利用教育委員会通信:最新号
<CUE>利用教育委員会通信 第76号(21巻1号) 2010.6.4 発行
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■■■ ■ ■ ■■■ 利 用 教 育 委 員 会 通 信
■ ■ ■ ■■ 日本図書館協会図書館利用教育委員会
■■■ ■■■ ■■■ JLA The Committee of User Education
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・「<CUE>利用教育委員会通信」は,日本図書館協会図書館利用
教育委員会の最新のニュースをお伝えするメールマガジンです。
・<CUE>とは,Committee of User Education の頭文字です。
英語の「cue」はスタートの合図の意。利用教育の普及への願いを
込めた誌名です。
・利用教育関連の情報をお寄せください。
・メールマガジンに関するご意見, ご要望はこちらへ。cue@jla.or.jp
・当委員会は,今年で20周年を迎えます。
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□ 目次
(1)図書館利用教育委員会20周年および『情報リテラシー教育の実践』
刊行記念の会(トークセッション(図書館利用教育実践セミナー
特別編)とパーティ)のご案内
(2)第15回図書館利用教育実践セミナー(in 京都)のご報告
(3)第11回図書館総合展フォーラムのご報告
(4)2010年度図書館利用教育委員会活動計画
(5)第175回図書館利用教育委員会 開催記録
(6)第176回図書館利用教育委員会 開催記録
(7)第177回図書館利用教育委員会 開催記録
(8)文献紹介1
(9)文献紹介2
(10)図書館利用教育文献一覧(2009年8月~2010年5月発行分)
(11)編集後記
(12)図書館利用教育委員会委員
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(1)図書館利用教育委員会20周年および『情報リテラシー教育の実践』
刊行記念の会(トークセッション(図書館利用教育実践セミナー
特別編)とパーティ)のご案内
時下 ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。平素は当委員会
の活動にご理解とご協力をたまわり,深く感謝しております。
さて,図書館利用教育委員会は20周年を迎えるに至りました。また,
本年3月には委員会活動の成果として『情報リテラシー教育の実践:す
べての図書館で利用教育を』(JLA図書館実践シリーズ)を編集・刊行
することができました。
20周年と刊行を記念するとともに,皆様に感謝の気持ちをお伝えする
機会として,「図書館利用教育実践セミナー」の特別編としてトークセ
ッションとささやかなパーティを開催いたします。
参加ご希望の方は,下記のとおりお申し込みをお願いいたします。な
お,満席の場合等には、お断りする場合がありますことを予めご了承く
ださい。
記
・日 時:2010年6月26日(土)
13:30~14:30 トークセッション(図書館利用教育実践セミナー
特別編)
「情報リテラシー教育の実践:すべての図書館で利用教育を」
市村 櫻子(国立女性教育会館情報課長)
松田ユリ子(神奈川県立相模原高等学校図書館司書)
(五十音順・敬称略)
司会:野末俊比古(青山学院大学准教授,当委員会委員長)
主催:日本図書館協会 企画・運営:図書館利用教育委員会
14:30~15:30 パーティ(主催:図書館利用教育委員会)
・会 場:日本図書館協会2階研修室
・会 費:1,000円(当日,頂戴いたします)
・申込方法:下記の申込書に記入のうえ,下記宛てに電子メールでお申
込みください。
E-mail:cue@jla.or.jp
・申込締切:2010年6月23日 (水)
・本件に関する連絡先:日本図書館協会事務局(図書館利用教育委員会
担当)久保木
E-mail: cue@jla.or.jp
■申込書
