====================================================<2012/6/13発信>
JLAメールマガジン 第607号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2012 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○日図協図書館の自由委員会、武雄市教育委員会を訪問
日本図書館協会図書館の自由委員会は6月11日、九州地区の会員等とともに、
武雄市教育委員会、武雄市立図書館・歴史資料館などを訪問し、指定管理者
制度導入について聴いた。また市議会の審議を傍聴した。樋渡市長と挨拶
を交わした。なお、市民有志50名の皆さんによる勉強会に参加し、意見交換
をした。
○論考紹介「図書館は書店と共栄する」
本メールマガジン599号(4月18日配信)で、中瀬大樹氏の論文「公立図書館
における書籍の貸出が売上に与える影響について」を紹介したが、これにつ
いて分かりやすく書かれた論考が「出版ニュース」6月中旬号に掲載された。
中瀬大樹氏による「書店は図書館をどう活用するか 図書館は書店と共栄す
る」である。冒頭"くすぶり続ける図書館=無料化貸本屋論"で、この問題に
ついての経緯を紹介し、"実証的な分析の必要性"を述べ、研究の結果"売上
減の原因は図書館の貸出にあるか"と論を進め、判明したことは"図書館の貸
出によって書店の売上はむしろ増加している"ことを結論として明らかにし
ている。最後に"図書館と書店の共存に向けて"として、これからは書店の売
上を増やすためにはいかに図書館の影響を活用するか、という議論の必要を
述べている。
○女川つながる図書館支援作業実施
宮城県女川町の女川つながる図書館のブックコーティング講習会が6月2日
(土)~3日(日)に実施された。宮城県図書館の支援活動に、日本図書館協
会からは「Help-Toshokan」の一環として協力することとし、(株)日本ブッ
カーが女川つながる図書館職員への講習を中心に指導に当たった。ブックコ
ーティング作業には、女川つながる図書館職員のほか、宮城県図書館、save
MLAK、県内図書館職員によるボランティアらが二日間で延べ47名参加し、お
よそ500冊の作業を終えた。「女川つながる図書館」は、震災により生涯教
育センターが全壊、今年3月、約2万冊の蔵書により開館した。
○出版労連が出版流通について提言
日本出版労働組合連合会(出版労連)は5月24日「出版流通が抱える諸問題
に関する提言」を発表した。同労連は2010年に「出版産業の新生」のための
課題を検討するプロジェクト会議を設置し、出版流通、言論・出版・表現の
自由、出版のデジタル化、出版者の権利などの議論を重ねてきた。
この提言はそのひとつで、出版流通の長年の商慣習、流通部門で働く労働者
の待遇の解決を図ることを課題としている。提言は、1.取次の書店に対する
取引条件の透明化と「差別取引」の廃止、2.取次の新規取引出版社や中小零
細出版社への取引条件の改善、3.取次で働く非正規労働者の賃金・労働条件
の改善の3点である。
http://www.syuppan.net/modules/tinyd0/
○読み書き(代読・代筆)情報支援
特定非営利活動法人大活字文化普及協会では、4月より読み書きが困難な方
に向けて、守秘義務と代読・代筆の技術を習得した支援員による情報支援事
業を実施している。
場所:千代田区立日比谷図書文化館4階会議室
日時:平成24年6月29日(金) 6月30日(土) 13時~17時(両日とも)
詳細HP:http://www.daikatsuji.co.jp/
○個人会員アンケート(online)ご協力のお願い
日図協では、会員構成を把握する目的で,個人会員の方への無記名アンケー
トを実施しています。性別、年齢など属性に関することをお尋ねするものです。
2000年4月に行った前回調査(はがきによる調査、回収率24%)から12年が経
過し、経年変化を観察します。今回はインターネットによる調査です。下記
のwebページにアクセスして、できるだけweb上で回答してください。設問は、
属性に関する項目は前回調査と同様ですが、ほかに会員としての活動の状況
等について尋ねています。なお、アンケートで明らかになった課題は、今後
の活動に反映させることにしています。アンケートはこちらから
http://www.jla.or.jp/activities/kikakuchosa/tabid/425/Default.aspx
実施期間:6月1日~8月31日(予定)
(郵送、Faxでも回答可。設問用紙もHPに掲載あり。)
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◆新聞記事より(地域版含む)
○国際子ども図書館増築が本格化 関東整備局 15年6月完成目指す 設計=
日建設計・安藤忠雄建築研究所JV、建築=錢高組(日刊建設工業5/1)
○電子図書館システム強化 奈良先端大 授業収録機能を追加(日刊工業5/3)
○電子書籍普及は進むの? 著作権、配信拡大の壁に 商習慣、日米間で違い
出版社が判断 作家に不安も 出版社が普及機構 「5年後に100万点」目
標 利用拡大めざし図書館も手探り 内容、郷土史など限定的 絶版本配信
へ法改正案(日経5/5)
