====================================================<2012/3/28発信>
JLAメールマガジン 第596号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2012 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○関東地区公共図書館協議会が「大規模災害時における都県立図書館相互の
応援に関する申し合わせ」を決議
関東地区公共図書館協議会(会長:林秀明神奈川県立図書館長)では、昨秋
に開催した都県立図書館館長会議で、昨年3月11日の東日本大震災を受け、
今後の大規模災害に備えて図書館としてどのような対応が必要であるかが提
起された。それに基づき、図書館相互応援の在り方について検討会(座長:
安藤哲也新潟県立図書館長)を設置し協議を重ねていたが、3月9日の幹事会
において、標記の申し合わせを決議した。
大規模災害が発生して甚大な被害を受けた場合に、それぞれの図書館職員の
専門的な知識を活かし、相互に連携して被災した図書館の復旧活動を可能な
範囲で応援することをめざす。
被災した都県立図書館に隣接する都県の図書館が応援調整の窓口となること、
さらに隣接都県も甚大な被害を受けた場合には離れた地域の都県立図書館が
応援調整の窓口となることを定め、1都10県を5つのグループに分けた。
いざという時に円滑に応援ができるよう、日頃からの関東地区公共図書館協
議会の連携を活かした申合せである。
なお、関東地区公共図書館協議会は、関東甲信越静の1都10県の公共図書館
で構成されている。
申し合わせに内容は、下記URLをご覧ください。
http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/content/shinsai/kyoutei20120309.pdf
○東京都立多摩図書館の移転計画に対して要望
東京の図書館をもっとよくする会(大澤正雄代表)と都立図書館を考える会
(石井紀子代表)は連名で、3月21日「新都立多摩図書館建設にあたり、都
立図書館の資料保存機能を充実することを求める陳情」を都議会に提出した。
東京教育委員会は昨年1月27日「都立多摩図書館の施設整備について」を公
表し、現在の都立多摩図書館(立川市)を新たに国分寺市に移転することを
明らかにしたが、これに対して両会は2011年10月「都立多摩図書館の移転・
建設に関する要請書」を東京都教育委員会に出していた。
その内容は、少なくとも今後50年にわたり都立図書館の資料収蔵スペースを
確保すること、および設計において都内図書館の意見・要望を採り入れるこ
との2点であった。日比谷図書館の千代田区移管などにより、資料の収蔵能
力が低下し、「1タイトル1冊」の保存の方針すら危い状況を懸念しての要請
であった。
この要請に続いて、今回は都議会への陳情となった。その願意は、新都立多
摩図書館の建設計画に対して、「都民の貴重な財産である蔵書を保存する書
庫を確保し、将来の蔵書の増加に対応するスペース拡充を可能とすること」
「来年度から新・多摩図書館の運用開始まで、都立図書館が1冊しか所蔵し
ない資料を保存するスペースと、管理・出納する態勢を確保すること」の2
点である。
その理由のなかでは、これまで複本約40万冊を除籍・廃棄し、民間倉庫を借
りて凌いできたが、来年度から1冊しかない蔵書も除籍せざるを得ない実態
を問題にしている。
陳情は3月29日の本会議で委員会に付託され、5月下旬審議される予定とのこ
とである。
○公益社団法人日本図書館協会の最初の代議員選挙の結果
公益社団法人日本図書館協会の最初の代議員(個人会員)選挙の開票は3月6
日に行い、その結果を3月8日常務理事会に報告し確認をした。すべての選挙
区で成立し、71名の代議員の当選者と12名の次点者を選出した。
投票率は42.8%。当選者の内訳は、公共図書館49(道府県立23、市区町立26)、
学校図書館6、大学図書館3、短期大学図書館1、国立国会図書館3、教員7、
その他(教育委員会)2。会員の皆さんの選挙成功のご協力に感謝する。
http://www.jla.or.jp/committees/tabid/392/Default.aspx
○件名委員会、追加標目案公表、今後のBSHのあり方についても意見募集
件名標目委員会では『基本件名標目表第4版』(BSH4)の「追加標目(案)
第2次」を策定し、公表した。(JLAの同委員会サイト参照)。2006年末ま
でに発刊された資料を対象として400件余りの追加標目を提案している。ま
た、参照標目およびBSH4に掲げた標目の修正も含んでいる。委員会では、
追加標目(案)の検討とあわせて、今後のBSHのあり方についての意見等も
求めている。
http://www.jla.or.jp/committees/bsh/tabid/186/Default.aspx
○子どもの読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)の文部科学大臣表彰
文部科学省は3月26日、子どもの読書活動の優秀実践学校・図書館・団体
(個人)を発表した。4月23日「子ども読書の日」に文部科学大臣表彰が行わ
れる。その内訳は、小学校73校、中学校31校、高等学校26校、中等教育学校
1校、特別支援学校6校の計137校、図書館47館、団体51団体、個人6名である。
これは、読書活動の推進に資するため、優れた取組等を行っている学校、図
書館及び団体(個人)を表彰し、関係者の取組の意欲をさらに高め、活動内
容の充実を図るとともに、広く国民の間に子どもの読書活動についての関心
と理解を深めることを目的として2002年から行っている。
○福島県県外避難者に対する地方新聞提供支援終了
日本図書館協会東日本大震災対策委員会では、2011年11月から2012年3月ま
で、福島県県外避難者に対する地方新聞提供支援を実施した。この支援事業
は、公共図書館において年度途中からの新聞の新規タイトル購入が困難な事
情を考慮し、全国の公共図書館に希望を募って、「福島民報」「福島民友」
各25部(50館分)を東日本大震災義援金を活用して郵送購読の形により寄贈し
たものである。寄贈期間終了にあたって、利用状況等についてアンケートを
実施した。アンケート結果については下記に掲載。