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《トークセッション・パーティ》参加申込書 [2010年6月26日(土)]
申込日:
氏名(氏名ヨミ):
JLA個人会員/非会員(会員の場合は会員番号: )
所属:
住所:
電話番号:
電子メール:
--------------------------------
※記入いただいた情報は,今回の企画・運営の参考にするほか,今後,
セミナー等の情報をお送りする場合などを除き,利用,公表すること
はありません。
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(2)第15回図書館利用教育実践セミナー(in 京都)のご報告
「利用者の情報行動と情報リテラシー教育」の報告
天野由貴(当委員会委員,椙山女学園
高・中図書館)
JLA図書館利用教育委員会による恒例の京都セミナーが,2月28日(日)
9時30分から13時までJR京都駅前のキャンパスプラザ京都で行われた。
今年のテーマは,利用教育においても根幹である「情報リテラシー教
育の理論と新たなる実践」。135名もの参加者があり,その評価は5段階
評価で平均4.6点,87%の参加者が5点をつけた。
参加者は大学図書館員を中心に,さまざまな館種・職種にわたってい
た。関西方面での開催を希望する声を受けて毎年続けているセミナーで
あるが,今年は基調講演に情報行動研究において大変著名な三輪眞木子
さん(放送大学ICT活用・遠隔教育センター)をお迎えした。情報リテ
ラシー教育を理論的に,さらに感情のコントロールや自己効力感から見
るという新しい情報探索モデルへと展開され,情報リテラシー教育に関
する最近の研究成果および実践への活用も含めてご講演いただいた。非
常に内容の濃い講演であったため,参加者の満足度もかなり高かった。
また,実践報告においては,青山学院大学の野末俊比古さんと昭和大学
の和田佳代子さんによる「情報リテラシー教育の新しい方法とその実践」
と題した実践報告があった。
特に和田さんの具体的な手法や実践内容には,「実践に活かしたい」
「一部分だけでも実践したい」などといった参加者の声が寄せられた。
「時間が短すぎた」「もっと時間を延ばしてほしい」という声に,どの
ように応えるかなどが今後の課題である。
出典:天野由貴「第15回図書館利用教育実践セミナー(in 京都)「利用
者の情報行動と情報リテラシー教育」の報告」『図書館雑誌』Vol.104,
No.5,2010.5,p.258.
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(3)第11回図書館総合展フォーラムのご報告
「伝える技術と方法」について考える機会に
野末俊比古(当委員会委員長,青山学院大学
教育人間科学部)
日本図書館協会は,2009年11月10日,図書館総合展(パシフィコ横浜)
において,フォーラム「伝える技術と方法―“情報リテラシー”リレー
トーク&交流サロン」を開催した。企画・運営には,図書館利用教育委
員会があたった。情報リテラシーの指導・支援においては,「利用者に
いかに伝えるか」を図書館(員)は考えなければならない。このテーマ
をフォーラムでは取り上げた。
前半のリレートークでは,同委員会委員4名から,それぞれの視点・
立場に基づいて,話題提供・問題提起が行われた。続く交流サロンでは,
会場四隅に分かれた4名の委員を参加者が囲み,活発な質疑応答や意見
交換が行われた。80名を超える参加者それぞれが「図書館(員)は何が
できるか,何をすべきか」についてヒントを得る機会になったことと思
う。話題提供・問題提起は天野由貴(椙山女学園高・中図書館),石川
敬史(工学院大学図書館),戸田光昭(駿河台大学名誉教授),福田博
同(跡見学園女子大学),司会は野末俊比古(青山学院大学教育人間科
学部)の各委員が担当した。
出典:野末俊比古「第11回図書館総合展にてフォーラムを開催―「伝え
る技術と方法」について考える機会に」『図書館雑誌』Vol.104,No.4,
2010.4,p.195.