○広い通路 本選びやすく 市立釧路図書館 移動式バス更新(北海道5/8夕)
○松江南高が文科大臣表彰 図書館教育の実践評価 生徒が課題決め資料探す
(山陰中央新報5/9)
○徳島駅に返却ポスト 市立図書館 14日新設(徳島5/9)
○宣賢の自筆写本入手 京大付属図書館「清家文庫」 平安初期の「古語拾遺」
「独自の解釈 重文級」(京都5/10)
○空き教室を図書室に 三田・つつじが丘小 住民と交流も
(朝日<兵庫・三田>5/10)
○子育てお助け 絵本充実 宮若リコリス13日開館 図書館が核 複合施設
(朝日<福岡・筑豊>5/10)
○来場者が読みたい本投票 県立大短大部松江の図書委 年内開催 学生愛読
書の中から(山陰中央新報5/12)
○多気の図書館利用者サークル 読書推進で文科大臣賞 障害児用の布絵本も
製作(中日5/13)
○長崎市立図書館などが公共建築賞優秀賞受賞(西日本5/17)
○福山市広報 進むデジタル化 図書館HPで閲覧可能(朝日<広島・備後>5/19)
○交流拠点 膨らむ期待 紫波町・オガールプラザ 開所まで1カ月 産直や
図書館が入居 中央駅前発の活気期待(岩手日報5/20)
○県立図書館 財政難に追い打ち 雑誌スポンサー半減 「身近な社会貢献」
訴え(徳島5/20)
○文科省、県内小中学校など顕彰 読書意欲高める 地域住民と連携 立川小
(庄内) 児童に絵本読む 新庄中 感想を話し合う 葉山中(村山)
紙芝居を手作り(八幡よみきかせ隊) イベントを開催 南陽市立図書館
(山形5/21)
○文化の拠点お待たせ 野田村図書館 貸し出しを再開(岩手日報5/22)
○11年度県立図書館 入館者46万人 過去最高 親子向け企画や一般書充実
(新潟日報5/22)
○浜田省吾さん ゆかりの品保存 少年時代に江田島で生活 バス停ベンチな
ど図書館へ(中国5/22)
○動画で「くずし字」学習を 県立図書館 「Web版古文書入門」運用へ
(佐賀5/22)
○図書館管理システム 本格運用スタート 大村、小中対象(長崎5/22)
○図書館ボランティア 人の輪つなぐお手伝い 公立の9割で活動/点字製作
も(読売<大阪>5/22)
○「社史」は楽し まるで写真集 旅雑誌 付録・マンガも 中之島図書館で
コンテスト(朝日<大阪>5/22)
○国会図書館法改定案まとまる(産経5/23)
○絵本の世界 案内に一冊 盛岡のNPO法人が改訂出版 読み聞かせ方を紹介
対象年齢別リスト558冊(岩手日報5/23)
○貴重資料をネット公開 参宮道中記や県ゆかりの直筆文書 県の5文化施設
所有 閲覧システム開設(伊勢5/23)
○豊中・池田・箕面・豊能・能勢の5市町 蔵書221万冊 図書館広域利用へ
(朝日<大阪・北摂>5/23)
○新聞と雑誌 一括検索 [岡山]県立図書館HPに目録開設 県内62館 1.1万
タイトル収録(山陽5/23)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/shiryou/list/all_serial/index.html
○開かれた図書館 先駆者に学ぶ 石上宅嗣の「芸亭院」開創1250年 平城京
の一角に思索の場提供(朝日<大阪>5/23夕)
○23日は「市内一斉朝読書の日」 臼杵で開始 読解力向上目指す(大分合同5/24)
○新図書館の管理運営者公募 豊後高田市教委 28日に説明会(大分合同5/24)
○点訳や音訳 住民が奉仕 ライトハウスライブラリー50周年 図書充実 点
字は6200冊にも(山陰中央新報5/25)
○宇都宮[市立中央図書館主催]の児童文学賞 佐藤さんの作品を選定 27日
に表彰式と講演会(下野5/25)
○利便性向上へ鹿沼市図書館 アンケート基に4カ月間 午後7時まで開館時
間延長(下野5/29)
○市図書館 ツタヤに運営委託 武雄市、条例改正へ(佐賀5/29)
○"図書室"にゲーム要素 小中学校向けシステム 読書離れを解消 NTTデー
タ九州(日刊工業5/30)
○ツタヤ運営 図書館協が委託懸念 武雄市に労働環境など(佐賀5/31)
○番組の保存構想 放送局側が批判 [国立国会図書館](読売6/1)
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◆集会等のお知らせ
○むすびめ見学会【埼玉県立熊谷図書館】
日時:2012年6月16日(土)13:30-
集合場所:熊谷駅(JR高崎線)北口方面行き改札口付近に13時
詳細HP:http://www.musubime.net/
問合先:むすびめの会事務局(E-mail:staff★musubime.net)
○むすびめ講演会「母語維持と学習権:日本在住の日系ブラジル人と米国の
ヒスパニックの場合」
日時:2012年6月17日(日)14:30-17:00
会場:要町第一区民集会室
ゲストスピーカー:杉野俊子氏(工学院大学外国語科教授)
詳細HP:http://www.musubime.net/
問合先:むすびめの会事務局(E-mail:staff★musubime.net)
○日本体育図書館協議会 講演会(オープンセミナー)
日時:2012年6月22日(金)15:45-16:45
会場:仙台大学第5体育館2階大教室
内容:講演「東日本大震災後1年でできたこと、できなかったこと」
米澤誠氏(東北大学附属図書館)
詳細HP:http://library2.nittai.ac.jp/jlape/
