらの  データを検索利用することができ、また、参加館相互の情報交換の場とし  て、フォーラム、研修会等のイベントに参加することができる。下記の要領  で、参加館の追加募集を実施している。  募集期間:平成17年7月7日(木)から平成17年9月6日(火)まで  募集詳細および参加申請書の入手先:  http://www.ndl.go.jp/jp/library/collabo-ref.html  申込み・問合わせ先:国立国会図書館関西館事業部電子図書館課研究企画係   E-Mail:info-crd★ndl.go.jp TEL:0774-98-1475(直通) --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○司書配置求める陳情を初審査 札幌市議会[文教]委(北海道6/10) ○ビジネス支援事業 市民ニーズ分析を 先行の鳥取県立図書館 米子[市立  図書館]に知恵伝授(山陰中央6/4) ○徳山大にマンガ資料館 知財コース開設きっかけ 5000冊 市民の利用もOK  (中国6/9) ○県[立山口図書館]子ども読書支援センター 指導者講座を県内出前 来月か  ら(中国6/23) ○近くでも返せます [富山]県立図書館の本 魚津市立など11図書館と協力   利用まだ30件、PRへ(北日本6/29) ○見たい知りたい"裏世界" [大分]県立図書館 業務公開ツアー好評  (大分合同7/1夕) ○読書の意味を考える 山梨子ども図書館 9日に設立記念講演会  (山梨日日7/2) ○「蔵書独断廃棄は不当」 市立図書館司書の行為巡り最高裁 著者の利益損  なう(朝日7/14夕) ○図書館蔵書廃棄 「著作者の利益侵害」 最高裁が差し戻し 「つくる会」  実質勝訴(毎日7/14夕) ○独断廃棄は著者の利益侵害 最高裁「図書館は意見伝える場」(産経7/14夕) ○「つくる会」訴訟 独断で蔵書廃棄 違法 最高裁が差し戻し 「図書館、  著者利益侵す」「対立意見は幅広く収集」公立図書館に重い責務  (日経7/14夕) ○公立図書館司書 蔵書勝手に廃棄 著作者の利益侵害 最高裁が逆転判決  (読売7/14夕) ○「つくる会」図書廃棄 最高裁敗訴 船橋市教委ショック(読売<東葛>7/15) ○特定著書の廃棄 再販防止指導へ 中山文科相(産経<大阪>7/15夕) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○利用者からみた図書館の窓口委託  主催:図書館問題研究会東京支部・図書館経営懇談会  日時:2005年7月21日(木)19:00-21:00  会場:神保町区民館(ひまわり館)  講師:川島勉氏(江東区図書館友の会代表)  参加費:500円(含資料代)  問合先:世田谷区立尾山台図書館 佐羽(さば)(TEL.03-3703-2581 12-13時の間) ○藤川正信先生を偲ぶ会  日時:2005年8月27日(土)13:00-  会場:山の上ホテル本館「つつじの間」  会費:15000円  連絡先:二村健/平井歩実(明星大学人文学部 FAX.042-591-8181  E-mail:nimura★ge.meisei-u.ac.jp) ○平成17年度著作権セミナー(http://www.bunka.go.jp/frame_new.html)  開催地・期日・問合先: 奈良県 2005年8月12日(金)奈良県立教育研究所教育経営部 (TEL.07443-3-8900   http://www.nara-c.ed.jp/keiei/tyosaku/tyosaku.htm)  宮城県 2005年8月18日(木)宮城県教育庁生涯学習課社会教育支援班(TEL.022-   211-3653 http://www.pref.miyagi.jp/syougaku/tyosakuken/H17tyosakuken.htm)  千葉県 2005年9月15日(木)〜16日(金)千葉県環境生活部文化振興課(TEL.043- 223-2408 http://www.pref.chiba.jp/syozoku/e_bunka/bosyuuannai/index.html)  岐阜県 2005年11月30日(水)岐阜県教育委員会文化課 (TEL.058-272-1111内線3577    http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s17771/semina/index.htm)  広島県 2005年12月9日(金)広島県立図書館(TEL.082-241-4995)  香川県 2006年1月16日(月)〜17日(火)香川県教育委員会事務局文化行政課   (TEL.087-832-3785)  栃木県 2005年1月19日(木)(財)とちぎ生涯学習文化財団(TEL.028-643-1011)  島根県 2006年2月17日(金)島根県環境生活部文化国際課文化振興室    (TEL.0852-22-5878) ○平成17年度図書館等職員著作権実務講習会  期日:2005年10月12日(水)〜14日(金)  会場(定員):   主会場 国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟101室(200名)   副会場 国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟国際会議室(250名)      宮城県図書館(100名)福岡市教育センター(40名)   ※副会場では,主会場で行われる講習会をエル・ネット放送で視聴し受講する  対象:図書館等職員 受講料:無料 申込締切:2005年7月29日(金)消印有効  詳細HP:http://www.bunka.go.jp/frame_new.html  問合先:文化庁 長官官房 著作権課 著作権教育係(TEL.03-5253-4111内線3169)   ○ベトナム図書館事情ツアー、参加者募集  期間:2005年9月8日(木)〜14日(水) 5泊7日  予定:ハノイ、ホーチミン市、ハイフォン、クチの図書館を視察、ハノイ 中央図書館館長と会談  旅行代金:196,800円(2人部屋利用時)、1人部屋利用追加代金42000円  利用予定航空会社:ベトナム航空・日本航空  ガイド:日本語ガイド及び、添乗員がご案内  募集人数:15名 最少催行人数:12名  申込先:三進交易旅行事業部 担当:石堂 TEL.03-3510-7972 FAX.03-3510-7973   http://www.sanshinkoeki.co.jp/ --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○千葉大学附属図書館 非常勤職員:1名  応募締切:2005年7月22日(金)必着 ○三鷹市立小・中学校 学校図書館司書(嘱託員):若干名  申込期間:7月22日(金)〜29日(金)持参のみ受付 ○京都大学人文科学研究所図書室 非常勤職員:1名  応募締切:2005年7月25日(月)必着  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm    ---------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○JLA新刊案内  「継続資料と和古書・漢籍の組織化 日本目録規則1987年版改訂2版 第13章  および第2・3章の改訂」 日本図書館協会目録委員会編 2005.7 112p  A4判 定価1575円 ISBN4-8204-0510-1(施設A会員配布資料) ○事務局の一斉休業は、8月15日(月)〜17日(水)です。 ○『図書館雑誌』7月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は  郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。  問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ○2005年度第2回施設会員配付資料:以下のとおり7月14日付で発送いたしました。  お手元に届きましたら中身を必ずご確認ください。 (1)現代の図書館 vol.43 no.2 (2)日本の参考図書 四季版 No.155  ※これまで施設会員配付資料は『図書館雑誌』(月刊誌)とは別に年4〜5回  に分けてお送りしておりましたが、今年度から一部の資料を『図書館雑誌』  と一緒にお届けできることとなりました。 ==========================================================no.263 END=