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(4)2010年度図書館利用教育委員会活動計画
1.委員会会議およびWG会議の開催
委員会運営に関する討議等。
2.図書館利用教育実践セミナー(第16・17回)の開催
利用教育の普及・啓発等のために開催。東京で1回,京都で1回の予定。
3.図書館利用教育に関する調査研究
全国の図書館等における利用教育の実施状況や動向・課題などについ
て調査研究を実施。
4.図書館総合展における発表
上記調査研究活動の成果などをポスターセッション(予定)にて発表。
5.メールマガジン「利用教育委員会通信」の編集・発行
委員会活動の報告や利用教育の啓発普及などのために年数回,発行。
6.ホームページの編集・更新
委員会活動の報告や利用教育の啓発普及などのために編集・更新。
7.「図書館利用教育ハンドブック:学校図書館版(仮称)」の編集・
刊行
WGにて作業を担当。2010年夏ごろ刊行予定。
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(5)第175回図書館利用教育委員会 開催記録
日時:2009(平成21)年9月25日(金)15:30~17:00
場所:日本図書館協会5階第1会議室
1.図書館総合展フォーラム(11月・横浜)におけるフォーラムについ
て
標記について,プログラムや準備・役割分担を検討した。
2.利用教育実践セミナー(2月・京都)について
標記について,次回委員会にて検討することを確認した。
3.20周年記念パーティ(出版記念)について
標記について,次回委員会にて検討することを確認した。
4.利用教育実践セミナー出版企画(JLA「図書館実践シリーズ」)に
ついて
進捗状況について報告があった。提案どおり進めていくことになった。
5.「図書館利用教育ハンドブック学校図書館版(仮称)」出版企画に
ついて
進捗状況について報告があった。提案どおり進めていくことになった。
6.メールマガジンについて
発行計画(第74号以降)について,提案どおり進めていくことになっ
た。
7.第15回実践セミナーについて
進行・役割分担などについて相談・確認した。
8.その他
次回以降の委員会開催日程について次のとおりとすることとした。
・176回:11/10(火)図書館総合展フォーラム終了後(パシフィコ横
浜または近隣にて)
・177回:12月または1月にて調整
以上
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(6)第176回図書館利用教育委員会 開催記録
日時:2009(平成21)年11月10日(火)13:00~14:30
場所:パシフィコ横浜会議センター6Fベーブリッジカフェ
0.前回記録の確認
前回記録を確認した。
1.利用教育実践セミナー(2月・京都)について
テーマと講師について相談し,候補者に順次,打診していくことにな
った。
2.20周年記念パーティ(出版記念)について
開催時期・内容と今後の作業手順・分担について,検討を進めること
を確認した。
3.利用教育実践セミナー出版企画(JLA「図書館実践シリーズ」)に
ついて
進捗状況について報告があった。
4.「図書館利用教育ハンドブック学校図書館版(仮称)」について
進捗状況について報告があった。
5.「通信(メールマガジン)」について
今後の発行計画について確認した。
6.その他
次回委員会開催予定については,メール上で相談のうえ,決めること
になった。
以上
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(7)第177回図書館利用教育委員会 開催記録
日時:2010(平成22)年1月15日(金)10:30~12:30
場所:日本図書館協会5階第2会議室
0.議事録の確認
前回議事録を確認した。
1.京都セミナー(2月28日)について
資料に基づいて講師,テーマ,スケジュール,作業分担などについて
検討,決定した。
2.20周年記念行事について
資料に基づいて日時,内容,作業分担などについて検討した。次回委
員会までにさらに作業を進めることになった。
3.利用教育実践セミナー出版企画(JLA「図書館実践シリーズ」)に
ついて
進捗状況の報告があり,意見交換ののち,作業を進めることを確認し
た。
4.「図書館利用教育ハンドブック学校図書館版(仮称)」出版企画に
ついて
進捗状況の報告があった。
5.メールマガジンについて
進捗状況・発行予定の報告があった。
6.来年度(以降)の委員会運営について