問合先:日本体育大学図書館・谷口(E-mail:taniguchi★nittai.ac.jp)
○日本図書館研究会情報組織化研究グループ2012年6月月例研究会
日時:2012年6月23日(土)14:30-17:00
会場:キャンパスポート大阪(大学コンソーシアム大阪)ルームE
テーマ:国立国会図書館サーチ:その開発経緯・機能・特長・今後
発表者:原田隆史氏(同志社大学,国立国会図書館非常勤調査員)
詳細HP:http://josoken.digick.jp/
○主題文献精読会2012年6月例会
日時:2012年6月23日(土)14:00-18:00
会場:東京理科大学森戸記念館2階第2会議室
テーマ:G.G.Chowdhury and Sudatta Chowdhury著「Organizing information:
from the self to the web」(Faceted Publishing, 2007)の精読
発表者:小林康隆氏(聖徳大学)光富健一氏(東京理科大学)
問合先:光富健一(東京理科大学野田図書館 TEL.04-7122-9157
E-mail:mitutomi★admin.tus.ac.jp)鈴木学(日本女子大学西生田図書館
TEL.044-952-6937 E-mail:suzukima★atlas.jwu.ac.jp)
○2012年度歴史資料ネットワーク総会・シンポジウム
「歴史遺産と資料を守りぬく-関西と知られざる大震災の現場を結ぶ-」
日時:2012年7月8日(日)【総会】10:00-12:00【シンポジウム】13:00-17:00
会場:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ
資料代:500円 ※総会は個人・学生会員のみ参加可
報告:白井哲哉氏(茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会)白水智氏
(地域史料保全有志の会〈長野県栄村〉)尾崎安啓氏(寝屋川市立中央図書館)
詳細HP:http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/36463959.html
○第19回医学図書館員基礎研修会
主催:特定非営利活動法人日本医学図書館協会
期日:2012年8月8日(水)~10日(金)
会場:愛知学院大学楠元キャンパス
テーマ:「マイテーマを見つけよう、探そう:医学図書館員として」
内容概要:講演,講義,演習,グループ討議によるヘルスサイエンス図書館員に必要な
基礎的知識と技能の習得。申込締切:7月7日(土)
詳細HP:http://plaza.umin.ac.jp/~jmla/event/kiso/kiso.html
○TP&Dフォーラム2012(第22回整理技術・情報管理等研究集会)
期日:2012年8月17日(金)午後~18日(土)午前
会場: 京都旅館ホテル杉長
発表者:岸田和明氏(慶應義塾大学)藤倉恵一氏(文教大学越谷図書館)
山中秀夫氏(天理大学)
参加費:20000円(宿泊,懇親会,論集代金等含)定員:35名
申込締切:7月10日(火) 詳細HP:http://tpd.eplang.jp/
申込・問合先:TP&Dフォーラム2012実行委員会(E-mail:tpdforum★gmail.com)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx
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◆求人情報
○東京大学駒場図書館 短時間勤務有期雇用職員:1名
応募締切:2012年7月10日(火)必着
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx
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◆JLAからのお知らせ
○JLA新刊(直販)のご案内
読みやすい図書のためのIFLA指針(ガイドライン) 改訂版 国際図書館連
盟特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会 野村美佐子[ほ
か]編 日本図書館協会障害者サービス委員会監訳 日本障害者リハビリテ
ーション協会訳 B5判 59p 2012.6 ISBN978-4-8204-1205-2 頒価700円
(税込)、送料別 施設ABC会員配布資料
申込方法等は下記をご覧ください。
http://www.jla.or.jp/publications/pubulish/tabid/363/Default.aspx
○2012年度会費のご入金はお済みでしょうか?
すでに多くの会員様からご送金いただいておりますが、まだの方はお手続き
をお願いいたします。今年度もコンビニエンスストアからご送金いただくこ
とができますが、振り込める期間が限られており、4月にお送りした用紙で
は6月30日となりますので、ご注意ください。7月以降は郵便局をご利用くだ
さい。
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
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