====================================================<2011/12/7発信>
JLAメールマガジン 第581号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2011 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■『図書館雑誌』12月号のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○文部科学省が学校図書館関係の地方財政措置について要望
文部科学省は来年度予算に、次の学校図書館関係の地方財政措置を要望して
いる。
・「学校図書館図書整備5か年計画」
平成24年度からの5年間で学校図書館図書標準の達成を目指す。約200億円
(5か年計約1,000億円)。増加冊数分約430億円(単年度約86億円)、更新冊
数分約570億円(単年度約114億円)。
学校図書館への新聞配備。約15億円(5か年約75億円)。新聞1紙配備分
・学校図書館担当職員(学校司書)の配置
約64億円。小学校約9,800人、中学校約4,500人配置分(単価約45万円)
子どもの未来を考える議員連盟(会長・河村建夫衆議院議員)と文字・活字
文化推進機構(肥田美代子理事長)は11月30日に政府予算に関する緊急各界
連絡会を開催したが、そのなかで文部科学省・山中伸一初等中等教育局長が
報告。学校図書館図書標準の達成率は小学校50.6%、中学校42.7%であること、
新聞の配備は小学校17%、中学校15%、学校司書の配置は小学校44.8%、中
学校45.2%と不十分であることを明らかにした。
○図書館協議会委員の任命基準について、図書館法施行規則の改正
図書館協議会委員の任命基準に関する図書館法施行規則が改正され、12月1日
告示された。施行は2012年4月1日。
先に図書館協議会に関わる図書館法が改正されたが(第15、16条)、これを
受けて改正されたものである。条文は次のとおり。
第3章 図書館協議会の委員の任命の基準を条例で定めるに当つて参酌すべき
基準
第12条 法第16条の文部科学省令で定める基準は、学校教育及び社会教育の
関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者並びに学識経験のある者の中
から任命することとする。
なお文部科学省は、これについてのパブリックコメントを10月6日から1か月
間行った。「図書館への市民参加を可能とするために、図書館関連の市民団
体関係者や公募委員の枠を設けるべき」との意見(7件)について、文部科
学省は「地方公共団体においては、本省令に定める基準を十分参酌した上で、
委員の任命基準を条例で定め、地域の実情等に応じた適切な人選が行われる
ことが望まれます。」との「考え方」を示した。
○大阪府立中央図書館内で、書籍販売を試行
大阪府は12月2日、府立中央図書館内において、(株)図書館流通センター
による書籍販売を始めることを報道発表した。大阪版市場化テスト受託業者
である同社の自主事業の一環として、2011年12月6日から2013年3月31日末ま
で試行実施するものである。
同館の2階カウンター内に「としょかん本屋さん『ぶっくぅり』」が設置さ
れ、料金前払いで書籍を申込み、図書館で受取るか、有料で自宅へ配送する
ものである。
http://www.library.pref.osaka.jp/central/nwprjct/bookstore.html
http://www.library.pref.osaka.jp/central/nwprjct/trcguide.pdf
○日本図書館協会臨時総会を開催、修正決算報告等を承認
日本図書館協会は12月2日、理事会、評議員会、総会を開催し、2010年度特
別会計決算報告、2011年度特別会計補正予算をそれぞれ承認した。映像事業
の運営形態の変更に至る経緯を報告し、決算修正、補正予算の必要性を明ら
かにし、議案を提案した。熱心な議論がなされそれぞれ承認された。
なお公益社団法人日本図書館協会定款案についての修正についての報告もな
された。
○「録音(DAISY)資料製作に関する全国基準」を策定
日本図書館協会はじめ関係団体により「録音(DAISY)資料製作に関する全
国基準」が策定された。協会のほか、公共図書館で働く視覚障害職員の会、
全国音訳ボランティアネットワーク、DAISY編集者連絡会の関係団体は、全
国視覚障害者情報提供施設協会の協力も得て、「録音(DAISY)資料製作全
国基準検討委員会」を設置、3年に渡り録音図書の製作に関する全国基準の
検討を続けてきたが、その成果である。
これまで公共図書館やボランティアグループ等は録音資料の製作を行ってき
たが、その製作基準は共通点は多いものの、細部には微妙な違いも見られ、
また適切とはいい難い基準等が見受けられる現状にある。利用者に混乱を与
える原因となり、DAISYフォーマットの優れた機能が十分に生かされない。
そこで、高品質でより使いやすい録音資料製作をめざして、まとめたもので
ある。
なおこの普及を目指して、次の日程で「録音(DAISY)資料製作に関する全
国基準発表報告会~よりよい録音図書を製作するために」を開催する。