資料に基づいて,来年度の運営方針について検討した結果,調査研究
機能を強化し,来年度は次の事業をメインに進めることとなった。
・20周年記念行事…5月予定
・図書館総合展(ポスターセッションへの参加を念頭に今後,詳細を
詰める)…秋
・京都セミナー…来年2~3月
セミナーなどは,全国の図書館等に主催してもらい,委員会はその後
援などとして協力していく方向をめざすこととし,委員会としてはセミ
ナーのニーズ調査やプログラム開発などの調査研究を行なっていくこと
を確認した。
7.その他
・総合展フォーラムのアンケート結果について紹介があった。
・次回の会議は京都セミナー終了後に開催することとなった。
以上
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(8)文献紹介1
新しい図書館利用教育の基本的な実践書
―あらゆる図書館で使える―
戸田光昭(駿河台大学名誉教授)
文献:『情報リテラシー教育の実践:すべての図書館で利用教育を』
(JLA図書館実践シリーズ14)日本図書館協会図書館利用教育委員
会編 日本図書館協会発行 2010年3月 180ページ 1,800円(税別)
読みやすく,よくまとまった実用的な入門書である。目次を見ると難
しそうな部分もあるが,読み方を間違えなければ,これほど役に立つ
「図書館利用教育」の入門書は他にない。本稿でその読み方を伝授しま
す。
まず,1章「本書を手に取ったみなさんへ」は、必ず読まなければな
らない。分かり難い箇所があるかもしれないが,ていねいに,時間をか
けて読む必要がある。この本の内容全体に対する導入であり,入門的な
内容になっている。読み飛ばさないことが肝要である。場合によっては,
赤鉛筆を手に持って,アンダーラインを引きながら読むのもよいであろ
う。執筆者は,日本の図書館利用教育の先駆者であり,今でも第一人者
の丸本郁子元委員である。時間をかければ必ず理解できる内容になって
いる。
次のステップとしては,最初から体系的に読みたい場合,2章「情報
リテラシー教育をめぐる理論」へ進み,その文末にある「注・引用文献」
を入手して詳細に読むのもよいが,すぐに実践効果を期待したい時は,
Ⅱ部「実践編」の3章から9章のうち,自分が直接関係する実践例,あ
るいは興味のあるテーマ(実践例)を探して読むのがよいだろう。こう
して読み進めれば,まさに実践的な入門図書としての利用価値が即効体
感できる。
本書は,「図書館利用教育」を「情報リテラシー教育」へと発展させ
た内容の出版物としては,最初のものの一つといえるであろう。従来型
の利用教育からこのように発展できたのは,館種を越えた内容になって
いるからである。特に専門図書館では,情報の評価が重要であり,学校
図書館ではメディアリテラシーが重要である。これらを含めたリテラシ
ーを指導,支援できなければ,これからの図書館機能を発揮することは
困難である。
なお,追記すると,よい利用教育が可能な条件がいくつかあって,最
初の条件は,もちろん,優秀なライブラリアンであるが,第二の条件は
いわゆる「よい図書館」である。しかも単一の図書館ではなく,図書館
の連携網が整っていることである。先日亡くなった井上ひさしさんの生
前の最後の出版物の一つである『ボローニャ紀行』(文春文庫,2010年
3月発行,単行本は2008年3月発行)には,ボローニャの女子修道院の建
物を再生させ,移転してきた「イタリア女性図書館」が紹介されている。
これは,ヨーロッパに30以上ある「女性問題研究図書館」を束ねる本部
にもなっている。すなわち,ヨーロッパ女性図書館ネットワーク(WI
NE)の調整本部になるという。このようなシステム(図書館ネットワ
ーク)を有することが「よい図書館」の必要条件である。
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(9)文献紹介2
本には読み方がある
―遅筆で有名な井上ひさしの読書の極意を探ろう―
戸田光昭(駿河台大学名誉教授)
文献:『本の運命』(文春文庫)井上ひさし著 文藝春秋 2000年7月
発行 188ページ 390円(税別)
「遅筆堂文庫」という名称の町立図書館内個人文庫「井上ひさし文庫」
(井上ひさしの蔵書を移管,約13万冊所蔵)がある。井上ひさしが何ゆ
えに遅筆なのかの詳細は,本書に詳しく書かれていて、大変興味深いの
であるが,簡単に言えば,調べものに時間がかかり過ぎるのである。調
べものの段階が終われば,執筆時間はかなり速いという。このような作
家の読書の方法が「井上流本の読み方十箇条」としてまとめられている。
そして本書には,この作家の生い立ち,終戦後の読書事情,映画館通い