http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/content/shinsai/enquete.pdf
○福島県立図書館に児童書1700冊を送る
3月26日(月)午後、日本図書館協会で、出版社から提供された児童書の中
から福島県立図書館に送付するための絵本、児童用読み物など約1700冊を選
び、箱詰めする作業を行った。作業に参加したのは、協会にボランティア登
録をしている伊藤明美、鈴木千雅子、永井里子、松野恭子、村上さつきの5人。
福島県立図書館では、新年度の事業として福島県浜通りの13自治体からの避
難者用仮設住宅等への支援を行う準備をしている。今回のボランティア活動
は、「Help-Toshokan」図書館支援隊活動の一環として、福島県の事業を支援
するために行ったもの。
○<訃報>升井卓弥氏(元山口県立山口図書館長)
3月5日逝去。享年85歳。
1950年山口県立山口図書館に就職、1980年から84年退職まで館長を務め、83
年には全国図書館大会山口大会開催に尽力。自らを「最後の職人司書」と自
負するほど目録カード書きに終生こだわりを持ち続け、退職後も『山口県百
科事典』を補完する資料として『同 五十音順細密総索引』を編集、出版な
どされた。また1973年に起きた山口図書館図書隠匿事件の関係者として、自
責の念を終生持ち続け、対応してこられた。
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◆新聞記事より(地域版含む)
○新図書館 滑り出し好調 [長野県]山形[村] [図書室から図書館へ]移行半
年 貸し出し数2割増(市民タイムス2/2)
○子供の読書環境の充実へ 豊丘村 読書活動推進計画策定(信州民報2/9)
○子供読書「実践」推進 茅野市教委 計画素案 発達段階応じ施策(長野日
報2/10)
○被災地に元気届け 熊本市と東松島市 子ども300人笑顔のポスター 好き
な本を持って写真に(熊本日日3/3)
○祝日開館や貸し出し サービス拡大を承認 別府市立図書館協(大分合同3/3)
○親子のお薦め「宝本」 枕崎・桜山小 冊子で24冊紹介(南日本3/3)
○図書を宅配で貸し出し [福島県立図書館](福島民報3/4)
○30年の活動・講演一冊に 福島子どもの本をひろめる会 記念誌まとめる
「さらに勉強していく」 (福島民報3/4)
○菅江真澄自筆本 市のHPで公開 大館市立中央図書館 真崎文庫 全文献、
画像データ化へ(秋田魁新報3/5)
○郷土玩具を常設展示へ 新年度、[金沢市]玉川こども図書館 小林秋聲記念
館長が収集 4662点の一部 半数近くが金沢伝統の品(北国3/5)
○短歌・上野甚作賞 入選作決まる 最高賞に3人選ぶ 鶴岡市立図書館募集
(山形3/6)
○楽しいから、もっと調べ学習 松江市立揖屋小の図書館 蔵書や司書、自治
体で差 「調べ学習が楽しくなる学校図書館」の調べ方(朝日3/6)
○[岡山]県立図書館に防災用発電機 年内設置 県庁被災時に対策本部 代替
機能を強化(山陽3/6)
○"四半世紀の眠り"発見 日光市立今市図書館 名画の複製10点 ミニ美術館
誕生(下野3/7)
○改修後の[栃木]県立図書館 耐用年数は「20年」 県議会(産経3/7)
○「葵文庫」の電子化着々 江戸時代の貴重書や資料 県立中央図書館 HPで
公開も(静岡3/7)
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◆集会等のお知らせ
○主題文献精読会2012年3月例会
日時:2012年3月31日(土)14:00-18:00
会場:東京理科大学森戸記念館2階第2会議室
テーマ:Vanda Broughton著「Essential thesaurus construction」の輪読
発表者:赤川公規氏,宮本英行氏(東洋大学)
問合先:光富健一(東京理科大学野田図書館 TEL.04-7122-9157
E-mail:mitutomi★admin.tus.ac.jp)鈴木学(日本女子大学西生田図書館
TEL.044-952-6937 E-mail:suzukima★atlas.jwu.ac.jp)
○平成24年度近畿公共図書館協議会研究集会/「芸亭院」開創1250年顕彰・
図書館振興研究集会
主催:(社)日本図書館協会,近畿公共図書館協議会,奈良県図書館協会,奈良県,
奈良県教育委員会,奈良市教育委員会
期日:2012年5月10日(木)10:00~11日(金)13:00【2日間】
会場:【10日】奈良ロイヤルホテル2階鳳凰の間【11日】近鉄奈良駅,JR奈良駅集合
内容:【10日】近畿公共図書館協議会研究集会(報告,事例発表,質疑応答)
「芸亭院」開創1250年顕彰・図書館振興研究集会(開会式,記念講演,パネル
ディスカッション【11日】(視察)芸亭院顕彰柱,天理大学附属天理図書館ほか
参加費:無料(申込制)申込締切:4月13日(金)
詳細HP:http://www.library.pref.nara.jp/event/untei/index.html
申込・問合先:奈良県立図書情報館(TEL.0742-34-2111 FAX.0742-34-2777
E-mail:untei★library.pref.nara.jp)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx
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◆求人情報
○奈良県立図書情報館 嘱託職員:1名
応募締切:2012年4月12日(木)必着
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx
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◆JLAからのお知らせ
○転居や勤務先変更により『図書館雑誌』の送付先が変更になる場合は、月末
までにご連絡いただけると、翌月より新住所へお届けいたします。メール、
HPの異動届フォーム、FAX、異動届用紙でお知らせください。
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
異動届フォーム:https://www.jla.or.jp/membership/tabid/271/Default.aspx
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