JLAメールマガジン200号、満4年にあたって                    日本図書館協会理事長 竹内さとる  毎週毎週皆さんに新しい情報を送り続けて、満4年になりました。この画  面から、現場でその問題に直面する図書館員の姿が見えるように思います。  そして、これは大変と思ったり、もう少し様子を見なければ、と考え込ん  だり、誰の話を聞こうか、あるいは出かけて行って確かめなければ、など  といろいろに思います。昔から図書館員は本を評価する力を求められまし  たが、今は画面の情報を評価する力を求められます。大変な時代ですが、  みんなでその力を養って行きたいと思います。どうぞよろしく。 ======================================================<2004/4/7発信>   JLAメールマガジン 第200号 =====================================================================  編集発行:社団法人 日本図書館協会   Copyright,2004 Japan Library Association  無断転載転送を禁じます    JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼  ■図書館界ニュース  ■新聞記事より  ■集会等のお知らせ  ■『図書館雑誌』4月号のお知らせ ■求人情報  ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○平成16年度司書及び司書補の講習実施大学  今年の司書・司書補の講習大学が、4月1日付『官報』(第3822号 文部科 学省告示第65号)に告示されました。 http://kanpou.npb.go.jp/ 実施大学一覧は『図書館雑誌』4月号および日本図書館協会ホームページに も掲載しています。 http://www.jla.or.jp/shisho2004.htm ○『週刊文春』3月25日号について  『週刊文春』3月25日号(3月17日発行)掲載の記事に関して、東京地裁は3月  16日販売差し止めの仮処分命令を決定、その後再度の地裁審査を経て、高裁  による処分取消しの決定があった。日本図書館協会には現場、マスコミから  40件を超える問い合わせがあった。これに対して、「資料の収集、提供等に  ついては各図書館が自主的に判断されるべきことである」と答えている。  高裁決定後共同通信から事務局長に取材があり、協会が「主な図書館の対応  を調査する方針を明らかした」等の内容が報道された。直ちに間違いである  ことを伝えたところ、デスクから配信の中止、訂正した内容の配信を行う旨  連絡があった。しかし一部のスポーツ新聞には訂正前の記事が掲載された。  なお、名誉・プライバシー侵害の出版物との司法判断がなされた図書館資料  の取扱いについて、かつて図書館の自由委員会が行ったセミナーにおいて研  究者から次のようなアドバイスがあった。すなわち、1.名誉毀損、プライバ  シー侵害を理由とする頒布差し止めの司法判断(仮処分を含む)があり、2.  図書館にその判断が通知され、3.申立人(被害者)が図書館に提供制限を求  めてきた場合は、図書館での対応が求められる、との内容である。これを詳 細に論じたものとして、次の文献がある。山家篤夫「資料の提供と図書館の  自由をどのように考えるか」図書館雑誌 1998.10 松本克美「名誉・プライ  バシー侵害と書の閲覧制限装置請求権について」早稲田法学 74巻3号 1999.3 ○司書のグレード制(上級司書)についての意見募集  日本図書館協会は、高度な専門性を有する上級司書(仮称)の認定制度につい  て、一昨年度来「専門職員認定制度特別検討チーム」で検討を行ってきた。  このたび同チーム(第2次)により報告書がまとめられ理事会、評議員会に提  出された。(http://www.jla.or.jp/keiei/index.html)  上級司書を実務経験、研修ポイント、課題小論文等により、日図協上級司書  審査会が認定する制度の具体的提案で、2005年度からの実施を予定している。  これに対する会員からの質問・意見を受け付けている(4月30日まで)。  これらをもとに、来月開催の理事会、評議員会でも討議する予定である。会  員からの質問・意見の宛先:Eメール:keiei★jla.or.jp FAX:03-3523-0841   郵便:〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14 (社)日本図書館協会専門職  員認定制度特別検討チーム    ○蔵書点検等に伴う休館について(お知らせ)  *山梨県立図書館:4月13日(火)〜4月22日(木)   詳細HP:http://www.lib.pref.yamanashi.jp/  *大阪府立中央図書館:6月7日(月)〜23日(水)   詳細HP:http://www.library.pref.osaka.jp/central/index3.htm  *国立国会図書館(東京本館の新システム稼動準備,切替作業のための臨時休館)   東京本館:6月22日(火)〜25日(金),7月26日(月),8月2日(月)    〜3日(火),9月22日(水),24日(金),27日(月)〜30日(木)   関西館:6月22日(火)〜6月24日(木)   詳細HP:http://www.ndl.go.jp/ --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○米公立図書館 ネット普及進む 慈善団体調査、95%でアクセス可能 デジ  タルデバイド解消に貢献(日経産業3/3) ○全国で165億円 前年より6億円増 15年度 学校図書館の図書購入費 小7  県、中5県は2年連続減 文科省調査(日本教育3/5) ○図書館で資料集め3割 宇都宮市、1500人アンケート ネット閲覧 幅広い  要望把握へ 子ども・大人も「固い本」は敬遠(朝日<栃木>3/5) ○学校図書館のDB化進む 高校で55% 文科省調査(教育家庭3/6) ○変化する図書館 情報を得、専門家から学ぶ [鳥取]県立「仕事に役立つ」  対応 司書の常勤化で充実 学校(朝日<鳥取>3/7) ○地方公務員 勤務形態 柔軟に 総務省法改正案 パートや部分休業  (日経3/8) ○雇用やサービスに不安も 自治体業務の民間委託 直接雇用の方が安い?   