日時:2012年1月24日(火)14時~16時30分
会場:東京都江戸東京博物館
詳細は、http://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/zenkokukijyun.html
○宮城県で「製本講習会」開催
11月24日(木)、25日(金)、12月2日(金)の3日間、「Help-Toshokan 図書館
支援隊」、被災地図書館支援の一環として標記講習会が開かれた。この講習
会は、宮城県図書館、仙台市民図書館に、日本図書館協会と(株)キハラが
協力して開催されたもの。11月24日は仙台市民図書館、25日は登米市視聴覚
センター、12月2日は宮城県大河原合同庁舎で行われ、合計64名が参加した。
9月の茨城県、10月~11月の福島県での講習会に引き続いて宮城県でも開催
されたもので、今回の宮城県で予定した講習会は終了となる。3県で9回の講
習会を開催、各県の参加者数は、茨城73名、福島61名 宮城64名総数は198
名であった。
○「図書館の自由に関する調査」にご協力ください
図書館の自由委員会は、全国の公立図書館に標記の調査をお願いしています。
各図書館における図書館の自由にかかわる活動や諸規定の整備状況、提供制
限について起きている事例とその対応状況、利用者のプライバシー保護の状
況等を把握するために実施することにしました。1995年にも実施し、その調
査結果は「図書館雑誌」1997年4,5月号等に掲載しています。
依頼の文書は各自治体の中央館に郵送し、日図協HPの図書館の自由委員会の
サイトに掲載しています。回答はこのサイトのアンケートフォームからご送
信下さい。FAX、郵送でも結構です。締め切りは12月20日(火)。
なお、設問8、10、12中の「問11、13、15」はそれぞれ「問7、9、11」の誤
記です。お詫びして訂正いたします。
図書館の自由委員会HP:http://www.jla.or.jp/committees/jiyu/tabid/182/Default.aspx 本調査についてのご質問は、以下のいずれかの方法でお願い申し上げます。
E-mail:jiyu.info★gmail.com FAX:03-3523-0841
○日本医学図書館協会「ヘルスサイエンス情報専門員」の申請受付
NPO法人日本医学図書館協会では、「認定資格ヘルスサイエンス情報専門員」
第17回申請を下記の期間受け付ける。
受付期間:2012年1月1日(日)~31日(火)
詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/nintei/
問合先:NPO 法人日本医学図書館協会中央事務局
101-0051 千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6 TEL:03-5577-4509
FAX:03-5577-4510 E-Mail:jmlajimu★sirius.ocn.ne.jp
*なお、同協会では、統合的なヘルスサイエンス分野の情報専門職の能力開
発プログラム案に対して会員以外も含め広く意見を募集しています。
以下のページにプログラム案と説明資料等が掲載されている。締切:12月末
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/pro/program_plan.html
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◆新聞記事より(地域版含む)
○子どもの夢膨らむ図書館 陸前高田 3千冊備えて開設 [陸前高田市気仙
町の今泉天満宮の境内に仮設木造図書館「にじのライブラリー」
(岩手日報11/13)
○バッグ250枚を[長崎]市立図書館へ 図書館ともの会が贈る(長崎11/15)
○被災の子に読書環境を 盛岡のNPO法人[うれし野こども図書室] 陸前高田
に図書室開設 絵本や童 話2000冊 建物を整備 専任司書も [同図書室
の分室「ちいさいおうち」(岩手日報11/16)
○視聴覚資料を相互貸し出し 北杜市立8図書館(山梨日日11/18)
○福島の図書館 震災の爪あと 近江八幡[市図書館] 15館の写真展示
(京都<滋賀>11/18)
○図書室明るく楽しく 大学教授の助言で"大改造" うつぼ木小 「音読」
コーナーも唐津市厳木(佐賀11/18)
○〔文化 交/公 響/共 曲〕中 増えた入館者 専門性は… 児童文学
館 移転で変容 好評の講座 遠のく理念(朝日<大阪>11/18夕)
○三次の小中 図書DB化 全38校で終了 作業の保護者に感謝の会
(中国11/19)
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◆集会等のお知らせ
○シンポジウム「ビジネス支援サービス・今までとこれから」
主催:ビジネス支援図書館推進協議会,「利用者ニーズに適合した公共図書館
サービスモデルの構築」研究チーム
日時:2011年12月17日(土)14:00-17:00
会場:学習院女子大学2号館3階237教室
詳細HP:http://web.keio.jp/~tamaran/research/bizlib/ 参加費:無料
