********************************************************************************  公共図書館部会通信No.8            2020.7    発行:公共図書館部会会長 宇梶 宏美   編集:事務局担当 鈴木   東京都中央区新川1-11-14 公益社団法人日本図書館協会内   пF03-3523-0811 Fax:03-3523-0841 E-mail:suzuki@jla.or.jp ******************************************************************************** 新型コロナウイルス感染症への対応をされながら、図書館サービスをされている公立図 書館の皆様のために一日も早い収束をお祈りいたします。 7(2017年5月)から3年ぶりの発行となりました。情報提供が充分にできなかったこと をお詫び申し上げます。年に2回程度の定期発行を目指しますので、よろしくお願いいた します。 ▼目次▲  ■2020(令和2)年度公共図書館部会の書面決議の結果について  ■2019(令和元)年度全国公共図書館研究集会をホームページに掲載 ■2020(令和2)年度公共図書館部会の書面決議の結果について  2020(令和2)年度公共図書館部会総会は、2020年6月12日(金)から6月25日(木) までの期間、書面決議をしていただきました。次のように書面決議がなされ、議案原案す べてが承認されました。書面決議によるご出席ありがとうございます。  公共図書館部会構成員:2940人(2020年4月30日現在)、書面決議総数:633名(非会員 を除き、重複決議は決議時間の遅いものを有効とした。)  また、今回の書面決議は、「公益社団法人日本図書館協会活動部会総会及び役員の会議 等の開催における決議の特例規程(新型コロナウイルス感染症対応)」の第5条及び第7条 により構成員の10分の1の人数の意思表示をもって部会総会が成立し、決議は部会成立構 成員の過半数をもって行うという規定によって開催しました。 議案第1号 2019(令和元)年度公共図書館部会事業報告及び決算報告について   賛成 631 反対  2 議案第2号 2020(令和2)年度公共図書館部会事業計画及び予算について   賛成 631 反対  2 議案第3号 2020(令和2)年度公共図書館部会幹事選出について   賛成 633 反対  0 議案第4号 2020(令和2)年度公共図書館部会部会長・副部会長選出について   賛成 632 反対  1 議案第5号 公共図書館部会規程の改正について(特例規程の部会規程への盛り込み)   賛成 619 反対 14  今回は、対面式の総会が開催できなかったため、書面決議で行いましたが、質疑応答 ができない環境のため、特に反対決議14票が投じられた議案第5号を中心に、この通信の 場をお借りして説明させていただきます。  公共図書館部会は例年、6月の日本図書館協会代議員総会開催日に幹事会と総会を開 催しています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため今年度は対面式で の会議開催ができませんでした。そのため、協会理事会で制定した「活動部会総会及び 役員の会議等開催における決議の特例規程(新型コロナウイルス感染症対応)」により書 面決議を行いました。これについては、図書館雑誌4月号で委任状のはがきを同封するな ど対面での開催を前提にしていたため、公共図書館部会構成員の皆さまには混乱を生じ させてしまいました。また、図書館雑誌5月号には6部会長連名の「2020(令和2)年度 活動部会総会の決議方法のご案内」を同封いたしました。  そのような中で、部会幹事会を書面決議で6月4日から6月11日に開催し、その後、部会 総会に書面決議を付しました。  この議案の中では、通常の事業や経費、役員の承認だけでなく、特例規程を部会規程 に盛り込み、今後の感染症などへの対応ができるように改正提案しています。議案第5号 です。今回の提案の趣旨は大きく2つあります。  1つは、部会総会の成立要件です。部会規程第4条第5項に「部会総会は、部会のすべて の構成員の過半数の出席をもって成立する。」とあります。昨年度の例だと、事業報告 にあるように出席者数1545名うち委任状が1497名となっています。委任状を算入する ことではじめて、総会が成立する状況です。しかし、たとえば、今回の部会総会の書面 決議は総数633名であり、従前の規程では部会総会が成立しません。