図書館(朝日3/9) ○開館時間日本一に たっぷり じっくり読める [佐賀]県立図書館、来月から  休館日減などで311時間増 新規購入予算は600万円減(朝日<佐賀>3/10) ○野辺地の方言 CDとCD-ROMに再現 2000語よみがえる [青森県野辺地]町立  図書館 発音、言葉の意味収録(東奥日報3/11) ○都立図書館放出 5万冊巡り提言 共同保存センターを [多摩地区図書館  サービス研究会](読売3/11) ○調べもの [横浜]市・市教委が応援 市政への質問 電話で応対 港南・旭・  青葉区で 15日から 図書館ネット検索 目次・要旨も 18館330万冊対象   16日から(朝日<横浜>3/11) http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/index.html ○[新潟]市中央図書館 開架スペースに いす730席 滞在型を目指す 建設基  本設計素案まとまる(新潟日報3/12) ○読み聞かせ団体 5年前より1300増 読書推進運動協[議会]調べ  (日本教育3/12) ○[岐阜]県図書館と岐阜大図書館 本の貸し出し どちらでもOK 相互協力  協定結ぶ 利用者へのサービス向上へ(岐阜3/13) ○[高知]県立図書館 整備検討へ庁内組織 04年度に 県教育長 経済界と勉  強会も(朝日<高知>3/13) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○日本図書館研究会整理技術研究グループ4月月例研究会  日時:2004年4月17日(土)14:00-17:00  会場:大阪市立総合生涯学習センター第4研修室  テーマ:『英米目録規則』新版への論点  発表者:古川肇氏(近畿大学非常勤)  詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/  連絡先:渡邊隆弘(神戸大学附属図書館 watanabe★lib.kobe-u.ac.jp) ○平成16年度「子ども読書の日」記念 子どもの読書活動推進フォーラム  主催:文部科学省  日時:2004年4月23日(金)13:00-17:00  会場:国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟  内容:式典(文部科学大臣表彰等),講演「扉をあけて物語の旅へ」角野栄   子氏(童話作家),子どもの読書活動推進実践事例報告  定員:500名(先着順)・入場無料(要申込)  詳細HP:http://dokusyo.or.jp/www/suisin/world/423.htm  申込・問合先:子どもの読書推進会議事務局(〒162-0828 東京都新宿区袋町6  読書推進運動協議会内 フォーラム係 TEL.03-3260-6833 FAX.03-5229-1560) ○講演会「図書館と教育基本法」(仮題)  主催:図書館問題研究会神奈川支部  日時:2004年4月25日(日)13:00-17:00  会場:藤沢市辻堂市民図書館  講師:山口源治郎氏(東京学芸大学教授)  連絡先:図問研神奈川支部事務局(E-mail:tmkkhpko★m12.alpha-net.ne.jp) ○第2回朝日「図書館を考える」フォーラム  主催:朝日新聞社  日時:2004年5月23日(日)第1部:13:30-14:20 第2部:14:30-16:15  会場:有楽町マリオン・朝日ホール  内容:第1部 基調講演「図書館に行こう!〜読書しない"オトナ"に送る処方   箋」(仮題)石原千秋氏(早稲田大学教授),第2部 パネルディスカッショ   ン「図書館ルネサンスで豊かな知的生活を!」司会進行:宮崎哲弥氏(評   論家・朝日新聞書評委員)パネリスト:石原千秋氏,糸賀雅児氏(慶応義塾   大学教授),江上節子氏(中教審委員・日本ベンチャー学会理事)渡部幹雄   氏(愛知川町立図書館館長),他に3つの分科会を同日開催  申込締切:2004年5月7日(金)  詳細・申込HP:http://www.asahi.com/information/db/forum.html  問合先:朝日新聞社 電子電波メディア本部営業セクション 担当:大友   dna★asahi.com ○図書館をもっと身近に 暮らしのなかに−ディスカバー図書館2004  主催:文部科学省,(社)日本図書館協会  日時:2004年5月29日(土)13:30-16:20  会場:明治大学アカデミーコモンアカデミーホール  内容:挨拶(河村建夫文部科学大臣(予定),長尾真日図協会長),基調講演   「知的立国を図書館から」(片山善博鳥取県知事),パネルディスカッシ   ョン(パネリスト:本上まなみ氏(タレント),児玉清氏(俳優),片山善   博氏,常世田良氏(浦安市教育委員会),糸賀雅児氏(慶應義塾大学教授)   コーディネータ:好本恵NHKアナウンサー)  定員:700名 参加費:無料  申込方法:〒,住所,氏名,所属,FAX,TELを明記しFAX,E-mail,はがきで下記宛  申込先:日本図書館協会イベント係(〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14   FAX.03-3523-3771 E-mail:sinkou★jla.or.jp) ---------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』4月号(64ページ・定価980円)のお知らせ ○特集「資料の現物保存・修復の現在」  ・資料の現物保存:最近の動向(小川千代子)  ・国立国会図書館の資料保存と修復の現状(水谷愛子)  ・都立図書館の製本研修会(真野節雄)  ・市町村合併と資料の保存(小松芳郎)  ・安全で効果的な資料保存一考−自館ガイドラインへの一歩(栗木衛) ○その他  ・「われら、図書館応援団!! 42」温泉に魅せられて。(野口悦男)ほか   --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○杉野服飾大学附属図書館 非常勤職員:若干名  応募締切:2004年4月12日(月)必着 ○(財)日本交通公社旅の図書館 臨時要員:1名  応募締切:2004年4月15日(木) ○昭和大学長津田校舎図書室 臨時職員:1名  応募締切:2004年4月16日(金)  求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。  http://www.jla.or.jp/job.htm   http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm   ===========================================================no.200 END= ■JLAメールマガジンの登録・解除・アドレス変更はこちらまで。  mailmaga★jla.or.jp ■バックナンバーはこちら  http://www.jla.or.jp/archives/