の生活,大学進学のこと,子供を本好きにするには,ついに図書館をつ
くるなどの章がある。そこには,本,図書館,読書などの周辺話題がま
とめられている。国民読書年にふさわしい内容なので,旧著ではあるが,
必読書として紹介する。
井上流本の読み方十箇条は,次のようなものである。誰でもこれを手
本にすることができ,さらに,そのうちの幾つかを実行するだけで,確
実に本の読み方が変化する。
「その一,オッと思ったら赤鉛筆」
面白いと思ったら,すぐに線を引くのである。こうしておけば,その
本のダイジェスト版ができあがる。つぎに読むときは一冊を15分で読め
るという。
「その二,索引は自分で作る」
日本の図書は専門書も含めて索引がないか,不十分な場合が多い。そ
こで,読者が自分で,本の扉や見返しに重要語を記入し,そのページが
書いておく。少なくとも「大事な本」はそのように読む。
「その三,本は手が記憶する」
情報は整理せず,体で覚える,手で記憶する。カード化せずに,抜書
きをする。時系列的に番号を振り,専用ノート(手帳)に記録する。
「その四,本はゆっくり読むと,速く読める」
いわゆる速読法は少なくとも作家にとっては問題外である。しかも,
作家には特別な才能があるようで,例えば,司馬遼太郎さんは,「写真
読み」ができたという。ページごと頭の中に写し込んでしまうという。
天才には可能だが,普通の人には無理なので,「ゆっくり読み」を薦め
ている。どんな本でも,最初の十ページくらいは丁寧によみ,内容を頭
の中に叩き込んで,次第に速度をあげてゆくという方法です。結局は,
この読み方で,本を速く読めるという。
「その五,目次を睨むべし」
特に専門書の場合に大切で,最初に目次をじっくり読み込み,その構
造を見破り,全体構成や論旨の進め方の検討をつける。
「その六,大部な事典はバラバラにしよう」
分厚い事典はカッターで切って,分冊にする。持ち運びしやすくし,
外で読めるようにする。調べものがあるときは,該当部分だけを電車の
中などで読め。大変に便利である。このためには,同じ事典を二冊ずつ
購入するなどの出費が必要だが。
「その七,栞は一本とは限らない」
本を読んでいて,栞ひもが一本しかついていないのは不便である。読
んでいる途中で,このページを,また見なければならないということが
多い。そこで,自分用に栞ひもを付けてしまう。カバーを表紙に糊でく
っつけて栞も一緒に付ける。ヤマト糊で十分だという。タコ糸で作った
栞を何本でもつけられる。
「その八,個人全集をまとめ読み」
井上の個人的な趣味であるとことわって,第一巻から最終巻まで集中
して読み通すと,作家にとっては役立つ。その一で述べたダイジェスト
版作りを併用して行うと,最終巻まで読み終わった後,評伝や作家論が
書けるぐらいに,充分な資料が自然に抽出されている。
「その九,ツンドクにも効用がある」
買った本を読まないで,ツンドクだけの効用,本屋で手に取った本は
「一期一会」であるから,買ってしまうことの効用など。しかし,この
方法には問題があり,作家の周囲が本で埋まってしまう。そして,つい
に「遅筆堂文庫」誕生となるのである。
「その十、戯曲は配役をして読む」
戯曲を読む人が少ないので,その解決のための方策を書いている。本
書を読んで確かめて下さい。
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(10)図書館利用教育文献一覧(2009年8月~2010年5月発行分)
≪対象誌>≫
『跡見学園女子大学文学部紀要』『学校図書館』『カレントアウェアネス』
『看護と情報』『情報管理』『専門図書館』『短期大学図書館研究』
『図書館界』
・この文献一覧の情報は、当委員会委員が現物により収集したものです。
内容の誤りや採録されていない文献にお気づきの方は,ぜひご連絡く
ださい。
・収録対象期間には多少ずれがあります。
・上記の雑誌以外でも必要に応じて採録しています。
・一部の文献には解題を付けました。
・書誌事項の先頭に館種を【大学図書館】【公共図書館】等で示し,館
種別にリストアップしました。
・◆は利用教育関連文献,◇は少し広く採録した参考文献です。
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【大学図書館】
◆井上真琴「情報リテラシー教育における図書館的課題―名詞で考える
な、動詞で考えよ(講演抄録)」『短期大学図書館研究』29,2009,
p.91-93.
◆加藤和英「看護職者を対象とした文献検索講習会;岐阜県立看護大学
図書館の取り組み」(特集:外部利用支援)『看護と情報』17,
2010.3,p.23-26.