○第3回ミニワークショップ@横浜#3「本の探し方」
日時:2011年12月20日(火)19:00-20:30
会場:さくらWORKS<関内>
講師:岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド(株))
参加費:4000円/サポーター会員3200円 定員:20名(最低催行人数5名)
詳細HP:http://www.code4lib.jp/2011/12/706/ 締切:12月18日(日)
○Code4Lib JAPAN 第8回ワークショップ「図書館サイトのメッセージをわかりやすく!」
日時:2012年1月23日(月)10:20-15:30
会場:日比谷図書文化館
講師:岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド(株))
参加費:一般20000円/サポーター会員16000円 定員:60名(先着順)
詳細HP:http://www.code4lib.jp/2011/12/684/ 締切:1月16日(月)
○平成23年度アジア情報研修
主催:国立国会図書館
期日:平成24年2月15日(水)~16日(木)
会場:国立国会図書館関西館第1研修室
対象:大学図書館,専門図書館,公共図書館または研究機関の職員等でアジアに
関連する情報を扱う方。定員30名。応募多数の場合調整。
参加費:無料。旅費・滞在費等は受講者負担。
内容:アジア情報の調べ方-国立国会図書館サーチ・新NDL-OPACを中心に,上海
新華書店旧蔵書について-連環画を中心に,閲覧室・書庫見学、現代タイ情報
の調べ方-所蔵と入手方法,仏教典籍(漢文資料)の調べ方 締切:1月25日(水)
詳細HP:http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/asia-workshop23.php
問合先:国立国会図書館関西館アジア情報課(TEL.0774-98-1371)
○平成23年度児童サービス協力フォーラム
「公共図書館による学校・学校図書館に対する学習支援」
主催:国際子ども図書館
日時:2012年3月12日(月)13:00-16:00
会場:国際子ども図書館3階ホール
対象:公共図書館の児童サービス担当者,学校支援担当者等
定員:80名 参加費:無料 締切:1月11日(水)必着
内容:都道府県立図書館が実施する児童サービス支援活動の諸課題について,
事例発表と全体ディスカッションによる情報交換を行う。
詳細HP:http://www.kodomo.go.jp/study/cooperation/forum/2012.html
申込・問合先:国立国会図書館国際子ども図書館児童サービス課企画推進係
(E-mail:ml-kisui★ndl.go.jp TEL.03-3827-2045 FAX.03-3827-2043)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx
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◆『図書館雑誌』12月号(88ページ・特別定価1300円)のお知らせ
○特集「これからの日本図書館協会3」
・MLA連携の視点から,これからの日本図書館協会の変化に期待する
(高山正也)
・改めて日本図書館協会はビジョン・使命を表明してほしい-「整理技術」
からRDAへ(永田治樹)
・これからの日本図書館協会-都道府県立図書館員の立場から(前田章夫)
・やっぱり日図協はスゴイと思う(喜多由美子)
・日本図書館協会と専門職員養成の今後(根本彰)
○小特集「IFLAサンファン大会レポート」
(三浦太郎・平田泰子・井上靖代・須永和之・古賀崇・竹内ひとみ・杉本ゆか)
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◆求人情報
○福岡市教育委員会 非常勤嘱託員(司書有資格者)読書相談員:若干名
受付期間:2011年12月13日(火)~22日(木)必着
○平成23年度<第2次募集>事務職 飯能市職員採用候補者資格試験(図書館):1名
受付期間:2012年1月5日(木)~7日(土)http://www.city.hanno.saitama.jp
○埼玉県立図書館司書 臨時的任用職員:15名程度
応募締切:2012年1月5日(木)消印有効
○平成24年度福岡県立図書館 事務嘱託選考試験:若干名
受付期間:2012年1月13日(金)~26日(木)※郵送:25日(水)消印有効
○日外アソシエーツ(株) 契約社員:若干名
応募締切:2012年1月20日(金)
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx
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◆JLAからのお知らせ
○理事会、評議員会の日程について
来年度の事業計画案、予算案を協議する理事会、評議員会は次ぎの日程を予
定しております。
・理事会:3月9日(金)
・評議員会:3月16日(金)
いずれも12時30分から16時30分まで
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