公益法人になる以前 の部会は、構成員総数の10分の1を成立要件としていましたが、「公共図書館部会の今 後の運営のあり方について(最終まとめ)」で、「法人法との整合性もあり」、今回改 正前の規定を決定しました。協会の代議員は100人に1名を選挙で選んでいます。また、 他の5部会が10分の1を成立要件としていることに対して、著しく厳しい成立要件です。 その緩和のため、今回提案いたしました。  今までは幸いにして、定足数を下回ることがありませんでしたが、万一定数確保がで きないときは、部会総会が成立せず、承認事項が承認されなくなります。ちなみに、今回 の633票では従前の規定では総会は成立しないため、部会総会を再度開催する必要があり ます。このような事態を避けるためにも、今回提案させていただきました。なお、部 会構成員の規定は変わりませんので、すべての構成員に議決の資格があることは変わ りません。    2つには、今回の新型コロナウイルス感染症で制定した特例法は、規程の有効期間が第 3 条で「この規程で定める特例の有効期間は、新型コロナウイルス感染症によりそれぞ れの部会総会等の開催が困難な期間とし、この規程の施行の日から、概ね 2020(令和2) 年内とする。2 理事長は、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況により、前項の期間を 延長し、又は短縮することができる。延長又は短縮する際、理事長は各活動部会長に連絡 し、直後の理事会に報告する。」となっています。総会や幹事会は対面で議論をすること がもちろん前提ですが、新型コロナウイルス感染症以降もこのような事態に対応できる ようにしておくことが必要です。そのための規定を挿入いたしました。ご理解をいただき ますようお願いいたします。  また、その他の質問事項については次のとおり回答いたします。  部会通信の発行については、今回の発行を機会に年2回程度の発行を行っていきます。  決算書の経費の流用について、幹事会交通費から事務費の用紙代として40,000円を流 用しています。これは、昨年の6月開催の部会総会議案書費用として協会の用紙やイン ク代を先行使用し、年度末に精算することとしているものです。加えて今回3月末から 新型コロナウイルス感染症対応で、総会開催内容をどう知らせるか検討し、図書館雑 誌5月号の封入資料の用紙代を先行的に昨年度予算を使用して対応しています。  今年度の予算では、すでに部会幹事会の第1回の対面開催を中止しており、旅費の執 行をしていませんし、その議事次第や代議員総会の議案書等も用紙代を執行していませ ん。また部会事業を執行する際には新型コロナウイルス感染症への考慮をしながら、前 年度と同様に行えない項目もあるので、幹事会で今後諮っていく予定です。  なお、「公益社団法人日本図書館協会活動部会総会及び役員の会議等の開催における決 議の特例規程(新型コロナウイルス感染症対応)」については、下記のURLで公共図書館 部会の紹介文とともに、公共図書館部会規程、活動部会通則規程と並んで掲載しています のでご参照ください。  http://www.jla.or.jp/divisions/koukyo/tabid/272/Default.aspx ■ 2019(令和元)年度全国公共図書館研究集会をホームページに掲載  2019年(令和元)年度は、全国公共図書館研究集会が児童・青少年部門とサービス部門 総合・経営部門の2部門開催されました。  「児童・青少年部門」は、2019(令和元)年11月28日(木)から29日(金)にかけて、島 根県の県民会館で、「子どもとともに読書の喜びを分かち合おう」をテーマにストーリ ーテラーで子どもと絵本ネットワークルピナス代表の松本なお子さんと、島根県立大学人 間文化学部長で教授の岩田英作さんの基調講演があり、128名が参加しました。  また、「サービス部門 総合・経営部門」は、2019(令和元)年12月12日(木)から12月 13日(金)にかけて、千葉市生涯学習センターを会場に、テーマを「レファレンスサービ スを活性化するために」として行われました。基調講演は慶應義塾大学名誉教授の田村俊 作さんで145名が参加しました。  それ以前の研究集会の報告も含め、以下のURLでご覧になれます。ぜひご一読を。  http://www.jla.or.jp/divisions/koukyo/tabid/272/Default.aspx     また、2020(令和2)年度は、サービス部門 総合・経営部門を大阪府東大阪市で2021年 (令和3)1月開催予定です。