◆小池利栄子「パスファインダーの作成と活用への試み」『看護と情報』
17, 2010.3, p.62-66.
*著者は大阪府立大学羽曳野図書センター所属
◆紅露剛「利用講習会を通した図書館のアピール:南山大学名古屋図書
館の事例」(特修:図書館アピール)『専門図書館』239,2010.1,
p.21-27.
◆慈道佐代子「情報リテラシーと利用教育―大学図書館と公共図書館」
(350号記念特集 図書館・図書館学の発展―21世紀初頭の図書館
IV 図書館サービス)『図書館界』61(5),2010.1, p.495-510.
【内容】情報リテラシー,利用教育に関する2000年から2009年前半に
おける10年間の文献レビュー。
◆千葉基弘(ほか著)「情報検索のスキルアップと利用者教育を考える」
(特集 第16回医学図書館員基礎研修会;グループ討議 B)『医学
図書館』57(1),2010.3,p.65-70.
◆堤香苗;木村修一「短期大学図書館における情報リテラシー教育支援
の一例―指導教材とパスファインダー」『短期大学図書館研究』29,
2009, p.41-47.
◆米澤誠「レポート作成におけるコピペ防止策―コピペを超えるライテ
ィング授業デザイン」『情報管理』52(5),2009.8, p.276-285.
【内容】コピペのないレポート作成指導を実践した筆者による授業の
工夫が詳細に述べられている。また,この授業の成果から,大学教育
におけるライティング教育の必要性やレポートを作成する過程で情報
リテラシーのスキルを効果的に習得できることを述べている。さらに,
ライティングを中心とした大学のオープン教育と情報リテラシー教育
が連携していく可能性を指摘している。
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【公共図書館】
◆福田博同「アクセシビリティを具現した図書館利用教育:現状と課題
(1)」『跡見学園女子大学文学部紀要』44,2010.3, p.95-109
【内容】障害者や高齢者など図書館利用に障害を持つ人々への情報化
対応の視点から,公立図書館のWebページのアクセシビリティの現状
を分析・評価し,利用教育の課題と対策案を提示している。
◆森田歌子「情報交差点 市民協働による新しい図書館サービスの創造!
図書館だからこそできる情報リテラシー教育、人材育成を目指す
NPO法人上田図書館倶楽部の活動を探る」『情報管理』52(8),2009.11,
p.496-497.
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【学校図書館】
◆小瀬村良美「学校図書館活用授業―情報リテラシーをはぐくむ」『学
校図書館』709, 2009.11, p.76-78.
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【専門図書館】
◆及川はるみ「患者・家族・市民への情報利用支援」(特集:外部利用支
援)『看護と情報』17,2010.3,p.41-44.
◆中西愛「患者図書室「からだ情報館」における利用者支援」(特集:
外部利用支援)『看護と情報』17,2010.3,p.30-34.
*著者は東京女子医大図書館所属
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【共通】
◆野末俊比古「研究文献レビュー 情報リテラシー教育:図書館・図書
館情報学を取り巻く研究動向」『カレントアウェアネス』302, 2009.
12, p.18-24.
【内容】2008年以降の図書館情報学だけでなくその周辺も含めた情報
リテラシー教育の研究文献のレビュー。
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(11)編集後記
第76号をお届けします。今年度最初の通信の発行となりました。定期
的に発行できるよう努力します。今後ともよろしくお願いいたします。
(春田)
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(12)図書館利用教育委員会委員
(委員長)
野末俊比古 :青山学院大学教育人間科学部
(委員)
青木玲子 :和光大学
赤瀬美穂 :京都産業大学図書館
天野由貴 :椙山女学園高・中図書館
有吉末充 :京都学園大学人間文化学部
石川敬史 :工学院大学図書館
戸田光昭 :駿河台大学名誉教授
春田和男 :東京家政大学人文学部
福田博同 :跡見学園女子大学文学部
和田佳代子 :昭和大学歯科医学教育推進室
久保木いづみ:日本図書館協会事務局
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<CUE>利用教育委員会通信 第76号(21巻1号) 2010.6.4 発行
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